【特別企画】
物凄い迫力の「#ライブ」を独り占め! 「ユージェネ VR Live β」先行体験会レポート
VR版ならではの体験がそこにはある
2021年6月15日 16:00
- 6月16日 配信予定
- プレイ料金:無料(アイテム課金制)
コロプラは、Oculus Quest/Quest 2用の「ユージェネ VR Live β」のメディア向け体験会を6月1日に開催した。
「ユージェネ」は現在β運用中のAndroid/iOS用Live Playing Game(LPG)。その中では、ゲームに登場する3人のアスタリスタ(ヒロインキャラクターたちの事を指す)が毎日生配信している「#ライブ(ハッシュライブ)」があり、それをVRで楽しめるのが今回の「ユージェネ VR Live β」となる。
対応ハードはOculus Quest/Quest 2で、アプリケーションは6月16日よりOculusのアプリ配信サービス「App Lab」を用いて無料でダウンロードできる。今回は、サービス開始前に「ユージェネ VR Live β」を体験することが出来たので、その模様をレポートしよう。
本当の意味で“ゼロ距離”で楽しめる「#ライブ」が、そこにはあった!
「ユージェネ」は日本列島をベースとした地図上を探索していくゲームパートと、ゲーム中に登場するキャラクター「アスタリスタ」が生配信する「#ライブ」の2つのパートに分かれつつ、互いに影響を及ぼすひと繋ぎのゲームとなっている。詳細はこちらのプレイレポートを参照してもらうとわかりやすいかもしれない。
「ユージェネ VR Live β」で楽しむことができる「#ライブ」では、アスタリスタたちのトークを聞きながらコメントを送ったり、ミニゲームを一緒に遊んだり、歌い踊ったりするのを応援するなど、“ゼロ距離エンターテインメント”を楽しむことができるのだ。今回のVR体験会では、アスタリスタの一人であるコズミが特別に「#ライブ」を開催し、参加者はそれを体験するという流れで行なわれた。
会場に用意されていたのは、Oculus Quest2のVRヘッドセットと、両手用のTouchコントローラが2つ。まずは、スタッフの方に手伝ってもらいながらヘッドセットを装着し、Touchコントローラを右手と左手に持つと、目に飛び込んできたのはライブ開催のお知らせ画面。両手の位置からはレーザーポインタのように青いラインが前方に向かって延びており、その先端部分を各種メニューにヒットさせるようにして動かし、項目を選ぶ仕組みとなっている。お知らせ画面からは設定変更などが可能だが、今回は“参加”ボタンを選んでボタンをクリックし、「#ライブ」が開催されるのを待った。
「#ライブ」が始まると、コズミが登場したステージと同じ場所に自分も立っている状況でスタートする……のだが、毎日見ているスマートフォン版の「#ライブ」とはまったく違う次元での臨場感で、驚きで思わずのけぞってしまったほど。VRを未体験の人は「何を大げさに」と思うかもしれないが、他のゲームで一度でも経験したことがある人ならば、その衝撃度合がわかってもらえるだろう。一度もVRを体験したことがない人には、想像がつきづらいのが残念なところではある。
開始直後は自分の目線と同じ高さにコズミが立っていて、そこまでの距離が2mちょっとの位置にプレーヤーが配置されているのだが、現実世界で前後左右に歩いて移動することで、VR内に表現されたステージ上を自由に歩き回ることができるのだ。もちろん、彼女の目前まで近づくといった、現実のライブなどでは不可能なこともできてしまう。アスタリスタのすぐ目の前や隣でトークを見られるというのは、迫力もさることながらいつも以上に親近感を覚える。ただし、アスタリスタからは各ユーザーがどこにいるのかはわからないので、近くまで接近して手を伸ばしたり振ったりしてもレスポンスがあるわけではない。
続いて行なわれたミニゲームも、使用されているオブジェクトなどはスマートフォン版と変わらないものの、それらが目の前にあるように見えるため迫力が段違い。ユーザーから贈られてくるエールも、スマートフォンでプレイしている時は「画面内にエールが出てきた」程度の感想なのだが、VR版では「うわっ、目の前に出現した!」と、いちいち驚かされてしまうほど臨場感があるのだ。
「#ライブ」の最後は、場所をライブステージに移しての歌の披露。このシーンでは、プレーヤーは両手にサイリウムを持った状態でVRステージに立っているので、手を動かすことでリアルのライブと同じくサイリウムを振ってノリノリで楽曲を楽しむことができるのだ。これで、ステージ上のアスタリスタに声援が届けば最高なのだが……。もちろんスマートフォン版と同じく、随時アスタリスタの着せ替えを行なうことも可能だ。
これで「#ライブ」は終了となったのだが、体験会での各個人のスペースは、前後はほぼ制限がなくて左右は1.5mほどの余裕があった。VRステージ内では、現実の壁際に行くと画面内にワイヤーが表示されて壁の存在が浮き上がるので、壁に気づかずに歩き回ってぶつかる、ということは無い。とはいえ、勝手知ったる自分の部屋ではないということで、VRヘッドセットを装着して歩き回るのが怖く、思ったほどアクティブにステージ上を移動することは(度胸の無さから)できなかったのが心残りだった。
あちこち歩くのが面倒、または自室が狭くて歩き回るスペースが厳しいなどの場合は、Touchコントローラのグリップボタンをホールドしながらサムスティックを前後左右に倒すことで、実際に歩くのと同じようにステージ上を移動することが可能となっている。ただし、筆者はこの操作を行なったところ、あっという間にVR酔いになってしまった。個人的にVRゲームはそれなりに遊んでいるのだが、もしかすると相性というのもあるのかもしれない。
面白かったのは、スマートフォン版ではステージを中心に視点をグルリと変えることしかできないが、VR版ではステージ上のどこへでも移動できてしまうこと。ユーザーが贈ったエールの山に突っ込んだり、アスタリスタの隣に立ってみたりと、とにかく好きなことができてしまうのだ。また、スマートフォン版では左下に表示されるコメントが、VR版では某動画サイトのコメント表示のように、空中を右から左へと横切っていくのもユニークだった。
また、会場の観客は自分だけ、という点も特徴として挙げられるだろう。リアルなライブでは観客が1人ということはまずありえないが、VR版でステージに存在するのはアスタリスタ1人と自分1人の2人のみ。ライブと言うよりは、もはや1対1のワンマンショーを開催してもらっている感じで、独占感が半端ではなかったのも特筆すべき点と感じた。
「ユージェネ VR Live β」では桁違いの臨場感・リアル感が得られる!
VR版の感想を一言で表すならば、“兎にも角にも、もの凄い迫力!”だ。スマートフォン版では感じ取れない、アスタリスタとの一体感を得られるので、現実のライブによく出かけるという人には間違いなくマッチするだろう。
惜しむらくは、アスタリスタがユーザーを認識するシステムは入っていないため、こちらのアクションに反応してもらえないこと。とはいえ、それをやってしまうと実際は何千人ものユーザーが参加するのだから、収拾がつかなくなってしまうため、これに関しては致し方ない部分だろう。また、システム上そうなってしまうのはわかるのだが、コメントを書こうとすると画面下1/3に黒いキーボードが表示され、せっかくの雰囲気が壊れてしまうのも悲しかった。ただし、現在はβ版としての運用であり、正式リリース版ではさまざまな部分の改良が予定されているとのことなので、このあたりは改善されることを期待したい。
アプリはOculusストアにて無料で配信されているので、既に手元にOculus Quest 2があるという人は、ぜひダウンロードしてプレイしてみてほしい(ただし「#ライブ」に参加するには、スマートフォン版のアカウントが必要)。スマートフォンで「ユージェネ」を遊んでいるけれどOculus Quest2を持っていないという人は、今なら64GBモデルのOculus Quest 2は40,000円でお釣りがくる価格でが手に入るので、この機会に購入して新次元の「#ライブ」を体験してみてほしい。
※本記事内で使用している画像には、配信中のアプリ版「ユージェネ」の#ライブを開発中のVR版で視聴しているものも含まれています。
©COLOPL, Inc. STAR STUDIOS