インタビュー
「龍が如く8」、ボリュームは過去最大で化け物クラス! 横山氏・ksonさん・佐山愛さん・中谷さんインタビュー
2023年11月11日 21:02
- 【龍が如く8】
- 2024年1月26日 発売予定
- 価格:9,680円〜
- 【龍が如く7 外伝 名を消した男】
- 11月9日 発売
- 価格:5,940円
セガは、東京/池袋のサンシャインシティ噴水広場にて、プレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC用ドラマティックRPG「龍が如く8」の体験会を11月11日にで開催された。
本イベントの会場では、「龍が如くスタジオ」の代表を務める横山昌義氏と、「龍が如く8」で主人公の春日一番を演じる中谷一博さん、そして11月9日に発売されたばかりの「龍が如く7外伝 名を消した男」(以下、龍が如く7外伝)で生キャバ嬢を演じたksonさんと佐山愛さんを交えて、インタビューが行われた。
本稿では、その模様をお届けする。
札幌や大阪の会場の盛り上がりをみて急遽東京会場を変更
――今回の体験会では多くの人が会場に訪れていますが、いかがですか?
横山氏:いやいや、嬉しいです。ありがとうございます。
――今日は朝から行列ができていて、整理券も瞬殺でした。「龍が如く7外伝」が発売されたばかりですが、そちらの盛り上がりもちょっと感じますか?
横山氏:ちょっとじゃないですね。実は、最初は東京の会場はここ(サンシャインシティ 噴水広場)じゃなかったんですよ。札幌や大阪の会場の盛り上がりをみて、予定していたところよりも多くの人が入れる場所じゃないとヤバいなと思ったんです。東京の会場を発表せずに、急遽調整して……サンシャインさんにはご協力していただき、ありがとうございました(笑)。
――ラッキーでしたね!
横山氏:ラッキーですね、今日使わせて頂いて。
――たくさんの方が会場に来られていますが、イベントに参加された感想はいかがですか?
横山氏:佐山さん初めてだよね?
佐山さん:そうなんですよ、今回全国のいろいろなところにいっていますけど、私はこの東京会場のみの参加になります。朝、10~15分ぐらいで整理券がなくなったというお話を聞いて、それだけたくさんの方が試遊したい! と足を運んでくださるというのが、とっても嬉しいです。そんなゲームに携わることができて、とってもとっても光栄だなと思って、今すごく幸せな気持ちでいっぱいです。
ksonさん:「龍が如く」の試遊会は、私は福岡にも参加させていただきました。本当に、たくさんの人に愛されている作品なんだなと思いました。女の子が結構多くて、本当に驚きました。女子ファンが、自分の推しのために痛バッグ作って来ているのを見て、ああ、私もやればよかったみたいな(笑)。ファンの方と、こうやって面と向かって会えるというのは、すごくいい機会なので、自分も楽しんでいます。
中谷さん:「龍が如く7」のときにちょうどステイホームになり、なかなかファンの人たちと交流できる機会がほとんどありませんでした。SNSで「一番が好きです」とか「『龍が如く』が好きです」というたくさんの言葉を頂きますが、こうやって体験会に来ることによって、あらためておひとりおひとりの顔と言葉を頂き、背筋がシャーンとなりました。本当に愛されている作品に、僕自身も参加させて頂いていることが幸せだなと思います。これから「龍が如く8」発売に向けて、一生懸命頑張ろうって思いました。
――気持ちも新たにという感じでしょうか?
中谷さん:前作から続いているんですが、切らさないように。より高みに行けるように。今うさぎ年ですけど、来年の辰年に向けてしっかり跳ね上がれるように襟を正さなきゃいけないなと思っています(笑)。
――「龍が如く8」では、どんな思いで取り組まれましたか?
中谷さん:前作の「龍が如く7」から時間が経っていますが、その間に一番は一般社会に馴染んでどういう考え方で、どういう生活をしてきたのかというところは、当然台本に描かれていません。そこを自分の中で埋めるのが苦労しましたね。
一番たちの世界では、もしかしたら ステイホームではないのかもしれません。現実世界では、マスクをして表情がわからなかったり、なかなか面と向かってお互い話をすることができなかったりした状況でした。しかし、一番はそうじゃないというような考え方をしたときに、それを逆に埋めるのが一番難しかったですね、今回は。
――佐山さんとksonさんはいかがでしょうか?
佐山さん:今日の試遊会もそうですけど、生キャバ嬢のオーディションに参加して合格したことによって、9月の「東京ゲームショウ」など、本当に貴重な体験をたくさんさせて頂きました。そもそも、ゲームの中に自分が入れるというのもすごく貴重なことで、この先なかなかこんな機会はないんだろうなと思うと、その大事な機会がこの「龍が如く」で本当に良かったなという気持ちです。
隣にいるksonさんもそうですが、ほかにも3人の生キャバ嬢の方がいますが、本当にみんな仲良しででみんな大好きです。「龍が如く」のPR活動はたぶん今日で最後になっちゃいますけど、終わった後もずっとずっと仲良くいられるような、そんな仲間に出会うことができました。「龍が如く」は、人生において大事なチャンスや経験を頂いたと思っているので、これからも何かあったら呼んでください。
ksonさん:案件とか、たくさんいただけたらたら嬉しいなぁって思いますね(笑)。
横山氏:あんまり使わない。
ksonさん:なんでですかー!
横山氏:あなたたちは、「龍が如く7外伝」の中が一番輝くときなので、ほとぼりが覚めてから。
龍チームは全員が一軍
――今日のメンバーも、「龍が如く7外伝」の盛り上がりから「龍が如く8」に向けてみたいなところもあるのでしょうか?
横山氏:スケジュール的にたまたま揃った4人で、それは狙ってないです。今日の体験会も「龍が如く8」だけにしていますけど、本当は「龍が如く7外伝」体験会もセットでやる予定だったんです。もう、「龍が如く7外伝」がファンの人にかなり行き届いていそうな状況だったので。初動というか、発売してまだ3日目でしょ? でも相当売れていますから(笑)。それなら「龍が如く8」のほうがみなさん遊びたいだろうなと思ったので、切り替えたというぐらいです。この4人はたまたまですね。
でも、いいんじゃないですかね。たまたまでフォーメーション組んでも。いつでも行けるのが龍チームのいいところなので。全員1軍だから。
――今日生で見た生キャバ嬢がゲームで遊べるのも不思議な気分です。
横山氏:なんかね、気持ちが盛り上がりますよね。どっちが綺麗とかね。
佐山さん:やっぱり、リアル生キャバ嬢が一番綺麗なはずですよね?
――佐山さんとksonは、ご自身が登場するゲームが発売されましたが、心境はいかがですか?
佐山さん:みんなが「結構攻略しました!」とか、「これあげたら喜んでくれました」とか。「焼肉弁当渡しています」とか、いろいろ言ってくれて。思い思いに攻略してくれているのは嬉しいんですけど、ゲーム内では安い女みたいになってる(笑)。あんまり高級なものをあげなくても、喜ぶ女っぽいです。なんですかね、あれを設定したのは(笑)。
横山氏:トンカツ弁当で上げたね。全然上がらないけどね、ちょっと喜んでるけど。
ksonさん:リアクションがいいだけで、ゲージはそんなにという感じですか?
横山氏:そうそう。ゲージはやっぱり値段とかによるので。
佐山さん:中谷さんの情報によると、私、新鮮な卵でめちゃくちゃ喜ぶって。個人的にもキャバクラでお仕事しているので、新鮮な卵をね……。
横山氏:いやだろ、新鮮な卵もらったら。それネタにしたら来るよ。大丈夫?
佐山さん:そうしたら、「ありがとう新鮮な卵を」っていって、同じリアクションをします(笑)。
中谷さん:ビジネスチャンスになるんじゃないですか?
横山氏:ならないって(笑)。
佐山さん:そうやっていじってもらえるのも嬉しいですよね。
ksonさん:X(旧Twitter)上でも、「今回まるで実写じゃねーか」って言われて(笑)。
横山氏:そう! そうなんですよ。今回ゲームのオープニングとかに実写を入れているんです。あれ、超綺麗なCGだと思われているんです(笑)。あれは途中で実写とCGが合わさっていって、実は桐生が歩いているところは、半分実写で半分CGなんですよね。実写から始まって、桐生が入ってくるところからCGと実写の合成が始まって、最後女の子の令嬢が出てくるカットで完全なCGに切り替わるみたいなことをやっています。全部CGだと思われていますが、そんなんではないです(一同爆笑)。
今回は生キャバ嬢もあったので、実写とうちのキャラクターがリアルに馴染むのかということをやっています。
佐山さん:私たちも3Dモデルだと思われていますからね、一部の方から。
横山氏:そのうち、全編実写で撮ってもバレねぇんじゃないかっていう(笑)。
佐山さん:それだけ3Dモデルのクオリティが上がっているってことですよね。
横山氏:そんなことはねぇ。まだ違うし、そこは別に合わせる必要はないと思う。
「龍が如く8」は化け物クラスで長いのでお祭り感を煽っていくしかない
――マーケティングにスポットを当てた密着動画が公開されていました。その中で「祭」とおっしゃっていましたが、その部分についてお聞かせください。
横山氏:去年開発側の密着動画を出しました。正直な話、あれ見て龍が如くスタジオで一緒に働きたいという仲間が増えています。会社の内情を見せるのはリスクもありますが、積極的に見せていき、ksonとかもそうですが、「龍が如く」が好きな人がキャストの中にも多いし、そういう人たちと仕事するといいものが作れるというのが、この1~2年でわかってきました。
発売前に内側を見せるのは、興ざめする部分もありますが、仲間になりそうな人に見てほしいなと思い、マーケティングの裏側みたいなところを見せています。少しでも「龍が如く」と一緒に時間を共有したいという人が増えればいいなと思っています。体験会もその一部なんです。お客さんと時間を共有できるので。
「祭」というにはゲームする時間は長くないですか? 「外伝」はそこまでではありませんが、「龍が如く8」は過去最大で化け物クラスで長いんですよ。やはり体調も崩すし、たぶん「龍が如く8」だと寝ない日も1日や2日の世界とかじゃないから。そうなったときに、それで二の足を踏む人が出てくるんじゃないかと思って。あと積みゲーとか。それも悲しいなと思って。そうなったら、気持ちを盛り上げてやってもらうしかないですよね。
体調ぶっ壊してでも1週間とか1カ月とかやってもらうしかないので、そうなったときの気持ちの盛り上げを僕らはメーカーとしてやるべきだろうと、ここ1~2年思っていました。「龍が如く8」の発売に向けて、いろいろお祭り感を煽っていかないと、そんな長いゲーム作っておいて、出しっぱなしというのも失礼だなと思って(笑)。
――「龍が如く7外伝」をクリアした人がネットで意見を上げていて、これぐらいの短さが逆に新鮮で面白いというものもありました。それはポジティブに捕らえていらっしゃいますか?
横山氏:もちろんポジティブに捕らえていますけど、その分価格も安くしています。そこは、そういうものだと捕らえて遊んでもらえるといいかなと思っています。こういう「外伝」みたいなものを、間髪入れずにいっぱい作って欲しいみたいなことを言われても、そういうものでもないので。そんなに簡単に作れないですよ。あれは「龍が如く8」があって、ネタがあったから作れるんですけど、1から作ろうとすると大変です。
――「龍が如く8」は主人公の春日にとっては2作目になります。1作目は生みの苦しさもありますが、「龍が如く8」で演じようと思ったところをお聞かせください。
中谷さん:「龍が如く7」は本当に、横山さんや龍が如くスタジオの皆さんとキャラクターを作っていきました。仲間たちがいる状態で、僕は一番をやっていたのでシンクロする部分がめちゃくちゃありました。それに対して、今作ではさらに先に進んで、一番の伸び代もあるし期待もあるしということで、最初は僕自身プレッシャーというか自分でやっていて、あれ? 一番ってこんなのだったっけ? みたいなのがありました。
違和感や誤差を修正しながら、時に横山さんにいろいろとお話を聞かせていただいてという形でした。なので、満を持して待っていてくださいとしか言いようがないんですけど(笑)。ネタバレになっちゃっても困るし。まだちゃんと一番やれているのかなと思っているうちはまだ大丈夫かなと。なにやっても、俺一番だからええって調子に乗っているときが1番ダメだと思うので。いろいろな自由度を、一番として表現できたら嬉しいので、そこは期待して待っていていただきたいと思います。
――今日の会場でも表示されていますが、一番が「最後の晩餐」のキリストのポジションに描かれていましたが、どう思われました?
中谷さん:「東京ゲームショウ」で初めて見ましたが、そういう絵だということを知らなかったんです。主役だから真ん中だろうと。そうしたら、「キリストの最後の晩餐じゃない?」みたいなことを言われて、「はっ!?」みたいな。だから、こういうところも一番に似ているんでしょうね。スタッフの皆さんが、オーダーが来てサササって作ったという技術力の高さの結晶だと思います。
横山氏:技術はいらねーだろ!
――毎回キャラクターの位置が変わっているので、バレないようになっているんですか?
横山氏:バレないというか、いろいろと考えてくださいぐらいな感じです。一番はキリストのポジション固定で、あまり意味はないですよ。
――本日はありがとうございました!
(C)SEGA