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「3D ファンタジーゾーンIIダブル」7月16日に配信決定!

3DSに最適化したリメイク版「II」とウパウパががっぽり稼ぐ(?)新モードのダブル!

7月16日 配信

価格:762円(税別)

CEROレーティング:A(全年齢対象)

 セガは、ニンテンドー3DS向けに展開中の「3D復刻プロジェクト」第2期の第4弾(通算第12弾)として、「3D ファンタジーゾーンIIダブル」を7月16日より配信する。価格は762円(税別)。CEROレーティングはA(全年齢対象)。

 「ファンタジーゾーン」の続編、前作エンディングの真相が明らかになる「ファンタジーゾーンII オパオパの涙」(リメイク版)と、スコアアタックが楽しめる、まったく新しいゲーム「ファンタジーゾーンII リンク・ループ・ランド」の2つのゲームを“ダブル”で楽しめる。

【3D立体視対応動画】
2Dでごらんになりたい方は設定を変更していただきたい。また、ニンテンドーeショップでも3D立体視対応動画を配信中なので、3DSで動画を見ることができる

ストーリーモード「ファンタジーゾーンII オパオパの涙」

【プロローグ】

 遥か昔、宇宙のかなたでの物語……。

 B・G1432年。英雄オパオパの活躍によりファンタジーゾーンに平和が戻ってから、早や10年。戦いのあと、行方のわからなくなったオパオパの父、そして侵略軍の黒幕の存在……いくつかの謎を残したまま、ファンタジーゾーンはかつての繁栄を取り戻していた。

 そんなある日、再びパニックが訪れた。新たな侵略軍が、ファンタジーゾーンに次々と侵略者「ネノン人」を送り込み、巨大要塞を建造しはじめたのである。計画を阻止するため、オパオパはファンタジーゾーンへと向かう。10年前のことが忘れられないまま、再び……。

 主人公のオパオパは、対空武器のショットと、下へ落ちる武器であるボムの2種類のウエポンを使って攻撃でき、前作と基本的操作は同じ。敵を破壊し落ちるコインを集め、途中出現するパーツショップでパワーアップパーツを購入できる。ウエポン3はボムボタンを押しっぱなしにすることで何度でも使えるようになった。

 「II」では、前線基地を破壊するとワープゾーンが出現。これにより、同じ星の“ブライトサイド”と“ダークサイド”の移動が可能。ダークサイドは敵の攻撃は強力になる分、落とすコインの金額が増える。ダークサイドには一部を除いてショップが出現しない。

 「リメイク版」とあるとおり、このモードのベースはかつてエムツーがリメイクした「システム16バージョン」をベースに、3DS向けにさらに最適化したものとなっている。

 もちろん3D立体視にばっちり対応。また、「3D ファンタジーゾーン オパオパブラザーズ」でも新たに採用された、下画面の情報表示がパワーアップし、ステージごとのストーリー、そして“ブライトサイド”と“ダークサイド”どちらを通ったかが表示される。

 また、「コインストック」も再び採用されている。ゲームプレイ中に獲得したコインが加算されており、コインストックは、ストーリーモードのゲーム開始(ラウンドセレクト)時に引き出して、次のゲームプレイ時の軍資金として利用できる。また、コインストックで一定の金額を貯めると、設定画面でゲームを有利に運ぶことができる項目が増えていく。

【補足 「ファンタジーゾーンII オパオパの涙」について】

 「ファンタジーゾーンII オパオパの涙」は、1987年、セガ・マークIII用タイトル、つまり「ファンタジーゾーン」の家庭用版の続編としてリリースされた。ライフ制、ワープゾーンの採用など、家庭用向けのシステムが盛り込まれ、PSGだけでなくFM音源にも対応している。

 その後、1988年にマークIIIに近いスペックを持つアーケード基板「システムE」向けにアーケード版がリリースされた。こちらではライフ制ではなく、タイム制限制で1発死に戻されており、音源もPSGのみとなっている。

 マークIII版をベースとした移植は、ファミリーコンピュータ版、MSX版がリリースされている。

 その後、2008年9月にリリースされた、プレイステーション 2「SEGA AGES 2500シリーズ Vol.33 ファンタジーゾーン コンプリートコレクション」にマークIII版、そしてシステムE版が収録。さらに、本作を担当したエムツーによる「ファンタジーゾーンII リメイク(システム16)版」が収録された。

セガ・マークIII版
システムE版
【ファンタジーゾーンII リメイク(システム16)版】

 「ファンタジーゾーンII リメイク(システム16)版」は、「『ファンタジーゾーンII』がもし当時の汎用アーケード基板(「システム16」)向けに開発されていたら?」というコンセプトで開発された。本作のオリジナルは「システム16」にワークメモリを増設した「システム16C」(仮称)で実際に動作するよう制作され、「FZCC」に収録されているものは厳密にはその移植となる。

 システム16リメイク版は、ビジュアル面ではグラフィックス、アニメーションパターンから何から、マークIII版のテイストを残しつつ、ほとんど別物といえるリメイクが施されている。

 お札→コインのみに戻ったり、前線基地を破壊していくと出現する「ワープゲート」は、「ブライトサイド」と「ダークサイド」を行き来できるようになっている(1度通ると消滅)。難易度が低く、ショップが最初から出現している「ブライトサイド」、難易度が高く、出現コインが高額になり、ショップは「シークレットショップ」として隠されたものを発見する必要がある代わりレアアイテムが買える「ダークサイド」をどう通っていったかにより、エンディングに変化のあるマルチエンドとなっている。

 ボスキャラもリメイクされ、ブライトサイドとダークサイドでは攻撃方法が変わる。また、ショット系のパワーアップアイテムを装備している間は制限時間内にダメージを受けた場合、装備アイテムを失う代わり、ミスにならないようになっているほか、ウエポン3は溜め撃ちが可能。

 BGMもFM音源(YM2151)に対応したものになり、並木 学氏による「ファンタジーゾーン」に加え、「カルテット」などの音色を活用した新たに制作された楽曲が採用されている。

※注 「3D ファンタジーゾーンIIダブル」にオリジナルの移植版は収録されていない

エンドレスモード「ファンタジーゾーンII リンク・ループ・ランド」

【プロローグ】

 メノン星人との戦いから10年後、ファンタジーゾーンで新しい惑星が発見された。

 その星では危険と引き換えに大量のコインを入手できるために、幾人もの冒険者が訪れるゴールドラッシュ状態となっていた。

 その事を聞いたウパウパは、いつしかエンドレスゾーンと呼ばれるようになった惑星へ飛びたった!

「借金を返すんだ……!」

 エンドレスモード「リンク・ループ・ランド」は、ゲームオーバーにならずにどこまでスコアを獲得できるかチャレンジする、スコアアタックゲームとなっている。

 時間無制限で使える「3 WAY SHOT」とボムを装備したオパオパの弟・ウパウパで続々と現われる敵を倒していく。敵の前線基地を一定数倒すとボスが現われ、ボスを倒すと新たな世界へと進んでいくというシンプルな進行になっている。

 ウパウパの初期装備となる「3 WAY SHOT」は1度ダメージを受けると落としてしまうが(ミスにならない)、しばらく経つと「リペアラー」が出現し、接触することで武装を回復できる。

 さらに、出現した「リペアラー」をしばらく放置しておくと、「フィーバルーン」へと変化する。これに接触すると武装が一定時間「12 WAY SHOT」となり、画面全体のコインを自動吸引してくれる。

 コインを獲得すると画面上の「LINKゲージ」が増えていき、一定時間内に次のコインを獲得することでLINKは継続。LINKゲージが満タンになると、スコア倍率(MULTIPLIER)が上がり、獲得スコアが上昇する。LINKゲージは時間とともに減っていくので、LINKが切れないようにコインを回収していくことが高得点のカギとなる。

遊んでみました!「3D ファンタジーゾーンIIダブル」

 まずはいろいろ見てみましょう。「3D ファンタジーゾーン オパオパブラザーズ」との比較で話をすると、3D立体具合がさらにパワーアップしてます。「1、2、3……一体どんだけのオブジェクトに分かれてるんだ? 訳がわからない」というぐらいの多層ぶりといえばいいのかな……とにかく、画面の中に立体空間ができあがっているのは変わらない。けれども、その風景の広がり方が自然で、すんなりなじめる。弾も見やすいし! 「ちょっとこれ、実はすごいことになってるんじゃないの?」と心に言葉が浮かんでますが、あまり最初からビックリしててもアレなんで、「オパオパの涙」を早速始めてみることに。

 システム16リメイク版をプレイされたことがある方には、「あれが3DSで遜色なく動いてます! でも立体視対応でワイド画面になってて遊びやすいっす!」とご報告すればことはほぼ足りるだろうなと。左右に切り返すときのオパオパの丸みとかを見ているだけでキャッキャウフフできますよ(ごく一部の方だけかもしれませんが)。「ブライトサイド」はワイド画面になって、さらに遊びやすくなった印象。背景の立体っぷりをゆっくり堪能できます。「ダークサイド」はそうは行かなかったけれども……ステージ2のボスキャラのレーザーで汗びっしょり。途中セーブがあるので、じっくり楽しめそうです。

 さて、「ダブル」の新モードである「リンク・ループ・ランド」。遊んですぐに「これは面白い!」と思わず声が出てしまう新作でした。何がすごいって、コインが自分に向かって飛んで来てくれるんですよ! それだけでも気ん持ちいいー。リペアラーのおかげもあって、「じゃんじゃん稼いでどんどん借金返さないとね(ストーリーをご参照ください)!」と勢いよく遊べて、テンションだけでもフルパワーアップ状態ですよ。途中で出てくる移動砲台を破壊すると誘爆したりして、これがまたすっきりするわけです。それと、もちろん新曲ですよ新曲。これがまたいいです。限られた時間での試遊でしたが、ゲームもBGMもすっかり気に入っちゃいました。

 第2期のタイトルは3DS LLでのプレイをオススメして来たことが多かったと思いますが、今回は3DSでのプレイも快適でした。

 以上、簡単ですがインプレッションでした。当然、来週の配信日には恒例となりましたインタビューをお届けする予定でおりますので、お楽しみに!

(佐伯憲司)