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「RED STONE」は運営移管でどう変わる? 開発と運営を担当するL&K CEOの南澤元氏にインタビュー

新規/復帰/既存プレーヤーが楽しめるよう成長システムを全体的に改良予定

【「RED STONE」運営移管】

移行期間:2月16日~5月14日

 2月16日より、PC用MMORPG「RED STONE」のサービスがG・O・Pから、
「RED STONE」の開発元であるL&Kに移管された。日本での「RED STONE」は2005年からサービスが始まった長寿のMMORPGだ。サービス開始以来、多くの熱心なファンに支えられ、今年2月でサービス19周年を迎えた。

 すでにサービスの移管が始まって約1カ月が経つ現在の時点で、プレーヤーとして最も気になることは「これからの『RED STONE』のサービスがどうなるのか」ということだろう。

 サービスの新たな運営元であり、「RED STONE」の開発元でもあるL&K CEOの南澤元氏にメールインタビューを実施した。サービス移管による不安を吹き飛ばしてくれるインタビューになっているので、これから「RED STONE」を始めようとしている方はもちろん、すでに「RED STONE」を遊んでいるファンも必見の内容である。

L&K CEOの南澤元氏

運営移管で何が変わる? プレーヤーのメリットとデメリット

――「RED STONE」の運営が移管されることでどのようなところが変わりますか?

南氏:移管の情報が公開されてから、多くのプレーヤーの間で日本の仕様が変わるのではないかなど様々な心配の声があがっていました。

 今は日本のプレーヤーもご存知かと思いますが、私たちは基本的に運営の移管によってプレーヤーが感じる違いを最小限にすることを原則としています。韓国と日本の固有の仕様を維持しつつ、既存の商品やイベントを通してお届けした装備やアイテムもそのまま維持しています。しかしながら、私たちがGOPから移管されてない一部の内容はやむを得ずリセットされます。また、移管自体の安定性を考慮して、ワールドGvGサーバーなどを順次正常化する予定です。

 また、公式ホームページも今まで慣れ親しんだ感覚を最大限残せるように配置しつつ、同時に老巧化したサービスや不憫となる要素を改善して反映しています。既存のプレーヤーの皆様が楽しんでいた様々なウェブベースのイベントも、新たに楽しめるよう準備しておりますので、ご期待ください。

――移管後の新しい運営チームとして、「RED STONE」を長期で続けるためにどのように貢献したいですか?

南氏:「RED STONE」は20年近く運営を続けられている長寿のゲームです。その分、これまで「RED STONE」に愛情と関心をもってプレイしてくださったプレーヤーと、新しく始めたり復帰したプレーヤーとの大きなギャップがあります。これまで繰り返し行ってきたいくつかのアクションだけではそのギャップを埋めることは難しく、皆様の需要を全て解決することができないという問題が存在しているのも事実です。

 私たちは開発と運営、さらに事業まですべてを担当している組織として、プレーヤーの皆様の需要と問題点をより明確にして、それをベースにこれからの「RED STONE」を引き続き楽しんで頂けるようコンテンツとサービスを準備してまいります。

――運営の移管により、どのような新しい挑戦をする予定でしょうか。

南氏:移管時点での最も優先度が高い目標は、プレーヤーの皆様が既存サービスから違和感なく自然にプレイできるように環境を整えることです。以降はより様々な方法で「RED STONE」に慣れ親しんで楽しむことができるサービスコンテンツとチャンネルなどを拡張していく予定です。

 また、プレーヤーの皆様の悩みや問題も解決していく方法をご用意していく予定です。

――移管後のプレーヤーにはどのようなメリット、デメリットがありますか?

南氏:移管期間中に手続きを終えたプレーヤーの皆様は、今まで通り「RED STONE」を楽しんでいただけます。

 私たちが直接運営を担当するので、プレーヤーの皆様が体感している経験や、ご意見などを、これまでより直接かつ明確に理解したうえで、より早くサービスやコンテンツの改善がご提供できるように全力を尽くします。

 また、今後のアップデートやイベント準備において、各プレーヤー層の要望にお答えできるような、能動的な設計が可能になると考えています。

 一方のデメリットは、移管期間中に手続きを行っていないプレーヤーの皆様は今までのアカウントでのプレイができなくなります。また、G・O・Pとの協議により、移管されないデータ、例えばサービスポイントやWEB倉庫などが削除されてしまいます。これにつきましては、私たちが対応できる範囲を超えているため、ご不便をおかけいたしますが、その分移管を通じて今後の「RED STONE」でより良いコンテンツとサービスを提供いたしますので、ご理解いただけますようお願い申し上げます。

――移管後の「RED STONE」で、プレーヤーがもっとも期待できる変化はなんでしょうか?

南氏:何よりも20周年を控え、長い間プレイしてきた「RED STONE」が持つコンテンツの変化や進化に対する期待感をお伝えしたいです。まだ具体的にお話しする段階ではありませんが、私たちは「RED STONE」本来の魅力を最大限に保ちつつ、新しい楽しみを提供できるように多くの考察と検討、開発を進めています。近々、もっと具体的に皆様にお見せする日を楽しみにしています。

 また、より活気ある運営で皆様とコミュニケーションし、皆様のプレイをサポートしたいと思います。具体的な方法はまだ構想中ですが、私たちはプレーヤーの皆様とより密接なコミュニケーションを図れる方法を作ろうとしています。また、皆様が「RED STONE」に簡単で楽しく遊べるように、ゲーム外でも様々なコミュニケーション方法を検討しています。

19周年を迎えた「RED STONE」。2024年度のアップデートの核心は「成長システムの改変」

――現在レベルキャップが2,000となっていますが、復帰後のプレーヤーはトップのプレーヤーに追いつくことは可能ですか?

南氏:まず、移管の時点では既存のプレーヤーが安定的なプレイを可能にすることにフォーカスを置いています。また、今後のラダーサーバーなどを考慮しているため、一気にレベルを上げられるジャンピングイベントなどは反映していません。

 ただ、復帰するプレーヤーの皆様と新たに始めるプレーヤーの皆様のために、そしてプレイを続けてくださっているプレーヤーの皆様にも楽しんでいただけるよう成長システムを全体的に改良する準備をしています。

――ゲームは19周年を迎えますが、どのようなイベントが開催されるのでしょうか?

南氏:2月には移管と19周年を同時期に迎え、これを記念するイベントを用意しました。また、既存プレーヤーの皆様が過去に楽しんだWEBログインイベントや、ルーレット、スクラッチなどのイベントも今まで通りお楽しみいただけるよう準備してまいります。さらに、「19(育)の⽇」、装備強化ブースト、クリーチャーコンテストなど様々なサービスイベントもご⽤意しています。

 3月からはプレーヤーの皆様が楽しめるイベントとともに、ウェブイベントのスペックを順次復活させる予定です。その後、ゴールデンウィーク、GoldEX Worldなどを通じて、皆様が期待できる豊かで新しいイベントをお見せする予定です。

――今年はどんな大型アップデートを予定していますか?

南氏:先に少しお話しましたが、2024年度のアップデートの核心は「成長システムの改変」です。

 「RED STONE」は20年以上の長い時間の中でコンテンツが蓄積され、レベル成長が2,000レベルに到達しました。レベルが拡張される中でディメンション・ハブなどを通じて既存の成長区間の効率を改善する作業を反映しましたが、成長区間に感じる高い疲労感を根本的に解消することには限界がありました。また、既存の高レベルプレーヤーも「レベルアップ」に対する動機付けが弱まる構造的な問題もありました。

 このための突破口を探すために長い間内部で検討と検証の過程を経てきて、2024年に新しい成長システムと、既存の成長効率全般を改編するコンテンツを皆様にお見せする準備をしています。これとともにプレーヤーの皆様の挑戦と達成の楽しさを感じられるように、新しいコンセプトのフィールドやボス、ファーミングシステムも準備しています。

 さらに、既存のキャプテンと共に楽しめる新しい職業、新しい秘奥コスチュームなども開発進行中です。詳細につきましては、今後公開いたします。

――この運営の移管を通して、プレーヤーにどんなメッセージを伝えたいですか?

南氏:私たちは、これまで「RED STONE」が続けられたのは、このゲームを楽しんで愛情を注いでくださったプレーヤーの皆様の貢献が最も大きかったと考えています。そのため、これからの「RED STONE」を作り上げていくうえで、プレーヤーの皆様が望むものをよく理解することが何よりも重要だと思っています。

 また、「RED STONE」のサービスにおいて、皆様とより身近にコミュニケーションをとり、皆様が必要と感じているものを様々な方法でご提供できるように検討し、努力を重ねてまいります。

――最後に日本のプレーヤーの皆様にコメントをお願いします。

南氏:まず、19年間「RED STONE」をご愛顧いただきましたプレーヤーの皆様に心より感謝を申し上げます。

 移管という複雑な過程が必要となりますが、これから皆様と直接コミュニケーションをとり、皆様の声をより身近に感じられるようになったことに今までにない期待感を持っております。

 もちろん、不足している部分も多くありますし、改善しなければならない課題も山積みです。ですが、私たちは常にプレーヤーの皆様により面白いゲームとサービスを提供することを最優先課題としております。

 これからの「RED STONE」にご期待ください。

――ありがとうございました。

 今回の運営移管で開発元でもあるL&Kが直接運営を手掛けることになり、プレーヤーとのコミュニケーションが一層密接に、スムーズに行われることになることが期待される。これはゲームにとってもポジティブな変化が起きることだろう。長い歴史を持ち、多くのプレーヤーに愛されているMMORPG「RED STONE」。この移管をきっかけに、我々プレーヤーにとってどんな驚きや面白さをもたらしてくれるのか、これからの展開が楽しみだ。