「レッド・デッド・オンライン」ダイナマイト連載 無法者ども、荒野を奔る
「レッド・デッド・オンライン」ダイナマイト連載 無法者ども、荒野を奔る
「RDO」連載第3回「爆走!無法者ども、荒野を馬車で駆け巡る」
2019年1月25日 14:00
ハイドー! 今日も「レッド・デッド・オンライン」(RDO)で、野山を駆け巡ってるか? いきなりだが今日は「馬車」を特集したい! なぜ馬車を取り上げるか? それは、俺達ほど「RDO」で馬車に詳しい人達はそうはいないんじゃかと自負しているからなんだ。「馬車ならもちろん乗ったことがあるし、ミッションで毎日乗ってるさ!」という人も、まず今回の俺達の話を聞いて欲しい。今回は他のプレーヤーですら知らない馬車の奥深い世界をみんなに紹介したいぜ!
俺達が他のプレーヤーより馬車に詳しいと何故言い切れるか? それは一言、「馬車はまだプレーヤー装備として実装されていないから」だ。馬車は道を走っていたり、ミッションで乗ることがあるが、現時点ではただのオブジェクトに過ぎない。だから多くのプレーヤーは気にもとめないだろう。
しかし俺達DTTSは「GTA」生まれオンライン育ち、レースの好きなヤツは大体友達、ってくらい、車やレースが大好きなメンバーが揃っている。そしてその中の1人が馬車に大ハマリ、そのメンバーの“馬車好き”に引っ張られて、この世界でも馬車に乗りまくって、遊びまくっているんだ。
馬車には色んな種類があって、しかも速度や操作性、さらには乗り心地まで違う。しかもこの馬車で“ドリフト走行”もできるし、車輪を取り外して走らせたりまでできる。4人乗りの客車のある馬車は御者台も含めて最大6人しか乗れないと思うだろう? ……違うんだなこれが! 今回は、うちのメンバーの1人が日夜様々な馬車を奪取して研究を進めていた馬車に関する車両性能などの情報などについて公開するとともに、うちのクルーたちとの馬車を使った遊びなんかも紹介していくぜ。
本当にアップデートが来た日にどの馬車を買うのがベストか、馬車ごとの特徴や速い馬車はどれか、など様々な観点から馬車の魅力を語っていく事にするからな。
馬車の基本は“馬”と車輪の数、最高速はやっぱり「バギー」だった
まず初めに「RDO」では馬は所有できるが、馬車を所有することはできない。「レッド・デッド・リデンプション2」(RDR2)のキャンペーンでも、ギャング団の中に馬車は存在していたが、それを自由に乗り回すことはできず、ミッションなどの時にしか利用できなかった。
「RDO」の世界でも馬車に乗るには特定のミッションを除くと、原則としてNPCが乗っている馬車を強奪するしか方法がない。強奪時には操縦している御者がそのまま逃亡して手配が付く場合もあれば、馬車を奪われたことに腹を立て、ショットガンをぶっ放してきて反撃される場合もある。馬車に乗るのも命がけだ。
実際に注意してみると気がつくんだが、「RDO」の馬車は種類が非常に豊富だ。まず第1のポイントは馬の数だ。1頭の馬で車両を牽引する1頭立てと、2頭の馬を使う2頭立てが存在し、2頭立ての方が馬力が高いが、その分牽引する車両が大きいため、実際の速度はあまり速くない。1頭立ての場合も、運搬用途の車両はそれなりにサイズがでかいため、車両が大きいとあまり速く走る事はできない。
速度重視で決め手となるのは車輪の数だ。当然車輪が増えるほど安定性は増すが、反面、車輪が増えることで車両自体のサイズが大きくなり、重量も増すため、速度は低下してしまうんだ。現状、1頭立ての2輪馬車がベストという結論になる。その中でも、移動目的で荷物を積むようなスペースがほとんどないような「バギー」タイプの馬車が単純に速度だけで考えると最速となる。
一方、一度に多くの人数を運べる馬車も気になるところだ。最大人数で相乗りできる馬車は、4人が乗車できる客車を引いた2頭立ての馬車だ。こうした4人乗り馬車は客車内に4人、そして操縦席には2人の御者が乗れるので、これだけで6人が乗り込める。これが収容できる最大人数かと言えば、実はそうじゃないんだ。
乗車できる6人に加えて、この手の大型の馬車では車両の側面に掴まる事ができる。しかも片側に2人ずつ、合計4人が両側面に掴まれるんだ。つまり最大10人が1台の馬車に乗って走りまわることができるんだ。しかし、同じ馬車に乗ることができるのは同じ民警団のメンバーのみ。現在の民警団が最大7人までしかグループになれないため、理論上可能な、10人のプレーヤーが集めきれないんだ。馬車アップデートが来る際には、民警団以上の大規模のグループが結成できるようになる事を祈るのみだぜ。
速さと収容人数以外にも馬車の楽しみ方は色々だ。メンバーの“馬車マニア”によれば、サスペンションの違いで乗り心地もかなり変わるらしい。例えば、同じバギー型の馬車を1つ取っても、車両の作りがしっかりしていて、塗装などもしっかりしている2輪車両の場合、サスペンションもきちんと搭載され、多少荒れた道でも上下の揺れがかなり低減され、それなりにしっかり走れる安定性を見せる代わりに、速度がやや犠牲になる。
それに対して、簡素な作りの安っぽい感じの2輪車両は走るとかなり上下の揺れが激しく、走行が安定しないが、代わりに速度がかなり速いらしい。実際乗ってみたが……うーん、ちょっと確かに違うかも? というところで、こだわりを実感しきれない部分もあった。確かにグラフィックスは違うし、感覚が違うというのも納得できる。
また、人を乗せるための客車についても、内装が簡素なものだったり、豪華な布張りだったり、さらには屋根どころか幌すら付いてない骨組みだけのシンプルすぎるものもあったりと、見た目にもかなり違いが見られるほか、2人用の客車があったり、バリエーションがかなり豊富なんだ。こういう違いを1度知ってしまうと、ミッション中や、目的地までに移動中であっても、道で馬車とすれ違った際に、どんな馬車だったかチェックしたくなっちまう。
こうして色んなバリエーションの馬車を見ていると、とにかく1日も早く、馬車を手元におけるアップデートを実装してほしくなる。すでにこれだけのカスタマイズ項目がある事が見えているのだから、素材に不足はないはずだ。少なくとも俺たちDTTSメンバーは、1日でも早く馬車アップデートが来る日を楽しみに待っているからな!
馬車ならではの遊びはドライブやドリフト
馬車の種類がわかってきたところで、次は入手した馬車で何をするか? という話になるだろう。馬車の基本はやはりドライブだ。実は馬車には“スタミナ”の概念がない。通常の馬は、特に安い馬はスタミナが少なく、最高速でぶっ飛ばしているとすぐ息切れしてしまうんだが、馬車の馬はいくら全力で走らせても疲れを知らずに走り続ける事ができる。正に馬車馬のように働くとはこの事だな。そのため、遠方に移動する場合などに、馬車を強奪して利用すれば、なかなか快適に移動する事ができる。
前述の通り、4人の客車付き馬車を調達できれば、最大10人まで乗り込んでドライブする事もできる。「見知らぬ人」ミッションを受けるために、遠方のNPCの元に向かうような場合でも、みんなでワイワイと話をしながら馬車を使ってドライブすれば、移動中の時間も気にならずに楽しめる。馬を並べて疾走するのとはまた違った楽しみがあるんだよな。
そして、車と言えばドリフトだが、本作の馬車では「R1」ボタンによる馬車の減速を利用する事で、何とドリフトを決めることができる! 草の上などでもそれなりのドリフトをきめる事が可能だ。そして、このドリフトを200%くらい楽しむベストの場所がある。それが北の雪山にある凍った湖だ。ここまで馬車を持ち込んで、氷上を走り回ると、思う存分ドリフトが楽しめる。
なお、馬車の操作その物は全然難しくはないが、山奥など、普段あまり馬車で行かないような場所を走り回る際には、注意しておきたいポイントがある。1番意識しておきたいポイントは、馬が通れる道であっても、馬車で通れるとは限らない、ということだ。
馬車は馬のサイズだけでなく、牽引する車両の横幅もそれなりに大きい。そのため、馬であればちょうどいいくらいの幅の吊り橋などは、馬車だと通過できず、引っかかって通行できない事がある。また、山の奥の木々の間を抜けるような際どい場所も、木々の間で引っかかってしまい、行動不能に陥る事がある。それにちょっとした段差などは馬ならひょいっと飛んでくれるが、馬車の場合だとそのまま落ちてしまうため、馬と車両を繋ぐ部品が壊れて利用不可になったり、牽引する馬が馬車の下敷きになって死んでしまう場合がある。
そして馬車のちょっと丈夫なところも紹介しておこう。馬車の車輪は1つくらいなら外れても平気な顔して走る事ができるんだ。これは実験するのも簡単で、馬車の車輪を支えるスポークのような支柱を銃などで撃って破壊していくんだ。全て破壊すると車輪がボテッと外れてしまう。ところが車輪が1つ外れただけなら、乗り心地はかなり悪くなるものの、何事もなかったように走り続ける事ができる。同様に、2頭立て馬車の場合も、道中で馬が1匹死んでしまったような場合であっても、もう1頭が健在なら何食わぬ顔でそのまま走り続ける事が可能だ。
また、以前に連載で紹介した、獲物を無理やり荷馬車に積むなんて遊び方も荷馬車のチョイスにコツがあったりする。通常の荷馬車では荷物が安定して詰めないので、人が最後尾に座れるタイプの荷馬車がベストなんだ。そして中央に獲物を置いて、最後尾に人が座る事で蓋の役目を果たすことで、安定して運べるようになる。これも毎回うまくいくわけではなく、荷馬車にうまく獲物が載せられず失敗するような事も多々あった。この辺はまだまだ研究が必要だな。
DTTSメンバーで挑む、第1回民警団馬車レース、奇跡の開幕!
こんな感じで日々、俺たちDTTSメンバーたちは馬車を使った遊びを模索しているんだが、先日ついに実現できたのが、馬車レースだ。もちろん「RDO」にも馬のレースは用意されているが、この中に馬車を使ったレースは見当たらない。そこで俺たちが考えたのは、民警団のシステムを使った馬車レースだ。民警団を組むと、民警団員同士で目的地までレースを楽しめる「民警団レース」が遊べる。事前に民警団メンバー全員が馬車を用意して乗り込み、この民警団レースを使って目的地までの馬車レースを実現してみたんだ。
まずは民警団メンバー全員で馬車を集めるところから始まった。ところが馬車その物がなかなか見つけにくい上に、速い馬車はバギー型というのはメンバーもみんな知っているため、なるべく早い馬車を探そうとするからなかなかみんな馬車を見つけてスタート地点にやってこない。途中で諦めて4輪馬車で戻る人もいたが、今度は馬車を奪った後の逃亡でまた一苦労だ。
ようやくメンバーが全員集まったところで、いよいよレーススタート! 本作の馬車の走行スピードはやはり道路上を走るのが一番速度は安定する。そのためトップに立つことができたら、あとはいかにミスを少なく、安定して道路を走行し続けるかが勝負のポイントだ。
当然後ろを走る後続組はそのままおとなしく後ろを走り続けて、トップのミスを待つというのも1つの戦略だが、俺たちの場合、そんな消極的な策は取らない。無理矢理、道なき道を使ったショートカットを使いまくって、離を詰めるという無茶な戦略を取る奴らがほとんどだ。そのため、レース中盤くらいまでにほとんどの車両が走行不能に陥り、リタイアする事になっているんだ。地味に走るのは性に合わないんだよな!
ということで、レースも終盤になるとトップの独走になる事が多く、リタイアした他のメンバーは馬でのんびり後を追ったり、途中で再び馬車を強奪し、何食わぬ顔でレースに復帰したりになっていたな。
俺の場合、そもそも馬車のチョイスに失敗して、2頭立ての貨物車両だったので、1頭立て2輪車両のバギーを用意していた仲間に、スタート直後から全然追いつけない。仕方がないので道なき道を抜けるショートカットを繰り返すという無茶をしていたら、気が付くとちょっとした段差で馬が死んでしまい、そのままリタイアになっちまった。その後はリタイアせずに走ってる別の馬車に相乗りしたりしながらゴールまで到着できた。
民警団レースを利用した馬車レースは、将来的に通常の馬車レースが実装された時のための練習としても最適なので、時間がある時にはぜひ試してほしいところだ。
また、現在、ブラックウォーターより西のエリアには汽車は走っていないが、両端に柵がない線路は用意されており、ここを馬車で走る事もできる。実際に俺たちは民警団7人の仲間全員で4人用客車の付いた2頭立ての馬車を1台用意して乗り込んで、この線路を走りながら、西の奥地までドライブしてみた。馬車の両サイドに4人乗って、運転席に2人、客車の中には1人しか乗らないというアンバランスさだが、両側面に4人が張り付いた馬車が疾走する姿はなかなか圧巻で、この見た目だけでも相当に面白い。
この線路の上の道なき道は馬で走ってももちろん走破できるが、馬車だと難易度が段違いだ。何しろ柵のない線路のため、ちょっとしたブレで馬車の車輪が道を踏み外したらそれだけでもう大参事となるからだ。まぁ大参事もそれはそれでまた面白いが、こうした道は馬車で挑んでこそ面白いし、何より遊園地のアトラクションみたいな迫力と不思議な楽しさが溢れる体験ができてテンションも上がりまくりだったぜ。
また、前述の雪山でのドリフト遊びもある程度ドリフトに飽きたあとは、そこからさらに雪山の奥地まで、どこまで馬車で登っていけるかチャレンジしたんだ。馬でギリギリの道を馬車で抜けられないか色々模索したりと、試行錯誤を繰り返して最終的に馬車は雪山をひっくり返りながら滑落していく事になっちまったが、これも爆笑の連続だったな。
こうした体験は馬車でなければ味わえない。馬車だからこその面白さがそこにある。俺たちDTTSメンバーたちは、たまたま仲間に1人の“馬車好き”がいたからここまで味わう事ができたが、今後正式に馬車アップデートがくれば、世界中の仲間とともにこうした馬車の魅力を体験できる日が来る。みんなが馬車を自由にカスタマイズできるようになれば、新たなチャレンジをする人も増えてくる。こう考えると、やっぱり1日も早く、馬車を手元に置いて使えるようになってほしい。世界中の「RDO」プレーヤーに馬車を! 俺たちの大きな願いだ!