使って試してみました! ゲームグッズ研究所
連載第336回
PS4グッズ特集! DUALSHOCK 4用アナログスティックカバーで操作性アップ!
USBハブ搭載のPS4用縦置きスタンドなども試してみた
(2014/3/6 15:35)
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
今回もプレイステーション 4用グッズの特集となる。PS4用ワイヤレスコントローラー「DUALSHOCK 4」用のシリコンカバーから、ゲームテック「シリコンカバー4」を使って試してみた。また、同じくゲームテックから「縦置きスタンド4」をチェック。PS4用の縦置きスタンドは各社から発売されているのだが、ゲームテックのものは唯一、USBハブの機能を組みあせている。その動作や使い勝手を試してみた。
このほか、ゲームプレイにとって重要な“操作性を高める”グッズから、サイバーガジェット「CYBER・アナログスティックカバー(PS4用)」と、アンサー「PS4用プレイアップボタンセット」も試してみた。より快適なPS4ライフのためにも、ぜひご覧頂きたい。
【今週のおしながき】
DUALSHOCK 4用のタッチパッド用保護シートとシリコンカバーのセットは、おおむね良好だがあと一歩というところも
PS4用ワイヤレスコントローラー「DUALSHOCK 4」を傷や汚れから守りつつ、ホールド感も高めてくれるシリコンカバーだ。カバーには、ホコリがつきにくく、サラサラな手触りにしてくれるアンチダスト加工が施されているほか、カバーの他にタッチパッドに貼る保護シートも同梱されている。
シリコンカバーは、重量は約30g、厚みは約0.90mmと、厚みに関してはPS4本体と同時に発売されたシリコンカバーの中では最も薄型。カバーは全てのボタンや端子類にアクセスできるようになっている。前回に試したシリコンカバー2製品はサイバーガジェットのものはPSボタンか、アンサーのものはSHAREボタンとOPTIONSボタンがカバー越しに押す作りになっていたが、このゲームテックのカバーは全て開口部から直接押すようになっている。
アンチダスト加工によってベタつかずサラサラとした手触りで、アンチダスト加工が強い製品では粉っぽさを感じることもあるのだが、このカバーは適度に吸い付くラバー感も残っている。
タッチパッド用の保護シートは無地の黒色シートで、タッチパッド正面から天面側へ曲がった先までの全面に貼るようになっている。
実際にゲームプレイ等を試してみた。DUALSHOCK 4へのカバー装着は、前回に試した2製品と比べるとそれほど窮屈さはなく被せられる。だたそのぶん、被せた後のフィット感では前面・背面中央のあたりにわずかな隙間やたわみができてしまっていた。一方、左右グリップへの締め付けは強めで密着感が高く、左右の締め付けでコントローラーにがっちりとフィットする。中央付近にわずかな緩みとたわみが出るものの、左右がしっかりフィットしているので実用面ではほとんど気にならない。
見栄えに関するところでもうひとつ言うと、少々カバーの切り離し跡が白く目立つところがあった。手触りにはほとんど影響はないのだが、気になる方は少し切り離し跡を削った方がいいかもしれない。
両手で持った時のホールド感は良好で、手触りもアンチダスト加工ながら適度にラバー感が残っていて吸い付く感じがあるのも滑り止めにいい。ボタン等の開口位置もしっかりとあっている。
○/△/□/×ボタンはボタン型の開口から押すので、カバーの厚みでボタントップが少し隠れてしまい押しづらくなってしまうところなのだが、開口はボタンサイズよりもわずかに大きめで、指にフチが当たらないようになっているので押しやすい。ただ、SHAREボタンとOPTIONSボタンは開口がボタンサイズでボタントップがだいぶ沈んでしまい押しづらくなってしまう。これはシリコンカバー製品全体に言えるが、SHAREボタンとOPTIONSボタンはカバー越しに押す方式の方が扱いやすいと思える。
アナログスティック周りの土台部分までカバーする作りになっているが、スティックを最大まで倒してもカバーには当たらず、操作の邪魔にはならない。SHAREボタンとOPTIONSボタンが奥まってしまうのは残念だが、それ以外は快適に操作できる。
また、SCE公式周辺機器の充電スタンド「DUALSHOCK 4 充電スタンド」とシリコンカバーを併用できるかを試してみたところ、何も着けていない状態より多少押し込まないとスタンドにはまらないところはあったが、セットされてからはしっかりと充電できた。
タッチパッド保護用のシートは角で位置を合わせて角度がズレないよう注意しつつ貼ればキレイに貼れて、黒の無地なので貼りムラなども見えずサイズもほど良い。「PLAYROOM」でタッチパッドの反応も確認したが、問題もなかった。ただ、貼ってから翌日に見てみると、奥側まで貼り付けているため時間が経つと上に引っ張られてしまうようで、奥側の端から剥がれかけていた。長く使うと、粘着力が薄れ、よりめくれ上がってしまう不安がある。
シリコンカバーは手触りがよく、コントローラーとのフィット感には中央部分に少し気になるところはあったものの、おおむね良好。○/△/□/×ボタンも押しやすく、SHAREボタンとOPTIONSボタンが奥まってしまうという点はあるものの、操作の邪魔にならず快適にプレイできる。付属のタッチパッド保護シートは傷や汚れがつくのが気になる人にとって嬉しい存在なものの、時間が経つとめくれがちなところは残念。シリコンカバー、タッチパッド保護シートともに、おおむね良好ながらも、あと一歩かゆいところがあるという印象だ。
PS4を縦置きできるコンパクトなスタンドに、USBハブの機能が合体!
PS4を縦置きするスタンドに、3ポートのUSBハブ機能が組み合わさった「縦置きスタンド4」。横幅約8cm、奥行き約24cmと、PS4本体の底面よりもコンパクトなサイズで、スタンドの天面から出ているUSBケーブルをPS4本体に繋げることで、スタンドの手前側に3つ並んでいるUSBポートを使用できる。
スタンドにある透明の支えでPS4とPS4のゴム足を挟み固定するという仕組みで、コンパクトなサイズながら安定感は充分。また、PS4底面のくぼみにはスタンドの突起を差込み、USBハブ機能を使う場合はUSBケーブルも通すようになっている。
PS4の底面から通したUSBケーブルをPS4のUSBポートに差せば、スタンドにある3個のUSBポートが使えるようになる。PS4本体の1ポートと、スタンドの3ポートで、合計4つのUSBポートが利用可能だ。なお、USBハブ機能を使わない場合は、USBケーブルをスタンド天面のくぼみに収納しておくこともできる。
実際に使ってみると、取り付け時はちょっと位置がわかりづらいものの、PS4側のゴム足と透明な支えにあるゴム足固定の枠で合わせ、差し込むようにすれば簡単に取り付けられる。取り付け後はガタつきもなく、手で揺らしても簡単に倒れるような事もない。小型ながら充分に安定していた。見た目もすっきりしていて、設置場所も少なくて済む。見栄え、機能性ともにありがたいスタンドだ。
ただ一方で、スタンドには通気口がないのは少し気になるところ。PS4は底面(横置き時には右側面)からも空気を吸入していて、SCEの縦置きスタンドにはそのためのスリットが空いているのだが、このスタンドにはそういったものはなく、USBハブ用のケーブルが吸入口近くに隣接してしまう。このあたりから、冷却性能は少し落ちてしまうのかもしれない。SCEの縦置きスタンド使用時とでファンの動作音などを比べてみてもそれほど明確な違いは感じられなかったのだが、夏場になるとファンが高速回転し始めるまでが速いなど、なんらかの差が出てくるかもしれない。
PS4本体のUSBポートがUSB3.0なのに対して、スタンドのUSBハブはUSB2.0なのが少し気にかかるところで、将来的にUSB3.0必須な周辺機器が出てくると、USBハブに繋げても動かない等のトラブルが出てくるのかもしれない。ただ、いろいろと試してみたものの現状はどの機器も問題なく利用可能で、スタンバイモード中の充電も可能だった。
このUSBハブ機能でバスパワー動作のUSB機器が動作するかというのは、PS4で使える消費電力の大きそうなUSB機器がまだないのでわからないのだが、少なくとも、PS Vitaの充電、コントローラーの充電、ヘッドセット用のレシーバー使用といったように、2製品を充電しつつUSB機器を繋げても、特に問題なく利用ができた。
コンパクトながら安定性も充分にあるスタンドと、USBポートを増やせるUSBハブの機能を併せ持っている一石二鳥なスタンド。ほぼ不満のない製品なのだが、底面側の吸入口に対するフォローがないのは気になるところで、そこも何かしらケアされていれば完璧と言って良かったのだが……。そのあたりが気になるという人にはちょっとオススメしづらいものの、USBポートをスマートに増やしつつ縦置きできるのは魅力。ぜひチェックしてみてもらいたい。
アナログスティックに被せるTPUカバーだが、操作性向上の効果はもう一歩か
アナログスティックの先端に被せて操作性を向上させる、アナログスティックカバー。ブラック、ブルー、レッドの3色が左右のぶんで各2個ずつセットになって、1パッケージに6個のカバーが入っている。素材にはTPU(ポリウレタン)を使用。
カバーの先端は、DUALSHOCK 4と同様にくぼみが付いているタイプで、滑り止めに円状の突起がつけられている。アナログスティック先端のフチにひっかかるようカバーの内側に突起がついていて、上から被せるだけで手軽に取り付けられる。取り外しも手軽に行なえるが、ゲームプレイ中に不意に外れたりすることはない、ほど良い固定力だ。
実際にゲームプレイ等を試してみた。カバーをつけると、直径、高さともに約1.7mmほど先端が大きくなるが、形状的には元の形に近いのでフィーリングに大きな変化はなかった。もう少し高さを加えるなり、カバーを着けたからこその変化が欲しかったところだ。
また、カバーの表面には軽くザラつきが付けてあるものの、薄型なためなのか、TPUというよりもプラスチックに近い硬質な感触になっていて、ツルツルと滑りやすくなってしまっている。元のアナログスティック先端のほうがラバー質で粘り気があるので滑りにくいと思えてしまった。
低価格でカラーバリエーション対応も1パッケージでフォローしているアナログスティックカバーなのだが、形状的にも、素材的にも、あまり操作性向上の効果が感じられなかったのは残念。特に素材的にツルツルとしていて指が滑りやすくなってしまったのは辛いところだ。
シリコンラバー素材のアナログスティック&方向キーカバーと、保護シートがセットになった、オススメグッズ
アナログスティック先端に被せるカバー2種類と、方向キー用カバー2種類、方向キーとボタンまわりを保護するフィルム、タッチパッドを保護するフィルムがセットになっているアタッチメントセットだ。カバーはいずれもシリコン素材でできている。
アナログスティックのカバーは、先端が丸く盛り上がっているDUALSHOCK3に近い形状のものと、中心がくぼんでいるタイプとの2種類がある。スティック先端の裏側までカバーで包むように被せる作りなので、取り付けが少々難しいのだが、一度カバーを完全に裏返しにして、スティック先端の上で戻すようにすると簡単だ。
カバーを着けると2種類とも、高さは約2mm、直径は約3mm、元のスティックよりも増える。研究所員は指が長いのか、DUALSHOCK 4のスティックはちょっと高さが足りないかなと感じるのだが、このカバーを着けると丁度良い具合になってくれる。
シリコン製なので指も滑りにくく、形状では盛り上がりタイプはDUALSHOCK3ライクに親指全体でのコントロールがしやすいし、くぼみタイプはDUALSHOCK 4ライクに、親指の腹を密着させての細かなコントロールが可能になる。両タイプを好みにあわせて選べるのは嬉しいところだ。
コントローラー全体を保護するシリコンカバーとの併用についてだが、前回に試した同社の「DUALSHOCK 4用シリコンプロテクト」はアナログスティック周りを広めに開口してスティックを倒した時に干渉しないよう工夫されている。ただそれでも、押し込みで上方向に倒した時にほんのわずかにフチに当たってくるのだが、操作への影響は感じられない程度だ。
一方、他社のシリコンカバーと組み合わせる場合だと、サイバーガジェット、ゲームテックともにアナログスティックの土台部分にもカバーがあるので、スティックにカバーを被せて倒すとだいぶ当たってくる。押し込み倒しをしたときにはコントローラーカバーがグニーッとずれるぐらいになるので、操作への影響も大きい。コントローラー用シリコンカバーと併用する場合は、アンサーのカバーと使うのがオススメ。
なお、アンサーの「DUALSHOCK 4用シリコンプロテクト」にはアナログスティックカバーも盛り上がりタイプがセットになっているので、そちらを選ぶのも手だ。
方向キーのアタッチメントはシリコン接着シートでキーに貼り付けるようになっていて、予備の接着シートも2枚付属している。こちらも形状が2種類あって、凹凸がはっきりとつけられた十字型と、緩やかな傾斜で形が薄めについている十字型となっている。
プレイステーション特有の上下左右が分離している方向キーを1枚に繋がった形にできるほか、どちらも貼ると高さが約3.6mm増すので、高さ調整にも役立つ。手の大きい人なら、このカバーで高さを増したほうが手にしっくりとくるだろう。グリグリと操作しても剥がれたりズレたりすることもなく、良好な操作感を得られた。
このセットにはカバー以外に、タッチパッド、方向キーまわり、ボタンまわりの、3枚の保護シートが付属している。方向キーとボタンまわりはツルツルとした鏡面加工がされているので、指紋跡が目立ちがち。それを拭こうとして擦り傷がつかないか気になる人もいるだろう。
保護シートは台紙から剥がして貼っていくのだが、持ち手になるところがないので、角度合わせが少々難しいだろうか。シートはどちらも薄く、しっかりと密着してくれる。また、指がひっかからないようフチもキレイに処理されているし、ボタンぎりぎりのところまで貼り付け範囲があるので、使っていくうちにフチからめくれていく可能性も低い。
タッチパッド用の保護シートは、前回に試した同社の「DUALSHOCK 4用シリコンプロテクト」に付属していたのと同じ物で、タッチパッド前側の平面部分にのみ貼るというもの。透明なので貼りムラが見えてしまうのは、ちょっと見栄えとしては気になるところだ。タッチパッドの操作はもちろん問題なく行なえる。
多数のカバーと保護シートがセットになっていて、いずれも操作性や保護性能をしっかりと高めてくれる。特にメインと言えるアナログスティックカバーの効果は大きい。この内容量にしては販売価格が控えめなのもありがたい。同社の「DUALSHOCK 4用シリコンプロテクト」(アナログスティックカバーが1個付属している)だけで済ますか、このセットも買うかは悩みどころだが、保護シートや方向キーのカバーも欲しいという方は、このボタンセットを購入するのがオススメだ。