レビュー
「ドラゴンズドグマ 2」レビュー
“息づく世界”を冒険する至高の没入感。開発が果てしないこだわりを込めた超大作
2024年3月21日 00:00
- 【ドラゴンズドグマ 2】
- 3月22日 発売
- 価格:
- ダウンロード版 8,990円
- パッケージ版 9,889円
- デラックスエディション 9,990円
多くのプレーヤーを魅了し続けるオープンワールドアクションゲーム「ドラゴンズドグマ」シリーズ。第1作の登場から10年の時を経て、ついにその続編となる「ドラゴンズドグマ 2」が3月22日に発売される。
本作は、カプコンより3月22日に発売予定のプレイステーション 5/Xbox Series X|S/PC用オープンワールドアクションRPG。ドラゴンに心臓を奪われ、「覚者(カクシャ)」と呼ばれる存在になった主人公が、剣と魔法の正統派ハイ・ファンタジーの世界を舞台に冒険を繰り広げるという作品だ。
本稿では、そんな「ドラゴンズドグマ 2」の製品版をいち早くプレイすることができた。さっそく、レビューしていきたい。
前作未プレイでも問題なし。壮大な新ストーリーが展開
まず最初に、本作はナンバリングタイトルではあるが、前作未プレイでも問題なく楽しめることをお伝えしたい。
前作の「ドラゴンズドグマ」は世界の破滅を象徴する存在・「竜(ドラゴン)」と、それに心臓を奪われ竜を屠る宿命を負った「覚者」の物語を描いた。今作の「ドラゴンズドグマ 2」では前作の世界や時系列の延長線上ではなく、平行世界のうちのひとつとして新たな物語が描かれている。世界観や設定などで繋がりはあるが、ストーリーそのものは新しくなっているので、前作未プレイでも問題なく入りこめる内容となっている。
今作は人間と、ネコ科の見た目をした獣人が暮らす世界が舞台で、主人公がドラゴンに挑むストーリーと王になるためのストーリーが並行して展開していく。物語は記憶を失った主人公が少しずつ「覚者」としての記憶を取り戻していくところから始まる。
新たに作り込まれた王道なファンタジー世界と濃厚なストーリーが特徴となっている一方で、肝心のゲームシステムの方は前作をしっかりと踏襲したものになっている。グラフィックスの向上や細かいUIの調整など、パワーアップした要素や変更点は数多くあるが、前作であった夜間の恐さや戦闘システムなど、「ドラゴンズドグマ」らしさを感じる要素は受け継がれており、前作ファンもしっかりと楽しめるつくりになっている。
無限に遊べてしまうキャラクタークリエイション
「ドラゴンズドグマ 2」で大幅にパワーアップしたポイントの一つがキャラクタークリエイションだ。本作では実写さながらの造形が可能なエディット機能によって、理想のキャラクターを作ることができる。
本作ではキャラクターとポーン、合わせて2つのキャラクターの外見を設定することができるのだが、今作からは人間だけでなくネコ科の動物を思わせる「獣人」も新たに加えられた。また、設定可能な項目も大幅に増えている。
獣人は毛並みの模様や色はもちろん、人間同様に体格や姿勢、顔のパーツなど、細かいところまで設定が可能となっている。獣人のキャラクリについては他記事で細かく紹介しているので、ぜひ確認してみてほしい。
また、人間のキャラメイクについても大幅にパワーアップしている。今作では、眉間のシワや目元の深さ、髭など、顔の至るパーツを細かく設定することができる。時間さえかければ芸能人など、実在する人物の顔を模したキャラクターをも作り出すことができるほどに写実的なキャラクターをつくれるようになっている。
何よりも驚きなのは、このキャラクリがゲーム本編へ引き継ぐことが可能なキャラクター制作用の無料アプリ「キャラクタークリエイター&ストレージ」としてカプコンより発売前から提供されていることだ。SNSではこのアプリで作成されたキャラクターたちの画像がすでに多く投稿されており、弊誌でも様々なゲームで「阿部寛」を作り続けるVTuberの投稿を記事として紹介した。
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