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脳内侵入SF強盗FPS「Den of Wolves」を体験。「GTFO」開発スタジオの最新作

協力体験が向上する「準備ミッション」「ダイブ」など特徴的なシステムを紹介

【Den of Wolves】
発売日:未定
価格:未定

 近未来のSF世界で、情報や資金を盗みだす。そんな協力型のFPSが、現在開発中の「Den of Wolves」だ。

 「Den of Wolves」は、スウェーデンの「10 Chambers」が開発するオンライン協力FPS。プレーヤーは犯罪企業家となり、他社の極秘のプロトタイプを盗んだり、重要人物の暗殺を実行する。

 プラットフォームはPCで、価格は未定ながら、一度購入すれば全てのコンテンツを遊べる「フルプロダクション」型として展開される。まずはSteamにおいて、アーリーアクセス版が発売される予定だ。

 開発元の10 Chambersは、世界250万本以上を販売しているハードコアFPS「GTFO」で知られるスウェーデンのスタジオ。最初は10人でスタートし、「GTFO」は2019年のアーリーアクセス版発売後、9日間で開発資金を回収したという実績を持つ。

 2020年にテンセントから出資を受けて現在は100人規模のチームとなり、その次作となるのが「Den of Wolves」だ。今回、「Den of Wolves」のアルファー版を発売に先駆けて体験できたので、その模様をお伝えする。

【Den of Wolves - Gameplay Reveal Trailer】

体験にアクセントを与える「準備ミッション」と「ダイブ」

 「Den of Wolves」最大の魅力は、そのSF的世界観で展開される“強盗”だという点だろう。やること自体はドンパチ、金庫の解錠と目標物の奪取、そして脱出……などというわかりやすいものだが、そのプロセスにおいて独自の体験が仕込まれている。

 その代表例となるのが、「準備ミッション」と「ダイブ」と呼ばれる2つの要素だ。

 「準備ミッション」は、本番となるメインミッションに先立ってプレイする短めのミッションのこと。本番で使用できる武器を手に入れたり、攻略が有利になる情報を獲得できたり、さまざまな種類が用意される。

 10 Chambersの共同設立者でナラティブ&オーディオディレクターのサイモン・ビクランド氏とコミュニケーションディレクターのロビン・ビョールケル氏によれば、この準備ミッションの選択によって、全体の体験が変わるようなデザインになっているという。本作は4人の協力プレイで進行し、リーダーの1人が準備ミッションを選択していく。

 ソロプレイの場合はマッチングによって参加者が決まるが、準備ミッションは自分がリーダーとなって内容を決めることも、あるいはリーダーとして率いる誰かが決めたものに参加することもできる。複数の準備ミッション→本番ミッションという流れにすることで、繰り返しのプレイでも毎回異なる体験が楽しめるようになっているのだそうだ。

「準備ミッション」では、武器の入手など、本番をより有利に進めるための目標が設定される
10 Chambersの共同設立者でナラティブ&オーディオディレクターのサイモン・ビクランド氏(左)とコミュニケーションディレクターのロビン・ビョールケル氏(右)

 一方で、さらに変化球となるのが「ダイブ」だ。こちらはメインミッションの途中で「ターゲットの脳内に入り込む」というイベントとなる。脳内に入るとそれまでのステージとは全くの別世界となり、そこで新たなゲームが展開する。

 今回の体験では、本番となる強盗ミッションの途中で「ダイブ」が実行される場面があった。ターゲットの脳内に入ると、目の前は床や壁が空中に浮かんだ異空間へと変化し、ゴールを目指すアスレチックのようなミニゲームがはじまった。

異世界へと飛ばされるような感覚の「ダイブ」

 床と壁は繋がっていて、壁だと思ったものが床になったり、あるいは壁が床になったり、重力方向が自在に変わるステージで、視界がくるくる変わりながら、床と床の間を飛び越えて先へと進んでいく。時間内に1人でもゴールに辿り着いていれば、クリアとなるものだった。

 強盗FPSを遊んでいたら急にアスレチックが始まったので驚いたが、このミニゲームもミッションのアクセントになっている。

 準備ミッションと同様、この「ダイブ」もさまざまな種類があり、たとえば敵と味方が必殺の弾を一発だけ持って戦うものや、襲いくる怪異から逃げるホラーチックなもの、また「ダイブ」のなかでさらに「ダイブ」するものなど、ジャンル問わずさまざまな展開が待ち受ける。

 ターゲットとなるキャラクターの数だけ異なるミニゲームを遊べるということで、本作ならではの味わいになりそうなポイントだ。

脳内では様々なミニゲームが展開される

タスク盛りだくさんだが遊びやすい「強盗」ミッション

 では肝心のメインミッションの手触りというと、目的に向かってわいわいとタスクをこなしていくのが楽しい内容となっていた。

準備ミッションを経て、いよいよ本番がはじまる
銀行といっても怪しげな装置がある
体験会場では、銀行の巨大マップを見ながら作戦会議が行われた

 今回プレイしたある銀行の強盗ミッションでは、以下のタスクをこなす必要があった。

・数ある部屋型の小さい金庫を開けて3つのセキュリティコードを盗む
・セキュリティコードを使って大金庫を開け、ネットワークに接続する
・ダイブで情報を盗む
・窓に爆弾を仕掛け、脱出口を確保する

 やること自体は決まっているが、何をどのようにこなしていくかはプレーヤー次第。まずは部屋型金庫を開けながらセキュリティコードを探っていくことになるが、どの順番でどう開けていくかは自由に決めることができる。4人で固まりながら一つずつ開けるか、二手に分かれて速度を優先させるか。実力や好みに合わせて判断していくといいだろう。

金庫を開けるドリルは自動式だが、途中で止まることもあるためケアが必要。そのため設置から解錠まではエリアを確保するように立ち回る

 強盗ミッション中は、特に“守り”がポイントになることがある。たとえば部屋型金庫を開けるには特製のドリルを使用するが、ドリルが部屋を開けるにはかなり時間がかかる。その間に敵はどんどん押し寄せてくるので、金庫付近のエリアを守り固めるようにしながら敵を迎撃していく。

 このとき、特殊装備のシールドを使うとかなり便利。このシールドは「こちらの弾は通すが敵の弾は防ぐ」という便利な機能を持っており、装置を投げた場所に設置できる。

 「ダイブ」に関しても、プレーヤーたちがどこにいるかに関わらず、間をおいて自動的に3回実行される。ダイブとダイブの間は敵の猛攻をひたすら持ちこたえる必要があるため、シールド展開と連携が攻略の要だ。特殊装備はシールド以外にセンサーに反応した敵を自動射撃するタレットなどがあり、ミッションに1種類持ち込むことができる。

体験した範囲ではシールドがかなり強力。交代で設置しながら、しっかり守りを固めたい

 こなすべきタスクは多いし、敵はあらゆる方向からひっきりなしにやってくる。途中では体力も攻撃力も高いボスのような敵が登場したり、体力がなくなり倒れたプレーヤーを復帰させたり、とにかく忙しい。忙しいが、その場でやるべきことははっきりと決まっているので、ボイスチャットなしのいわゆる野良プレイ同士でも十分プレイできる。野良でも、しっかり連携を取るチームプレイでも楽しめる強盗FPSが「Den of Wolves」だと言えるだろう。

 本作は、まずはアーリーアクセス版が発売され、そこで機能面やコンテンツに関して情報を集めながら、正式版発売に向けて順次アップデートを重ねていく形式を取る。今回の体験は数あるコンテンツの組み合わせのひとつのパターンでしかないということなので、今後はその幅の広さがわかる情報公開にも期待したいところだ。

どうようなミッションとストーリーが展開されるのか。今後の情報公開に期待したい