ゲーミングノートPC「GALLERIA XL7C-R46H」レビュー

GALLERIA XL7C-R46H

重めの最新オンラインアクションRPG「BLUE PROTOCOL」も最高画質で十分快適!

ジャンル:
  • ゲーミングPC
発売元:
  • サードウェーブ
開発元:
  • サードウェーブ
プラットフォーム:
  • Windows PC
価格:
21万4,980円(税込)

 サードウェーブのゲーミングPCブランド「GALLERIA(ガレリア)」から2023年6月に発売された「GALLERIA XL7C-R46H」は、GPUとしてGeForce RTX 4060 Laptop GPUを搭載したゲーミングノートPCであり、昨年登場した「GALLERIA XL7C-R36H」の後継となる。

 XL7C-R36Hは、WUXGA液晶搭載でコストパフォーマンスの高いゲーミングノートPCとして人気の製品であり、その後継である本製品への期待は高い。そこで、2023年6月14日に登場したオンラインアクションRPG「BLUE PROTOCOL」を快適にプレイできるか検証してみた。

Intelの最新CPU「Core i7-13700H」とNVIDIAの最新GPU「GeForce RTX 4060 Laptop GPU」を搭載

 GALLERIA XL7C-R46H(以下XL7C-R46H)は、GALLERIAのゲーミングノートPCとしては、ミドルレンジ上位に位置する製品であり、CPUとしてIntelの最新CPU「Core i7-13700H」を搭載する。Core i7-13700Hは、第13世代Coreプロセッサーシリーズの製品であり、第12世代で初めて採用した性能重視と電力効率重視の2種類のコアを搭載するハイブリッドアーキテクチャをさらにブラッシュアップさせた、高性能CPUである。

 Core i7-13700Hには全部で14のコアが搭載されているが、このうち6個が1つのコアで最大2つのスレッドを同時に実行できるPコア(高性能コア)、残りの8個がEコア(高効率コア)であり、合計6×2+8の最大20スレッドの同時実行が可能だ。動作周波数も前世代よりもさらに上がり、最大5.0GHzで動作するため、高いパフォーマンスを誇る。

 GPUにはNVIDIAの最新シリーズ「RTX40シリーズ」のミドルレンジとなる「GeForce RTX 4060 Laptop GPU」を搭載している。GeForce RTX 4060 Laptop GPUは、Ada Lovelaceアーキテクチャを採用し、ゲームパフォーマンスを大幅に向上させるDLSS 3などの最新技術を利用できることが魅力だ。

 メインメモリは16GBで、大作ゲームのプレイも問題はない。ストレージは、最新のGen4に対応したNVMe 500GB SSDであり、パフォーマンスは十分だ。容量はもう少しあったほうが余裕はあるが、いくつかのタイトルを集中して遊ぶタイプなら大丈夫だろう。

【GALLERIA XL7C-R46H】
GeForce RTX 4060 Laptop GPUを搭載したゲーミングノートPC「GALLERIA XL7C-R46H」

【GALLERIA XL7C-R46H】
CPU:Intel Core i7-13700H(14コア/20スレッド、最大5.0GHz)
GPU:NVIDIA GeForce RTX 4060 8GB Laptop GPU+Intel Iris Xe
メインメモリ:16GB DDR5-4800MHz SO-DIMM(8GB×2)
ストレージ:500GB Gen4 NVMe SSD / HDDなし
液晶ディスプレイ:1,920×1,200ドット(WUXGA)、16型165Hz 非光沢液晶
光学ドライブ:なし
OS:Windows 11 Home
電源:150W ACアダプター(20V)
本体サイズ:358×247×20mm(横×縦×最薄部)
本体重量:約2.0㎏(バッテリー含む)
価格:21万4,980円(税込)
製品ページ:https://www.dospara.co.jp/TC143/MC12766.html

スリムで軽い筐体を実現、ACアダプターも軽い

 筐体は前モデルのXL7C-R36Hと同じ、シンプルでシャープなデザインである。派手な装飾などがなく、カラーリングも落ち着いているので、自宅はもちろんオフィスなどでも違和感なく利用できる。本体のサイズは358×247×20mm(最薄部)であり、単体GPUを搭載したゲーミングノートPCとしてはスリムである。重量も公称約2.0kgとかなり軽い。友人の家に持ち込んでLAN Partyで遊ぶなどにも向いている。付属のACアダプターがスリムで軽いことも評価できる。ACアダプターは150W仕様で、重量は実測で474g(ケーブル込み)と軽いので、本体と一緒に持ち運ぶのも楽だ。

【本体外観など】
XL7C-R46Hの上面
XL7C-R46Hの底面
エッジがダイヤモンドカットされている
付属のACアダプター。スリムで軽い
20V/7.5Aの150W仕様だ
本体の重量は実測で2,056gであった
ACアダプターの重量(ケーブル込み)は実測で474gと軽い
デバイスマネージャーを開いたところ。最大20スレッドの同時実行が可能であり、OSからはCPUが20個あるように認識されている

16型165Hz対応WUXGA液晶を搭載

 モニターとしてリフレッシュレート165Hz対応のWUXGA液晶を採用している。他のGALLERIAノートPCを含むゲーミングノートPCでは、フルHD液晶を採用する製品が多いが、本製品では前モデルと同じく、1,920×1,200ドットのWUXGA液晶を採用しており、縦のドット数がフルHD液晶よりも120ドット多い。ゲームのプレイではそれほど違いはないが、Webブラウズや文書作成などでは縦解像度が高いWUXGA液晶の方がより便利だ。最大リフレッシュレートが165Hzというのも嬉しいポイントだ。ミドルレンジクラスのゲーミングノートPCでは、リフレッシュレート144Hz対応液晶が採用されていることが一般的だが、本製品はワンランク上の165Hz対応であり、FPSやTPSをよくプレイするゲーマーにはありがたい。また、表面は非光沢仕様なので、外光の映り込みが抑えられており、長時間利用しても目への負担が小さい。

 液晶上部には、HD画質のWebカメラとWindows Hello対応の顔認証用IRカメラが搭載されており、顔認証でのログオンなども可能だ。液晶周囲の額縁部分も狭く、見た目もすっきりしている。

【XL7C-R46Hの液晶パネル】
液晶はリフレッシュレート165Hz対応で、解像度は1,920×1,200ドットのWUXGA。表面処理は非光沢仕様なので、目への負担が小さい
液晶上部には、HD画質のWebカメラとWindows Hello対応の顔認証用IRカメラが搭載されている

ホワイトLED搭載キーボードと大型タッチパッドを採用

 キーボードはテンキー付きの全100キーで、配列は標準的だ。右上の「ほ」「へ」「¥」の各キーが他のキーよりもやや横幅が狭くなっているが、全体的に余裕があるのでそれほど気にはならない。キーボードバックライトとして、ホワイトRGB LEDを搭載しており、バックライトの明るさは2段階から変更できる。

 ポインティングデバイスとしてはタッチパッドを採用。タッチパッドとクリックボタンが一体化したタイプだが、パッドのサイズが大きく、操作性も良好だ。ゲームをプレイする場合はタッチパッドではなく、マウスを接続して使うことが多いと思われるが、その場合、タッチパッドを無効にしないと誤操作の元となる。本製品は、タッチパッド左上隅をダブルタップするだけで、タッチパッドの有効/無効を切り替えることができ、無効時にはタッチパッド左上のLEDが点灯するのも便利だ。

【キーボードとタッチパッド】
キーボードは全100キーで、テンキーも搭載している
キーボードバックライトの発光色はホワイトで、明るさは2段階に変更できる
タッチパッドも大きく使いやすい

インターフェイスも必要十分、最新のThunderbolt 4もサポート

 XL7C-R46Hは、インターフェイスも必要にして十分である。右側面には最新のThunderbolt 4とUSB 3.2 Gen1 Type-A、HDMI 2.1が、左側面にはUSB 3.2 Gen2 Type-CとUSB 3.2 Gen1 Type-AとSDカードリーダ、マイク入力/ヘッドホン出力共用端子が用意されている。なお、Tunderbolt 4とUSB 3.2 Gen Type-CはPD対応で、PD経由で電源を供給することも可能だが、その場合パフォーマンスは制限される。

 無線LANモジュールとしては、インテルWi-Fi 6E AX211NGWを搭載し、最新のWi-Fi 6Eに対応。MIMO 2×2仕様で最大2.4Gbpsでの通信が可能だ。また、Bluetooth 5.3もサポートしている。なお、有線LANは用意されていないが、「GALLERIA XL7C-R36H」で、Wi-Fi 6環境なら無線LAN接続でもFPSやTPS、MMORPGなどのオンラインゲームをストレスなくプレイできることを検証済みだ。

【XL7C-R46Hのインターフェイス部分】
XL7C-R46Hの右側面
XL7C-R46Hの右側面のアップ。Thunderbolt 4とUSB 3.2 Gen1 Type-AとHDMI2.1が用意されている
XL7C-R46Hの左側面
XL7C-R46Hの左側面のアップ。USB 2.0 Type-Aとマイク端子、ヘッドホン端子が用意されている

シーケンシャルリードは3,600MB/s超と高速

 ゲーミングノートPCとしての足まわりの基本性能を検証するために、「CrystalDiskMark 8.0.4」を使ってストレージ性能を計測した。結果は、シーケンシャルリード(Q8T1)が3,612.08MB/s、シーケンシャルライト(Q8T1)が2,527.59MB/sとなった。ロットによって搭載SSDが異なるため、あくまで参考にしていただきたいが、シーケンシャルリードが3,600MB/sを超えていれば、SSDの中でも高速な部類といってよい。データサイズが大きい、最近のオープンワールドタイトルでも素早く起動やシーンのロードが行なえるだろう。

【CrystalDiskMarkの結果】
「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果

「BLUE PROTOCOL」でパフォーマンスをチェック

 XL7C-R46Hは、手頃な価格のミドルレンジモデルであり、最新ゲームがどこまで快適にプレイできるか気になるところだ。

 そこで、2023年6月14日にバンダイナムコオンラインからリリースされたばかりのオンラインアクションRPG「BLUE PROTOCOL」を使って、そのパフォーマンスを検証してみた。「BLUE PROTOCOL」は、劇場版アニメの世界に入り込んだような圧倒的グラフィックシ表現で紡がれる世界が売りのオープンワールドRPGで、アクション要素も強めだ。

 「BLUE PROTOCOL」を遊べるプラットフォームは、プレイステーション 5/Xbox Series X|S/PC(Steam)であり、PC版の推奨動作環境は、グラフィックプリセットが最高画質の場合、CPUがIntel Core i7-11700またはAMD Ryzen 7 5800X、GPUがGeForce RTX 2070 SuperまたはRadeon RX 5700XTとされており、かなり要求環境は高めだ。

 まず、実際に「BLUE PROTOCOL」をプレイする前に「BLUE PROTOCOL ベンチマーク」を実行してみた。最高画質の仮想スクリーンモード(1,536×900ドット)で計測したところ、スコアは11,832で、最高の「極めて快適」という評価になった。スコアが10,000以上で極めて快適という評価になるため、XL7C-R46Hなら実際のゲームも快適にプレイできるはずだ。

【「BLUE PROTOCOL ベンチマーク」の結果】

「BLUE PROTOCOL」は負荷の高い街中でも最高画質で平均54fpsを達成

 今度は実際に「BLUE PROTOCOL」をプレイし、CapFrameXを利用して1分間の平均フレームレートと最高フレームレート、最低フレームレートを計測してみた。「BLUE PROTOCOL」は、プレイヤーが多い街中と屋外ではかなり負荷が変わるので、それぞれの場所で計測を行なった。計測は5回行ない、その平均値を採用した。

 まず、グラフィックプリセットを最高設定の「最高画質」にしてプレイしてみたが、街中のプレイヤー数が多い場所だと30fps以下まで低下するシーンが頻発してしまい、あまり快適ではなかった。そこでフレームレートに大きな影響を与える「他プレイヤーの表示制限」を「10」に設定したところ快適にプレイできるようになったので、この状態でフレームレートを計測してみた。

 屋外(海鳴りの草原)で移動しながら戦闘を繰り返したときの平均フレームレートは101fps、最高フレームレートは128fps、最低フレームレートは56fpsとなった。また、負荷の高い街中(交易都市アステルリーズ)で移動中の平均フレームレートは54fps、最高フレームレートは73fps、最低フレームレートは24fpsとなった。やはり街中ではかなりフレームレートが落ちるときがあるが、平均54fps出ていれば街中でもかなり快適にプレイできる。もちろん、屋外では非常に快適で、アクション要素が強い戦闘もスムーズにこなせる。

 次にクオリティプリセットを一段階下げて「高画質」にし、「他プレイヤーの表示制限」を同じく「10」にして同様にフレームレートを計測してみた。屋外での平均フレームレートは115fps、最高フレームレートは143fps、最低フレームレートは68fpsとなり、最高画質のときと比べると全体にフレームレートが向上している。また、街中での平均フレームレートは68fps、最高フレームレートは97fps、最低フレームレートは36fpsとなり、こちらも当然だが最高画質時よりもフレームレートが向上しており、さらに快適である。「他プレイヤーの表示制限」は10程度でもゲームの進行にはあまり差し支えないが、高画質ならもう少し増やしても大丈夫そうだ。

 筆者は「最高画質」や「高画質」で実際にプレイして十分快適だと感じたが、せっかくリフレッシュレート165Hz対応液晶を搭載しているのだから、もっと高いフレームレートで遊びたいと思う人もいるだろう。そこで、クオリティプリセットをさらに一段階下げて「中画質」で同様にフレームレートを計測したところ、屋外での平均フレームレートは135fps、最高フレームレートは164fps、最低フレームレートは79fpsとなり、液晶パネルの性能をほぼ引き出せるようになった。また、街中での平均フレームレートは76fps、最高フレームレートは97fps、最低フレームレートは40fpsとなり、こちらもさらに向上している。画質も多少低下はしているが、これでも十分綺麗だ。フレームレート重視のプレイヤーは、「中画質」でプレイするのもよいだろう。

【「BLUE PROTOCOL」のベンチマーク結果】
「BLUE PROTOCOL」のタイトル画面
グラフィック設定のプリセットを「最高画質」に設定
「他プレイヤーの表示制限」を「10」に設定
今度はグラフィック設定のプリセットを「高画質」に設定
「他プレイヤーの表示制限」を「10」に設定すると、最大10名までしか他プレイヤーが表示されなくなる
「他プレイヤーの表示制限」をデフォルトの「無制限」にすると、視野内の他プレイヤーが全て表示される
屋外でのベンチマーク結果のグラフ
街中でのベンチマーク結果のグラフ

 「BLUE PROTOCOL」は、劇場版アニメのような美しいグラフィックが魅力のタイトルであり、CPUやGPUへの負荷も高い。しかし、XL7C-R46Hなら、プリセットを最高画質にしても他プレイヤーの表示制限さえ変更すれば快適にプレイできる。その状態のスクリーンショットをいくつか紹介する。

【「BLUE PROTOCOL」最高画質スクリーンショット】
バトルイマジンを呼び出して戦闘に参加させることができる
巨大なボスには攻撃目標がいくつかある
ビーチには色とりどりのバルーンが浮かんでいる
賑やかな街中。光と影も美しい
タクティカルスキルの「リーサルシャワー」を発動
会話シーンではアニメのようなカットインが入る

コストパフォーマンスと将来性の高さが魅力

 XL7C-R46Hは、GPUとしてGeForce RTX 4060 Laptop GPUを搭載したゲーミングノートPCであり、コストパフォーマンスが高く、ミドルレンジゲーミングノートPCとしての完成度は高い。最新の「BLUE PROTOCOL」も、最高画質で快適にプレイできた。「BLUE PROTOCOL」は、NVIDIAの「RTX40シリーズ」のみ利用可能なフレームレート向上技術であるDLSS3には非対応だが、最近の大型タイトルではDLSS3対応ゲームソフトが増えてきており、GeForce RTX 4060 Laptop GPUを搭載したXL7C-R46Hは、将来性も十分だ。また、WUXGA液晶搭載で、コンテンツの作成や閲覧もより快適である。ワンランク上のゲーミングノートPCが欲しいという人におすすめだ。

【GALLERIA XL7C-R46H】