【特別企画】

今、少しでもPCでゲームをやろうと思っている人にオススメのゲーミングノートPCはコレだ!

「GALLERIA」最新モデルはゲームも仕事も学業もこれ1台で!

【GALLERIA XL7C-R36H】

ジャンル:ゲーミングノートPC

メーカー:サードウェーブ

発売日:2022年6月17日

価格:209,980円(税込)

製品ページ:

https://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_prime.php?tg=&mc=11431&sn=0

特設サイト:

https://www.dospara.co.jp/5gamepc/cts_galleria_newnote_zxr

 サードウェーブは6月17日、ゲーミングPC「GALLERIA(ガレリア)」ブランドのノートPC 4製品の販売を開始した。今回販売が開始された製品は上位から「GALLERIA ZL7C-R38H」「GALLERIA ZL7C-R37TH」「GALLERIA XL7C-R36H」「GALLERIA RL7C-R35H」であり、すべて16型液晶を搭載した新設計の筐体を採用している。この新製品は、これまでのゲーミングノートPCで常識とされていた要素を見直した、新発想のゲーミングノートPCである。本稿ではその魅力をじっくり検証していきたい。

【GALLERIA XL7C-R36H】
16型液晶を搭載したゲーミングノートPC「GALLERIA XL7C-R36H」

新しいGALLERIAノートPCの特徴は?有線LAN非搭載にした理由とは

 ここでは、GALLERIAノートPCの新モデルの中から、GeForce RTX 3060を搭載した「GALLERIA XL7C-R36H」(以下、XL7C-R36H(新))を紹介するが、6月発表の新モデル4機種には共通する特徴がある。その特徴とは、

  • 有線LANポート非搭載
  • キーボードLEDはホワイト1色
  • リフレッシュレート165HzのWUXGA液晶
  • 小型軽量ACアダプター

の4点だ。これらのポイントを順に見ていきたい。

 まず、有線LANポート非搭載という点についてだが、通信速度やレイテンシが重要なネットワークゲーム、特にバトルロイヤルやチーム制のFPSやTPSのプレイヤーは「無線LANなんてとんでもない、有線LANでないと無理」と思っている人も少なくなさそうだ。しかし、無線LAN規格もどんどん進化しており、最新のWi-Fi 6と呼ばれる規格なら、1Gbpsの有線LANと比べても遜色のない通信速度を実現している。上記4機種は、すべて有線LANポートを廃する代わりに、Wi-Fi 6に対応しており、最大2.4Gbps(理論値)での通信が可能だ。実際にゲームで検証した結果については後述するが、本製品のWi-Fi 6でのパフォーマンスは「FPSやTPSでは有線LANが必須」という、多くのゲーマーが信じている常識が、最新の無線LAN環境では当てはまらないということを実感させてくれた。有線LANポートを廃したことで得られたメリットが、ボディの薄型化である。本製品の厚さはわずか20mmであり、前モデルの「GALLERIA XL7C-R36 11800H搭載」(以下XL7C-R36)に比べて、3mmも薄くなっている。

【「GALLERIA XL7C-R36H(新)」と「GALLERIA XL7C-R36」の厚さ比較】
写真左が前モデルの「GALLERIA XL7C-R36」。写真右が新モデルの「GALLERIA XL7C-R36H(新)」。有線LANポートを廃したことで、厚さが3mm薄くなっている

 キーボードLEDだが、これまでゲーミングノートPCやゲーミングキーボードというと、フルカラーLEDを搭載し派手にピカピカ光る製品が多かった。GALLERIAノートPCでも、昨年発売された製品には、基本的にフルカラーLEDが搭載されており、上位モデルではキー1つ1つを独立した色で点灯させることも可能であった。しかし、新モデル4機種は、キーボードLEDとしてフルカラーLEDではなく、白色LEDを搭載している。フルカラーLEDは見た目が派手で目立つが、プレイヤー視点ではカラーである必然性はあまりない。本来、キーボードLEDは、消灯後の飛行機機内など薄暗い場所でもタイプミスを防ぎ、快適にタイピングできるようにするためのものだ。今回登場した新モデルは、「日常的に使えるゲーミングPC」をコンセプトとしており、ゲームだけではなく、仕事や学業、趣味などでも快適に使える製品を目指している。ゲーム以外の用途で使う際の利便性を重視して、白色LEDを採用したのであろう。

【キーボードLEDが白色LEDに】
キーボードLEDがオフの状態
キーボードLEDをオンにした状態。輝度は2段階に変更できる

 ゲーミングノートPCでは、液晶パネルのスペックも非常に重要だ。一般的なノートPCとゲーミングノートPCの最大の違いが液晶パネルだといってもよい。一般的なノートPCでは、リフレッシュレート60Hzの液晶パネルが採用されているが、ゲーミングノートPCでは、より高いリフレッシュレートに対応した液晶パネルが搭載されているのが普通だ。リフレッシュレートが高いほど、より高速なフレームレートでの表示が可能になるが、パネルのコストが上がる。また、リフレッシュレートだけ高くても、GPUの描画性能がそれに見合ったものでないと意味がない。ゲーミングノートPCの液晶のリフレッシュレートは144Hz~240Hzが主流である。GALLERIAノートPCの場合、以前はエントリークラスの一部が120Hz、フラッグシップのUシリーズが240Hzで、大部分のモデルが144Hz対応であった。今回登場した4機種は、16型1,920×1,200ドット・リフレッシュレート165Hzの液晶パネルを搭載している。ここでポイントとなるのは、サイズと解像度、リフレッシュレートの3点だ。

 サイズについてだが、これまでのGALLERIAノートPCは、基本的に15.6型液晶を採用していた。今回の新モデルは16型なので、わずかだが大型化している。解像度についても、従来のGALLERIAノートPCでは、最もオーソドックスな1,920×1,080ドット、アスペクト比16:9のフルHD液晶を搭載していたが、新モデル4機種は、1,920×1,200ドット、アスペクト比16:10のWUXGA液晶を搭載している。横方向の解像度は1,920ドットで変わらないが、縦方向の解像度が120ドット分高くなっていることが特徴だ。フルHDに比べて、一度に表示できる情報量が約11%増えているため、Webブラウズを行ったり、Excel、PowerPointなどを使って文書を作成する際にもより快適に利用できる。液晶周囲の額縁部分が狭い、狭額設計であり、15.6型液晶搭載の前モデルと本体のサイズはほとんど変わらない。液晶表面に、つや消しのノングレア処理が施されているため外光の映り込みが少なく、長時間利用しても眼の疲れが少ない。また、液晶上部には、HD画質のWebカメラと顔認識用のIRカメラ(Windows Hello対応)が搭載されている。

【液晶サイズと解像度が変わった】
写真左が前モデルの「GALLERIA XL7C-R36」。写真右が新モデルの「GALLERIA XL7C-R36H(新)」。16型WUXGA液晶パネルを採用している。サイズと画面のアスペクト比の違いがよくわかる
液晶上部には、HD画質のWebカメラと顔認識用のIRカメラ(Windows Hello対応)が搭載されている

 従来のゲーミングノートPCは、大きくて重いACアダプターが付属していたが、今回登場した新モデル4機種は、付属のACアダプターの設計も一新されており、従来のものより軽く小さくなっている。特に上位3モデルのACアダプターは180W仕様だが、従来のGALLERIAノートPCで使われていた180W仕様ACアダプターに比べて、二回りほど小さくなっている。重量は、XL7C-R36に付属する180W仕様ACアダプターが実測で593g(ケーブル込み)であったのに対し、本製品に付属する180W仕様ACアダプターは実測で475g(ケーブル込み)と約118gも軽くなっている。本体とACアダプターを一緒に持っていく場合も、かなり持ち運びの負担が減る。機材持ち込みのLANパーティで遊んだり、出張で持っていく際にもありがたい。地味な改良点だが、ユーザーには非常に嬉しいポイントだ。なお、エントリーモデルのRL7C-R35HのACアダプターは120W仕様だが、こちらはコストを重視しているため、180W仕様ACアダプターよりも92g重くなっている。

【ACアダプターが小さく軽くなった】
左が前モデルのXL7C-R36に付属するACアダプター。右がXL7C-R36H(新)に付属するACアダプター
XL7C-R36に付属するACアダプターの重量は実測で593g(ケーブル込み)であった
XL7C-R36H(新)に付属するACアダプターの重量は実測で475g(ケーブル込み)であった

ゲーミングノートPCに必要な要素とは何だろうか?

 このように、GALLERIAノートPCの新モデルは、従来のゲーミングノートPCの常識を打ち破る新しい発想で設計された意欲的な製品なのだ。新モデルのコンセプトは、「日常的に使えるゲーミングPC」であり、ゲーム以外の用途でも快適に使えるように設計されている。そうはいっても、やはりメインの用途はゲームであり、ゲームを快適にプレイしたいがために、本製品を購入する方がほとんどであろう。

 そこで、実際のゲームタイトルにあてはめながら、ゲーミングノートPCに必要な要素とは何か、本製品はそれをクリアしているのか、検証していきたい。

 まずは、ゲーミングPCとしての基本性能だ。最近のゲームは映像が美麗になり、ポリゴンの数なども増えているので、快適に遊ぶには十分な基本性能が必要になる。ゲーミングPCとしての基本性能は、搭載するCPUとGPUでほぼ決まる。

 例えば、人気のタクティカルFPS「VALORANT」の場合、144fps以上のハイエンドスペックではCPUが「Core i5-9400F」または「Ryzen 5 2600X」、GPUが「GeForce GTX 1050 Ti」または「Radeon R7 370」とされている。今回登場した新モデル4機種は、すべてCPUとしてインテルの第12世代Core i7-12700Hを搭載している。第12世代Coreプロセッサーは、インテル最新のCPUであり、第11世代から設計が一新され、多くの点が強化されている。最大のウリは、インテルのCPUとしてはじめて、性能重視と電力効率重視の2種類のコアを搭載し、高性能と高効率を両立させていることだ。

 Core i7-12700Hのコア数は14だが、このうち6個が1つのコアで最大2つのスレッドを同時に実行できるPコア(高性能コア)、残りの8個がEコア(高効率コア)なので、合計で最大20スレッドの同時実行が可能だ。ベースの動作周波数は2.30GHzだが、負荷に応じて最大4.70GHzまで向上する。ゲーミングノートPCに搭載されるCPUとしてはトップクラスであり、もちろん「VALORANT」のハイエンドスペックの要求仕様を大きく上回っている。

 GPUはモデルによって異なるが、今回取り上げているXL7C-R36H(新)では、GeForce RTX 3060が採用されている。GeForce RTX 3060は、NVIDIAの最新世代GPU「RTX 30シリーズ」の中ではミドルレンジに位置する製品であり、フルHDやWUXGA解像度なら、最新ゲームも高フレームレートで快適にプレイできる性能を持っている。メモリは16GB、SSDは512GBでPCI Express Gen4対応と、こちらも不満はない。

これだけの性能があれば「VALORANT」のプレイは快適そのもの

 次は、液晶のリフレッシュレートだ。前述したように、今回発売された新モデル4機種は、すべて165Hz対応のWUXGA液晶を採用している。ハイエンドゲーミングノートPCでは、リフレッシュレート240Hzや300Hzに対応した液晶を搭載した製品も存在するが、FPS/TPSをプレイする場合でも、フレームレートが144fps程度あればほとんどのプレイヤーが満足できる。フレームレート60fpsと144fpsは誰でもすぐ違いに気付き、プレイの快適さもかなり異なるが、144fpsと240fpsになると、ほとんど差がわからないという人も多くなる。そういった意味では、リフレッシュレート144HzあればゲーミングノートPCとして十分合格点をつけられる。今回の新モデル4機種はリフレッシュレート144Hzを上回る、リフレッシュレート165Hz対応であり、その差はそれほど大きくはないといえ、さらにリフレッシュレートが高くなっていることは評価できる。

リフレッシュレート165Hzの16型WUXGA液晶パネルを採用する

 さらに、通信速度が十分に高速なことも要求される。FPSやMMORPGなどのオンラインゲームを快適にプレイするには、通信速度が30Mbps以上というのが目安となる。もちろん、実際のインターネットへの接続速度は、ブロードバンド契約によって異なるが、インターフェイスとなるLANの通信速度は実効速度で100Mbps以上は欲しいところだ。今回の新モデル4機種は、前述したように有線LANポートが省かれているため、搭載されているWi-Fi 6対応無線LAN機能を利用してインターネットに接続することになる。実際に検証してみた速度は、後ほど紹介するが、Wi-Fi 6なら下り450Mbps、上り300Mbps近い通信速度を実現しており、通信速度も十分だ。

 インターフェイスも重要だ。ゲーミングノートPCでは、ゲーミングマウスを接続して使うことも多いので、右側面にUSBポートが欲しいところだ。XL7C-R36H(新)は、インターフェイスも充実している。右側面にはUSB 3.2 Gen1 Type-AとThunderbolt 4 Type-C(PD対応)、HDMI出力が、左側面にはUSB 3.2 Gen2 Type-C(DP1.4対応/PD対応)、USB 3.2 Gen1 Type-A、ヘッドセット端子、SDカードスロットが用意されているので、インターフェイスについても満足だ。

【両側面のインターフェイス】
XL7C-R36H(新)の右側面
右側面にはUSB 3.2 Gen1 Type-AとThunderbolt 4 Type-C(PD対応)、HDMI出力が用意されている
XL7C-R36H(新)の左側面
左側面にはUSB 3.2 Gen2 Type-C(DP1.4対応/PD対応)、USB 3.2 Gen1 Type-A、ヘッドセット端子、SDカードスロットが用意されている

【GALLERIA XL7C-R36H】

  • CPU:インテル Core i7-12700H(14コア/20スレッド、2.30GHz~4.70GHz)
  • GPU:NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPU(6GB)+インテル Iris Xe
  • チップセット:CPU内蔵チップセット
  • メインメモリ:16GB DDR5-4800MHz SO-DIMM(8GB×2)
  • ストレージ:512GB Gen4 NVMe SSD / HDDなし
  • 液晶ディスプレイ:1,920×1,200ドット(WUXGA)、16型165Hz 非光沢液晶
  • 光学ドライブ:なし
  • OS:Windows 11 Home
  • 電源:180W ACアダプター(20V)
  • 本体サイズ:358×247×20mm(横×縦×厚さ)
  • 本体重量:約2.15㎏(バッテリー含む)
  • 価格:209,980円(税込)
  • 製品ページ:https://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_prime.php?tg=&mc=11431&sn=0

仕事や学業でも使える落ち着いたデザイン

 ゲーミングノートPCは、一般的なノートPCよりも高性能なCPUやGPUを搭載しているため、ゲーム以外の仕事や学業なども快適に行なえる。ゲーミングノートPCを会社で仕事に使ったり、大学に持っていって勉強に使いたいと思ったことがある人も多いことだろう。しかし、これまでのゲーミングノートPCは、赤やオレンジなどの派手な色を使ったゴテゴテしたデザインで、キーボードもフルカラーで光るなど、オフィスや学校に持ち込むと浮いてしまうものが多かった。GALLERIAノートPCは、以前からボディデザインがシンプルで落ち着いており、いろんな場所に持ち込んで使っても違和感がない製品が多かったが、新モデル4機種は、質感の優れたアルミニウム合金製カバーを採用し、天板のエッジをダイヤモンドカットすることで高級感を演出。GALLERIAロゴも落ち着いたカラーで、オフィスなどにも溶け込むデザインである。

【オフィスでも違和感がなく使える】
GALLERIAロゴも目立ちすぎない
天板のエッジがダイヤモンドカットされており、キラリと光る
XL7C-R36H(新)の底面
表示領域が広いので、PowerPointやExcelなどでの作業も快適

 前述したように、本製品はGALLERIAノートPCの中でも、最もコンパクトで軽いACアダプターを採用しているため、本体と一緒に持ち歩く際にも負担にならない。本体重量も公称約2.15kgと軽く、本体の厚さも20mmと薄いので、カバンなどへの収まりもよい。学校などに持って行って使うことも十分可能だ。

 従来のXシリーズやRシリーズのGALLERIAノートPCでは、テンキー付きの全102キーが採用されていたが、本製品では引き続きテンキーは付いているものの、変換キーと無変換キーが1つになり、Insertキーが省略された全100キーとなっている。キータッチもしっかりしていて打ちやすく、長文の入力が多い人にもおすすめできる。タッチパッドは、従来に比べて35%大きくなっており、操作性も良好だ。

【軽くて薄いので持ち歩きも楽】
ACアダプターがコンパクトで持ち歩きも楽
本体の重量は実測で2119gであった
本体が薄くフラットなので、カバンなどへの収まりもよい
キーボードは新配列になり、全100キーである
タッチパッドが大型で使いやすい
液晶は最大でここまで開く

無線LANと有線LANでプレイ感覚は変わるのか?実際に検証してみた

 このように、GALLERIAノートPCの新モデルは、ゲームだけでなくさまざまな用途で役立つオールマイティな1台だが、気になるのは無線LANでも快適にFPSなどが遊べるのかということであろう。

 そこで、無線LANと有線LANの性能差や、ゲームプレイ感覚を比べてみた。今回取り上げているXL7C-R36H(新)とその前モデルであるXL7C-R36は、どちらも同じインテルの無線LANモジュールを搭載しており、Wi-Fi 6に対応している。Wi-Fi 6といっても、さまざまな仕様があり、MIMOアンテナの数で転送速度が異なる。XL7C-R36H(新)とXL7C-R36はどちらも2x2 MIMO対応で、上り下りとも最大2.4Gbps(理論値)での通信が可能だ。Wi-Fi 6対応無線ルーターも各社から登場しているが、ここではNECの「Aterm WX5400HP」を利用した。なお、筆者の自宅はまだWi-Fi 5環境であり、無線ルーターとしてZTEの「ZXHN F660A」を利用している。本製品の無線LAN性能を最大限に発揮するためには、もちろんWi-Fi 6環境であることが望ましいが、Wi-Fi 5環境でも快適に遊べるのか、そちらもあわせてテストすることにした。自宅のブロードバンド契約は、NURO光で下り2Gbps対応なので、インターネット側の速度は十分である。

 まず、インターネットからのダウンロードやアップロードの実効的な速度を計測することにした。インターネット回線スピードテスト(https://speedtest.gate02.ne.jp/)を用いて5回計測し、その平均値を採用した。計測場所は2カ所で、無線ルーターと同じ部屋と2Fの部屋(ルーターは1Fに設置)で行なった。また、XL7C-R36H(新)は、有線LAN機能は搭載していないが、有線LAN機能が必要な方のためにバッファローの有線LANアダプター「LUA4-U3-AGTE」を一緒に購入することができるようになっているので、LUA4-U3-AGTE経由で有線LANに接続した場合のデータも計測した。

 結果は下図の通りであり、Wi-Fi 5で同じ部屋にルーターがある場合、ダウンロードが290~300Mbps程度、アップロードが230~200Mbps程度、Wi-Fi 5で2Fから計測した場合、ダウンロードが230~240Mbps程度、アップロードが180~210Mbps程度、Wi-Fi 6で同じ部屋にルーターがある場合、ダウンロードが440Mbps程度、アップロードが230~290Mbps程度、Wi-Fi 6で2Fから計測した場合、ダウンロードが380~390Mbps程度、アップロードが230~270Mbps程度、有線LANではダウンロードが680~690Mbp程度、アップロードが450~460Mbps程度となった。

【2機種の通信速度比較】
※XL7C-R36H(新)の有線LAN計測にはUSB有線LANアダプターを使用

 この結果から、Wi-Fi 6ではWi-Fi 5に比べてダウンロード速度が1.5~1.7倍程度、アップロード速度は2割程度向上していることがわかった。Wi-Fi 6でも有線LANに比べれば遅いが、前述したようにネットゲームは30Mbps程度あれば快適に遊べるので、十分な速度だといえる。また、通信速度だけでなく、ping値も重要だが、今回の計測では接続手段をとわず、ほぼ6~7msの範囲に入っており、こちらも推奨される値(計測サイトで10ms未満)をクリアしている。前モデル(XL7C-R36)と新モデル(XL7C-R36H)の比較では、Wi-Fi 5、Wi-Fi 6ともに、ダウンロード速度はほぼ同じだが、アップロード速度は新モデルの方が明らかに速い。無線LANモジュールそのものは同じなので、アンテナの配置などが改良されたのだと推測される。

 次に、実際に「VALORANT」を利用して、Wi-Fi 5環境、Wi-Fi 6環境、有線LAN環境のそれぞれでプレイを繰り返したが、筆者や息子には特にプレイフィールに違いは感じられず、無線LANだから戦績が落ちるようなことはなかった。「VALORANT」で表示できるネットワークパフォーマンス関連の数値も有意な差はなかった。

 Wi-Fi 5以上の無線LAN環境なら、反応にシビアなFPSなども問題なくプレイできるというのが、本検証の結論である。

【Wi-Fi 6対応ルーターを用意】
NECのWi-Fi 6対応ルーター「Aterm WX5400HP」を利用した

「VALORANT」は最高画質で平均212fpsを記録

 ゲーム自体のパフォーマンスも計測してみた。まず、「VALORANT」でグラフィック品質を以下の画面のように(ほぼ最高)設定し、CapFremeXを用いて実際のゲームプレイ中の1分間の平均フレームレート、最高フレームレート(95パーセンタイルフレームレート)、最低フレームレート(1パーセンタイルフレームレート)を5回計測し、その平均を採用した。計測に利用したマップは「パール」である。

 その結果、平均フレームレートは212fps、最高フレームレートが329fps、最低フレームレートが119fpsという結果になった。「VALORANT」は、最近のFPS/TPSの中では比較的負荷が軽い方だが、それでも平均212fpsという、非常に高いフレームレートを叩き出しているのは素晴らしい。222fpsというのは、本製品の液晶のリフレッシュレートを超えており、本来は正しく表示できるわけではないのだが、垂直同期の制限を切って計測しているため、リフレッシュレートを上回る値が出る。通常は、垂直同期をオンにしてプレイすることになるが、本製品の基本性能なら、多くのゲームでリフレッシュレート165Hzの液晶パネルの能力をフルに引き出せると考えてよい。

 さらに、国産MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」のベンチマークテスト「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を実行してみた。1,920×1,080ドット最高品質でのスコアは17,562で「非常に快適」という評価に、1,920×1,080ドット高品質(ノートPC)でのスコアは20,419で同じく「非常に快適」という評価になった。こちらも非常に優秀な結果である。

【各種ベンチマーク結果】
「VALORANT」の画質設定
マップは「パール」で計測
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」1,920×1,080ドット最高品質の結果
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」1,920×1,080ドット高品質(ノートPC)の結果

 最後に、「CrystalDiskMark 8.0.4」を使ってストレージ性能を計測したところ、シーケンシャルリード(Q8T1)が6,783.72MB/s、シーケンシャルライト(Q8T1)が4,860.83MB/sという非常に高速な結果になった。ロットによって搭載SSDが異なるため、あくまで参考値だが、シーケンシャルリードが6,000MB/sを超えるというのは非常に高速であり、最新のPCI Express Gen4対応SSDの威力が十分に発揮できているといえる。

【CrystalDiskMarkの結果】
「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果

学業やビジネスにも大活躍。新時代のゲーミングノートPCとして幅広い層におすすめ

 XL7C-R36H(新)は、最新CPUと最新GPUを搭載したゲーミングノートPCであり、16型165Hz対応WUXGA液晶を搭載しながら、厚さ20mm、重量約2.15kgというスリムで軽いボディを実現しているため、ゲーム用途以外にもさまざまな場面で活躍できる。価格が約21万円ということで、コストパフォーマンスも良好だ。リフレッシュレート165Hz対応の液晶を十分に活かせる基本性能を実現しており、初めてゲーミングノートPCを買う人はもちろん、数年前に買ったゲーミングノートPCを買い替えたい人にもおすすめだ。せっかく高性能なマシンを手に入れるのだから、ゲームだけに使うにはもったいないと考えている人には、特に向いている。3D CGや3D CAD、4K動画編集など、重い作業を行なうクリエイターなどにもおすすめしたい。