ゲーミングノートPC「GALLERIA XL7C-R45」レビュー

GALLERIA XL7C-R45

GeForce RTX 4050 Laptop GPU搭載で「ストリートファイター6」も快適に遊べる1台

ジャンル:
  • ゲーミングPC
発売元:
  • サードウェーブ
開発元:
  • サードウェーブ
プラットフォーム:
  • Windows PC
価格:
16万4,980円(税込)

 サードウェーブのゲーミングPCブランド「GALLERIA」から新たに登場した「GALLERIA XL7C-R45」は、GPUとしてGeForce RTX 4050 Laptop GPUを搭載したゲーミングノートPCである。NVIDIAの最新世代GPU40シリーズを採用し、DLSS 3などの最新技術に対応しながら、約16万円という手に取りやすい価格を実現したことが魅力だ。今回は、2023年6月2日に発売されたばかりの対戦型格闘ゲーム「ストリートファイター6」を快適にプレイできるか検証してみた。

Intelの最新CPU「Core i7-13700H」とNVIDIAの最新GPU「GeForce RTX 4050 Laptop GPU」を搭載

 GALLERIA XL7C-R45(以下XL7C-R45)は、GALLERIAのゲーミングノートPCとしては、ミドルレンジに位置する製品であり、CPUとしてIntelの第13世代Coreアーキテクチャを採用した「Core i7-13700H」を搭載する。第13世代Core iは、Intelの最新CPUであり、第12世代で初めて採用した性能重視と電力効率重視の2種類のコアを搭載するハイブリッドアーキテクチャをさらに進化させた、高性能CPUである。

 Core i7-13700Hのコア数は14だが、このうち6個が1つのコアで最大2つのスレッドを同時に実行できるPコア(高性能コア)、残りの8個がEコア(高効率コア)なので、合計で最大20スレッドの同時実行が可能だ。動作周波数もさらに上がり、最大5.0GHzで動作するため、高いパフォーマンスを誇る。

 GPUにはNVIDIAの最新モデル「GeForce RTX 4050 Laptop GPU」を搭載していることもポイントだ。GeForce RTX 4050 Laptop GPUはAda Lovelaceアーキテクチャを採用し、ゲームパフォーマンスを大幅に向上させるDLSS 3などの最新技術を利用できる。RTX 40シリーズの中では、ローエンドに位置するGPUであるが、前世代のミドルレンジGPU「GeForce RTX 3060 Laptop GPU」を上回る性能を実現しており、コストパフォーマンスは高い。

 メインメモリは16GBで、ゲームのプレイはもちろん、動画編集やゲーム実況配信などを行なうにも十分だ。ストレージは、NVMe対応500GB SSDで、最新のGen4対応である。CPU、GPU、メモリ、SSDのバランスが取れた構成といえるだろう。

【GALLERIA XL7C-R45】
GeForce RTX 4050 Laptop GPUを搭載したゲーミングノートPC「GALLERIA XL7C-R45」

【GALLERIA XL7C-R45】
CPU:Intel Core i7-13700H(14コア/20スレッド、最大5.0GHz)
GPU:NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop GPU 6GB+Intel Iris Xe
メインメモリ:16GB DDR4-3200MHz SO-DIMM(8GB×2)
ストレージ:500GB Gen4 NVMe SSD / HDDなし
液晶ディスプレイ:1,920×1,080ドット(WUXGA)、15.6型144Hz 非光沢液晶
光学ドライブ:なし
OS:Windows 11 Home
電源:230W ACアダプター(20V)
本体サイズ:360×245×20mm(幅×奥行き×高さ 最薄部)
本体重量:約2.2kg
価格:16万4,980円(税込)
製品ページ:https://www.dospara.co.jp/TC143/MC12534.html

スリムで軽い筐体を実現

 筐体の基本的なデザインは従来のGALLERIAゲーミングノートPCと共通であり、落ち着いたカラーリングなので、自宅はもちろんオフィスなどでも違和感なく利用できる。本体のサイズは360×245×20mm(幅×奥行き×高さ 最薄部)であり、単体GPUを搭載したゲーミングノートPCとしてはかなりスリムで、重量も公称約2.2kgとかなり軽い部類だ。友人の家に持ち込んでLAN Partyで遊ぶなどにも向いている。ただし、付属のACアダプターは230W仕様であり、重量は実測で656g(ケーブル込み)でやや大きめだ。

【本体外観など】
XL7C-R45の上面
XL7C-R45の底面
付属のACアダプター。出力は19.5V/11.8Aで、230W仕様となる
本体の重量は実測で2,200gであった
ACアダプターの重量(ケーブル込み)は実測で656gであった
デバイスマネージャーを開いたところ。最大20スレッドの同時実行が可能であり、OSからはCPUが20個あるように認識されている

15.6型144Hz対応フルHD液晶を搭載

 モニターにはリフレッシュレート144Hz対応のフルHD液晶を採用している。Vsyncを有効にした状態でのゲームのフレームレートは、モニターのリフレッシュレート以下となるため、基本的に搭載液晶でゲームをプレイするゲーミングノートPCにとって液晶のリフレッシュレートは重要なスペックだ。リフレッシュレート165Hzや240Hzに対応したゲーミングノートPCもあるが、フレームレートが重視されるFPS/TPSでも144Hzあれば、十分快適にプレイできる。搭載GPUのパフォーマンスとのバランスを考えても、144HzフルHD液晶は、適切な選択といえる。また、表面は非光沢仕様なので、外光の映り込みが抑えられており、長時間利用しても目の負担が軽い。

 液晶上部には、HD画質のWebカメラとWindows Hello対応の顔認証用IRカメラが搭載されており、顔認証でのログオンなども可能だ。液晶周囲の額縁部分も狭く、見た目もすっきりしている。

【XL7C-R45の液晶パネル】
液晶は144Hz対応で、解像度は1,920×1,080ドット。表面処理は非光沢仕様なので、目への負担が小さい
液晶上部には、HD画質のWebカメラとWindows Hello対応の顔認証用IRカメラが搭載されている

シングルRGB LED搭載キーボードと大型タッチパッドを採用

 キーボードはテンキー付きの全102キーで、配列は標準的だ。右下の「ね」「る」「め」「ろ」の各キーが他のキーよりもやや横幅が狭くなっているが、全体的に余裕があるのでそれほど気にはならない。キーボードバックライトとして、シングルRGB LEDを搭載しており、バックライト点灯色を自由に変更できる(キーごとの変更はできず、全てのキーが同じ色で点灯する)。

 ポインティングデバイスとしてはタッチパッドを採用。タッチパッドとクリックボタンが一体化したタイプだが、パッドのサイズが大きく、操作性も良好だ。細かいことだが、Fnキー+F5やタッチパッド左上のダブルタップで、タッチパッドの有効/無効を切り替えることができ、無効時にはパッド左上のLEDが点灯するのも便利だ。

 また、キーボード右上には、モードスイッチが用意されており、オフィス/スタンダード/ターボの3つのモードをワンタッチで切り替えられる。

【キーボードとタッチパッド】
キーボードは全102キーで、テンキーも搭載している
キーボードバックライトの発光色は自由に変更できる。点灯色を赤色にしたところ
こちらはキーボードバックライトの発光色を青色にしたところ
タッチパッドも大きく使いやすい

インターフェイスも充実しており、有線LANも搭載

 XL7C-R45は、インターフェイスも充実している。右側面にはUSB 3.2 Gen1 Type-A×2とSDカードスロットが、左側面にはUSB 2.0 Type-Aとマイク端子、ヘッドホン端子が用意されており、さらに後面には、miniDPとHDMI 2.1、USB 3.2 Gen2 Type-C、有線LANポートを搭載。

 無線LANモジュールとしては、インテルWi-Fi 6E AX211NGWを搭載し、最新のWi-Fi 6Eに対応。MIMO 2×2仕様で最大2.4Gbpsでの通信が可能だ。Wi-Fi 6E環境なら、高速、低レイテンシでネットに接続できるので、オンラインゲームも快適だ。また、Bluetooth 5.3もサポートしている。

【XL7C-R45のインターフェイス部分】
XL7C-R45の右側面
XL7C-R45の右側面のアップ。USB 3.2 Gen1 Type-A×2とSDカードスロットが用意されている
XL7C-R45の左側面
XL7C-R45の左側面のアップ。USB 2.0 Type-Aとマイク端子、ヘッドホン端子が用意されている
XL7C-R45の後面
XL7C-R45の後面のアップ。miniDPとHDMI 2.1、USB 3.2 Gen2 Type-C、有線LANが用意されている

シーケンシャルリードは3,600MB/sと高速

 ゲーミングノートPCとしての基本性能を検証するために、「CrystalDiskMark 8.0.4」を使ってストレージ性能を計測した。結果は、シーケンシャルリード(Q8T1)が3,599.36MB/s、シーケンシャルライト(Q8T1)が2,512.54MB/sとなった。ロットによって搭載SSDが異なるため、あくまで参考にしていただきたいが、シーケンシャルリードが3,000MB/sを超えていれば、SSDの中でも高速な部類だ。マップデータやテクスチャーデータなどのサイズが大きい、最近のオープンワールドタイトルでも素早く起動やロードが行なえるだろう。

【CrystalDiskMarkの結果】
「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果

まずは「ストリートファイター6 ベンチマーク」でパフォーマンスをチェック

 XL7C-R45は、コストパフォーマンスが魅力のミドルレンジモデルであり、最新ゲームがどこまで快適にプレイできるか気になるところだ。

 そこで、2023年6月2日に発売されたばかりのカプコンの対戦型格闘ゲーム「ストリートファイター6」を使って、そのパフォーマンスを検証してみた。「ストリートファイター6」は、対戦型格闘ゲームの元祖ともいえる「ストリートファイターシリーズ」の最新作で、前作の「ストリートファイターV」から実に7年振りの新ナンバリングタイトルとなる。「ストリートファイター6」は、ライト層を取り込むために簡略化した操作方法を選択できるようになったほか、シングルプレイ専用のオープンワールドRPGゲーム「WORLD TOUR」モードが追加されるなど、さまざまな強化が行なわれており、話題を集めているタイトルだ。

 「ストリートファイター6」を遊べるプラットフォームは、プレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/PC(Steam)であり、PC版の推奨動作環境は、CPUがIntel Core i7-8700またはAMD Ryzen 5 3600、GPUがGeForce RTX 2070またはRadeon RX 5700XTとされている。格闘ゲームという性質上、メインの通信対戦やローカル対戦は、最大60fpsに固定されているが、やはり快適にプレイするためにはそれなりのスペックのゲーミングPCが要求される。

 まず、実際に「ストリートファイター6」をプレイする前に「ストリートファイター6 ベンチマーク」を実行してみた。「ストリートファイター6 ベンチマーク」では、「FIGHTING GROUND」「BATTLE HUB」「WORLD TOUR」の3つのシーンでの平均フレームレートから、100点満点でスコアを算出する。1,920×1,080ドットでクオリティ設定を最高の「HIGHEST」で計測したところ、3つのシーンのスコアはすべて100点で、トータルスコアも100点満点となった。スコアが91~100点なら快適にプレイできるとされており、最高得点である100点を記録したXL7C-R45なら、もちろん実際のゲームも快適にプレイできるはずだ。

【「ストリートファイター6 ベンチマーク」の結果】

「ストリートファイター6」のオンライン対戦はクオリティ最高でほぼ60fpsをキープ

 今度は実際に「ストリートファイター6」をプレイし、CapFrameXを利用して1分間の平均フレームレートと最高フレームレート、最低フレームレートを計測してみた。「ストリートファイター6」の特徴でもあるオープンワールドの「WORLD TOUR」と、メインモードであるオンライン対戦の2パターンでそれぞれ計測を行なった。計測は5回行ない、その平均値を採用した。

 まず、クオリティを最高の「HIGHEST」にし、「MaxFremeRate」を120、Vsyncをオフにした状態で「WORLD TOUR」のプレイ中のフレームレートを計測したところ、平均フレームレートが49fps、最高フレームレートが67fps、最低フレームレートが30fpsとなった。WORLD TOURは、バトルを格闘アクションで行うオープンワールドRPGなので、常に60fps出ていないと対戦で不利になるという感じではない。しかし、最低フレームレートが30fps程度まで落ち込むため、移動中にときどきひっかかりを感じることがあった。

 次に同じ設定で、オンライン対戦(ランクマッチ)を行なったところ、平均フレームレートが60fps、最高フレームレートが65fps、最低フレームレートが53fpsとなった。フレームレートの推移のグラフを見ても、プレイ中ほぼフレームレートは60fpsをキープしており、プレイも非常に快適であった。本作はフレームレート60fpsが上限となっているため、必要十分なパフォーマンスを備えていることになる。

 今度はクオリティを最高より一段階下の「HIGH」にして、同様にWORLD TOURとオンライン対戦でのフレームレートを計測した。その結果、WORLD TOURの平均フレームレートは71fps、最高フレームレートは103fps、最低フレームレートは47fpsに向上し、プレイしていてもひっかかりを感じることがほとんどなくなった。オンライン対戦の平均フレームレートは69fps、最高フレームレートは65fps、最低フレームレートは54fpsで、HIGHESTの結果とほとんど同じだった。オンライン対戦ではフレームレートが60fps固定となるため、この結果も当然といえば当然だ。

【「ストリートファイター6」のベンチマーク結果】
「ストリートファイター6」のタイトル画面
まず、クオリティを「HIGHEST」に設定し、「MaxFremeRate」を120、「Vsync」をオフにした
クオリティ詳細はこのようになる
まず、WORLD TOURでフレームレートを計測
次に、ランクマッチでフレームレートを計測
続いて、クオリティを「HIGH」に設定し、同様に「MaxFremeRate」を120、「Vsync」をオフにした
クオリティ詳細はこのようになる
WORLD TOURの計測結果
ランクマッチの計測結果

 「ストリートファイター6」は、「ストリートファイター」シリーズの最新タイトルであり、グラフィックスもより美しく磨きがかかっている。XL7C-R45なら、フルHDでクオリティを最高の「HIGHEST」に設定した状態でも、快適に対戦が可能だ。以下はその状態でのスクリーンショットである。

【「ストリートファイター6」フルHD最高クオリティスクリーンショット】
ガイルの有名技サマーソルトキックのエフェクトもより派手に進化
ガイルのスーパーアーツLv2のソリッドパンチャーを発動
ドライブリバーサルでガード中に反撃が可能だ
ドライブインパクトのエフェクトも派手でカッコイイ
キャミーのスーパーアーツLv3がガイルに炸裂
新たに追加されたWORLD TOURでは、世界中を舞台に冒険物語が展開される
WORLD TOURでは街の人にバトルを申し込むことができる
バトルは1vs1だけでなく、1vs多になることもある
スピニングバードキックで街の看板やゴミ箱などを破壊できる

モダンタイプでワイヤレスゲームパッドでも快適なプレイが可能

 ちなみに「ストリートファイター」などの対戦型格闘ゲームを快適にプレイするには、いわゆるアーケードコントローラーが必要だと思っている方も多いだろうが、「ストリートファイター6」では、操作方法として従来からのクラシックタイプだけでなく、よりライトに遊べるモダンタイプを選択できる。モダンタイプでは、必殺技を1ボタンだけで出すことができ、複雑なコマンドを覚える必要がない。その代わり、必殺技の威力が80%に抑えられているが、久し振りに「ストリートファイター」をプレイする筆者は、モダンタイプのほうがプレイしやすかった。また、モダンタイプはゲームパッドとの相性が良く、アーケードコントローラーがなくても、ゲームパッドで快適にプレイできる。

 そこで有線接続と2.4GHz帯/5GHz帯無線、Bluetoothに対応した新型の「xboxワイヤレスコントローラー」を使って、「ストリートファイター6」をプレイしてみた。xboxワイヤレスコントローラーは3種類の接続方式に対応しており、xbox Series X|Sで利用する場合は、2.4GHz帯または5GHz帯を利用した独自方式の無線による接続となる。入力遅延は、有線接続が一番小さく、次が独自方式の無線、一番遅延が大きいのがBluetoothとなる。「ストリートファイター6」をプレイする場合でも、ランクマッチで上位を目指すなら、有線接続か独自方式の無線を選ぶべきではあるが、筆者や息子が有線接続とBluetooth接続の両方の環境でプレイした限りにおいては、両者の差はあまり感じられず、Bluetooth接続でも快適にプレイできた。特に、WORLD TOURをプレイするならBluetooth接続でもまず問題はないだろう。なお、ノートPCなどの場合でも、別売りの「xboxワイヤレスアダプター」を使うことで、独自方式の無線での接続が可能になる。

 ケーブルで接続せずにプレイできるのは非常に快適なので、Bluetooth接続では反応速度に不満があるという人は、xboxワイヤレスアダプターを使ってみることをおすすめする。

 今回のベンチマーク結果からわかるようにXL7C-R45は、フルHD最高クオリティで「ストリートファイター6」のメインモードであるオンライン対戦を快適にプレイできるパフォーマンスを備えている。オープンワールドの3D世界を自由に移動できるWORLD TOURは、通常の対戦に比べると負荷が高いため、最高クオリティでは移動などに多少引っかかりを感じることがあるが、クオリティを1つ下げればより快適にプレイできる。

 Xboxワイヤレスコントローラーのようなワイヤレスゲームパッドを使えば、ケーブルに煩わされることなく、気軽にオンライン/ローカル対戦やWORLD TOURをプレイできる。XL7C-R45には、HDMI端子とminiDP端子があるので、リビングの大型テレビに接続すれば大画面で迫力のあるプレイを楽しめる。

 持ち運びが楽にできるゲーミングノートPCとワイヤレスゲームパッドとの相性はとてもよい。好きな場所で好きな姿勢でプレイできるので、カジュアルにゲームをプレイしたいという人におすすめだ。

 筆者が「ストリートファイター」シリーズをプレイしたのは久し振りだが、モダンタイプ+ゲームパッドなら、必殺技も簡単に出すことができ、派手な攻防が可能になるドライブシステムも面白かった。また、新モードのWORLD TOURは、オープンワールドRPGとしてなかなかよくできており、一種のチュートリアル的な役割も果たしているため、「ストリートファイター」シリーズが初めてという人は、WORLD TOURから先にプレイするのもよいだろう。

【「Xboxワイヤレスコントローラー」を使ってみる】
有線と2.4GHz帯/5GHz帯無線、Bluetoothの3方式に対応した新型の「Xboxワイヤレスコントローラー」
Bluetooth経由で接続したところ
xboxワイヤレスコントローラーを使って「ストリートファイター6」をプレイしているところ

ミドルレンジゲーミングノートPCとして魅力的な製品

 XL7C-R45は、GPUとしてGeForce RTX 4050 Laptop GPUを搭載したゲーミングノートPCだが、性能と価格のバランスがよく、ミドルレンジゲーミングノートPCとしての完成度は高い。最新の「ストリートファイター6」も、フルHD最高画質クオリティで快適にプレイできた。GeForce RTX 4050 Laptop GPUは、RTX 40シリーズの中ではエントリーに位置するが、前世代のGeForce RTX 3060 Laptop GPUを上回る性能を実現しているだけでなく、DLSS3にも対応していることが魅力だ。DLSS3は、RTX 40シリーズでしか利用できない機能だが、DLSS3対応ゲームソフトでDLSS3を有効にすることで、フレームレートを大きく向上できる。

 なお、今回検証した「ストリートファイター6」は、対戦型格闘ゲームという性質上、60fps固定で対戦を行なう必要があるためDLSS3には非対応だが、最近はDLSS3対応ゲームソフトが増えてきており、今後はGeForce RTX 4050 Laptop GPUを搭載したXL7C-R45のアドバンテージがさらに際立ってくるだろう。ゲーミングだけでなく幅広い用途に対応できる製品であり、特に初めてゲーミングノートPCを買うという人におすすめしたい。

【GALLERIA XL7C-R45】