「GALLERIA XA7C-R48」レビュー

GALLERIA XA7C-R48

「バイオハザード RE:4」も「ホグワーツ・レガシー」も4K最高画質レイトレオンで快適動作!

ジャンル:
  • ゲーミングPC
発売元:
  • サードウェーブ
開発元:
  • サードウェーブ
プラットフォーム:
  • Windows PC
価格:
359,980円(税込)

 ゲーミングPCへのニーズは、PCをゲームプラットフォームとして、最新ゲームをフルHDで快適に遊ぶことが目的のものと、最高性能のゲームプラットフォームとして、4Kかつ最高画質、レイトレも有効にして、そのゲームが出せる最高設定で存分にその世界を味わいたいというものに大別できる。

 GALLERIA(ガレリア)では、前者に向いた製品が「GALLERIA RM5C-R36T」のようなコスパ重視のミドルレンジモデルであり、後者に向いた製品がハイエンドモデルである。今回紹介する「GALLERIA XA7C-R48」は、「GeForce RTX 4080」を搭載したハイエンドモデルであり、後者のニーズに応えてくれる製品だ。2023年3月に発売された最新ゲーム「バイオハザード RE:4」と2023年2月に発売された「ホグワーツ・レガシー」が4K解像度で快適にプレイできるか検証してみた。

インテルの最新CPU「Core i7-13700F」とNVIDIAの最新GPU「GeForce RTX 4080」を搭載

 「GALLERIA XA7C-R48」(以下XA7C-R48)は、CPUとして「Core i7-13700F」を、GPUとして「GeForce RTX 4080」を搭載したハイエンドモデルであり、レイトレ対応最新ゲームを4Kで快適に遊びたいというニーズにぴったりの製品だ。まずは、スペックから見ていこう。

【GALLERIA XA7C-R48】
Core i7-13700FとGeForce RTX 4080を搭載したハイエンドモデル「GALLERIA XA7C-R48」

【GALLERIA XA7C-R48】
CPU:インテル Core i7-13700F(16コア/24スレッド、2.10GHz~5.20GHz)
GPU:NVIDIA GeForce RTX 4080(16GB)
チップセット:インテル B760
メインメモリ:16GB DDR4-3200MHz DIMM(8GB×2)
ストレージ:1TB Gen3 NVMe SSD
光学ドライブ:なし
OS:Windows 11 Home
本体サイズ:220×440×480mm(幅×奥行き×高さ)
本体重量:約14㎏
価格:359,980円(税込)
製品ページ:https://www.dospara.co.jp/TC30/MC12049-SN4398.html

 XA7C-R48は、CPUとしてインテルの最新CPUである第13世代Coreシリーズの「Core i7-13700F」を搭載している。Core i7-13700Fは、性能重視のPコアを8コア、電力重視のEコアを8コア搭載した16コアCPUで、最大24スレッドを同時実行可能だ。基本動作クロックは2.10GHzだが、ターボブーストにより最大5.20GHzまでクロックが向上し、非常に高いパフォーマンスを誇る。

 GPUとしては、NVIDIAのGeForce RTX 4080が採用されている。NVIDIAの最新GPU「RTX 40シリーズ」の中でもハイエンドに位置する製品であり、搭載ビデオメモリも16GBと非常に大きい。4Kでレイトレーシングを利用するには、多くのビデオメモリを必要とするが、GeForce RTX 4080なら余裕だ。

【内部パーツなど】
左サイドパネルを外したところ
「GeForce RTX 4080」搭載ビデオカードを採用
ビデオカードの出力はHDMI×1とDisplayPort×3という仕様だ
PCIe 3.0対応NVMe SSDにはヒートシンクが装着されている
OSからは24コアCPUのように見えており、最大24スレッドの同時実行が可能

 メインメモリは16GBで、ストレージはPCIe 3.0対応NVMe 1TB SSDを搭載する。「ホグワーツ・レガシー」などの最近のAAAタイトルは、1タイトルで100GB近い容量が必要になることもあるが、1TBあればそうしたタイトルを複数インストールしても余裕がある。

 「CrystalDiskMark 8.0.4」を使ってストレージ性能を計測したところ、SSDのシーケンシャルリード(Q8T1)は3353.25MB/s、シーケンシャルライト(Q8T1)が2783.30MB/sとなった。リード、ライトともに高速であり、ゲームの起動やデータサイズの大きなマップの読み込みなどが遅くてイライラするようなことはない。

【「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果】
「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果

使い勝手のよいオリジナルケースを採用

 GALLERIAのデスクトップPCでは、ケースとしてオリジナルタワーケースが採用されている。いわゆるミドルタワーサイズで、サイドがクリアパネルになっており、内部も高い拡張性を備えている。フロントパネルの周囲にはRGB LEDが配置されており、電源を入れると美しく点灯する。デフォルトでは青色に点灯するようになっており、クールな印象を受ける。LEDの発光色も自由にカスタマイズが可能だ。

【フロントパネル周囲にLEDを搭載】
GALLERIA XA7C-R48のフロントパネル
電源を入れるとフロントパネルの周囲に配置されたRGB LEDが青色に光る

 また、フロントパネルの上部手前側が斜め45度にカットされていることもユニークだ。そのカットされた部分にフロントI/Oポートや電源スイッチなどが配置されているため、USBポートへのコネクタの脱着などがやりやすい。

 フロントI/Oポートとしては、USB 3.2 Gen1 Type-A×4とサウンド入出力端子が用意されている。背面のI/Oポートも充実しており、USB 3.2 Gen1 Type-A×3、USB 3.2 Gen1 Type-C、USB 2.0×2、サウンド入出力端子、2.5G LANポートが用意されている。

 ゲーミングPCらしく、左側のサイドパネルは一部が透明になっており、内部が見えるようになっている。今回紹介するXA7C-R48のパーツはLEDを搭載していないため、発行せず落ち着いた印象だ。

 CPUには、大型ファン採用のCPUクーラーが装着されている。また、リアとフロントに140mm静音ファンが1つずつ、合計2つのファンが搭載されており、エアフローもしっかり確保されている。

 本体底面には、電源ユニットファンへのホコリの吸い込みを防ぐフィルタが装着されている。フィルタは引き出せるようになっているので、掃除などのメンテナンスも楽に行える。最近は使われることが少なくなった光学ドライブは標準では非搭載だが、5インチオープンベイが用意されているため、BDドライブなどをBTOで追加搭載することも可能だ。

【本体外観など】
フロントパネルの上面が斜めにカットされており、USBポートなどへのアクセスがしやすい
GALLERIA XA7C-R48の右サイドパネル
GALLERIA XA7C-R48の左サイドパネル。中を覗ける透明な窓がある
GALLERIA XA7C-R48のトップパネル。格子状の穴が空いた樹脂パネルとメッシュパネルから構成されている
GALLERIA XA7C-R48のリアパネル
リアパネル部分のI/Oポート
GALLERIA XA7C-R48の底面
底面には電源ユニットファンへのホコリの吸い込みを防ぐフィルタが装着されている
底面のフィルタはこのように引き出せる

 マザーボードには、拡張スロットとして、PCIe 4.0 x16スロットが1基, PCIe 3.0 x16スロットが1基、PCIe x1スロットが2基の合計4基が用意されている。GeForce RTX 4080搭載ビデオカードがPCIe 4.0 x16スロットに装着されており、3スロット分のスペースを占有しているため、利用できるPCIeスロットは1基だ。さらに、6Gbps対応のSATAポートが4基とPCIe 4.0 x4対応のM.2スロットが2基、PCIe 4.0 x2対応のM.2スロットが1基マザーボード上に用意されている。

【CPUクーラーと冷却ファン】
CPUには大型ファンを搭載したCPUクーラーが装着されており、リアには140mm静音ファンが搭載されている
フロントにも140mm静音ファンが1つ搭載されている

 また、XA7C-R48では、ビデオカードをしっかり固定する独自機構「リジッドカードサポート」を採用しており、輸送時などにビデオカードが外れて内部を損傷することや、接触が悪くなって動作が不安定になるといった心配はない。特にLANパーティーへの参加など、PCを動かす機会がある方にはありがたい機能だ。

【「リジッドカードサポート」を採用】
「リジッドカードサポート」によりビデオカードをしっかり固定しており、輸送時に外れてしまう心配がない

最新ホラーゲーム「バイオハザード RE:4」を4K/最高画質/レイトレで検証

 それでは、GeForce RTX 4080を搭載したハイエンドモデルであるXA7C-R48のパフォーマンスを検証していきたい。まずは、2023年3月24日にリリースされたばかりの最新サバイバルホラーゲーム「バイオハザード RE:4」をプレイしてみた。

 「バイオハザード RE:4」は、カプコンの超人気ホラーゲームの最新タイトルであり、2005年に発売された「バイオハザード4」のリメイク版である。オリジナルの「バイオハザード4」は、当初ゲームキューブ用ソフトとして発売され、その後PlayStation 2やWiiなどにも移植された。

 オリジナルから18年の時を経て発売された「バイオハザード RE:4」は、当然のことながらグラフィックスが格段に美しくなっているほか、ムービー中のクイックタイムイベントが廃止されるなど、よりプレイしやすくなっている。

 「バイオハザード RE:4」の対応プラットフォームは、PlayStation 5/PlayStation 4/Xbox Series X/Xbox Series S/PCであり、PC版の推奨動作環境は、CPUがCore i7-8700またはRyzen 5 3600以上、GPUがGeForce GTX 1070またはRadeon RX 5700以上とされている。もちろん、今回試用したXA7C-R48なら、この推奨動作環境を余裕で上回っている。負荷の高いレイトレーシングにも対応しているが、レイトレーシングを有効にするには、「RTX 20シリーズ」以降のレイトレーシング対応GPUが必要になる。なお、現時点では、AIを利用したフレームレート向上技術「DLSS」には対応していない。

 ベンチマークの計測には「CapXFrame」を利用し、Chapter 2の小屋での戦闘を1分間続けたときのフレームレートなどを5回計測し、その平均を採用している。

 まず、解像度を4Kに設定し、レイトレーシングはオフ、それ以外の画質設定を最高にしてフレームレートを計測したところ、最高フレームレートは102fps、平均フレームレートは90fps、最低フレームレートは76fpsとなった。次に、解像度や画質設定はそのままで、レイトレーシングを高品質にして同様にフレームレートを計測したところ、最高フレームレートは92fps、平均フレームレートは80fps、最低フレームレートは64fpsとなった。

 タイトルによってはレイトレーシングを有効にするとフレームレートが大きく落ち込むものもあるが、「バイオハザード RE:4」は比較的レイトレーシングの負荷が軽い実装になっているようだ。

 今度は、解像度をフルHDに変更して同様にフレームレートを計測したところ、レイトレーシングオフでは、最高フレームレートが143fps、平均フレームレートが125fps、最低フレームレートが105fps、レイトレーシング高品質では、最高フレームレートが108fps、平均フレームレートが98fps、最低フレームレートが83fpsという結果になった。

【「バイオハザード RE:4」ベンチマーク】
「バイオハザード RE:4」のタイトル画面
グラフィック設定(その1)。レイトレーシングはオフにした
グラフィック設定(その2)。それ以外の項目はすべて最高に設定した
グラフィック設定(その3)。右側に見た目の変化が表示される
グラフィック設定(その4)
グラフィック設定(その5)
次に、レイトレーシングを「高品質」に設定してフレームレートを計測した
ベンチマーク結果のグラフ(4K)
ベンチマーク結果のグラフ(フルHD)

 「バイオハザード RE:4」はレイトレーシングにも対応している。レイトレーシングを有効にすることで、光の反射や屈折の表現がよりリアルになる。

 レイトレーシング有効時と無効時の表現の違いは、下のスクリーンショットに示した通りで、レイトレーシングを有効にすると、水面への影も正しく描写される。ただし、ホラーゲームという特性上、暗いシーンが多く、ゲーム中にはそれほど大きな差は感じられなかった。しかし、フレームレート計測結果からも分かるように、XA7C-R48なら4K解像度でレイトレーシングを高品質に設定しても十分なフレームレートが出るので、本製品で「バイオハザード RE:4」を遊ぶなら、最高の画質が堪能できるレイトレーシング高品質でのプレイをおすすめする。

【「バイオハザード RE:4」レイトレーシング検証】
レイトレーシング機能を無効にした状態
レイトレーシング機能を高品質にした状態。水面への影の映り込みがリアルに反映されている

 「バイオハザード RE:4」は、3人称視点のサバイバルホラーゲームであり、襲いかかるクリーチャーとの壮絶なバトルが魅力の一つだ。対人戦メインのFPSではないので、フレームレートが60fps以上出ていれば、十分快適にプレイできる。XA7C-R48なら、4K/最高画質/レイトレ高品質という、最高の画質設定でも平均フレームレート80fpsを達成しており、「バイオハザード」シリーズ史上最高のグラフィックスを存分に味わえる。以下は、その状態でのスクリーンショットである。

 プレイフィールも非常に快適であった。素早くマウスを動かしても、動きにひっかかりなどは一切感じられず、思い通りに主人公を操ることができた。「CERO:Z」レイティングのタイトルだけあり、血しぶきや死体などの残虐表現はかなりハードだが、「バイオハザード」ならではの緊張感と恐怖感、ナイフや銃器だけではなく、上段回し蹴りなどのメレー(体術)を駆使して敵を倒す気持ちよさ、パズルなどの謎解き要素がうまく噛み合った名作である。武器の強化やカスタマイズ、サブクエストなど、やりこみ要素もたくさんある。TPS視点を採用しているため、TPS好きな人にもおすすめだ。

【「バイオハザード RE:4」4K最高設定スクリーンショット】
敵は体力が高いため、1発や2発の銃弾では倒せないことが多い。頭を撃つと一定時間よろけて隙ができる
その隙に上段回し蹴りなどのミレーを出せば敵を素早く倒せる
このチェーンソー男は攻撃力が高く厄介だ
犬が怪物化したクリーチャーも襲ってくる
湖のボス「デルラゴ」との死闘
デルラゴの大きく開けた口の中に銛を投げ込んでいく

超重量級タイトル「ホグワーツ・レガシー」。DLSS 3の効果は絶大!

 続いて、2023年2月10日にリリースされた最新オープンワールドアクションRPG「ホグワーツ・レガシー」をプレイしてみた。

 「ホグワーツ・レガシー」は、WB GameからPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC向けに発売されたオープンワールドアクションRPGで、その名の通り「ハリー・ポッター」に登場する魔法学校「ホグワーツ」を舞台に、魔法を駆使した冒険が楽しめる。こちらも、負荷の高いタイトルであり、推奨動作環境の中でもっとも高スペックが要求される4K ULTRA環境では、CPUがCore i7-10700KまたはRyzen 7 5800X以上、GPUがGeForce RTX 3090 TiまたはRadeon RX 7900 XT以上となる。かなりCPUやGPUへの負荷が高いタイトルだ。今回試用したXA7C-R48のスペックは、「ホグワーツ・レガシー」が求める4K ULTRA仕様を大きく上回っている。

 また、「ホグワーツ・レガシー」は、「RTX 20」シリーズ以降で利用できるレイトレーシングと「DLSS」および「RTX 40」シリーズでしか利用できない「DLSS 3」にも対応していることが特徴であり、GeForce RTX 4080を搭載した本製品なら、それらの全ての機能を利用できる。

 ベンチマークの計測には「CapXFrame」を利用し、ホグワーツの中庭を1分間走り回ったときのフレームレートなどを5回計測し、その平均を採用している。

 まず、解像度を4K、全体の品質プリセットを「最高」に設定し、レイトレーシング関連の機能はオフ、DLSSも無効にして計測したところ、最高フレームレートは87fps、平均フレームレートは68fps、最低フレームレートは46fpsとなった。FPSやTPSプレイヤーならもっと高いフレームレートが必要だと思う人も多いだろうが、「ホグワーツ・レガシー」はシングルプレイのオフライン専用ゲームなので、平均で60fps出れば十分快適にプレイできる。公式サイトの推奨動作環境も、60fps出せることを想定して決められている。

 「ホグワーツ・レガシー」は、前述したようにAIを活用してフレームレートを向上させる「DLSS 3」や「DLSS」にも対応している。そこでまず、DLSSをオート設定にしてフレームレートを計測したところ、最高フレームレートは116fps、平均フレームレートは94fps、最低フレームレートは67fpsとなり、平均フレームレートが26fpsも向上した。「ホグワーツ・レガシー」では、フレーム生成という項目をオンにすることで、DLSS 3が有効になる。そこで、フレーム生成をオンにして(DLSS 3有効)、再びフレームレートを計測したところ、最高フレームレートは191fps、平均フレームレートは142fps、最低フレームレートは104fpsとなり、平均フレームレートはDLSSオートと比べてもさらに48fpsも向上した。DLSS 3は、AIによってフレームとフレームの間に補間フレームを生成する機能であり、フレームレート向上に大きな効果を発揮する。DLSS 3は、RTX 40シリーズの大きなメリットの一つであり、今後さらにDLSS 3対応ゲームソフトが増えてくることが期待される。

 「ホグワーツ・レガシー」は、レイトレーシングにも対応しており、「レイトレーシング反射」、「レイトレーシングシャドウ」、「レイトレーシングによるアンビエントオクルージョン」という3つの設定項目がある。また、レイトレーシングの画質を選ぶ項目もある。そこで今度は全体の品質プリセットを「最高」にした状態で、レイトレーシング関連の設定はすべてオンにし、レイトレーシング画質も「最高」にして、DLSSを無効にした状態でフレームレートを計測した。その結果、最高フレームレートは49fps、平均フレームレートは39fps、最低フレームレートは28fpsとなり、レイトレーシング無効のときに比べて平均フレームレートは29fpsも低下した。この状態では、実際にプレイしていても明らかにカクツキが感じられるようになった。やはりレイトレーシングの負荷はかなり高いといえる。そこで威力を発揮するのがDLSSとDLSS 3だ。レイトレーシング設定をそのままにして、DLSSをオート設定にしてフレームレートを計測したところ、最高フレームレートは64fps、平均フレームレートは53fps、最低フレームレートは39fpsとなり、DLSS無効時に比べて平均フレームレートは14fps向上している。この状態でも、ほぼ問題なくプレイできるが、フレーム生成をオンにして(DLSS 3有効)、再度フレームレートを計測したところ、最高フレームレートは132fps、平均フレームレートは97fps、最低フレームレートは70fpsと、平均フレームレートがDLSSオートと比べても43fpsも向上し、さらに快適にプレイできるようになった。負荷が高いほど、DLSSやDLSS 3が効果的に働くことがわかる。

 次に、フルHD解像度でもフレームレートを計測した。4K解像度と同様に品質プリセットを「最高」にし、レイトレーシング無効、DLSS無効でフレームレートを計測したところ、最高フレームレート123fps、平均フレームレート99fps、最低フレームレート67fpsとなった。次に、DLSSをオートに設定したところ、最高フレームレートが176fps、平均フレームレートが103fps、最低フレームレートが71fpsとなった。さらに、フレーム生成もオンにし、DLSS 3を有効にした状態では、最高フレームレートは302fps、平均フレームレートは189fps、最低フレームレートが122fpsまで向上した。

 さらに、フルHD解像度でレイトレーシング関連の設定をすべてオンにし、レイトレーシング画質を「最高」にして、DLSS無効でフレームレートを計測したところ、最高フレームレートが70fps、平均フレームレートが51fps、最低フレームレートが33fpsとなった。その状態で、DLSSをオート設定にしたところ、最高フレームレートが72fps、平均フレームレートが60fps、最低フレームレートが47fpsとなった。さらに、フレーム生成もオンにしDLSS 3を有効にした状態では、最高フレームレートは141fps、平均フレームレートは100fps、最低フレームレートが69fpsまで向上した。4K解像度の時と比べるとDLSSやDLSS 3の効果は小さいが、それでもDLSS 3をオンにすることで、平均フレームレートが51fpsから100fpsへと倍増していることは素晴らしい。

【「ホグワーツ・レガシー」ベンチマーク】
「ホグワーツ・レガシー」のタイトル画面
アップスケールタイプをなしに設定する
全体の品質プリセット設定を「最高」にする
レイトレーシング関連の設定は「オフ」にする
次にアップスケールタイプを「NVIDIA DLSS」にし、アップスケールモードを「NVIDIA DLSSオート」にする
さらにフレーム生成を「オン」にすることで、DLSS 3が有効になる
レイトレーシング関連の設定を「オン」にし、レイトレーシング画質を「最高」にする
ベンチマーク結果のグラフ(4K)
ベンチマーク結果のグラフ(フルHD)

 前述したように「ホグワーツ・レガシー」はレイトレーシングにも対応している。ただし、描画の全てにレイトレーシングを利用するわけではなく、反射や影の描写にのみレイトレーシングが使われている。

 レイトレーシング有効時と無効時の表現の違いは、下のスクリーンショットに示した通りで、確かにレイトレーシングを有効にすると光の反射の表現が格段にリアルになる。DLSS無効だと、レイトレーシングを有効にすると、フレームレートがかなり低下してしまうが、DLSS 3を有効にすれば4K解像度でも平均97fpsを叩き出しており、非常に快適にプレイできる。

【「ホグワーツ・レガシー」レイトレーシング検証】
レイトレーシング機能を無効にした状態
レイトレーシング機能を有効にした状態。前方中央の丸窓からの光が床に正確に映り込んでおり、手すりへの光の映り込みなども再現されている

 以上の結果から、XA7C-R48では、4K解像度で画質設定プリセットを「最高」にし、レイトレーシングも全て有効にした「ホグワーツ・レガシー」のグラフィック表現の最高設定でもDLSS 3を有効にすれば、平均フレームレート97fpsを実現しており、美麗なグラフィックスと快適なプレイフィールを両立できるといえる。ハリー・ポッターの世界観の中で、魔法を覚えて、謎を解き明かしていくのはとても楽しい。ハリー・ポッター好きなら是非プレイしてみることをオススメする。以下は、その状態でのスクリーンショットである。

【「ホグワーツ・レガシー」4K最高設定スクリーンショット】
レイトレーシングを有効にすると光の反射が美しい。明るい部分のHDR表現も見事だ
新たな魔法を取得するには、杖を正しい軌跡で動かす必要がある
杖十字会でのチーム戦。相手のシールドの色にあわせて適切な呪文を撃って、相手のシールドを剥がして攻撃を行なう
こちらもシールドの呪文を張って、敵の攻撃を防ぐ
目くらまし術を使うと、自分の姿を透明にして相手に見つからないように移動できる(主人公は手前左側にいる)
向こうに行きたいが壊れた甲冑が邪魔をしている
そこで物を修復する呪文「レパロ」を使う
甲冑が元通りになり、通れるようになる

レイトレオンでも快適!最新ゲームを4K最高画質で遊びたい人におすすめ

 今回、レビューしたGALLERIA XA7C-R48は、最新CPUと最新GPUを搭載したハイエンドモデルであり、「バイオハザード RE:4」や「ホグワーツ・レガシー」のような負荷の高い最新タイトルも4K最高画質レイトレーシングオンで快適にプレイできる。RTX 20シリーズではレイトレーシング対応といっても、レイトレーシングを有効にするとかなりフレームレートが落ちてしまうことが多かったが、GeForce RTX 4080を搭載した本製品ならレイトレーシングオンでも十分なパフォーマンスを実現している。

 最新世代のハイエンドGPUであるGeForce RTX 4080を搭載して30万円台というのは、コストパフォーマンス的にも優れている。もちろん、絶対的な価格そのものは安いとはいえないが、これだけのパフォーマンスがあれば、今後登場が見込まれるより負荷の高いゲームも問題なくプレイできるはずで、長い目で見れば結局得になる。4Kゲーミングモニターを持っていて、最新ゲームを4K最高画質レイトレーシングオンで快適に遊びたいという、ゲーム画面の美しさにこだわるプレイヤーには特におすすめしたい製品だ。

【GALLERIA XA7C-R48】