ゲーミングモニター「BenQ EX3200R」レビュー
BenQ EX3200R
レースゲームに最適化した32インチ湾曲モニター。湾曲パネル独自の“没入感”を「Forza Horizon 4」で徹底検証する
- ジャンル:
- ゲーミングモニター
- 発売元:
- BenQ
- 開発元:
- BenQ
- プラットフォーム:
- Windows PC
- 価格:
- 45,000円前後(税別)
- 発売日:
- 2018年11月30日
2018年11月30日 15:00
ゲームにおける3D表現の向上や、eスポーツの盛り上がりと共に年々注目度が高まっているのがゲーミングモニターだ。
ゲーミングモニターといえば、PCではかなり前からフルHD/60Hz以上の出力が実現可能だったことから“PCゲーム向け”というイメージが強かったが、現在はプレイステーション 4やNintendo Switchといったゲームコンソールも巻き込んで空前の活況を呈している。ゲーマーにとってゲーミングモニター1人1台、いや2台、3台の時代がやってきつつあるのだ。
しかし、このゲーミングモニターの世界は、なかなか手強い。ゲーマーが求めるスペックが多岐にわたり、かつ、それぞれが相反するベクトルを向いているため、あちらを立てればこちらが立たずで、“万能モニター”というものが存在しないからだ。プレーヤーの目的や用途に応じて、根気よくスペックを見比べて自分に合った1台を選ぶしかないのだ。
逆に言えば、マウスやキーボードと共に、プレーヤーのパフォーマンスに直接影響を与える“ゲーミングギア”として自分だけの1台を選ぶ楽しさもあるということだ。今回ご紹介する「EX3200R」は、BenQ/ZOWIEの2ブランドでゲーミングモニターを展開するBenQが放つ32インチモニターで、液晶モニターとしてはユニークなプロパティとなる“没入感”を高めてくれる湾曲パネルが大きな特徴となっている。
今回は、日本マイクロソフトのWindows PC/Xbox One向けオープンワールドレーシングゲーム「Forza Horizon 4」を対象に、約1週間の試遊を通じて、湾曲モニターを選ぶメリット、その醍醐味はどこにあるのかご紹介したい。なお、「Forza Horizon 4」そのものの内容については筆者が執筆したレビュー記事を参照いただきたい。
ゲーマーによるゲーマーのためのゲーミングモニターの正しい使い方とは?
筆者はゲームの用途に応じて日頃から2つのモニターを使い分けている。
1つは主にeスポーツ向けにハイリフレッシュレート/高応答速度を実現した「XL2546」(ZOWIE)。24.5インチのTNパネルを採用したフルHDモニターで、業界最速のリフレッシュレート240Hz、応答速度1ms(GtG)を誇る。まさに打てば響くという表現がピッタリなキビキビした動き、絹のように滑らかな映像表現は、一度使ったらもう離れられない。マウスを操作してカーソルを動かすだけでもその滑らかさに感動できるぐらいだ。
この「XL2546」は、当然のことながら、コンマ1秒の反応が求められるeスポーツの分野において絶大な支持を集めており、「Counter-Strike: Global Offensive」をはじめとしたFPSタイトルの大会でも頻繁に採用されている。現行最強のeスポーツモニターだ。
eスポーツファンからは「え? XL2546があるならもうそれでいいじゃん」という声が聞こえてきそうだが、そういうわけにはいかないところがゲーミングモニターの難しさだ。これはXL2546というより、TNパネルを採用したモニター全般のデメリットとなるが、TNパネルの原理上、黒表現が弱く、どうしても白飛びが避けられない。スペックとして、コントラスト比が低く、色再現性に限界があるということになる。
言うまでもなくゲームはeスポーツ的な側面がすべてではない。RPGやアドベンチャーゲームのカットシーンでは色鮮やかで美しい映像を堪能したいし、ホラーゲームでは白飛びせず、しっかりとした黒で恐怖を味わいたい。「レッド・デッド・リデンプション2」のような5年に1度、10年に1度クラスのAAAタイトルでは、高コントラストでメリハリの効いたグラフィックスで朝日や夕焼け、そして漆黒の闇を堪能したい。筆者のように、職業上、全ジャンル、全タイプのゲームを遊びたいという欲張りなゲーマーからすると、どうしてもXL2546ではカバーしきれない領域が出てきてしまう。
そういうケースで活用しているのがもう1台のLCD-M4K401XVB(アイ・オー・データ)だ。VAパネルを採用した40インチモニターで、PS4 Proの登場に合わせて購入した4Kモニターだ。こちらは4K/60Hzというスペックを活かして、主にコンソールゲームで活用しており、リフレッシュレートは60Hz止まり、応答速度も8.5msながら、VAパネルらしい高コントラスト(5000:1)と40インチの大画面で、迫力のあるメリハリの効いた表現でゲーム映像が堪能できる。
欲を言えば、1,000nit以上のピーク輝度を実現したゲーミンググレードのHDRモニターも欲しいし、「バトルフィールドV」のようなGeForce GTX 10シリーズでも60fpsを切るようなスーパーヘビーなゲームでも安定して遊べるようにG-SYNC対応モニターも欲しいし、「ハースストーン」のように静的なビジュアルのゲームをもっと色鮮やかに楽しむためにIPSパネルのゲーミングモニターも欲しい。先述したように、普及レベルの価格帯でゲーマーのすべての希望を叶えてくれるゲーミングモニターは存在しないため。自身の中で優先順位を設定して選んでいくしかない。ゲーミングモニター道はなかなか奥が深いのだ。
そして今回紹介するEX3200Rは、まさにサイズ的にもスペック的にもXL2546とLCD-M4K401XVBの中間に位置し、なおかつ“湾曲パネル”というユニークな特性を備えたゲーミングモニターだ。パネルはVAで、サイズは32インチ、コントラスト比は3000:1、解像度はフルHD、リフレッシュレートは144Hz、応答速度は4.2ms(GtG)。このスペックは、コンソールゲーム、PCゲームの両方で使い回せるゲーミングモニターとしてまさに必要十分な性能を備えており、ぜひ自宅でじっくり使ってみたいと思ったのだ。
EX3200Rとはどういうモニターなのか?
前置きが長くなってしまったがまずはEX3200Rのスペックをチェックしていこう。
【「BenQ EX3200R」スペック】 | |
---|---|
画面サイズ | 31.5型 |
最大解像度 | 1,920×1,080ドット(16:9) |
応答測時間 | 4ms(GtG) |
リフレッシュレート | 144Hz |
コントラスト比 | 3,000:1 |
輝度 | 300cd/平方m |
パネルタイプ | VA |
曲率 | 1800R |
視野角 | 左右178°/上下178° |
入力端子 | HDMI(v1.4)×1、DisplayPort(v1.2)×1、MiniDisplayPort(v1.2)×1 |
ディスプレイ同期 | FreeSync |
HDR | - |
VESAマウント | ○ |
スピーカー | - |
発売時期 | 2018年11月30日 |
サイズ | 529×727×223(高さ×横幅×厚さ) |
重量 | 9.1kg |
実勢価格(税別) | 45,000円前後 |
「BenQ EX3200R」は、24.5インチ、27インチが主流のゲーミングモニターにおいてかなり大型サイズとなる31.5インチとなる。このサイズだとWQHD(2,560×1,440ドット)以上の解像度を備えていることが多いが、EX3200RはフルHD(1,920×1,080ドット)で、リフレッシュレートは144Hz、応答速度は4ms(GtG)、その分価格は抑え目と、まさにゲームプレイに特化したスペックを備えている。
それではどの辺がゲームに特化したスペックなのか。確かにフルHDの解像度、144Hzのリフレッシュレート、4.2msの応答速度というのは、いずれもゲーミングモニターの上限に届いていないが、逆にゲーマーのすべての要求を満たしたゲーミングモニターは存在しないし、スペック上出せるからといって、実際に出るかどうかは別問題だ。
たとえば、筆者は自宅でGeForce GTX 980 Tiのマシンを使っているが、PC版「Forza Horizon 4」では、グラフィックスがウルトラ設定で100fpsしか出ない。240fpsまでカバーするXL2546のスペックをフルで活かし切れているわけではないのだ。一方、Xbox One版「Forza Horizon 4」は、Xbox One Xでは4K/30fpsか、フルHD/60fpsかを選択できるようになったが、筆者はフレームレートを重視し、迷わずフルHD/60fpsを選択して快適にプレイしている。つまり、筆者自身、「Forza Horizon 4」において、240Hzも4Kも利用しているわけではないのだ。繰り返しになるがEX3200RのフルHD、144Hz、4msというのは、PCゲーム、コンソールゲームをプレイする上において必要十分なスペックであり、その土台の上に“湾曲パネルによる没入感”を加えたのがEX3200Rの大きなセールスポイントとなる。
実際、フルHDモニターとしての使い心地は、XL2546と比較して遜色なかった。リフレッシュレートは144Hz、応答速度は4.2msを実現しており、100fps前後のフレームレートでプレイしている筆者の環境だとほとんど違いがないからだ。むしろVAパネルのコントラストの良さ、曲面パネルであるにも関わらず、全面にわたってクッキリ見える視野角の広さが強く印象に残った。
次に本体を見ていこう。31.5インチというパネルサイズに合わせて本体のサイズ、重量もかなりヘビーだ。XL2546は7.1kgで取っ手も付いていることもあって片手で取り回しが可能だが、EX3200Rは9.1kgで、両手でしっかり持つ必要がある。また、パネルサイズが大型なためか、電源アダプタが付いている。
モニターの位置調整機能は、ティルトと高さのみと非常にシンプルになっている。ティルトは15度から-5度でかなり柔軟に対応できる。高さは大型モニターのためか60mm。左右に角度を変えるスウィーベルや、縦置きに変えるピボット機能はない。まさに1人で没入するために設計されたゲーミングモニターと言える。
端子周りは、HDMIとDisplayPortがそれぞれ1つずつで、一般的なDVIの代わりに、MiniDisplayPortが付いている。そのほかスピーカー、USBポートは搭載していないが、ヘッドフォンジャックを1つ備える。
コントラスト比3000:1を誇るVAパネルは、1000:1のXL2546と比較してメリハリがあって綺麗だ。視野角も左右上下で178°を確保しており、曲率1800Rの湾曲パネルでも色あせが起きない。
BenQ独自の機能としては、より色の鮮やかさを際立たせる「色の鮮明さ(Color Vibrance)」や低解像度コンテンツをクッキリ表示させる「超解像度」や、残像間を減らす「AMA(Advanced Motion Accelerator)」などの調整項目が用意されており、自分好みの設定にすることができる。BenQ所属のプロゲーマーが調整を行なったレースゲーム専用のプリセットも用意されており、ゲーミングモニタービギナーはこちらのプリセットも活用したい。
湾曲による“没入感”とはどういうことか?
今回EX3200Rをレビューするにあたり、評価対象とするゲームを「Forza Horizon 4」(Playground Games)1本に絞らせて貰った。もちろん世に存在する現役のレースゲームは「グランツーリスモSPORT」(ポリフォニーデジタル)をはじめ、「ザ クルー2」(Ivory Tower)、「Project CARS 2」(Slightly Mad Studios)、そして「Forza Motorsport 7」(Turn 10 Studios)と無数にあり、より多くの対象で検証したほうがレースゲーマーにとってありがたいのは百も承知だが、こと“没入感”の評価については、現在進行形で遊んでいるゲームでしかわからないと思ったからだ。
筆者自身は今回レビューするにあたって、先人達が“湾曲モニターゲーミング”についてどのような評価をしているのかをチェックしたが、ひとつも満足を得られるような記述を見つけることはできなかった。判を押したように「湾曲なので没入感がある」という記述はあるが、筆者を含めたゲーマーが知りたいのはその先の、「そのあなたの言う“没入感”とは一体全体どういうことであり、没入感を得ることによってゲームプレイがどう変わるか?」だと思うのだが、そういった記述はひとつもなかった。湾曲モニターをレビューするのであればそこに踏み込まなければまったく意味がないと思う。
没入感の変化を正しく認識するためには、まず平面モニターで“常態”を把握しておく必要があり、それによって初めて湾曲における変化が理解できる。遊び込んでいるゲームでなければ没入感は評価できないというのはそういう理由からだ。その一方で、“原則としてコクピットビューの視点で前方に高速で走る”というゲームメカニクスは、すべてのレースゲームが同一であり、「Forza Horizon 4」で言えることは、他のレースゲームでも同様に言いうる。以上が、「Forza Horizon 4」1本に絞って没入感をチェックしたいと考えた理由だ。
今回筆者は、しっかり評価するために、平日の帰宅後に数時間プレイするだけでなく、週末丸1日を使って、トイレ休憩を除いて朝から晩まで12時間ぶっ続けで走り続けた。といっても特定のレースを走り込むわけではなく、各地のレースやストーリーを転戦しながら、ボードを見つけては壊し、小まめにファストトラベルを駆使しながらスピードゾーンやスピードトラップにチャレンジし、Horizon Live!が発生したら会場に乗り込んでという、ごくごく普通のプレイだ。
最初の数時間は、湾曲モニターに体をフィットさせることに費やした。まずモニターの設定だ。筆者はプリセットは使用せず、手動で調整していくのが好きだ。ゲームを起動し、もっとも多くの時間を過ごすコクピットビューの状態で調整を行なった。画面モードは標準のまま、コントラストと輝度を少しずつ上げ、ほどよいところで止める。次にBenQモニターのセールスポイントであるAMA(Advanced Motion Accelerator)を「プレミアム」、超解像度を最大の「3」、色の鮮明さ(Color Vibrance)を「15」に設定。実際は走りながら少しずついじっており、途中数字を上げ下げしている。
これらは必ずしもMAXに設定すれば良いというものでもない。個人の好み、ゲームとの相性もあるので、モニターの設定はよくわからない、面倒くさいという人は、あえて冒険せずに、プロゲーマーの知見が入った「レースゲームモード(Game Mode1)」を選択するのがオススメだ。
ちなみにEX3200Rの画面モードは「Game Mode1~3」まで3種類がプリセットされている。1がレースゲーム向けで色温度高め、色の飽和度高め、コントラスト比高めの設定となっている。2はFPS(「Counter-Strike: Global Offensive」プロゲーマーが設定)、3もFPS(「バトルフィールド」プロゲーマーが設定)となっており、ビギナーでもプロの設定でゲームが楽しめる。
次に調整したのはモニターまでの距離だ。24.5インチから31.5インチに変わり、「デカっ!」と感じたため、最初は少し距離を取っていたのだが、走りながら顔を前後に動かしながら快適に感じるポイントを探していった。最初は120cmぐらいでプレイしていたのだが、徐々にモニターを手前にずらす形で微調整を行ない、最終的には80cmぐらいになった。BenQが推奨する曲率1800Rのモニターの適切な距離は70~120cmということで、個人的にはかなり手前がオススメだ。ただ、この80cmという距離は、デスクトップ画面では四隅のアイコンを見るときに目ではなく顔を動かしてしまうぐらい近い。まさにゲーム専用の設定といった印象だ。
さて、セットアップが完了したところで、いざ没入感の体験である。湾曲モニターの没入感は、VRヘッドセットを被った時のように、「おお、包み込まれる!」というほどのわかりやすさはない。ただ、確実に存在する。表現が難しいが、じわじわと体に浸透し、気づいた時には世界に入り込んでしまっている、という表現が適切かもしれない。
とりわけ素晴らしいのがコクピットビューだ。完全にフィットした状態で、コックピットビューでプレイすると極めて高い満足感が得られる。景色がまるで現実世界のように左右に流れていくし、加速時の迫力がまた一段進化する。お気に入りのラジオボイスを聞きながら没頭してプレイしていると、まるで実車を走らせているかのような感覚に浸れる。これは楽しい。
さらなる没入感を求めて、FOV(Field of View)の調整も行なったところ、さらにいい案配になった。FOVとは、より広い視界を求めるレースゲームファンのために、レンダリングするエリアを広げるオプションだ。表示エリアは拡大しつつ、モニター上の物理的な表示エリアは変わらないため、普通の処理だと横が潰れたように見えてしまうのが弱点だが、「Forza Horizon 4」の場合、同時に視点を後ろに下げる処理を行なうため、縮尺は適切なままで左右上下の表示領域が広がる。標準では見切れて表示し切れていなかったサイドミラーも綺麗に表示されるようになり、ハンドルやアクセサリーも下部のほうまで表示される。なかなかいい。
そしてEX3200Rの湾曲パネルはFOVを最大まで広げた時の相性が抜群に良い。左右視界への表示エリアが広がることで、人間の視界により近い形で景色が左右に流れていくようになるし、その分だけスピード感や没入感が増すからだ。調べていくうちにコクピットビュー以外の視点も相性が良いことが分かったので、筆者はすべての視点でFOVを最高にした状態で遊んでいる。皆さんもぜひトライしてみて欲しい。
レースゲームの没入感について、もう少し踏み込んでみよう。レースゲームは、FPSや格闘ゲームと同様に、極限の状態で高度な反射神経が求められるeスポーツ的性格の強いゲームであり、レースゲームファンなら誰しも、難易度の高いレースや長時間のレースで“ゾーン”に入った経験があると思う。ゾーンに入ると、現実世界の一切合切が消え失せ、コースの先端と走行ライン、そしてライバルカーしか目に入らなくなる。高い集中力が維持できており、ハイスコアが出やすい状態だ。動画で紹介しているようなXクラスのショートコースなどは、逆にそういうゾーンに入ってくれないととてもじゃないがコースアウトせずに完走することはできない。今回の12時間ぶっ続けプレイでも何度かそういう状態に突入した。
湾曲モニターは、このゾーンに入りやすい、あるいはこのゾーンに近い感覚を得やすいという実感を持った。ゾーンに入ると、同時に時間の感覚もなくなり、気づいたら数時間経過してしまっていた! ということもままあってやや危険なのだが、ゾーンにガンガン入れるというのが何より没入感の証明だと思う。筆者としては、湾曲モニターがレースゲームにもたらす没入感とは、“ゾーンへの入りやすさ”と表現したい。
レースゲームに求められる“没入感”が得られる貴重なゲーミングモニター
今回、筆者は、日常のゲームプレイにおいて初めて湾曲モニターを使用した。見た目からしてクセがあるため、使い勝手もクセがあるのかなと思いながら使い始めたが、1週間あまりが経過した今では、もうすっかり目に、体に馴染んでいるのを感じる。ゲーミングモニターとして湾曲パネルという選択肢は、大いにありだ。
今回検証した“没入感”というプロパティは、平面パネルでは味わえない性質のもので、湾曲モニター独自の強みだ。筆者のように「自分はレースゲームファンで、より高い没入感でゲームを楽しみたい!」と思うのであれば、EX3200Rはかなり有力な選択肢になるだろうし、ゲームプレイや映画鑑賞において、より鮮やかで美しいグラフィックスで楽しみたいという人もEX3200Rは選択肢に入ってくると思う。
正直な所、湾曲モニターで得られる没入感は5分や10分の試遊ではわからない。VRを体験する際に、VRヘッドセットの、目との距離やバンドの固定位置を調整しないと適切な効果が得られないように、湾曲モニターもまた、自分に合うように時間を掛けて調整する必要があるため、店頭で体験したところで「ん? こんなもんなの?」としか思わないはずだからだ。このため、湾曲モニターに関しては「ぜひ店頭で試してみて欲しい」という常套句は使えないと思っている。
ではゲームファンが何を基準に湾曲モニターを選ぶべきかというと、自分が日頃のゲームプレイにおいて、上記のような“濃度の高い没入感”を求めているかどうか、そこにつきると思う。筆者自身、湾曲モニターをディープに体験してみて、ますますゲーミングモニターの深さとおもしろさを痛感した次第だ。EX3200Rはぜひ多くの人に関心を持って貰いたいゲーミングモニターだ。