「フォートナイト バトルロイヤル」レビュー

フォートナイト

ついに日本語化。クロスプラットフォームでフレンドと協力プレイ!

ジャンル:
  • バトルロイヤル
発売元:
  • Epic Games
開発元:
  • Epic Games
プラットフォーム:
  • PS4
  • Xbox One
  • Windows PC
  • iPhone/iPod touch
価格:
基本無料
発売日:
2018年3月8日

 Epic Gamesより配信されている、プレイステーション 4/Xbox One/PC/iOS用TPS「フォートナイト バトルロイヤル」。その日本語版が3月8日より配信されている。また、3月30日にはモバイル版としてiOSに対応しており、Androidにも今後対応予定とプラットフォームで見てもさらなる拡がりを見せているタイトルだ。

 本作には基本プレイ無料の「フォートナイト バトルロイヤル」と、アーリーアクセスとなっているPvEコンテンツ「世界を救え」の2つのモードがあるが、やはり基本無料ということもあってか今勢いがあるのは100人で戦い、生き残ることを目指すバトルロイヤルモードだ。

 となれば、バトルロイヤルものの代表作「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(以下、PUBG)」との違いが気になるところだろう。確かに、100人のバトルロイヤル、パラシュートを用いたフィールドへの降下、武器や回復アイテムは現地調達、徐々に狭くなるフィ―ルド……と「PUBG」との共通点は数多い。では、「フォートナイト」と「PUBG」はどこが異なっているのだろうか?

 そこで今回は、「PUBG」経験者でもある筆者が本作を実際にプレイしてみた。本作について名前は知っているが「『PUBG』のようにバトロワらしい」としか知らない方や、この記事で初めて知ったという方まで是非参考にしてほしい。

【フォートナイト バトルロイヤル・ローンチトレーラー】
「フォートナイト」では一定の高度に達するまで、なんどもパラシュートを開閉できる

クラフトが肝となる攻撃的なゲームバランス

 昨年爆発的なヒットを飛ばした「PUBG」を筆頭とするいわゆる"バトロワもの"の面白さは、行動の自由度が極めて高いというところにある。生き残りさえできるのであればずっと隠れていてもいいし、もちろん積極的に戦ったりするのもアリだ。こうして選択肢が無限にもあるように思える戦場に放り込まれ、強力な武器を拾えるかなどの運の要素や、チーム戦の場合は味方との連携などに左右されつつ状況に合わせて最適な戦略を探す楽しみがあるのだ。

 もちろん「フォートナイト」でも実力や決断、そして運に左右される"バトロワ"特有の面白さが存分に楽しめる。それに加えて、「フォートナイト」で最も特徴的なのは「クラフト」の要素だろう。「フォートナイト」では、プレーヤーはマップにある木や壁などを壊すことによって素材を入手でき、それを使用して壁や階段といったオブジェクトを作ることができる。階段を作って高所に上ったり、相手の意表をついて裏どりもできるし、撃ち合いの際に壁を作って射線を塞いだり、要塞のように壁や階段を配置して地の利を自ら作り出すこともできる。このようにクラフトの使い方はプレーヤーの想像力次第だ。

資源には木材、石材、鉄の3種類があり、フィールド上の対応するオブジェクトを破壊したり、アイテムとして配置されているものを拾うことで入手可能。使用する資材によって建造物の強度が変わる

 また、クラフトされたオブジェクトは他のプレーヤーがそこを通過したり、近くにいる目印にもなる。素材を収集する中で壁を壊していけば、既存の遮蔽物はなくなっていくし、素材収集中は敵に見つかりやすくもなる。こういった細かい点を踏まえても、素材を集めて建設するクラフトは、ゲームの戦略性を高める要素の1つにもなっているといえるだろう。

壁をクラフトしあっての撃ち合いは、エイム力だけでなく瞬発的な発想力も求められる。咄嗟に壁を作り危機を回避、そして返り討ちにできたときの気分は爽快だ

 また、本作は有利なポジションをとって待つのが有利なことの多いバトルロイヤルゲームとしては珍しく、守りより攻めの行動が重要になっているゲームというのもポイントだ。

 マップは「PUBG」よりも狭く、建物を破壊できるため隠れるようなプレイはしづらい。他のゲームに比べ、足音なども目立ちやすく見つけやすいし、見つかりやすい。また、終盤になればなるほど、必然的に装備品やクラフト素材を持っているプレーヤーが有利になる。そのため、素材集めのために多少のリスク覚悟で動き回る必要が生じてくる。

 それ故に、「フォートナイト」は、エリアが狭まるまで茂みで待ち続ける守備的なゲームではなく、移動しながら素材を集め、道なき道をクラフトしながら進んでいく。敵と遭遇したら壁を作りながら撃ち合うという、攻撃的なゲームとなっている。攻撃的なゲームということは、それだけ1試合が早く終わるということでもある。簡単に敗北するゲームなだけに、負けてもテンポよく次のゲームに行ける点も好印象だ。また、自分を倒したプレーヤーの視点で試合を観戦できるので、ゲームに慣れないうちは参考にするといいだろう。筆者も最初のうちは「死に覚え」のような状態だったが、他のプレーヤーのクラフト術などを真似して徐々に中盤まで生き残れるようになった。

 根幹となるゲーム性はスピーディで忙しく慣れるまでは大変なゲームかもしれないが、それ以外の部分ではライト層でも取っつきやすいように工夫されている。

 ゲームのグラフィックスはカートゥーン寄りでどこか楽し気な、バトロワ系ゲームとは思えない雰囲気が漂っていて取っつきやすい。また、登場する武器や装備品は全て架空の物。サブマシンガンやロケットランチャーといったものから、文字通り茂みを着るようなギリースーツといったユニークなものも存在する。全ての武器にはコモン~レジェンドまでのレアリティがあり、アイテム探しにもちょっとした楽しみがあるのだ。

マップ画像。筆者は打ち合いがあまり得意ではないので、なるべく端の辺境地に降りるようにしている
最高レアのアイテムは非常に強力だ。また、レアアイテムが出やすい宝箱は、近くに存在すると音で知らせてくれる。欠かさずゲットしよう。

クロスプレイで他機種のフレンドとチームが組める

 「フォートナイト バトルロイヤル」は基本的にプラットフォームごとに独立したサーバーが用意されており、通常のプレイではPCならPC、PS4ならPS4と、同じプラットフォームの相手とマッチングする。

 一方で幅広いクロスプラットフォームにも対応しており、PS4とモバイル、Xbox OneとPCなど、異なるプラットフォームのプレーヤーと一緒に遊ぶことができる。また、今後配信予定のAndroid版もクロスプレイに対応する予定だ。こうしてプラットフォームを跨いでパーティを組んだ場合にのみ、クロスプラットフォームの相手とマッチングするという仕組みになっている。なお、PCの「Epic Games Launcher」を用いてフレンドを追加することで、そのフレンドが他機種を用いていても一緒にプレイできる。

 クロスプラットフォームでは例えば3プラットフォームを跨いでのクロスプレイなども可能だが、現状ではPS4とXbox Oneのクロスプレイのみ不可となっている。なお、クロスプラットフォーム機能を利用するにはEpic Gamesアカウントを使用するか、PlayStation Network、Xbox LiveアカウントをEpic Gamesアカウントとリンクさせる必要がある。

 複数プラットフォームでクロスプレイができるがゆえに一見複雑な手続きにも見えるが、今後はより簡単にリンクができるようになるとのことだ。アカウントのリンクを行なっておけば全てのプラットフォームでプレイ状況が共有され、同じコンテンツをプレイできる。

 本作のプレイ料金は「PUBG」と異なり基本無料なので、気軽に友人を誘って始めることができるだろう。課金要素は勝敗に直結することがなく、コスチュームや降下時に使用するグライダーの外観など、見た目の部分が中心だ。

 課金の仕組みとして、アイテムショップから直接購入する意外に、シーズンごとにテーマの異なる「バトルパス」が用意されている。バトルパスは、戦績やミッションの達成によりティアーが解放さてていき、報酬として他では手に入らないスキン等を手に入れられるというもの。全100ティアーまであり、最終的には良質なスキンが手に入る。これまでは欧米対応の支払いが必要だったが、日本語化されたことにより日本語ユーザーでも課金がしやすくなったのも日本語化の大きなメリットの1つと言えるだろう。

上段がフリーパス、下段がバトルパスだ。特定スキンのために課金するのもアリ

 今回は「PUBG」との違いを中心にレビューしていったが、筆者は「フォートナイト」の方が性に合っていると感じた。その理由は、攻撃的なゲームだけに「待つ」という時間がなくストレスが少ないからだ。

 とはいえ、攻撃的なシステムとクラフトシステムは、運で勝てる要素を少なくしているのは事実。腕のあるプレーヤーでなければ、ソロプレイで勝ち続けるのは難しい。逆にマルチプレイでは、連携や相手のミスも多くなるのでだれでも勝つことのできるゲームだと感じた。

 また、本作は日本人が好む収集やクラフト、アイテム集めの要素が多分に含まれている。日本語化されたこのタイミングで触ってみて損はないタイトルだ。今後も頻繁にアップデートされていくようなので、その点にも期待したい。