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「FFXIV: 黄金のレガシー」、パッチ7.1「未知との邂逅」では「FFXI」のジュノやズヴァール城がダンジョンとして登場
24人高難易度レイド「滅暗闇の雲激闘戦」などPLL発表新コンテンツまとめ
2024年9月29日 18:28
- 【「FFXIV: 黄金のレガシー」パッチ7.1「未知との邂逅」】
- 11月中旬実装予定
スクウェア・エニックスは、東京ゲームショウ2024の会場から「第83回 FFXIVプロデューサーレターLIVE」を配信した。今回は「パッチ7.1実装コンテンツ特集Part1」というテーマで、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏が「FFXIV: 黄金のレガシー」のパッチ7.1についての最新情報を発表した。このレポートでは、発表された内容をまとめて紹介したい。
パッチタイトルは「未知との邂逅」
冒頭には、パッチ7.1のパッチアートとパッチタイトルが公開された。パッチタイトルは「未知との邂逅」、英語名は「CROSSROADS」。公開は11月中旬の予定。
イラストは今回実装されるコンテンツの詰め合わせ的なものになっている。一番上には「絶もうひとつの未来」のリーンとガイアが融合したような姿が描かれている。その右側には、「エコーズ オブ ヴァナ・ディール」で戦うことになるのかもしれない「FFXI」のボスキャラ、闇王の姿がある。
中央では、メインクエストの中で人気が急上昇したバクージャジャが「FFXI」の拡張パッケージ「プロマシアの呪縛」に登場するNPCの少女プリッシュと戦っている。
バクージャジャの足元には、新たな高難易度24人用レイド「滅暗闇の雲激闘戦」の暗闇の雲がいる。
英語タイトルの「A」の中には「FFXI」のフィールドダンジョンにある、Home Point型のクリスタルが描かれているなど、「FFXI」要素があちこちに詰め込まれている。
キャラクターたちの過去を深堀る新たなメインクエスト
発表された3枚のスクリーンショットには、コーナ、ウクラマト、グルージャ、そしてゾラージャの後ろ姿が写っていた。7.Xシリーズの前半は、7.0本編では十分語られていなかった各キャラクターの背景が掘り下げられていく。この掘り下げを通して、「黄金のレガシー」という物語の真の完結編が綴られていく。
そして7.Xシリーズ後半には、「8.0」に向けて、また新たな物語が加速していく予定だそうだ。
友好部族クエスト「ペルペル族」
「黄金のレガシー」の友好部族クエスト第1弾は、ペルペル族。ファイター系ジョブのレベリングに使えるクエストになる。
「ペルペル族はキャラが立っていたこともあって、よかったという声をいただいている。。さらに深堀りしながら、キャラを作っていきます」と吉田氏。
お得意様取引「ニトウィケ」
「黄金のレガシー」のお得意様取引1人目は、シャーローニ荒野の鉄道会社サカ・トラル・レイルロード社の社長夫人で機関士のニトウィケさん。
「漆黒のヴィランズ」では悲劇の最期を迎えていた彼女が、原初世界ではどうなるのか、「魂を分かたれた人たちとは異なった運命を描き切りたい」(吉田氏)という理由で彼女が選ばれたそうだ。
「ロールクエスト」エクストラストーリー
「黄金のレガシー」のロールクエストをすべてクリアした後に追加される、ボーナスクエストが実装される。ロールクエストの完結編的なストーリーとなる。「大団円ということで、ちゃんとコストをかけて作っています。楽しみにしておいてください」と吉田氏。
「ワチュメキメキ万貨街」エクストラストーリー
ギャザラー&クラフラー用のクエスト「ワチュメキメキ万貨街」にも、全クリア後のエクストラストーリーが追加される。
「ジョブ系のロールクエストに比べて、さらに濃い登場人物がいたが、彼らがひとまとまりになっていきます」と吉田氏。スクリーンショットには「では気にしません」でおなじみのウケブさんの姿も。
「事件屋ヒルディブランド 黄金編」
「黄金編」の事件屋ヒルディブランドがスタートする。今回はまだ顔見世程度のプロローグになっているそうだ。紹介されたスクリーンショットには、ナシュが持っている爆弾の導火線を握りしめる誰かの手が写っており、爆弾つながりで「至天の座アルカディア」の3ボス、ブルートボンバーさんが出るのではと期待する声があった。
初心者の館に「ギミック訓練」を追加
新しく遊び始めた人が、難しめのコンテンツに行くときにギミックの基本を学べる場所として、初心者の館に「ギミック訓練」が追加される。レベル49から訓練することができる。
また、「スキルローテーションの基本を学べる場も欲しいという声を戴いているが、こちらは実装コストもメンテナンスコストも高いので、今すぐには難しい」と吉田氏。
「ギミック訓練」では、頭割りマーカーやターゲットAE、視線マーカーや通称「塔」と呼ばれるエリアに誰かが入っていなければ全体ダメ―ジを食らうギミック、タンクの強攻撃などマーカーによる対応の仕方を遊びながら学ぶことができる。重ねてしまったらどうなるかも体験できるようになっている。すべてのギミックが登場する卒業試験も用意されている。
また、今後はタンクスイッチなど、高難易度レイドに参加するうえで知っておきたい基礎知識についても、学べる場所を作っていきたいということだ。
その他のアップデート
PvPアップデートでは、PvPアクションのリファクタリング(プログラミングの改修)によって、これまではボタンを押すと同時に行なわれていた攻撃判定のタイミングが変更になり、見てから避けられるようになる。
新ジョブのヴァイパーとピクトマンサー以外には、新しいPvPアクションが追加される。また、使いづらいという声があったレッド・サンズとクラウドナインのマップ改修が行なわれる。
さらに今後パッチ7.2ではフロントラインとライバルウィングズのバランス調整が行なわれる予定だ。大規模PvP専用のアクションが追加されるなど、少人数PvPコンテンツとの差別化が計画されている。
新ID「廃地討究 ユウェヤワータ」
新たなインスタンスダンジョン「廃地討究 ユウェヤワータ」が追加される。紫色のクリスタルに覆われた扉、廃墟というには生活感のある建物内部などのスクリーンショットが公開された。
吉田氏によると「3ボスが大変暴れます」とのことだ。ギミックも新しいものを使ってくるため、「『この野郎!』という感じになります」となかなかの難敵になりそうだ。
新アライアンスレイド「ジュノ:ザ・ファーストウォーク」
新しい24人用のアライアンスレイド「エコーズ オブ ヴァナ・ディール」の第1弾「ジュノ:ザ・ファーストウォーク」が実装される。
マップは「FFXI」のキャラクタータウン「ジュノ」を再現している。「FFXIでジュノを作っていたスタッフを含めて、みんなで再現しています。FFXI」のジュノをご存じの方はいろいろ比較してもらえればと思います」と吉田氏。
ちなみに吉田氏のキャラクターは、今もジュノのどこかで壁のテクスチャをずっと凝視しているそうだ。
もう1枚のスクリーンショットも「FFXI」のマップがモチーフで、闇王の城ズヴァール城の王の間が再現されている。また、登場するNPCの名前は、通常なら日本語表記になるが、雰囲気が合わなかったため「FFXI」と同じアルファベット表記になっているという、こだわりものぞかせた。
「FFXIを知らない人でも楽しめるように作っているので、『エコーズ オブ ヴァナ・ディール』シリーズでFFXIに興味を持っていただいて、触っていただければきっかけになればと思っています」と吉田氏。難易度としては「多少歯ごたえがあるほうが面白いという声が大きいので、多少歯ごたえのあるレイドにさせてもらおうと思っている」とのことだ。
極エターナルクイーン討滅戦
パッチ7.1の極コンテンツとして「極エターナルクイーン討滅戦」が実装される。視線、減衰、集合など複数のギミックを連続でこなしながら範囲を避ける「アブソリュート・オーソリティ」が極でどうなるのかに、室内氏ならずとも戦々恐々だ。
零式よりの新バトルコンテンツ「滅暗闇の雲激闘戦」
24人向けの高難易度コンテンツが欲しいという声に応えて、「滅アライアンスレイド」が実装される。第1弾は「滅暗闇の雲激闘戦」。道中はなく、ラスボスの暗闇の雲とだけ戦う高難易度コンテンツ。
作るコストが高いため、定期的な実装は難しいが、好評ならシリーズ化も考えるのでフィードバックを寄せて欲しいということだ。
さらに一度クリアした後もサポートでいく意味があるような新しい報酬システムが用意されているという。このシステムについては、次回のPLLで実機を交えて紹介するそうだ。
ドマ式麻雀に暁メンバーのボイスを追加
麻雀の最中に、アルフィノやアリゼーら暁のメンバーが応援してくれるボイスが追加される。ボイスはMGPで交換できる。
「追いかけるぞ、リーチよ、走れ!」、「まずまずは成果だね、この調子でいこう!」などとシチュエーションに応じて、暁のメンバーが声をかけてくれる。
ハウジングアップデートでデザインの自由度が大幅に増加
現在はエリアで固定されているハウジングの内装を、どのエリアにある家でも好きな内装パターンを無料で選択できるようになる。内装を取り換える時には、設置してある家具は倉庫に入るので、倉庫を開けておいて欲しいということだ。
また、これに合わせて新たな内装パターンが追加される。こちらは、柱や余分な装飾がない非常にシンプルなもので、凝ったハウジングを作りたい人の自由度を上げるデザインになっている。
さらに、今後の予定として、Sサイズの家でも相応の料金を払えば内部をLサイズの空間にすることができるという仕様変更の作業が進んでいる。家具の配置数の増加に関してもあと1か2パッチ後には実現できそうだということだ。
(c)SQUARE ENIX
IMAGE ILLUSTRATION (c)YOSHITAKA AMANO