ニュース

高校生を対象にした「モンスト」と「PUBG MOBILE」のeスポーツ大会が開催

「是非次も出たい」との声多数!若きプレーヤーたちが腕を競う舞台に

3月10日 開催

 ソフトバンク、福岡ソフトバンクホークス、ヤフーは3月10日、高校生向けのeスポーツイベント「関東eスポーツ高校センバツ大会」をヤフー本社セミナールームにて共催した。

 「関東eスポーツ高校センバツ大会」はその名の通り、参加資格を「関東の高校生チーム」と定め、競技種目に「モンスターストライク(以下、モンスト)」及び「PUBG MOBILE」を採用したeスポーツ大会だ。

 会場にはMCとしてトンピ?氏、「モンスト」部門の実況としてタイガー桜井氏、解説のけーどら氏、「PUBG MOBILE」部門の実況としてシンイチロォ氏、解説のれいしー氏など錚々たるメンバーが駆けつけ、大会を盛り上げた。

【関東eスポーツ高校センバツ大会】
MCのトンピ?氏
「モンスト」部門実況のタイガー桜井氏(左)と解説のけーどら氏(右)
「PUBG MOBILE」部門実況のシンイチロォ氏(左)と解説のれいしー氏(右)

高校生チームが「モンスト」と「PUBG MOBILE」で激突!

 「モンスト」はJeSUの公認タイトルでプロライセンスの発行が行なわれているタイトルであり、「PUBG MOBILE」もeスポーツとしてプロリーグが存在するPC版「PUBG」の流れを汲むタイトル。いずれもeスポーツとしての競技性を備えているのはもちろん、モバイル向けのタイトルということでプレイに高価なゲーミングPCなどを必要とせず、いつでもどこでもプレイができるということで高校生をはじめとした若年層のプレーヤーとも親和性の高いタイトルだ。

「関東eスポーツ高校センバツ大会」の競技タイトルは「モンスト」と「PUBG MOBILE」

 メーカーの公認大会や端末メーカーによる「モンスト」、「PUBG MOBILE」を採用したeスポーツ大会は数あれど、出場資格を高校生に絞った大会はかなり珍しい。また、この大会をソフトバンク、福岡ソフトバンクホークス、ヤフーが共催しているというのも非常に興味深い。というのも、これらの企業はeスポーツ大会にスポンサーとして協賛することはあれど、大会を主催することはこれまでほとんどなかったからだ。ちなみに、本大会の機材はソフトバンク提供のAndroid端末「AQUOS zero」が使用されていた。

大会機材「AQUOS zero」

 ヤフーの担当者によれば本大会は「若い層に向けてeスポーツを楽しむ場を提供したい」、そして「各社eスポーツの発展に貢献したい」という想いのもと「グループ会社共催としてまずは大会を実施するに至った」のだという。

 蓋を開けてみれば「モンスト」部門は10チーム40名、「PUBG MOBILE」部門には16チーム64名の高校生プレーヤーたちが集った。中には初めてオフライン大会に出場するというチームがあったり、一方では若くして数々の大会を転戦しているようなベテラン選手、チームもいたようで、同じ高校生といえどその実力はまちまちだ。試合の際は傍から見てもわかるほどに緊張しているチーム、リラックスしてプレイするチームなど、色々な姿が見られた。

【「モンスト」の部】
「モンスト」部門の試合は代表の1試合をメインステージで行ない、その他の試合はプレイルームで繰り広げられた
「モンスト」部門の優勝は「轟絶ふぉーすめんず」の手に

 しかしどのチームでも共通していたのはとても楽しそうだったこと。それはそうだろう、本大会は友達とチームを組み、高校生=自分たちのために開かれた大会で腕前を披露するまたとない機会であり、同じゲームが好きな同年代の新たな友人と出会う場でもあったのだ。

 参加した選手たちによれば、先に行なわれた「モンストジュニアグランプリ2019」などの高校生含む若いプレーヤー向けの大会はやはりまだその開催数そのものが少なく、「大会を開催してくれたことに感謝している」といった声や、「もし次があるなら是非出場したい」という声が多く聞かれた。また、長期に渡るリーグ戦形式ではなく1日限りのイベントであったことが、逆に参加しやすかった要因でもあったとのことだ。

【「PUBG MOBILE」の部】
「PUBG MOBILE」部門は試合形式上、全てのチームがプレイルームでゲームをプレイした
「PUBG MOBILE」部門の優勝は見事な連携と個人技を見せた「ProGamer's」が勝ち取った

 本大会はプロのeスポーツ大会のように華々しいスタジアムで行なわれたわけでも、多数の観客がいたわけでもない。勝てば全国大会に行けるわけでも、もちろん多額の賞金が出るわけでもない。しかし、eスポーツにおいて最も大事な「友達とゲームを楽しむこと」という側面に於いて非常に意義のある催しであったと思う。

 また、技術的にみてもトップ層のプレーヤーは実況・解説をして「プロ顔負け」の実力を見せていた。彼らのように腕に覚えのある選手たちにとってはオフラインでの経験を積むまたとない機会であっただろう。若き選手たちが望むように、共催各社には今後の高校生大会の継続した開催を期待したい。