【特別企画】

「FFXIV: 黄金のレガシー」ジョブレポート「タンク編」

上位防御バフと追加攻撃で正当進化。「FFVIII」のスコールの技が新技として登場

【ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー】

7月2日発売

価格:
4,620円(通常版)
6,600円(コレクターズエディション)

 スクウェア・エニックスは、5月15日から17日まで、プレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Windows/Mac/Steam用MMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」のメディアツアーを開催した。

 ジョブレポートでは、メディアツアー中に配信された「第81回 FFXIVプロデューサーレターLIVE」で、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏が解説したジョブの変更点なども踏まえつつ、既存ジョブの新ジョブや変更点などをプレイの手触りとともに紹介したい。

 今回はタンク編としてナイト、戦士、暗黒騎士、ガンブレイカーの4ジョブをレポートする。アクションの数値や効果についてはすべてレベル100時点での情報となる。 なお、このバージョンは最終調整前のものであり、リリース時には大きく変更される可能性があることをご了承いただきたい。

【「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」メディアツアーレポート目次】

【「FFXIV」、いよいよ「WoW」超えへ】
いよいよ満を持して「WoW」超えへ。「FFXIV: 黄金のレガシー」で再スタートする光の戦士達と吉田直樹氏の新たな冒険

【吉田直樹氏インタビュー】
「FFXIV: 黄金のレガシー」メディアツアーインタビュー
もっと楽しく、自分たちが面白いと思うものを作りたい。そんな思いが詰まった拡張

【新エリアレポート】
「FFXIV: 黄金のレガシー」エリアガイド
新たな冒険の拠点「トライヨラ」と「コザマル・カ」と「オルコ・パチャ」をガイド

【新IDレポート】
「FFXIV: 黄金のレガシー」インスタンスダンジョンレポート
レベル91のダンジョン「濁流遡上 イフイカ・トゥム」を一足早く紹介

【最新ジョブレポート】
「FFXIV: 黄金のレガシー」ジョブレポート「ヴァイパー」
超高速に繰り出す多段コンボが気持ちイイ!

「FFXIV: 黄金のレガシー」ジョブレポート「ピクトマンサー」
カラフルで可愛くお手軽、アートの世界はとにかく楽しい!

「FFXIV: 黄金のレガシー」ジョブレポート「近接DPS編」
モンク、竜騎士、忍者はより使いやすくシステムを修正、侍、リーパーは正統進化

「FFXIV: 黄金のレガシー」ジョブレポート「遠隔DPS編」
召喚士に新召喚獣「ソルバハムート」が登場。機工士は最終兵器化か?

「FFXIV: 黄金のレガシー」ジョブレポート「タンク編」
上位防御バフと追加攻撃で正当進化。「FFVIII」のスコールの技が新技として登場

「FFXIV: 黄金のレガシー」ジョブレポート「ヒーラー編」
学者はセラフィムに変身!占星術師はカードシステムが大きく変化

「リプライザル」と「ランパート」が強化。全タンクに上位防御バフが追加

 タンクは今回スキル回しが大きく変更されたジョブがなく、現在あるスキルを強化する形の新アクションが追加されている。

 ロールアクションではレベル94で覚える特性「ランパート効果アップ」によって、ランパートに「自身が受けるHP回復効果を15%上昇させる効果」が付与される。また、レベル98の特性「リプライザル効果アップ」で、リプライザルの効果時間が15秒に延長される。

ランパート効果アップ
リプライザル効果アップ

ナイト:ロイエ3回攻撃が、すべてアクションの違う3段攻撃に変化

【ジョブ専用装備】
【ナイトジョブ装備】

 ナイトは、これまで単体技だった「ゴアブレード」が「ファイト・オア・フライト」後に発動可能になる追加攻撃的な立ち位置に変更された。また、「ロイエ」を3回撃つ替わりとなる、新しい2段目、3段目のコンボ技が追加された。使い勝手は変わらず、「ロイエ」、「ゲベート」、「グラブカッマー」という3つの別の攻撃になり、コンボ全体の威力は上昇する。「ゲベート」は横なぎに2回攻撃するアクション、「グラブカッマー」は剣を後ろ手に持ち替えてからナイフの用に使って敵を切りつける技。バラエティに富んだアクションが追加されたことで、虚無な作業という感じだった「ロイエ」3回攻撃が、かっこいいアクションに生まれ変わった感じだ。

 なお、移動しながら敵を攻撃する「インターヴィーン」は変更なしで、従来通り敵に突進して体当たり攻撃を行うアクションとして残っている。

「ゴアブレード」が「ファイト・オア・フライト」の追加攻撃になる
【ロイエからの新コンボ攻撃】
ゲベート
グラブカッマー
攻撃方法が派手になり作業感がなくなった

 新アクションとしてはレベル92で「センチネル」の上位アクションとなる「エクストリームガード」を習得する。このアクションは、ダメージを40%軽減しつつ、回復力1000に相当するバリアを貼る。効果時間は15秒で、リキャストタイムは「センチネル」と同じ120秒だ。エフェクト的にもセンチネルよりちょっと固そうな丸いバリアを張る感じで、上位技だと視覚的にもわかりやすくなっている。

エクストリームガード
見た目はあまりセンチネルから変化していないが、かなり強力になる

 レべル96では「レクイエスカット」の上位攻撃「インペラトル」が入る。インペラトルは、コンフィティオルにつながる効果はそのままに、振り上げた剣に青い雷を落とし、纏った雷ごと敵に向かって振り下ろすという派手なアクション。

インペラトル
雷を叩きつける派手なアクション

 さらにその後につながる「ブレード・オブ・ヴァラー」コンボに、レベル100で新たな追加攻撃「ブレード・オブ・オナー」が加わる。威力は「ヴァラー」の倍以上あり、さすがレベル100のアクションという感じだが、「ヴァラー」で落ちてきた複数の小型剣が再び空中に消えていくようなエフェクトは、いかにも追加攻撃という印象の技で「ブレード・オブ・ヴァラー」に比べるとエフェクトも控えめな印象を受けた。

ブレード・オブ・オナー
剣が空中に消えていくフィニッシュ技っぽい追加攻撃
【「ナイト」ジョブアクション】

戦士には「ルイネーター」、「原初の激震」など派手派手な技が追加

【ジョブ専用装備】
【戦士ジョブ装備】

 今回、タンクに実装された新技は、すべて既存アクションの上位と追加攻撃という位置づけになっている。戦士の場合は、レベル92で「ヴェンジェンス」の上位アクションとして「ダムネーション」を覚える。

 このアクションは、紫色の結晶のようなものに包まれたのち、それを砕くというエフェクトの防御バフ。一定時間被ダメージを40%軽減させ、かつ物理攻撃を受けると反撃する。さらに効果時間が経過すると、回復力400の継続回復効果が追加されるというお得感のあるアクションだ。

ダムネーション
いかにも固そうな6角形の結晶に包まれる

 攻撃では「原初の開放」からの3連攻撃に追加攻撃「原初の激震」が加わった。「原初の開放」が効果中に「フェルクリーヴ」か「デシメート」を3回命中させると、「原初の鼓動」というバフがたまっていく。これが3スタックすると「原初の開放」が「原初の激震」に変化する。斧を地面に打ち付けて地面を砕きつつ攻撃する豪快な技で、戦士らしいワイルドかつパワフルなアクションだ。

原初の激震

 レベル100で覚える大技「ルイネーター」は「プライマルレンド」に続くコンボ攻撃。「プライマルレンド」を使うとアイコンが「ルイネーター」に変化する。斧が巨大化し、相手にとびかかって岩とともに破砕し、溶岩が吹き出すという派手派手なアクション。「バースト中に使える技を増やした」という吉田氏の解説通り、コンボの最後に叩き込むのにふさわしいアクションだ。

ルイネーター

 戦士の突進技「オンスロート」は従来通りの突進攻撃として残っている。また、PLLで吉田氏が解説したが、「インナーカオス」はモーションが新しくなった。

「インナーカオス」の新アクション
【「戦士」ジョブアクション】

暗黒騎士は「ブラッドデリリアム」周りが大きく変化

【ジョブ専用装備】
【暗黒騎士ジョブ装備】

 暗黒騎士は「ブラッドウェポン」がレベル68で「ブラッドデリリアム」に置き換わるようになり、その後は「ブラッドデリリアム」を使うと「ブラッドデリリアム」に加えて「ブラッドウェポン」の効果が付くようになる。スキル回しの中で同時に使われることが多い技をまとめることで、操作負荷の軽減が図られている。

「ブラッドウェポン」が「ブラッドデリリアム」に置き換わるようになる

 また、「プランジカット」がなくなり、代わりに敵単体に向かって突進する「シャドウストライド」という移動技に変更されている。

シャドウストライド

 レベル92で覚える「シャドウヴィジル」は、「シャドウウォール」の上位互換アクション。被ダメージを40%軽減しつつ、効果中にHPが50%を切るか、効果時間が経過すると1200の回復効果が発動する。戦士のような継続回復ではなく、50%切るとその時点で回復するので使い勝手がよさそうだ。

シャドウヴィジル
ヴィジルの名前の通り要塞のようなエフェクトで自身を囲う

 レベル96の攻撃アクションは、単体攻撃の「ブラッドデリリアム」中に「ブラッドスピラー」が「レッドデリリアム」に、範囲攻撃の「クワイタス」が「インペルメント」に変化する。「レッドデリリアム」は使用すると「カマパンス」、「トアクリーバー」という3連コンボにアイコンが変化していく。「インペルメント」はそのまま3回の連続使用が可能。使い勝手自体は大きく変化せず、威力とアクションが変化しているという感じだ。

【ブラッドスピラーの上位コンボ】
レッドデリリアム
カマパンス
トアクリーバー
【クワイタスの上位アクション】
インペルメント

 レベル100のアクション「ディセスティーム」は「影身具現」の追加攻撃として、影身と一緒に攻撃する前方直線範囲攻撃。使用すると自身が黒い翼のようなエフェクトと共に多数の刃を飛ばす。また、出している影身も最初に使用してから消えるようになる。

ディセスティーム
影身も終了時に同様に使ってくれる
【「暗黒騎士」ジョブアクション】

ガンブレイカーにはスコールの必殺技「エンド・オブ・ハート」が登場

【ジョブ専用装備】
【ガンブレイカージョブ装備】

 ガンブレイカーも基本的な実装方向は他のタンクと同じだが、「ブラッドソイル」を起点として「エンド・オブ・ハート」へとつながる新コンボが、「FFVIII」のスコールが使う連続剣「エンドオブハート」のオマージュだと話題になった。

 ガンブレイカーも暗黒騎士同様移動攻撃アクション「ラフディバイド」が削除され、敵単体を対象にした移動技「トランジェクトリー」に変更された。また単体の継続ダメージ技だった「ソニックブレイク」が「ノー・マーシー」の追加攻撃に変更されている。

トランジェクトリー
「ソニックブレイク」が「ノー・マーシー」の追加攻撃に変更

 レベル92の防御バフ「グレートネビュラ」は「ネビュラ」からの置き換え。他のジョブと同じく、ダメージ経験は40%。追加効果として、自身の最大HPを20%上昇させ、実行した時点でHPの20%分を回復する。

グレートネビュラ
クリスタルのような結晶に包まれる

 ソイルを使って発動する「フェイテッドサークル」からは、レベル96で追加攻撃「フェイテッドブランド」が使えるようになる。「フェイテッドサークル」を使うと「コンティニュエーション」が「フェイテッドブランド」に変化し、使うと剣を地面に突き立ててその周囲の地面を爆発させる。

フェイテッドブランド
地面に剣を突き刺し、爆発させる

 そしてレベル100で覚えるのが冒頭に紹介した「エンド・オブ・ハート」へのコンボ。「ブラッドソイル」を使うと「ライズ・オブ・ハート」、「ルーラー・オブ・ハート」、「エンド・オブ・ハート」という3連のコンボ攻撃が撃てるようになる。切りつけながら爆発させていく様は、スコールの「エンドオブハート」と同様で、最後に大爆発させてフィニッシュするかっこいい技だ。スコールの技はかなり尺の長い演出で、「FFXIV」ではそれを3段コンボに分けることで表現しているのだと、吉田氏。「FFVIII」好きにはたまらないアクションだろう。

【「エンド・オブ・ハート」コンボ】
ライズ・オブ・ハート
ルーラー・オブ・ハート
エンド・オブ・ハート
閃光のような刃の軌跡に爆発を伴う派手なコンボ
【「ガンブレイカー」ジョブアクション】