【特別企画】
「FFXIV: 黄金のレガシー」ジョブレポート「ヴァイパー」
超高速に繰り出す多段コンボが気持ちイイ!
2024年6月6日 19:00
- 【ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー】
- 7月2日発売
- 価格:
- 4,620円(通常版)
- 6,600円(コレクターズエディション)
スクウェア・エニックスは、5月15日から17日まで、プレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Windows/Mac/Steam用MMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」のメディアツアーを開催した。
この原稿では、新ジョブの1つヴァイパーを実際にプレイしてみてのインプレッションと、スキルの詳細をお伝えしたい。記載している数値はすべてレベル100時点での情報になっている。 なお、メディアツアーで使用されたバージョンは最終調整前のものであり、リリース時には大きく変更される可能性があることをご了承願いたい。
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【吉田直樹氏インタビュー】
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【新エリアレポート】
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【最新ジョブレポート】
▼「FFXIV: 黄金のレガシー」ジョブレポート「ヴァイパー」
超高速に繰り出す多段コンボが気持ちイイ!
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▼「FFXIV: 黄金のレガシー」ジョブレポート「ヒーラー編」
学者はセラフィムに変身!占星術師はカードシステムが大きく変化
複雑なコンボの組み合わせが変幻自在なアクションを作る
ヴァイパーは「FFXIV」のオリジナルジョブで、忍者と同じくくりに属する近接DPS。2本のブレードを両手に持ってのコンボや、柄の部分を連結して両側に刃のついた長物のように振り回す合体剣など、手数の多い素早い動きが特徴だ。危険なクサリヘビ科の毒蛇を意味する「ヴァイパー」というジョブ名だけに、スキルの名前にも毒蛇をイメージした呼称が多く使われている。
また、「霊力ゲージ」を貯めることで祖霊の力を使って自信を強化するという、アニミズム的な技も持っている。今回の試遊では、ジョブに関する設定やクエストなどは触っていないが、ミステリアスなジョブの背景が技名からも感じられた。
ジョブ専用装備はフードのついた皮のコートと2本の剣。フードは頭装備設定から外すこともできる。ミステリアスなフード姿と、超速度で繰り出す多段攻撃は中二心をおおいにくすぐられる。合体剣や祖霊の力を開放してからの多段コンボが上手く決まると、脳汁がドバっと出る。
だが、使いこなすのはなかなか大変そうでもある。同じ近接ジョブのモンクに少し似ているが、適切なバフやデバフ、火力ボーナスを受けるためには、正しいコンボルート、正しい方向指定で戦い続ける必要があり、ギミックを避けながら維持するのはかなりの慣れが必要そうという印象を受けた。人によって火力に差がつきやすい、中級~上級者向けのジョブだと言えるだろう。
基本のコンボルートは単体4種類、範囲技2種類と多彩
ヴァイパーには基本のコンボルードが複数あり、状況に合わせて組み合わせることで与ダメージアップ、リキャストタイム短縮、相手の被ダメージアップを維持しつつ戦う。二刀流のウェポンスキルは、2本の刃が毒蛇の牙をイメージさせるためか、すべての技に「牙」という文字が使われている。
単体攻撃は「壱の牙【咬創】」と「壱の牙【惨毒】」の2アクションが起点になる。「壱の牙【咬創】」は最初から覚えている基本の攻撃技で、「壱の牙【惨毒】」は攻撃力は「壱の牙【咬創】」の半分だが、敵が自分から受ける攻撃の被ダメージが10%アップするデバフが付く。
この2つからは、「弐の牙【猛襲】」か「弐の牙【疾速】」へとコンボがつながる。「弐の牙【猛襲】」は与ダメージが10%アップするバフ、「弐の牙【疾速】」はリキャストタイムを短縮するバフが付く。
さらに、「弐の牙【猛襲】」は側面攻撃で威力が増す「参の牙【側撃】」か「参の牙【側裂】」へと、「弐の牙【疾速】」は、背面攻撃で威力が増す「参の牙【背撃】」か「参の牙【背裂】」につながる。
それぞれの3段階目のコンボを終えると、別の3段目コンボの威力を上げるボーナスが付く。具体的には、「参の牙【側撃】」で「鋭牙【背撃】」が、「参の牙【側裂】」で「鋭牙【背裂】」が、「参の牙【背撃】」で「鋭牙【側裂】」が、「参の牙【背裂】」で「鋭牙【側撃】」がそれぞれ一定時間付与される。
この「鋭牙」バフの有効時間内に該当する「参の牙」を撃てば、追加の攻撃ボーナスが入る。またすべての「参の牙」後には、単体物理攻撃「蛇尾撃」が使えるようになり、丸い器のようなHUDの中に赤い霊力ゲージが10貯まる。
範囲攻撃でも同様に「壱の大牙【咬創】」か「壱の大牙【惨毒】」から始まり、「弐の大牙【猛襲】」か「弐の大牙【疾速】」につながり、さらに「参の大牙【乱撃】」と「参の大牙【乱裂】」につながる。「参の大牙」終了後には追加の範囲攻撃「蛇尾閃」が使える。
まとめると【惨毒】とついているアクションはすべて相手の被ダメージアップ、【猛襲】は与ダメージアップ、【疾速】はリキャストタイム短縮のバフやデバフが付く。【惨毒】は20秒で、効果中に使うと最大40秒まで延長される。【猛襲】と【猛襲】は40秒。【背撃】と【背裂】は背面から攻撃したときにボーナスが、【側撃】と【側裂】は側面から攻撃したときにボーナスが付く。
ここまでの説明ですでに頭がこんがらがりかけているかもしれないが、アイコンを囲むProcの点線と、二刀流の剣を合体させたような形のヴァイパー専用ジョブHUD「ヴァイパーシンボル」が最適な攻撃に誘導してくれるので、慣れるまではUIの指示に従ってポチポチしているだけでも形になる。
合体剣アビリティで「飛蛇の魂」を貯めつつ連続攻撃
合体剣は、剣の柄を合体させて、薙刀のような形態で戦うスタイル。長い剣が蛇身をイメージさせるためか、すべての技に「蛇」の名前がついている。最大2スタックが可能なチャージ技で、単体攻撃と範囲攻撃がコンボやクールタイムを共有している。40秒ごとに自動的にスタック数が増えていく。
起点となる単体攻撃の「壱の蛇【惨毒】」と範囲攻撃「壱の大蛇【惨毒】」は、攻撃とともに後述する「飛蛇の魂」を1つ貯める。コンボ技は単体が「弐の蛇【猛襲】」と「弐の蛇【疾速】」、範囲攻撃が「弐の大蛇【猛襲】」と「弐の大蛇【疾速】」。両方が同時にProcし、片方を使うともう片方がProcする。
また2段目のコンボを入れると、「双牙連術」と「双牙乱術」というアイコンが単体の「双牙連撃」と「双牙乱撃」、範囲攻撃の「双牙連閃」と「双牙乱閃」という技に変化する。この2組の攻撃もどちらかを使うともう片方がProcする。
つまり、例えばコンボ2段目に「弐の蛇【猛襲】」を使い、そこから「双牙連撃」、「双牙乱撃」、「弐の蛇【疾速】」、「双牙乱撃」、「双牙連撃」と連続で攻撃をつなげていくことができる。
遠距離から攻撃するコンボ「飛蛇の尾」
前述した合体剣で貯まる「飛蛇の魂」は、最大3スタックできる。起点となる「飛蛇の尾」は、距離20m、範囲5mの遠距離範囲攻撃。スタックをすべて使えば、「飛蛇連尾撃」と「飛蛇乱尾撃」という距離20mの遠隔物理範囲攻撃で遠距離の3連コンボ攻撃を入れることができる。
飛蛇の魂はヴァイパーシンボルにたまっていく。制限時間はないので、どうしても離れなければならない時や、祖霊コンボの効果時間内の追加攻撃として任意のタイミングで使用することができる。
「飛蛇の魂」は「蛇の霊気」というアビリティでも貯めることができる。このアビリティは、同時に後述の「祖霊降ろし」が霊力ゲージなしで使えるようになる効果を持っている。リキャストタイムは120秒のバースト用アクションだ。
祖霊を下ろして、「祖霊の牙」でバーストする
「参の牙」と「参の大牙」で10ずつ貯まる霊力ゲージが50貯まると範囲物理攻撃「祖霊降ろし」が使えるようになる。使用すると追加効果として、自身に5スタックの「霊力」を付与する。
この「霊力」を1つずつ消費して、「祖霊の牙【壱】」、「祖霊の牙【弐】」、「祖霊の牙【参】」、「祖霊の牙【肆】」、「祖霊の大蛇牙」というコンボが使用可能になる。さらに、「祖霊の牙【壱~肆】」には、霊力を使わない「祖霊の蛇【壱~肆】」という攻撃をつなげることができる。
つまり、「祖霊降ろし」、「祖霊の牙【壱】」、「祖霊の蛇【壱】」、「祖霊の牙【弐】」、「祖霊の蛇【弐】」、「祖霊の牙【参】」、「祖霊の蛇【参】」、「祖霊の牙【肆】」、「祖霊の蛇【肆】」、「祖霊の大蛇牙」と10コンボが連続する長い攻撃になる。
蛇のエフェクトがかっこいい!
これ以外に、通常の遠距離攻撃「飛蛇の牙」と、攻撃を伴わない移動技「蛇行」がある。変身したり、大蛇を呼び出したりという感じのジョブではないが、どの技もちらっと蛇のうろこがエフェクトとして使用されていたりと、クールでワイルドな雰囲気にしびれる。
今回は、開放されていたインスタンスダンジョンがレベル91のもので、フィールドのモンスターも91前後のものばかりで、ヴァイパーの能力を極限まで引き出すようなピーキーな戦いをすることはできなかった。だが、長いコンボで高い火力を叩き出す攻撃は、強ボス戦でこそ輝きそうだ。サービス開始後は、魅せプレイが光るジョブになりそうだ。
(c)SQUARE ENIX
IMAGE ILLUSTRATION (c)YOSHITAKA AMANO
画面は最終調整前のものであり、リリース時には大きく変更される可能性があります。