【特別企画】

大橋編集長勇退記念SP「ALL ABOUT マイコンBASICマガジンIII」レポート

第3部のテーマは「編集部×ベーマガライターズメモリアルトーク」

 最後のパートとなった第3部のテーマは「編集部×ベーマライターズメモリアルトーク」で、編集部からは4名、ベーマガライターズからは総勢17名が参加し、3時間を超えるトークを繰り広げた。内容はベーマガの各コーナーについての裏話が中心で、ベーマガ読者にとってはとても興味深い話が多数飛び出したが、その場の参加者にしか伝わらないような微妙なニュアンスの話題もあり、その詳細な内容についてはここでは触れない。

 最後に、編集部員とライター全員、そして会場にいる参加者が一斉に「ありがとうございました」と大橋編集長に頭を下げ、大橋編集長が全員に向けたメッセージを、次のように語った。

 「私が色々な仕事をできたのは、1971年に電波新聞に入社したときに、企画がしたいと書いたんですね。その時創業者がいらっしゃって、面白そうなやつだと思われて、出版部に異動が決まりました。叱られながら、『ラジオの製作』を作りました。そうこうするうちに、副社長から『お前はゲームを作れ』と言われて、最初は嫌だなと思ったんですが、やるなら一等賞の雑誌を作ろうと思って、本当に頑張ってきました。電波新聞社のミッションは、日本の電子産業を世界に広げるということですが、もう一つ、次の世代の人たちを育てることもやっています。一応今回、勇退ということなってますし、私は後期高齢者になりました。皆さん方はほとんどがアラ還ですよね(会場笑)。もうちょっと頑張ってください。そうすれば、俺も長生きしてもっとやりたいことをやりたいと思います。後期高齢者、私は、好奇心の『好奇』、高齢は頑張って励むという『高励』で、好奇高励者と自分で言ってます。で、勇退ってきいたときに、楽しんで新しい仕事をやるんだ、『遊態』だと。遊態好奇高励者で頑張りますので、皆さんも是非頑張ってください。あともう一つ、こんな素晴らしい体験をみんなに、次の世代に伝えてください。日本の科学と電子立国再生が私の目的です。どうぞ応援してください。ありがとうございました」

【第3部の様子】
第3部のオープニング動画
第3部のテーマは「編集部×ベーマガライターズメモリアルトーク」で、編集部からは4名、ベーマガライターズからは総勢17名が参加した
左から大橋編集長、編さんこと及川健氏、影さんこと増田克善氏、つぐ美さんこと南雲津久美さん
「ラジオの製作」の付録として最初に制作された「マイコンBASICマガジン」について語る大橋編集長
「BM特選プログラムコーナー」について語る及川健氏
影さんとしてお馴染みの増田克善氏
つぐ美さんとして誌面に登場し、ファンも多かった南雲津久美さん
編集部を代表して南雲さんから大橋編集長に花束が贈呈された
編集部員とライター全員、そして会場にいる参加者が一斉に「ありがとうございました」と大橋編集長に頭を下げた
最後に大橋編集長が、全員へのメッセージを語った

最後のサプライズタイムで、レトロゲーム機博物館サイト「クラシックゲーム ワールドミュージアム」が発表される

 ベーマガ元編集部員やベーマガライターズの退場後、最後のサプライズタイムが始まった。最後のサプライズタイムで明らかにされたのが、山下章氏が取り組んでいるレトロゲーム機博物館サイト「クラシックゲーム ワールドミュージアム」である。山下氏は、「クラシックゲーム ワールドミュージアム」について次のように語った。

 「今お見せするのはまだまだ制作途中のサイトです。1972年にアメリカでオデッセイという世界初の家庭用ゲーム機が登場し、1983年にファミリーコンピュータが登場するわけですが、その間の情報があまり残っていないんです。だから未来へ繋げるために、コツコツとこのサイトを作っています。私を育ててくれ、仕事をくれたゲーム業界への恩返しのつもりで作っていますので、収益化などは考えていません」

 山下氏が言うとおり未完成のサイトではあるが、山下氏が原稿を書いてるだけあって文章は的確で読みやすく、写真も豊富だ。関連商品にすぐ飛べるなど、導線もよく考えられている。ワールドミュージアムという名前の通り、世界各国で発売された家庭用ゲーム機を扱うサイトであり、家庭用ゲーム機黎明期の貴重な資料となるだろう。

【最後のサプライズタイムの様子】
最後のサプライズタイムが始まった
最後のサプライズタイムで明らかにされたのが、山下章氏が取り組んでいるWebサイト「クラシックゲーム ワールドミュージアム」である
「クラシックゲーム ワールドミュージアム」では、記録があまり残っていないファミコン登場以前の家庭用ゲーム機を中心に取り上げる
「マイクロビジョン」についての解説。文章は全て山下氏が手がけている
1980年に川電エンジニアリングから発売された「コンピュータ囲碁マスター」
「関連商品」をクリックすると、他のメーカーも含めた関連商品が表示される
「クラシックゲーム ワールドミュージアム」にアクセスできるQRコードとURL