【特別企画】

新作FPS「THE FINALS」は撃ち合いだけが“カギ”じゃない! 建物も破壊できるバーチャルバトルショー開催!!

【THE FINALS】

12月8日 サービス開始

基本プレイ無料

 ネクソンとEmbank Studiosは、プレイステーション 5/Xbox Series X|S/PC用オンラインFPSゲーム「THE FINALS」のサービスを本日12月8日より開始する。

 本作は、プレーヤーが仮想のバトルゲームショーの出場者となり、3人1組でほかの出場チームとコインを取り合うバトルを繰り広げる対戦型のFPS。壁や天井など様々なものを破壊できるようになっており、壁を壊して部屋に立てこもる敵に不意打ちしたり、目的地までの独自ルートをプレーヤーが作ったりもできる。

 また本作は日本のアーケードゲームからも影響を受けているとのこと。特に「鉄拳」や「ストリートファイター」などの格闘ゲームから影響を受けているそうだ。他にも韓国ドラマ「イカゲーム」など様々なエンターテインメントがら影響を受けている。本稿では、正式リリースに先駆けて開催されたプレビューイベントにて、シーズン1に登場するステージを体験することができたのでプレイレポートをお届けする。

【THE FINALS | Open Beta | PC & Console | Oct 2023】

3人1組のチーム戦! 建物破壊で他ゲーにない立ち回りが求められるFPS

 本作は、3人1組でチームを組み、マップ上にあるオブジェクトなどから手に入るコインを敵チームと奪い合う対戦型のFPSだ。世界各地を舞台にしたマップの中で、ゲームルールに合わせて2チームから4チームと同時に対戦する。他チームと銃撃戦を繰り広げながらも、敵を倒すだけはなく、目的のコインを多く集めるための立ち回りが求められる。

 また、本作の大きな特徴は、建物などのオブジェクトを際限なく破壊できることだ。プレーヤーが建物の壁や天井を破壊し、新たな道を作れるのだ。屋根を破壊して上から攻めるもよし、壁を破壊して不意をつくもよし、はたまた敵のいるフロアの床を破壊して下から攻めるもよし。どういうルートでどう攻めるのか、逆に敵はどこから攻めてくるのか、戦略面で柔軟な発想が必要になFPSとなっている。

建物を破壊して道を切り開く

プレイスタイルに応じてカスタマイズ可能! それぞれ得意な戦闘スタイルを持つ“ビルド”

 プレーヤーが操作できるキャラクターは軽ビルド、中ビルド、重ビルドの3種類にわけられている。それぞれ得意な戦闘スタイルがあり、軽ビルドはステルスや回避を得意としており、対戦相手に気づかれないように近づいたりすることもできる。

 一方の中ビルドは攻守のバランスがよく、銃撃でガンガン攻めたり、仲間の回復役として後方支援に回ることもできる。重ビルドは体が大きいため移動速度が少し遅いが、防御や破壊が得意なキャラクターとなっている。そのため建物の壁を体当たりで壊したり、身を守るための盾を設置することができるのだ。

3つのビルドから好きなビルドを対戦ごとに選ぶことができる

 ビルドごとに使える武器やアイテムは異なっており、新しい武器やアイテムはバトルで手に入れたゲーム内通貨で購入することができる。だが、コスチュームはビルド共通となっており、気に入ったコスチュームを別のビルドに着せることも可能だ。

ビルドによって扱える武器は異なる
コスチュームは全ビルド共通となっている
このパンダの衣装はEmbark StudiosのCommunications DirectorであるSven Grundberg氏の姪っ子さんの発言から登場したそう。

 また本作ではレベルを上げることに、新しいアイテムや衣装、装飾がもらえるバトルパスが実装されている。今回のシーズン1では96種類のアイテムが用意されており、バトルパスを解放するごとにキャラクターをカスタマイズできる。

 プレーヤーの戦い方のスタイルによって、武器やアイテムを選べるので、同じビルドでも姿や武器が違うプレーヤーオリジナルのキャラクターとして遊ぶことができる。

バトルパスで様々なアイテムやコスチュームが手に入る

戦い方は自由。撃ち合いだけが“カギ”じゃないバトル

 本作のバトルモードは「クイックキャッシュ」と「コインダッシュ」のほか、複数のチームと戦って勝ち上がり“THE FINALS”を決める「トーナメント」の計3つがある。

 「クイックキャッシュ」は、ステージ上にある金庫を見つけてコインを取り出し、キャッシュアウトステーションと呼ばれる場所までコインを運ぶモードで、コインが目標金額に達成したチームが勝利となる。

 「コインダッシュ」は金庫を探すか、対戦相手を倒すことでコインを入手してキャッシュアウトステーションに運ぶ。このモードは運んだコインが目標金額に達成するか、制限時間終了時に金額が1番多かったチームの勝利となる。

 「トーナメント」は、ノックアウト・ラウンド1から始まり、勝利することでノックアウト・ラウンド2、そして最終ラウンドまで進められるゲームモード。対戦ルールは金庫からコインを集めて、キャッシュアウトステーションに運ぶ「クイックキャッシュ」のルールに似ているが、制限時間終了時に集めたコインの金額が多い2チームが次のラウンドに駒を進めることができる。最終ラウンドでは2チームでの直接対決して勝利すれば優勝となる。

 また、通常のトーナメントのほかにランクのトーナメント戦も用意されている。

ステージ上にある金庫を探してアクセスするとコインが手に入る
キャッシュアウトステーションに納品すれは金額が手に入る
トーナメントは最終ラウンドまで3回勝つ必要がある

 バトルが終盤に差し掛かると様々なイベントが発生。ステージ上にのキャッシュアウトステーション付近に隕石が降り注ぐ「メテオシャワー」や、対戦相手を倒すとコインを手に入れることができる「デスマッチ」、動いていないプレーヤーにレーザーが降ってくる「軌道レーザー」など様々な仕掛けが用意されている。

じっとしているとレーザーが降ってきて大爆発する「軌道レーザー」

 本作は基本的にFPSであるが、必ずしも撃ち合いに勝つことだけが勝利のカギとはならない。対戦相手の攻撃を躱して、防いで、金庫や対戦相手からコインを集めて、対戦相手の裏をかいて逃げても勝つことは可能だ。どれだけ対戦相手を倒したかではなく、コインを集めるというところで勝敗が決まるので、戦闘が得意ではなくてもバトルを楽しむことができる。

戦い方はプレーヤー次第だ。回復役として後方支援するのも楽しい

 ステージには、“もこもこの壁”を作れるものや、周囲を燃やすなどの効果を持った大きな缶が置かれている。これを投げることで相手の道を塞いだり、プレーヤー自身が金庫が開くまで立てこもるなどいろいろな用途で使える。爆発する缶は、拾って投げることで建物を壊すことができるので、どんなキャラクターでも壁を突き破って進める。

 筆者は、この缶を使うことでよりコインを得るための戦略の幅が広がると感じた。また、使用するキャラクターのビルドによってはジップラインを設置することもできるのでより行動の幅が広がる。

ステージの至る所にいろんな形の缶が置いてある
ピンク色の缶は投げるともこもこの壁を作る「グルーガン」という効果が使える

 プレーヤーは対戦相手に倒されると、ボードゲームの駒のような姿になる。倒されても、味方がその場で復活させることができるほか、チームメイトの駒を持ち運んで安全なところで復活させることもできる。その場から一旦引くという選択肢もあり、その都度状況を判断して復活させよう。

倒されるとボードゲームの駒のような姿になる
仲間を復帰させるには少し時間が必要なので安全な場所でしたい…

 チームメイトが倒れたプレーヤーを復活できなくても、一定時間経過すれば復帰することができる。仲間から少し離れた場所で復活するため、合流するまでの道のりは少し不安だがそこまでの道を考えながら進むのも楽しい。また、チームメイトが全員倒されてしまうと、倒された時間が少しずれていても、チームメイト全員が同じ場所で一斉に復活するようになっている。1人だけ復活して敵に囲まれる、というようなことはないので安心だ。

シーズン1でプレイできるステージは3種類! ソウルやモナコ、ラスベガスが登場

 プレーヤーたちが戦うステージは、地球上の様々な街がモチーフとなっている。シーズン1では、ベータテストでも登場していたモナコの街並みや韓国のソウルの高層ビル街のほかに、アメリカ・ラスベガスのカジノ街が登場する。

 ラスベガスでは、華やかなカジノがひしめく街の中でコインがある場所を目指して駆け回る。モナコの情緒ある街並みは観光気分も味わえるほか、ソウルの高低差のある街並みはスリルがある。シーズン1では、どのステージもワクワクする街並みが広がっていてとても楽しい。

 また、各ステージでは天候や時間帯のほか、地形が変わることもある。筆者が今回体験したステージの中では、ラスベガスのカジノ街が砂に埋もれてしまっていた。通常ではありえない街並みでゲームをプレイできるのもまた貴重な体験でおもしろい。

雨のラスベガスや砂に埋まったラスベガスも体験できる

仲間と連携しながらバトルショーを楽しむ

 ここまで「THE FINALS」シーズン1のプレイレポートをお届けしてきた。本作はチームメイトとの連携が重要になってくるので、ソロ行動でチームを勝利に導くのは難しいと感じた。ボイスチャットを繋いでもいいし、ボイスチャットなしでもチームメイトがしたいことやプレーヤー自身がしたいことを意思表示して、連携を密に取り合うとより楽しく遊べるだろう。

 またバトルショーという設定なので、プレイ途中に様々な実況がリアルタイムで聞こえてくる。プレーヤーが戦闘に集中していても、実況を通して他の対戦チームがどういう状況なのかも知ることができるのは面白いシステムだ。自身が戦っているバトルの実況を聞きながら戦うというのも不思議な体験でおもしろいので、プレーヤー好みのキャラクターを作ってぜひバーチャルバトルショーに参加してみてほしい。