【特別企画】

「THE FINALS」シーズン2は“ゲーム黎明期へのラブレター”。サイバーかつノスタルジックな新マップがゲームショーを引き立てる

【「THE FINALS」シーズン2】

3月15日1時頃 開始予定

 ネクソンとEmbank Studiosは、プレイステーション 5/Xbox Series X|S/PC用オンラインFPSゲーム「THE FINALS」のシーズン2を日本時間の3月15日1時頃より開始する。

 本作は、プレーヤーが仮想のバトルゲームショー「THE FINALS」の出場者となり、3人1組でほかのチームとバトルを繰り広げる対戦型のFPS。壁や天井など様々なものを破壊できるのが大きな特徴で、壁を壊して部屋に立てこもる敵に不意打ちしたり、目的地までの独自ルートをプレーヤーが作ったりもできる作品となっている。

 シーズン1ではリアルに存在する街を舞台にバトルを繰り広げてきたが、シーズン2で変わってサイバー感あふれるステージが登場。また5vs5で戦いを繰り広げる対戦モード「パワーシフト」が登場する。

 今回、シーズン2の開始に先駆けて先行体験できたので、シーズン2の魅力を紹介したい。

【『THE FINALS』シーズン2 トレーラー】

テーマは“ゲーム黎明期へのラブレター”。サイバーな新マップが登場

 シーズン2は、8ビットや16ビットのゲームを題材とした“ゲーム黎明期へのラブレター”がテーマだ。ゲームの純粋な楽しさを感じてほしいというメッセージが込められているとのことで、ボクセルのオブジェクトや幾何学的な物体が浮遊したりとグリッチ感満載の新マップ「SYS$HORIZON(シスホライゾン)」や、オブジェクトを別の物に変えてしまうといったハッカースタイルの新スキル・新ガジェットが登場する。

SYS$HORIZON(シスホライゾン)

 これまではモナコやソウル、ラスベガスといった実在の都市をモデルにした“リアル”なマップが登場していたが、「SYS$HORIZON」は、まるでゲームのロード中に迷い込んでしまったかのようなサイバー世界が作られている。

 実際にこのマップで戦ってみると、まるで80年代ぐらいのゲームの世界に飛び込んだような感覚を受けた。ネオンなども相まってサイバーだけどどこかノスタルジックな印象を受けるマップとなっており、既視感があるけれど、実際には見たことのないという不思議な感覚だ。

 また、リアルではない世界を破壊してバトルするのは、ゲームの中で戦っている感覚が増して楽しい。宙に浮いた道を渡ったり、建物の穴を抜けて相手チームの目を盗んで進んでいくなど今までとは違う戦い方ができるのがおもしろい。

昼はポップな色合いのSYS$HORIZON
夜はサイバーパンク感が増す

プラットホームを奪い合う新モード「パワーシフト」

 シーズン2では新たな対戦モード「パワーシフト」が追加される。今までのクイックキャッシュ、コインダッシュでは3人1組のチームで複数チームと同時に戦ってきたが、「パワーシフト」は5vs5の2つのチームがぶつかる対戦モードだ。

 ルールは5人1組の2チームが競い合い、アリーナを移動するプラットホームという巨大な乗り物を目的地まで護送するというもの。プラットホームを運ばれないように相手チームを妨害したり、妨害されないように守ったりといったカジュアルなルールになっている。

 プラットホームの上に乗ることでその占有権を奪い、乗っている間は自陣に向かって自動で動いていく。その間は相手チームからプラットホームを奪われないようにガジェットを搭載したり、盾を設置したりして防衛する。逆にプラットホームを奪いたい側は相手チームの牙城を崩してプラットホームを奪う必要がある。

 自陣にプラットホームを持っていくか、タイムアウト時にプラットホームをより自陣に近づけたチームが勝利となる。

画面中央にあるのがプラットホーム。かなり大きい

 これまでの対戦モードは複数チームかつ、アリーナの様々な場所にあるコインを集めるルールであったため、混戦必至だったが、「パワーシフト」はプラットホームを2チームで奪い合うので、基本的に正面衝突で戦う。5人の連携が今まで以上に必要となり、移動していくプラットホームを奪い、守るという、攻守が目まぐるしく変わってかなりおもしろい。ゲームモードに慣れ、作戦を練れるようになるとより競技性が増しておもしろそうだ。

物質透過・物体変化などサイバーな新ガジェットも登場!

 シーズン2から新たに専門スキル、ガジェット、武器も追加される。今回追加されるのは、各ビルドにガジェットと武器が1つずつ、そしてミディアムビルドにスキルが1つだ。

 ミディアムビルドに追加される新スキルは、壁や天井など物理的なものを一時的に消す「非実体化装置」。壁や天井などを一時的に消して通り抜けられるようになったり、頭上にある金庫などを目の前に落とす、他プレーヤーの足場を消して落下させるなど様々な用途で使うことができる。

ミディアムビルドに実装される非実体化装置で床や壁を一時的に消すことができる

 その他、各ビルドに追加される新ガジェットと新武器は以下のようになっている。

・ライトビルド

 新ガジェットは「ゲートウェイ」。一定の範囲内に設置できる1組のポータルで、両方を投げて作動させると、競技者や物体は2箇所間を移動することが可能になる。プレーヤーだけでなくグレネードなどのガジェットなども通過させることができるが、弾丸は通すことができない。

 新武器はバーストマシンピストルの「93R」。

2つのポータルを開くことでその間を一瞬で移動することができるゲートウェイ
バーストマシンピストル「93R」

・ミディアムビルド

 新ガジェット「データ・リシェイパー」。敵の防御施設をはじめ、あらゆる物体をまったく別の物に変えることができる。

 新武器はバーストアサルトライフルの「FAMAS」。

目の前にあるものを無害なものに変えるデータ・リシェイパー
バーストアサルトライフル「FAMAS」

・ヘヴィビルド

 新ガジェット「反重力キューブ」。設置可能なキューブで、周辺の重力を操作してプレーヤーや物体を上方に持ち上げる。反重力キューブの効果範囲内のものは全て浮くので、プレーヤー自身を上昇させて移動手段として使うほか、相手プレーヤーを浮かせて狙いやすくしたり逃げたりなど、様々な用途で使える。

 新武器はスラグショットガン「KS-23」。

反重力キューブは投げた場所のオブジェクトやプレーヤーがふわっと浮き上がる
スラグショットガン「KS-23」

 今回実装されるシーズン2は、シーズン1とは雰囲気がガラッと変わっていた。ハッキングされたステージ「SYS$HORIZON」の目新しさや、よりカジュアルな撃ち合いが楽しめる新対戦モード「パワーシフト」といった、新たな刺激が多くプレイしていてとても楽しい。特に「SYS$HORIZON」の現実離れしているステージがとても好きだ。

 今回新たに追加された新ガジェットなどもうまく活用しながら様々な戦い方を見つけてくのが非常に楽しみだ。現役のプレーヤーだけでなく、まだ「THE FINALS」をプレイしたことがない方もぜひシーズン2からプレイしてみてほしい。