【特別企画】
映像と演奏で「原神」の旅路を振り返る夢の公演「原神コンサート」がパシフィコ横浜で開演
2023年11月26日 09:38
- 【GENSHIN CONCERT 横浜公演】
- 11月25日 開催
- 会場:パシフィコ横浜 国立大ホール
世界12都市で開催されているオープンワールドRPG「原神」のオーケストラコンサート「Genshin Concert Tour: Melodies of an Endless Journey(GENSHIN CONCERT)」の横浜公演が、11月25日に神奈川県のパシフィコ横浜 国立大ホールにて開催された。
今年の2月に開催された「原神 Symphony」横浜公演に続き、パシフィコ横浜で本年度2度目となる「原神」のオーケストラコンサートイベントだ。会場では「原神 Symphony」横浜公演、名古屋公演でもタクトを振ったマエストロ・栗田博文氏による指揮、そして国内屈指の名門オーケストラ・東京フィルハーモニー交響楽団による、臨場感あふれる豪華な演奏で「原神」の楽曲が奏でられた。
本公演は昼と夜の2公演が開催され、筆者は昼公演に参加した。会場内にはコンサート用に描き下ろされたキャラクターたちが並ぶフォトスポットや、コンサート仕様のキャラクター限定グッズが購入できる物販コーナーがあり、多くの「原神」ファンで賑わっていた。
大型スクリーンを使った映像と42曲の豪華演奏
開演後は大型スクリーンに映し出される映像とライティングが合わさった演出と共に、臨場感溢れる生演奏が行なわれた。静まり返った場内に響く「原神」の曲は実に心地よく、普段ゲーム内で聴いているのとはまったく違う印象で楽しむことができた。
コンサートは休憩をはさんだ2部構成になっており、第1部が「モンド・璃月」、第2部が「稲妻・スメール」、そして最後にアンコールで「フォンテーヌ」の曲が演奏された。プレーヤーの冒険を追う流れで演奏される曲たちに、思わずこれまでにプレイしてきた思い出たちが湧き上がってきた。
公演時間は約2時間、アンコールを含め全42曲が演奏された。セットリストは以下になる。
【オープニング】
・オーケストラコンサートCM曲
・原神メインテーマ
第1部
【モンド】
・モンドの一日
・真紅の騎士、出発!
・詩人の仕事
・風が運んだ聖歌
・孤独の旅路
・アカツキワイナリー
・銀白の希望
・清らかな笑顔
・仲間の力
・ささめく帰風
【璃月】
・華やかな灯火、星々の如く
・乙女の待ち続け
・生と死の送迎者
・雪国より訪れし者
・アヤックスからの返信
・浮世閑歩
・麟躍幽岩
・治病求本
・命の綱渡り
第2部
【稲妻】
・稲妻
・流水盈盈
・風儀の舞
・睡竜の目覚め
・薄櫻が綻ぶ時
・妄念と執念
・羽ばたく時
・瞬きの永遠
【スメール】
・揺らめく木々の影
・輝く新芽のメロディー・ウツァヴのメロディーなどのアレンジ
・賑やかな港
・花神の舞
・疑問、そして沈黙
・灰燼
・六輪一露の狂詩曲
・三千婆界の御詠歌
・いつかの知恵、いつかの願い
・スメール
アンコール
【フォンテーヌ】
・あたたかな風を眺めて
・生い茂る木陰の原を訪ねて
・衆の水の詩
ログイン画面でおなじみのメインテーマで始まる、モンドから璃月の旅路
アナウンスと共に暗くなった場内にオーケストラコンサートのCM映像が映し出され、コンサートが開幕した。
「原神」のゲーム開始画面でおなじみのメインテーマが続き、全ての旅人が一番最初に足を踏み入れる国「モンド」から「モンドの一日」が演奏される。場内では演奏と共に、映像と光による演出が取り入れられており、モンドの優しい音楽に包み込まれるような体験だった。その後はクレーとウェンティの実践紹介動画で使用された「真紅の騎士、出発!」と「詩人の仕事」へと続いた。ウェンティは「原神」のサービス開始時にピックアップされた最初の☆5キャラクターであり、物語上でも重要な七神だ。そしてクレーはその次に登場したピックアップキャラクターである。どちらも思い出深いキャラクターなので、二人の曲を聞けたのは嬉しい。
この二曲のあとはモンド大聖堂の「風が運んだ聖歌」、ディルックを思い起こす「孤独の旅路」と「アカツキワイナリー」、ドラゴンスパインの「銀白の希望」、「清らかな笑顔」が続き、最後に「仲間の力」と「ブリーズブリュー祭」を舞台にしたイベント「杯の中のバラッド」の曲「ささめく帰風」でモンド編が閉じられた。
璃月編では一発目からVer2.4のテーマイベント海灯祭「華々しき流年」の曲「華やかな灯火、星々の如く」で開幕。数ある璃月イベントの中でも海灯祭はトップクラスで記憶に残るほど良いイベントなので、突然の映像と演奏のコンボには思わず熱いものが込み上げてしまった。その気持ちを落ち着かせるかのように璃月港のBGM「乙女の待ち続け」へと曲は続くのだが、なんとそこから怒涛のキャラクター曲ラッシュとなる。
胡桃のエピソード動画から「生と死の送迎者」、タルタリヤはエピソードと紹介動画から「雪国より訪れし者」と「アヤックスからの返信」の2曲、鍾離、甘雨、白朮はそれぞれキャラクター実戦紹介動画から「浮世閑歩」、「麟躍幽岩」、「治病求本」が演奏される豪華なラインナップだ。特にキャラクター曲を演奏している際のライト演出が良かった。鍾離先生の時は黄色、タルタリアや甘雨の時は青色、白朮の時は緑色など、会場内のライト演出が各キャラクターの元素の色になる。それぞれの元素に包まれるような気持ちで演奏をと映像を楽しむことができるのは感動だ。最後は魔神任務間章第2幕「険路怪跡」のストーリームービー「生と死の刹那」使用された曲「命の綱渡り」で第1部は締めくくられた。
稲妻とスメールで出会う魅力あふれるキャラクターたちとの物語
第2部の稲妻編はその名を象徴する曲「稲妻」で幕を開けた。神里綾人の「流水盈盈」、神里綾華の「風儀の舞」、珊瑚宮心海の「睡竜の目覚め」とキャラクター実戦紹介動画が続いたあと、Ver.2.5公式PVの楽曲「薄櫻が綻ぶ時」を経て、稲妻の七神である雷電将軍の実践紹介動画の曲「妄念と執念」へと繋がった。映し出される雷電将軍の映像と紫のライトで照らされた会場、そして和風テイストな曲が生み出すかっこよさには胸が高鳴った。
最高に気持ちが盛り上がったところで、次に登場したのが神里兄妹のストーリーPV「雪晴れに綻ぶ椿」の曲「羽ばたく時」。曲も最高なのだが、このPVも本当によい。幼い神里兄妹とその成長する姿が最高すぎる。
そして最後は稲妻のお祭り娘、宵宮のエピソード「鳴神島の夏の象徴」から「瞬きの永遠」で稲妻編が締められた。宵宮推しの筆者としては、最後に彼女を持ってきてくれたことに心より感謝申し上げたい。
スメール編では璃月や稲妻編とは打って変わり、スメールシティの「揺らめく木々の影」、アランナラたちの「ウツァヴのメロディー」、オルモス港の「賑やかな港」など、スメール各地のBGM楽曲が中心となった。そここからニィロウの踊りが印象的なストーリームービーにも使われている「花神の舞」、アルハイゼンのエピソード「疑問、そして沈黙」、放浪者のエピソード「灰燼」、そして週ボスのスカラマシュこと七葉寂照秘密主戦のBGM「六輪一露の狂詩曲」と「三千婆界の御詠歌」へと続いた。
「三千婆界の御詠歌」ではゲーム内の曲を歌唱しているPaolo Andrea Di Pietro氏が登場し、力強い歌声を披露するというサプライズもあった。
原神コンサート2023
— Paolo Andrea Di Pietro (@paoloadp)November 25, 2023
パシフィコ横浜 国立大ホール
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最後の公演が終わりました。
とても楽しかったです。
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オーケストラの皆様、指揮者の栗田様、ゲスト奏者の皆様、スタッフの皆様、聴きに来てくださった皆様、本当にありがとうございました!#Genshin#GenshinImpact#原神#??…pic.twitter.com/xU9yWaE6Ng
最後はスメールでのクライマックス、魔神任務 第三章 第五幕のストーリームービー「折れた枝、落ちた夢」から「スメール」の曲で幕を閉じた。
途切れることのない拍手の中、コンサートの最後ではフォンテーヌから「あたたかな風を眺めて」、「生い茂る木陰の原を訪ねて」、「衆の水の詩」の3曲がアンコールとして披露され、無事にイベントは閉幕となった。
来場用特典:コンサート記念チケットとゲーム内アイテム交換カード
本イベント参加者には来場者特典として「コンサート記念チケット」が配布された。チケットは封筒に見える厚紙に挟まれており、実際のチケットをイメージした作りとなっている。参加したイベントのチケットを残しておきたい筆者としては、コンビニなどの機械で印刷されたシンプルなデザインのものより、こういうアートが入ったチケットの方がイベントのドキドキワクワクを感じられるので、この計らいは実に嬉しい。さらに「原神」のゲーム内アイテムを入手できるカードも同封されており、記載されたコードを入力することで原石や限定アイテムを入手できる。
約2時間の公演時間があっという間に過ぎ去るほどの満足度の高いイベントに感じた。映像と演奏を同時に楽しめる作りは「原神」の過去のストーリーやイベントを思い出させ、同時にキャラクターたちの魅力をよりいっそう引き立ててくれた。惜しむらくは1曲の時間が短く感じたことだろう。多くの曲を限られた時間の中で披露すためにはしょうがないことなのだが、もう少し聴きたかったと思ってしまう時もあった。また、どうしてもリストから外れてしまうキャラクターがいるのも惜しい。推しキャラクターの曲を楽しみにしていながらも、聴くことのできなかったファンも多くいるだろう。いずれはキャラクターや戦闘曲、国など、特定ジャンルに絞ったセットリストでじっくりと曲を楽しめるイベントなども開催してほしいものだ。
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The concerts are licensed by miHoYo and organized by Sony Music Solutions Inc.