【特別企画】
ソニー、インイヤー型で競技性確保「INZONE Buds」を発表
ワイヤレスの軽量新機種「INZONE H5」も
2023年10月11日 10:00
- 【INZONE H5、INZONE Buds】
- 10月27日 発売予定
- 価格:
- INZONE H5:25,000円前後(市場想定価格)
- INZONE Buds:30,000円前後(市場想定価格)
ソニーは10月11日、ワイヤレスゲーミングヘッドセット「INZONE H5」およびワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット「INZONE Buds」を発表した。10月27日発売予定で、両製品共にホワイトとブラックの2色展開だ。価格はオープンプライスで、市場想定価格はINZONE H5が25,000円前後、INZONE Budsが30,000円前後。なおINZONEシリーズの中、INZONE H7は生産終了となる。
なおINZONE H5およびINZONE Budsについては、有名な世界的プロゲーミングチーム「Fnatic」とコラボレーションして制作されている。具体的にはFnaticの「VALORANT」「Apex Legends」部門の選手と共創活動を実施。コラボしたのは商品コンセプトや勝敗の決め手になる性能、スペック、デザインなど多岐にわたるという。特にVALORANTチームのChronicle選手、Boaster選手から積極的に意見をもらったそうだ。
競技性の高いゲームに最適な「INZONE H5」
INZONE H5は競技性の高いゲームプレイに適した音質を目指して作成されたヘッドセット。ソニーの音楽用ヘッドセットで培った振動板形状を採用し、高い音域の再生能力と振動板が前後に動きやすい“ハイコンプライアンス化”を実現した。これにより爆発音などの低域から高域まで、ゲーム内の全ての音を余すことなく再生できるとしている。
なおハウジングには大きなダクトが設けられており、低域再現を最適化することで、爆発音などで迫力のある低音サウンドを再生可能とした。サウンドについてはこの他、「プレイヤーを勝利に導くための立体音響」をテーマに作られており、サウンド定位の正確さや微細音への素早い察知ができるように設計されている。
また長時間快適にプレイできるよう、軽量化すると共に側圧を調整した。INZONE H7では約325gだった重量も、INZONE H5では約260gに。側圧についても約20%低減した。この軽量化は主にハウジングのサイズが小さくなったことにより実現されているが、内径サイズはINZONE H7とほぼ同等のサイズを確保している。
イヤーパッドは表皮にファブリック生地を使用しているほか、スライダーは無段階調整に。ヘッドクッションも低反発のクッションを使用するなど、着け心地についても考えられている。
マイク音質についても改善した。マイクはWF-1000XM5にも採用されているAI技術を生かした高精度ボイスピックアップテクノロジーが取り入れられており、よりクリアな通話音質を実現した。具体的にはAIの機械学習によって進化したノイズ除去技術により、環境音を除去してよりクリアな音質になると共に、AI技術により5億個以上の音声データサンプルから機械学習することで外音を抑え、さまざまな環境下でクリアな音声収集を実現したという。
INZONE H5は2.4GHzの無線接続のほか、新たに有線接続にも対応した。無線接続についても低遅延接続が図られている。
INZONE H5については内覧会にて試聴する機会を得たが、キャラクターが走り回る様子ではしっかりと定位して聞こえるほか、銃弾を撃つサウンドも迫力満点だった。
完全独立ワイヤレスの「INZONE Buds」
インイヤー型の完全ワイヤレスヘッドセットであるINZONE Budsを開発したのは、長時間ヘッドセットを付けているのは疲れる、という声があったからだという。しかし完全ワイヤレスヘッドセットは音質が悪かったりバッテリーの持続時間も短かったりと不満が多いのも事実。このためINZONE Budsはヘッドバンドタイプのメリットと完全ワイヤレスヘッドセットのメリットを併せ持ちながら、それぞれのデメリットを克服することを目指して作られた。
INZONE Budsについても競技性の高いゲームプレイに適した音質で作られているのは同様だ。INZONEヘッドセットの音質を、完全ワイヤレスゲーミングヘッドセットで再現できるように設計したという。また、これまでのゲーミング完全ワイヤレスヘッドセットでは弱かった音の定位や微細音を捉える能力を向上。Fnaticの選手も「この製品が欲しい」と言うまでの音質を実現した。
INZONE Budsには同社の完全ワイヤレスヘッドセット「WF-1000XM5」と同様に、ソニーが独自開発した8.4mmのドライバーユニット「ダイナミックドライバーX」が採用されている。これはドーム部とエッジ部に異なる素材を組み合わせた振動板構造を持っており、柔らかいエッジが沈み込む低音域を再生すると共に、軽量高剛性のドームが伸びのある高音域を再生する。ゲーム内の全ての音を余すことなく再現することで、迫力のある爆発音から微細な足音まで、ゲームの世界に入り込んだような没入体験を実現してくれる。
これに加えてソニーの「1000X」シリーズで定評のあるノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能を搭載。屋内でのノイズを遮断することでFPSにおけるわずかな音のキャッチやゲームへの没入をサポートする。
またINZONE Buds用にサウンドトーンの個人最適化ができるようになっており、従来の耳の形による最適化に加え、耳の内側での個人最適化を追加して立体音響を強化している。
INZONE Buds本体の形状だが、エルゴノミック・サーフェス・デザインにより制作されており、内耳に沿うように斜め方向に切られているシルエットとなっている。加えてタッチで操作する際に、タッチ面周囲の部分にエッジ感を設けることで操作性を担保している。
また本体は3ピース構造を採用しており、デバイスを外側にレイアウト。耳周りの凹凸を避けるようにくぼみを追加し、耳内部の体積を減らすことで圧迫感を低減している。
INZONE Budsの無線接続だが、同梱されているUSB Type-C接続のトランシーバーを使用した低遅延2.4GHzワイヤレス接続に対応しており、通信の遅延は30ms未満に。これ以外にBluetooth LE Audioにも対応している。
またINZONE Budsでは電流値の最適化を行うことで低消費電力を実現したほか、WF-1000XM5で開発した新型の大容量電池が採用されており、バッテリーの持続時間はノイズキャンセリングオフで12時間(+ケースの充電でさらに12時間)、ノイズキャンセリングオンの場合は11時間(+ケースの充電でさらに11時間)、Bluetooth LE Audioでは24時間(+ケースの充電でさらに24時間)の利用が可能だ。
なおケースにはトランシーバーと本体を収めることが可能。ケースは磁石吸着により着脱しやすくなっているほか、本体とUSBトランシーバーの間に指がかかるスペースを確保しているので、持ち上げやすくなっている。
INZONE Budsについても内覧会で試聴したが、音の迫力はもちろんのこと、キャラクター移動時の細かな音などもしっかりと捉えられており、INZONE H5にも負けない音に仕上がっていると感じた。INZONE H5とINZONE Budsどちらが欲しいかと問われたら、筆者的にはINZONE Budsだ。
PS Storeと連動するキャンペーンも開催
INZONE H5とINZONE Budsの発売に合わせて、「第2弾 INZONEでPlayStationを楽しもう!キャンペーン」が開催される。10月11日~2024年1月16日の期間で対象商品を購入し、指定の手続きに従って応募すると、対象商品ごとに決められたPS Storeチケットのコード番号がもれなくプレゼントされる。応募期間は10月11日10時~2024年1月31日10時までとなっている。
・対象モデル 特典金額
INZONE M9 6,000円分
INZONE M3 4,000円分
INZONE H9 3,000円分
INZONE H5 2,000円分
INZONE Buds 2,000円分