【特別企画】

「ELDEN RING」初心者指南第3弾。終盤には最強?! 「信仰ビルド」の魅力を伝えたい!

苦労の序盤もこれでバッチリ! ケイリッドやリエーニエ辺りの重要エリア/アイテムも紹介

【ELDEN RING】

2月25日 発売

価格:
スタンダードエディション 9,240円(税込)
デラックスエディション 9,900円(税込)

 2月25日に、満を持して発売されたアクションRPG「ELDEN RING(エルデンリング)」。そしてこの指南企画も、既に3回目となった。

 第1回目の魔術ビルドから始まり、第2回目の筋力・技量ビルド、そして今回はいよいよ信仰ビルドの紹介だ。なお筆者もスタート時の素性は密使で、信仰をメインに進めてきたが、途中の”産まれ直し”(ステータス振り直し)で魔術ビルドに転向したという経緯がある(最終的なビルドはまた少々変わってきているのだが)。

 元々「ソウルライク」と呼ばれているゲームに慣れている筆者でも、本作では少々信仰を中心に進めていくのは厳しいと感じた部分もあったため、今回は”初心者のための信仰ビルド”を中心に話を進めていきたい。最終的には魔術と信仰と併用する信魔ビルドか、筋力or技量と信仰を併用する筋信(技信)ビルドのどちらかを選択することになると思うが、それに向けての信仰ビルドの指南書となる。

 度々になるが、本稿は基本的に「フロム・ソフトウェアのゲームは本作が初めて」という人に向けているため、フロム・ソフトウェアのゲームに慣れている人は既知の情報も多く含まれていると思う。また、「ビルド」という言葉の意味やこれまでの指南書である程度共通する用語などは説明を省いている点もある。詳しくは指南企画の第1回目に記載しているので、参考にしていただきたい。

 また、本稿の中盤からはストームヴィル城をクリアした後に到達するエリア「リエーニエ」と、序盤から到達できる割に序盤で挑むには敵が強く、メインストーリー上はほぼ放置しておいても問題ないため忘れがちなエリア「ケイリッド」から、「ここだけは押さえておきたい」というポイントをいくつか簡単に紹介しつつ、難しいところは詳細を掲載した。この2エリアはあまりに広大で行ける場所も多いため、全てを紹介しきることはできないが、少しでも探索の参考になれば幸いだ。

信仰ビルドは初心者にはなぜ難しいのか

 信仰ビルドの難しさは、序盤からほぼ攻撃系の「祈祷」スキルが「火付け」と「火投げ」に限られるところだ。また、預言者の場合は初期装備で「火付け」と「回復」、密使の場合初期装備で持っているのは「暗部の歩法」と「性急な回復」のみで、攻撃系の祈祷は円卓に招かれてから初めて、聖職者コリンから購入することになる。

 では、何故初心者に信仰ビルドが難しいのだろうか。その理由のひとつに、使いやすい割に遠距離攻撃ができない「火付け」、遠距離攻撃には優れているものの発動に少々時間を要する「火投げ」という、このどちらもがあまり初心者向けではないということが挙げられる。

 火付けは発動が早く連発もできるが、そもそも信仰系のビルド(素性)は生命力も乏しく、防御力も低い(主に装備重量の問題で防御力を上げられる装備を身に着けられない)という点から、初心者の場合「やられる前にやる」よりも「やる前にやられる」ことになりやすいからだ。

 火投げは遠距離から安全に攻撃ができる一方で、発動までに少々の溜めがある。この溜めが厄介で、身動きできない間に敵から距離を詰められて攻撃を受けることになりやすい。

敵が入ってこれないような安全地帯からであれば、火投げは最高なのだが……

 序盤のボスは比較的火に弱いものが多いため、そういう場面では非常に役に立つのだが、遺灰に囮を頼みつつなんとか火で攻撃する祈祷で戦うか、或いは近接武器を持って戦うかという二択になる。そういう意味では魔術ビルドと比べても立ち回りは近接型に近くなりがちなのが、信仰ビルドだ。あくまで祈祷中心に戦いたい場合、近接での火付けと、遠距離での火投げを場面に応じて上手く使い分けていく必要がある。

 そして一般的に「強い」と言われている祈祷は、物語をある程度進めなければ手に入らないものが多い。そのため信仰は「最終的には非常に強くなる可能性を秘めているが、序盤は聖杯瓶を使わずとも回復できるという点くらいでしか、明確な恩恵を受けられない」というビルドとなる。

 ……ということを前提に、それでも信仰に魅力を感じている、すでに信仰を伸ばしているから続けたい、祈祷を使いこなしたいという初心者向けの育成方針を考えていきたい。

素性は何でも良い

 信仰ビルドを育成するにあたって、「信仰でやりたい」と思う人の大半は預言者か密使を選んでいることだろう。初期から火付けを所持している点では預言者のほうが良いように思えるが、前述の通り信仰ビルドは立ち回りに少々癖があり、魔術系ほど遠距離から一方的に攻撃ができるわけでもない割に、打たれ弱い。なので、素性については「なんでも良い」が筆者の考えである。

 とはいえ、本稿では参考として、預言者か密使を選んだ前提で話を進めていく。また、筋力系を上げてきたものの最終的に「筋バサビルド」(筋力と信仰を上げるビルドのこと)や「信魔ビルド」(信仰と魔術を使いこなすビルド)などを目指したい、という人にもある程度方向性を参考にしてもらえれば幸いだ。

 これは余談だが、筋バサビルドと呼ばれているのは、「Demon's Souls(デモンズソウル)」の時に神職者系のNPCが必ず「アンバサ」という祈りの言葉を口にしていたことからに由来しており、信仰系のビルドはいまだに「アンバサビルド」と呼ばれたり、信仰で自身を強化しつつ武器主体に戦うビルドをアンバサ戦士と呼んだり、筋バサ(筋力+信仰)、ギンバサ(技量+信仰)といった用語は「ELDEN RING」のプレーヤー間でも使われている。

 フロム・ソフトウェアの作品を長らく遊んでいるプレーヤーの伝統みたいなものなので、自身が信仰系のビルドをどう呼ぶかはともかく「そう呼ばれていることもある」ということは頭の片隅に入れておくと、何かの役に立つかもしれない。

スクリーンショットは、PS5版「デモンズソウル」より
こちらもPS5版「デモンズソウル」より。「アンバサ」という祈りの言葉があったことから、信仰系にはいまだにこの言葉が残っている

信仰ビルドの育成は、主に2つに分かれる

 ではどのような育成方針がいいだろうか。まずは魔術ビルドと変わらず、【生命力】の確保が必要だ。特に祈祷は、信仰に振っても序盤はそこまで威力に影響しない。それよりも聖印の強化による威力の上昇に頼ったほうがいいため、まずは生命力20の確保を目指そう。預言者、密使のどちらも祈祷での回復手段を持つとは言え、一撃喰らったら即死するようでは意味がない。この数値については「初心者が本作を進めていくにあたり、序盤の進行に絶対に必要な数値」だと思ってほしい。

 信仰の場合、次に優先するのが【精神力】か【持久力】になるのだが、これについては祈祷主体に立ち回るのか、近接武器主体で立ち回るのかで変わってくる。魔術ビルド同様、FP値は自分の戦い方にあわせて上げていくことがコツ。「FPが足りない」と感じるようであれば精神力を上げていき、近接主体でたまに回復や火付けを使う程度であれば持久力に振る、というようにしていこう。

 なお、FPの必要目安は、「よく使う祈祷をちょうどよく使いきれる最大FP」になる。例えば火付けは必要FPが10だが、最大FPが98の場合、火付けを9回使用したら8のFPが残り、ここで青の聖杯瓶を飲むしかない。このような燃費の悪い状態になるのだけは避けるべく、よく使用する祈祷のFPに合わせた最大FPを確保するように精神力を調整する。精神力の数値によって最大FP値は決まってしまうので細かい調整は不可能だが、前述の例の場合、最大FPが98よりも107のほうがまだマシだと言えるし、例えば115まで上げられればより燃費は良くなる。実際に精神力をいくつにするかはともかく、ひとつの指標にしてほしい。

 だが、近接武器を主体にし、主に回復面くらいでしか祈祷を使用しない場合、精神力にそこまで振る必要はない。それよりも装備重量を増やして、攻撃を喰らっても被ダメを少なくする方向で考えたほうがいいため、できるだけ防御力の高い防具を装備するためにも持久力で最大装備重量をアップさせたい。

 そして更に、祈祷中心か近接武器中心かによって育成方針は分岐していく。これが信仰ビルドの難しいところで、祈祷を中心にしたい場合は使用したい祈祷に合わせて【信仰】(場合によっては【知力】や【神秘】)を上げていき、近接武器主体ならばその武器にあわせての【筋力】・【技量】を上げていくこととなる。

 だが、何はともあれ序盤の低いステータスを補うためにも、目標となる武器がほしいところだ。序盤で目標となる武器は、魔術ビルドでもオススメした「打刀」。出血による大ダメージを狙える武器で、しばらくは打刀中心で戦っていけるだろう。祈祷を中心に戦いたい場合、ステータスの調整があまり必要なく使用できるショートソードやロングソードなどでも良いのだが、長い間火付けと火投げだけで戦うことになる信仰ビルドにおいて、ショートソードやロングソードだけで戦っていくのは難易度をわざわざ上げているようなものだ。

 ここはやはり、こだわりがないのであれば打刀を目指してほしい。打刀の必要ステータスは筋力11、技量15のため、この値だけは確保したい。

祈祷を中心に戦いたい場合のオススメ祈祷は「腐敗ブレス」なのだが……

 祈祷を中心に戦いたい場合、できるだけ序盤に手に入れてほしいのは「腐敗ブレス」。腐敗ブレスは「竜の心臓」というアイテムを所持していれば、ケイリッドにある「大竜餐教会」の祭壇で交換することができる、非常に強力な祈祷だ。大竜餐教会は、リムグレイブから街道を東に進み、祝福「キレムの廃墟」から街道を南下、祝福「ケイリッド街道南」あたりから街道を外れて南東に進んだ先にあり、ゲーム序盤から訪れることができる。

大竜餐教会はほぼ破壊されているため、祭壇がわかりにくい。また周囲には敵もいるため、交換中でも襲われることがある。注意しよう。とにかくまずは祝福をつけてしまえば、不慮の事故にあっても安心だ

 腐敗ブレスは相手を「腐敗」という状態異常にすることができ、この腐敗の状態異常が強力で、一度腐敗さえ入ればスリップダメージが発生するため、後は逃げ回っているだけで勝手に大ダメージになってくれる。毒と同じような効果だが、毒よりも更にスリップダメージが多いため、ボスのようなHPが多い敵にもかなり有効だ。

 ただし腐敗が無効なボスや、腐敗耐性が高くなかなか腐敗が入らない敵もおり、何度も腐敗ブレスを当ててようやく腐敗が入るということも多くなるが、終盤まで使っていける。しかし腐敗ブレスは発動までにかなり時間のかかる祈祷で、詠唱から実際への発動までの感覚は自身で試してもらって掴むしかない。また、必要ステータスも信仰15、神秘12と、比較的調整がしやすい。

発動するまでの遅ささえなければ最強にも思える、腐敗ブレス。逆に言えば、発動タイミングさえ見極められれば良いのだ

 同様の効果の祈祷であれば「エグズキスの腐敗」のほうが、溜め使用でブレスを吐く時間を調整できたりジャンプ中も使用できるという点で優れてはいるのだが、祝福「ケイリッド街道南」近辺に出現するボス「腐りゆくエグズキス」を倒さないと大竜餐教会の交換品に並ばないため、入手難度が高い。

 さて、肝心の竜の心臓だが、正攻法であれば序盤の入手法は、リムグレイブのアギール湖にいる飛竜アギールを倒すこと。……なのだが、飛竜アギールは非常に強いため、ゲーム序盤で勝つのはなかなか困難だろう。そこで、どうせ大竜餐教会へ向かうためにケイリッドへと行かなければならないのなら、ケイリッドで裏技的にドラゴンを倒してしまいたい。

 まずはリムグレイブの東からケイリッドに入り、祝福「キレムの廃墟」を更にずっと東に行った先にある、「ファロス砦」を目指そう。道中には巨大な野良ドラゴンがたくさんいるため、霊馬で駆け抜けてファロス砦の入り口にある祝福を灯してしまうのが良い。

 そしてファロス砦からドラゴンがたくさんいた辺りのほうへと少し戻ると、灰色の巨大なドラゴン「老竜グレイオール」が横たわっており、周囲のドラゴンなどに感づかれることなく尻尾を攻撃することができる。万が一気づかれて失敗した場合は、ファロス砦の祝福からやり直せば良い。

わかりにくいのだが、ファロス砦から竜塚方面に戻ると、このように大きな尻尾が見える。この尻尾をひたすら攻撃していく

 だが、このグレイオールはとにかくHPが多い。かなり育成の進んだキャラクターと武器で攻撃しても全くHPが減っていかないが、幸い出血や凍結が入れられるので、やはり打刀が欲しいところだ。周囲に気づかれさえしなければ、時間はかかっても必ずいつか倒せるので、地道に攻撃し続けて倒してしまうのがいい。

 グレイオールを倒すと大量のルーンと共に「竜の心臓」が5個も入手できる。グレイオールを倒すと竜塚にいるドラゴンの大半が消えてしまうが、デメリットらしいデメリットはあまりないので問題はない。強いて言うなら野良ドラゴンを倒してルーン稼ぎができなくなるくらいのものだが、ルーン稼ぎにはもっと適した地があるので、気にしなくて良いだろう。

 「竜の心臓」を得て腐敗ブレスを取得したら、次はリムグレイブの祝福「贄送りの大橋」から南西に進み、小ダンジョン「モーンの坑道」の南側に大量の雷撃が降ってくる場所があるので、そこにいるスカラベを倒して「雷撃」をゲットしたい。だが、雷撃は信仰が21必要で、序盤には少々厳しい数字だ。また、火投げ同様若干の溜めが必要なので、使い勝手面での優先度は低い。ただ、序盤で手に入れられる数少ない雷系の祈祷なので、取っておいて損はない。

 また、ストームヴィル城をクリアしてリエーニエに入り、「絵描きのボロ家」近くにいる騎士を倒して「竜信仰の祈祷書」を得たら、それをコリンなどに渡して「雷の槍」などを買うか、リエーニエの祝福「鎮めの教会」から南東のネズミがいる辺りに出現するスカラベを倒して入手する「空裂狂火」もセットしておきたい。

絵描きのボロ家近くに出る騎士はボス扱いではなく、しかも倒すと自動でアイテムを入手するタイプの敵ではない。倒した後に、死体を漁るのを忘れないようにしよう

 序盤に手に入る祈祷はまだまだあるが、他は入手難度が比較的低いため、省略する。この中でどの祈祷の使い勝手が良いかは、実際に色々試して自分に合ったものを選んでほしい。だが、なにはともあれ腐敗ブレスだけは常にセットし、強敵に対峙した時に咄嗟に使えるようにしておいたほうが良いだろう。

自身を祈祷で強化する筋バサ・ギンバサ系であれば難易度は下がる

 序盤はあまり自身を強化する祈祷は手に入れられないが、FPで回復を使用できるという点でも筋バサ・ギンバサ系を目指すのがオススメ。筋バサ・ギンバサ系を目指す場合、持ちたい武器によって筋力・技量を強化していくという点では、前回の記事で紹介した脳筋ビルドや技量ビルド、上質ビルドとあまり変わらない育成方針だ。

 このビルドの場合、自身を強化できる手段を得るため、まずはリムグレイブからケイリッドに入ってすぐの祝福「腐敗を臨む露台」から南下し、祝福「ゲール砦・北」からゲール砦の外周に沿って進み、火の戦車2台の隙間にある遺体から、祈祷「火よ、力を!」を入手することを最優先にする。

「火よ、力を!」を取るのは、祝福から右回りでゲール砦の外周を進んでいくルートがオススメ。左回りは火の戦車2台の猛攻を正面から突っ切らないとならないので、入手前に死ぬ確率が高い。右回りなら、入手した後に死んで戻るという手段が使いやすい

 「火よ、力を!」は、物理および炎属性の攻撃力を高めるため、筋バサ・ギンバサ系を目指すには絶対に必要な祈祷のひとつと言って良い。必要ステータスも信仰15なため、「火よ、力を!」が使えるようになれば、必然的に「回復」も使用できるようになる。筋バサ・ギンバサ系は、序盤で使用する祈祷はこの2つがあれば充分なので、信仰は当面15のまま維持で良い。

筋バサ・ギンバサ系が本領を発揮できる頃から、信仰ビルドが輝く

 ゲルミア火山に差し掛かった辺りから、いよいよ筋バサ・ギンバサ系はもちろんのこと、信仰系のビルドが本領を発揮する。

 ゲルミア火山にはリエーニエの魔術学院レアルカリアの罠にはまって到達する方法と、リエーニエの更に先のエリアとなるアルター高原から行くルートがあり、難易度としてはアルター高原ルートのほうが低い(単純に火山館へ行くのならば、アルター高原に入ってすぐにラーヤに招待してもらうルートがあるが、ここでの目的地は祈祷の入手で火山館への到達ではないため、省略する)。

 更にアルター高原へ向かうルートもいくつかあるが、一番楽なのはリムグレイブのハイト砦と、ケイリッドのファロス砦、それぞれの宝箱から「デクタスの割符」を入手し(砦をクリアする必要はない)、リエーニエをずっと進んだ先にある「デクタスの大昇降機」を使って向かう方法だ。割符すら集めるのが面倒な場合、大昇降機の少し北に「古遺跡断崖」というダンジョンがあり、ボスを倒せばアルター高原へと出られる。ただしこのダンジョンは少々難易度が高いため、筆者としては割符ルートをオススメする。

 アルター高原についたら谷底から北を目指し、霊気流で上へ上る。祝福「罪人橋」を進んだ先にある「死体臭のボロ家」で、周囲の味方を含めて攻撃力と防御力を高める祈祷「黄金樹に誓って」が入手できるのだ。

ゲルミア火山(火山館)に向かうルートがたくさんあるため混乱しやすいが、一番シンプルなルートを紹介している

 「黄金樹に誓って」は、長押ししている間は祈り続けているが、効果が高まっているわけではない。主にマルチプレイの時など、自身の周囲に他のプレーヤーが集まるのを待っている間に祈り続け、集まったら効果を発動させる。「火よ、力を!」と重ね掛けができるため、物理系のキャラほどバフ効果が高まる(「火よ、力を!」は周囲のプレーヤーにはかけられないので注意)。「黄金樹に誓って」は信仰が25必要なので、この時点で一気に信仰へステータスを振るのがいい。

 更に、アルター高原北部の「風車村」の近くにある祝福「罪人送りの道、小脇」からすぐのところにいるスカラベを倒すことで入手できる「黄金樹の護り」は、周囲の味方を含めて物理を除くすべての属性カット率を高めることが可能だ。信仰35必要だが、ここまでくれば信仰系ビルドの一応の到達地点とも言える。

 他にもアルター高原の祝福「アルター街道の三叉路」から北にある第二マリカ教会には、盾を持って戦う人には最適とも言える祈祷「竜雷の加護」が入手可能だ。

 以降は強力な祈祷が次々と入手できるようになっていくので、信仰を扱う全てのビルドはバッファー兼ヒーラーにもなれ、火力でも輝くという、最強のビルドへと育ってゆく。このように信仰系のビルドはどうしても遅咲きになりがちだが、最終的にはレベルを上げなくても火力を伸ばしていけるので、強力な祈祷が入手できるまでは他のビルドで育成して、目的の祈祷が入手できた時点で産まれ直し(ステータスの振り直し)を行なう、という手もある。

 なお、魔術と信仰を使いこなす信魔ビルドもオススメだ。とはいえ、信魔ビルドでも近接武器をまったく持たないで挑むことはさすがに厳しいため、武器、盾、杖、聖印を瞬時に切り替えていくような戦い方になり、慣れるまでは少々扱いは難しくなる。だが、信魔ビルドでやっていけるようになる頃には、操作にも大分慣れているはずだ。これまで魔術ビルドだけでプレイしてきたようなプレーヤーや、祈祷オンリーで頑張ってきたプレーヤーには、ぜひ信魔ビルドを検討してみてほしい。

かくいう筆者も、信魔ビルドだ。ボスを相手にする場合のセットだが、出が早く連発できる「ほうき星」、追尾性の高い「岩石弾」、当たりさえすればゴリゴリ削れる「彗星アズール」、そして「黄金樹に誓って」、ボスにあまり魔術が効かなかった時の保険として「火よ、力を!」、「腐敗ブレス」、そして周囲の味方も回復できる「大回復」。セットの組み方はもう各プレーヤーの戦い方や好みだが、自身にとって使い勝手がいいものを必ずひとつは入れておこう。