【特別企画】

「ELDEN RING」初心者指南第2弾、 「筋力系ビルド」のオススメ育成方針を伝えたい!

持ちたい武器こそ使うべき武器! 初心者に活用してほしいアイテムなども紹介

【ELDEN RING】

2月25日 発売

価格:
スタンダードエディション 9,240円(税込)
デラックスエディション 9,900円(税込)

 タイミングを逃して「ソウル」シリーズに入れなかったが新シリーズならば、と多くの新規プレーヤーを得ている「ELDEN RING(エルデンリング)」。そんなプレーヤーのために、と前回の記事では初心者向け「魔術ビルド」について紹介した。

 ところがその一方で、「もう筋力系で作ってしまった!」「技量を選んだけど難しい!」という方の声も多く筆者の耳に入ってきた。これまでの「ソウル」シリーズでは筋力系のビルドが扱いやすかったこともあり、筋力や技量ビルドで始める方が多いのも必然といえるだろう。

 ちなみに一応述べておくと、本作では筋力系のビルドが弱体化しているわけではない。本作から入った初心者には魔術系のほうが扱いやすく、いきなり死、死、死、と大量の死にお出迎えされるタイトルだけあって、少しでも心折れず冒険を進めていくために魔術系をオススメした、というだけだ。

 では、筋力・技量系のビルドはどのように育てれば良いのか。本稿では、筆者のもう1体のキャラクターデータを使用し、簡単な方針と考え方などを纏めていく。なお、筋力ビルド(いわゆる脳筋)と技量ビルドは基本的な育成方針としてはほぼ変わらないため、本稿ではある程度どちらにも対応した育成方針を紹介していきたい。なお本稿では、筋力ビルド、技量ビルドをまとめて「筋力系ビルド」と呼んでいる。

 前回の「魔術師ビルド」指南で紹介した一部については省略しているため(「ビルド」の概念など)、上記リンク先の記事も参照してほしい。

もう筋力・技量重視で始めてしまった貴方もこれを読めば大丈夫

 とりあえず素性については、「放浪騎士」「剣士」「勇者」「盗賊」「侍」のいずれでも良い。強いて言うなら、初期武器の強さに関しては圧倒的に侍が目立つ。なぜかというと、初期武器「打刀」が出血の状態異常を狙えるからであり、この出血ダメージがすさまじく強いのだ。

 だが、この打刀は初期から訪れることができるダンジョン「死に触れた地下墓」(前回の指南記事後半でも触れている)のボスを倒せば入手できる。もしも他の素性で始めたはいいけれどどうしても進むのが厳しい場合、まずは「死に触れた地下墓」のクリアを目指すのが良い。

 このほか、「盗賊」は全素性で唯一神秘の初期ステータスが高いため、他の素性よりも多少ハンデがあるものの、その分初期レベルも低いので取り返しやすい。

まずは生命力と持久力を確保する

 では、具体的にどうステータスを振るべきか。考え方は、「魔術ビルド」とそう変わらない。とにかくまず必要なのは、【生命力一択】なのだ。特に【一撃喰らっても即死しないHPを確保する】というのは、本作の最も重要な点で、逆に言うと一撃喰らったら即死する時点で、現在の生命力では足りていない。

 この「一撃」とは雑魚からの一撃ももちろんだが、ボスからの一撃も同様だ。熟練のプロプレーヤーでもない限り、一撃も喰らわずにバトルで勝利することなど不可能に等しい。確かに使用できる聖杯瓶の数には限界があるため、【できる限りダメージを喰らわない戦い方を心がける】必要はあるのだが、それは決して一撃も喰らわずに勝てるようにならないといけないのではない。

 ましてや近接武器が主体の場合、【ダメージは受けて当然】のものだと認識しよう。ただ、聖杯瓶の使用数に制限がある以上、一撃を喰らって80%のHPを削られてしまうのか、2~3回喰らっても持ちこたえられるのか――というところで違いが出てくる。近接武器が主体の場合、防具もそれなりに重いものを装備して被ダメージを軽減することも考えていかなければならない。

 つまり、生命力の次に大事なステータスは【持久力】となる。ついつい目先の攻撃力を上げるために筋力や技量といったステータスに目を奪われやすいが、初心者は殺される前に殺すことよりも、死なないことを重視しよう。持久力を上げれば、装備重量の限界が上がる。すると多少重い装備をつけても、ローリング性能が落ちず、無敵時間もそこそこ確保される。【持久力は、大事なステータス】なのである。

「この武器持ちたい」の気持ちを最優先に!

 装備重量の概念について、改めて説明しておこう。装備重量とは、【現在の自身が装備できる総重量の最大値】及び、【現在、自身が装備している装備の総重量】を指す。総重量は持久力を上げることで上がっていく他、装備アイテム「タリスマン」の効果などでも上げることができる。自身の現在の装備重量は、ステータスを開き、画面右側の【キャラクターデータ】の下部を見てほしい。最大装備重量と、現在の装備重量が確認できる。そしてその下には「軽量」「中量」「重量」のいずれかが記されているだろう。

画面右側の下部に「装備重量」とある

 【軽量】は重量割合30%以下で、ローリングの移動距離が長くなり、ローリングによる無敵時間も長い。だが重量割合を30%以下にするためにはその分軽い防具を身につけなければならず、武器が重ければ重いほど、ほぼ全裸でいなければ軽量は維持できない。防具によるダメージカットが出来ない分、軽量は玄人向けで、初心者が目指すのはやめておくのをオススメする。

 【中量】は重量割合が30.1~70%で、無敵時間そのものは軽量と同じだが、ローリング距離は普通。一番ノーマルな状態だ。

 そして【重量】は70.1%以上からで、ローリングが非常に重くなり、無敵時間もほぼなくなる。いわゆる”ドッスンローリング”と呼ばれる状態で、どんなに防具でダメージをカットできてもその分被ダメが増えてしまうという、悪循環状態に陥る。

 更に装備重量が100%を超えると、ダッシュやローリングもできなくなる。この4つの装備重量について、まずはしっかりと把握しておきたい。

 ここで注目してほしいのは、中量だ。装備重量が30.1%でも70%でも「中量」となるため、70%あたりを目指せば防具で被ダメージも軽減でき、より大きな恩恵を受けられる。ここが初心者の目指す装備選びと、持久力のステータスによる調整となる。

 具体的には「どうしてもこの武器を持ちたい」というものがあれば、まず最優先で装備する。筋力ビルドや技量ビルドの場合、武器はプレイのモチベーションに最も影響するので、世間一般的に強いと呼ばれている武器を使っていくのも良いが、それよりなにより「この超カッコいい武器を使いたい」というものがあれば、その気持ちこそが最優先されるべきである。そうしてその武器の重量に合わせて、頭、胴、手、足の装備を選んでいくことになる。

 一方で、「武器には然してこだわりはないけれど、見た目がかっこいい方がいい」という場合、武器はあえてショートソードやロングソードといった、扱いやすくそれでいてさほど重くない武器を選び、その代わり頭や鎧はとても重量があるが気に入っているものを身に着ける(或いは純粋に防御力重視でも良い)、というようなこともできる。いずれにしても【装備重量が中量に収まる範囲に抑えておく】のが、重要なのだ。

 また、防具の中には「〇〇の効果を上げる」というような特殊ステータスがついている場合もある。そういった特殊効果を狙って装備していくのも良いだろう。その上で、「どうしてもこれにしたいけれど、装備重量が重量になってしまう」という場合、装備重量の上限を上げるタリスマンを装備するか、或いは持久力を上げることになる。

両手持ちにするなら盾の分の重さを省けるが……

 本作では武器の【両手持ち】ができる。両手持ちのやり方は、(PSの場合)△ボタン長押しのままR1ボタン(両手持ちを解除するときも同様)。両手持ちをすると必然的に盾が使用できなくなるため、盾の分の装備重量を減らすことができる。

 両手持ちの効果は主に筋力の効果が上がり、筋力が必要な能力値に達していない武器でも両手持ちでならば扱えることもあったり、筋力補正が高い武器ほどダメージが上がり、戦技が使えるというメリットもあるが、両手持ち時の武器ガードはカット率が低く、ローリング主体の戦い方となる。初心者にはあまり向いていないので、プレイに慣れた頃に「そういえば両手持ちなんてものもあったな」と思い出すくらいで良い。

次にようやく筋力(技量)に振る

 最低限のHPの確保と、そして装備したい武器や防具にあわせての持久力の調整ができたら、いよいよメインのステータスである筋力(技量)に振っていくことになる。筋力や技量は具体的な数値よりも、「使いたい武器に合わせて振る」ことになるが、現状は使いたい武器も見つかっていないという場合、メインのステータスは30程度を目指すと良い。

 なお、筋力と技量の両方を上げていく「上質」と呼ばれるビルドもあるのだが、初心者が目指そうとするとどっち付かずになりがちだ。どうしても使いたい武器のためにどちらも同等くらいまで上げなければならない、という場合を除いて、上質を目指すのはゲームに慣れてからだと考えよう。

他のステータスはよほどでない限り触らないが、信仰だけは10を目指すのもアリ

 生命力、持久力、筋力(技量)以外のステータスは基本的に触らないのが、近接型の基本だが、可能であれば信仰だけは10にしたい。というのも、初心者であるほどFP(青いゲージ)の使い方がわからず腐らせてしまいがちだと思うからだ。

 そのFPの有効活用の第1歩目になり得るのが、祈祷「性急な回復」だ。HPを少し回復するだけの祈祷だが、それでも回復手段に乏しい本作では貴重な回復手段になる。ちなみにもう一つの有効なFPの使い道として特殊技の「戦技」がある。FPを「戦技」でどんどん使っているよ、ということであれば、それはそれでいい。

 「性急な回復」は、円卓にいる聖職者コリンから購入可能。また、祈祷を使用する場合、「聖印」という触媒アイテムを装備しなければならないが、「指の聖印」でれば円卓の双子の老婆から購入が可能。また触媒は重量も軽く、「指の聖印」であれば重量は1.5なので、装備しておいても邪魔になるほどでもない。

 ただし、「性急な回復」は信仰8で使用できるのに、肝心の祈祷を使う触媒(指の聖印)の必要ステータスが信仰10。何故、というツッコミはさておき、とりあえず信仰の10だけは、可能であれば上げよう。放浪騎士は信仰9なので、すぐに「性急な回復」が使用できるが、剣士や勇者、盗賊、侍は信仰8でのスタートとなるため、信仰に2つ振らなければならない。たかが2、されど2、というラインだが、回復が足りなくFPゲージは全く使っていないという状態であれば、決して無駄にはならない。

信仰を10にしたら、祝福の「記憶」メニューから「性急な回復」をスロットにセットしよう。

筋力の場合、パワーで叩き潰す

 筋力ビルドの場合、基本的には重量がそれなりにある大きな武器を両手持ちし、大きなモーションでぶん回して、一撃で大ダメージを狙うことになる。振りが大きな分、隙も大きくなりがちなので、敵の攻撃タイミングを見極めて一撃を当てていくことになる。

 一撃当てて離れる、また攻撃チャンスに一回だけ殴って離れる、というような戦い方が特にボス戦などでは必要だ。なお素性「放浪騎士」であれば、最初からロングソードを持っている。ロングソードはクセが強くなく、狭い場所でも使いやすい武器だ。「筋力寄りにしたけれど、大きな武器は取り回しにくい」という人はロングソードやショートソードあたりをしばらく主体にしつつ、技量系にシフトチェンジしていっても良い。

技量は、主に手数で圧倒

 技量ビルドの場合、一撃のダメージは少ないが、素早い連撃などで敵の動きを封じつつダメージを与えていくような武器が多い。侍の初期武器である「打刀」が、連撃で敵を封じつつも出血による状態異常で手軽に大ダメージを狙えるため、技量ビルドの場合、まず最初に目指すのは打刀の取得がオススメだ。

 ただし、ボスは連撃で怯ませにくい。素早い動きで敵の攻撃を交わしつつ、攻撃チャンスには数回ほど連撃を入れたいところだが、【あくまで欲張らないことが大事】だ。「あと一撃入れたい」という気持ちは筆者も嫌という程わかるのだが、その「あと一撃」が死を招く、と思ってほしい。ちなみに打刀にこだわる必要はなく、技量もあくまで「自身の使いたい武器」を選んでいくことが一番だ。

素性に惑わされない

 素性選びは、ただの初期ステータスと初期武器の違いだ。物理系から魔術系への転向は状況によっては厳しいが、ゲームをある程度進めるとステータスの振り直しができるようになり、所持ルーンなどの問題もあれど、転向自体は不可能ではない。ましてや筋力系から技量系への移行、技量系から筋力系への移行はもっと楽だ。

 例えば最も筋力の高い素性である勇者でも、筋力は16。序盤でこそ充分な数字だが、ゲームが進んでいけば、技量寄りの武器でもその程度の筋力を求められる武器もザラにある。比較的序盤で手に入る「猟犬の長牙」という大曲剣は、筋力補正D、技量補正Cと技量寄りの武器だが、必要ステータスは筋力18、技量17となっている。つまり技量系でも筋力を18まで振らないと使えない武器だ。逆に筋力ビルドならば、技量を17まであげれば猟犬の長牙を装備できる。

筋力・技量ビルドは“選択肢の多さ”が強み!

 魔術ビルドの場合、ある程度明確に「これが良い」と言えるのだが、筋力・技量ビルドの場合は前述の通り【使いたい武器や装備したい防具によってどうにかする】のが鉄板だ。

 だが、確かに一般的に見て強い武器というのはある。筋力特化の場合ならば、序盤からケイリッドに向かい、リムグレイブからケイリッドに入ってすぐあたりの街道を動いている馬車から入手できる「グレートソード」が、無難に強い。だが、筋力が31も必要なため、序盤から取りにいったところで、すぐに使える武器でもない(両手持ちすることで必要筋力はもう少し少なくても済むが、どちらにしてもそこそこの筋力が必要になる)。

 そして技量系の場合のオススメは前述の通り打刀だが、【筋力・技量に振ったからには、好きな武器を使うのが一番】というのが筆者の考えである。

好きな武器を持つのが筋力・技量ビルドの醍醐味
筋力28、技量18と言われたら、それにあわせてステータスを振るのだ

 また、可能であれば両手持ちをして、ぜひ戦技を使ってみてほしい(片手装備の場合、左手装備に戦技が付いているとそちらが優先される)。特に武器に固有の戦技がついている場合、戦技のモーションも固有でカッコいいものや使い勝手のいいものがあったりする。どうしてもFPを余らせがちな人には一層、せっかくの剣技まで含めて楽しんでほしい。基本的に本作に「この武器ではクリアできない」というものは、ほぼ存在しない(必要ステータスに見合った使い勝手であるかとか、そういった面は多々ある)。

 敵の中には「斬撃系の攻撃には非常に強く、打撃系に弱い」というような特徴などは存在するが、だからといってならば打撃系にしないと絶対に勝てないのかというと、そうではない。弱点が突けない分の難易度が上がるだけだ。どうしても勝てないのなら、ちょっと円卓に戻って打撃系の武器を強化してきて「そのボスの時だけ担ぎ直せば良いじゃない」的なプレイも可能だ。どうせそんなボスはそこそこゲームが進まないと出てこないのだから、その頃にはそれなりに色んな武器も手に入れているはずだ。むしろ、魔術に強い敵が出てきてしまったときの魔術ビルドよりも、よっぽど選択肢がある。それが筋力・技量ビルドだ。

いっそステータスの振り直しを考える

 筋力・技量ビルドの場合、後半になればなるほど「何この武器カッコいい、使いたい!」という事態が増えてくるが、そこでプレーヤーを阻むのが必要ステータス。どうしても使いたい武器が出てきたら、いっそステータスの振り直しを考えてみてもいい。

 ステータスの振り直しはゲームのメインストーリーをある程度進めたらできるようになるが、振り直すためのアイテムは無限に入手できるわけではないので、切り札や必殺技くらいに考えておくといい。なお、振り直しの時に「序盤は死にがちだったから生命力を多めに確保していたけれど、思ったよりも死ななくなってきたな」と感じたら生命力を元の値よりも低くする、などの調整も可能だ。自身のプレーヤースキルに応じて整えていく感じで振り直すもアリだと思う。

使いたい武器にあわせてステータスを振り直す。それもいいじゃない

近接系での役立つ装備品やアイテムを紹介

 以下ではビルド以外の部分、つまりサブとなる遠距離武器や役立つアイテムなどについてご紹介していきたい。

弓を買おう

 近接系で活用してほしいのは、圧倒的に弓だ。なんなら左手の2枠には盾と弓を装備しておいてほしいくらい、弓は活用してほしい。ダンジョン「海岸の洞窟」の近くにいる商人からはショートボウが購入でき、円卓にいる双子の老婆からはロングボウが買える。

 ロングボウのほうが攻撃力が高く射程距離も長いが、射撃の速度はショートボウより遅い。また、ショートボウのほうが重量も軽いので、他の装備と合わせて使い分けたりするのが良い。ただし弓は矢を消費して使うので、注意が必要だ。普通のノーマルな矢であれば、「エレの教会」にいる商人カーレから購入が可能。

 弓は必ず両手持ちで使用する。敵をロックオンしてR1で撃つこともできるが、弓の最大の利点はL1ボタン長押しでの精密射撃が可能であること。手動で照準をあわせる必要はあるが、ロックオンできないほど遠くにいる敵すら狙い撃つことができる。

 攻撃力は普通の武器に比べれば格段に低いので、弓を活用していけるようになったら、矢は常に99本の状態を維持しておくくらいでいい。例えば、扉をくぐりぬけられないような大きな敵を扉にひっかけて、こちらは敵の攻撃の届かない距離から延々と弓を撃ち続けるような戦法も取れる。

弓は必ず両手持ち

クロスボウでも良い

 クロスボウは弓に似ているが、両手持ちをせずとも撃てる。攻撃力も弓より高いものが多いが、再装填に時間がかかるというデメリットがある。前述のように大きな敵が入ってこられない場所でハメていく時や、動かない遠方の敵をひたすら攻撃するのには良いのだが、敵が動く時はあまり実用的ではない。

 また、弓と同様、クロスボウの使用にはボルトを消費する。ボルトも「エレの教会」にいる商人カーレから購入が可能だ。弓とクロスボウのどちらが使い勝手が良いかは一概には言えないため、実際に試してみてそれぞれの特徴と欠点を確かめてみるのが良い。

クロスボウは片手でも撃てるが、引き絞るのにも時間がかかる

バリスタは使い道が限られる

 より強力なクロスボウ、というようなバリスタは、グレートボルトが5本までしか持てない上に全体的にどれも重いため、わざわざ日常的に装備しておくようなものではない。あくまでここぞという時に使用する程度で充分だ。

ヒビ壺を活用しよう

 エレの教会でカーレからツール鞄と、ヒビ壺を全て買っておく。ヒビ壺は1回購入すればなくならないが、ヒビ壺の最大所持数と同量の壺アイテムしか作成できない。とりあえずツール鞄さえ購入すれば、初期状態から「火炎壺」が作れるので、所持しているヒビ壺は片っ端から火炎壺にしてしまうのが良い。敵をロックオンしておけば、自動的にその敵に向かって投げられるので、近接系で戦う人にこそ積極的に使用してほしい。

 先に進み様々なアイテムが作れるようになってくると、獣系の敵だけをおびき寄せる「獣誘い壺」や、魔力系のダメージを与える「魔力壺」、毒ダメージを与える「毒壺」など、様々なアイテムが作れるようになっていく。特に毒ダメージはバカにできない。毒系アイテムを作れるようになる「放浪戦士の製法書【14】」はリムグレイブから東に向かい、ケイリッドに入ってすぐにある「燻りの教会」で入手できるので、早めに取りにいくと、様々な場面で役に立つ。

放浪戦士の製法書【14】は、毒壺の他、紐付き毒壺、骨の毒投げ矢も製作できるようになる。骨の毒投げ矢は製作難易度も低く、使い勝手が良い。とりあえずだまされたと思って、壺をホヤの群れに投げ込んでほしい

遺灰は大事。序盤なら「霊クラゲの遺灰」がオススメ

 マルチプレイ時は使用できないが、画面の左側に白い還魂碑の表示がある場所では遺灰による霊体召喚ができる。だが、そもそも遺灰を使うには、円卓に招かれた後、夜にエレの教会にいき、「霊喚びの鈴」をもらっていなければならない。

 また、遺灰は主に「〇〇の地下墓」という名前がついているダンジョンのボスを倒すことで入手できる場合が多く、遺灰によって効果も様々だ。単純に消費FPの量だけでは強弱を測れないため、ボスの攻略時に使用したい場合、様々な遺灰を試してみよう。

 ちなみに序盤でのオススメは、「霊クラゲの遺灰」。最初に戦うボス「忌み鬼、マルギット」に向かう途中にある「嵐丘のボロ家」にいるローデリカからもらえる。

 この「霊クラゲの遺灰」、ふわふわとクラゲが浮かんでいるだけなので弱そうに見えるが、序盤では脅威の強さを誇る。特に遺灰を使う場面となると強敵と対峙している場面が多いが、霊クラゲはHPが高く、序盤で入手できる他の遺灰よりも倒されにくい。遠距離から毒を吐いて敵を毒状態にしてくれる上に、霊クラゲに敵のヘイトが向けばこちらは絶好の攻撃チャンスとなる。

 もちろんボス以外の場面でも、遺灰を呼べる場所ではどんどん使っていきたい。なお、この先強力な遺灰を入手すると初期のFPでは呼び出せないほど、消費FP量が高くなっていく。どうしても使いたい遺灰がある場合に限り、精神力にもステータスを振り、必要FPを確保していきたい。

 以上、ざっとの紹介にはなったが、これで「魔術ビルド」も「筋力・技量ビルド」も両方のフォローができたかと思う。本作から初めてフロム・ソフトウェアのゲームに触れた、という褪せ人たちの救いになれば幸いだ。