【特別企画】
ストレージに優しい「荒野行動」! 突如現われた「荒野行動-AIR」を試す
基本仕様は「荒野行動」そのまま。スキンやマップを自分で取捨選択してスリム化だ!
2020年6月4日 13:00
- 6月4日 事前登録開始
本日6月4日よりAndroid用バトルロイヤル「荒野行動-AIR」の事前登録が開始された。
実はこの「荒野行動-AIR」、去る5月28日に突如Google Playストアに出現し、「なんだこれ!」とユーザーの注目を集めていたりしたのだが、立ち位置としては「荒野行動」の軽量版にあたるタイトルなのである。
「荒野行動」は約100人のプレーヤーが無人島に降り立ち、装備を現地調達しながら最後の1人(1チーム)になるまで戦い抜く、というバトルロイヤルタイトルだ。2017年12月のAndroid/iOS版正式ローンチ以降、PC版、Nintendo Switch版、PS4版とプラットフォームを拡大してきたほか、コンテンツ的にも東京を舞台にしたマップ「東京決戦」が実装されたり、「レジャーモード」として”バトルロイヤル”とは全く別軸の「荒野レーシング」というミニゲーム的なものが存在していたり、スキンにはカッコいい&可愛い物に限らず、直近では「炎炎ノ消防隊」、過去には「進撃の巨人」や「銀魂」などアニメIPなどとコラボしたものが続々と実装されている。
そんな折、アップデートではなく新規アプリとして登場した「荒野行動-AIR」。本タイトルは、ゲーム的な基本仕様は「荒野行動」そのままにデータ容量を大幅に削減したタイトルであり、ゲームを入れすぎて常にスマホの容量不足に喘ぐゲーマーにとっては嬉しい仕様となっていた。というのも「荒野行動」はローンチ以降精力的なアップデートによってコンテンツがどんどんと拡充していく一方、それに比例してアプリのデータ容量も徐々に大きくなっていたのである。
さて、今回はAndroid向けのOBT版「荒野行動-AIR」を用いてその仕様をチェックしたので、こちらの内容をご紹介する。
「荒野行動-AIR」では自分で要るデータと要らないデータを取捨選択できる!
「軽量版」という言葉が指し示す範囲は意外に広く、正直それだけ聞いても直感的にはなにが軽量化されているのかわかりにくい。ゲームにおいては例えば「動作」も「容量」も「通信」も全て軽量化という言葉が当てはまるからだ。
では「荒野行動-AIR」ではなんの軽量化が図られているかというと、それは「容量」だ。具体的には初回起動直後の「荒野行動」はデータ容量が3.5GBであるのに対して、「荒野行動-AIR」はわずか1.3GB。さらに初回のパッチ作業も「荒野行動-AIR」のほうが圧倒的に早い。
「荒野行動-AIR」においては容量圧縮のため、初期状態では衣装や車両、銃器などのスキンや「激戦野原」を除くマップデータ、及び画質設定「HD」のためのデータなどが削られている。つまり「荒野行動-AIR」において、初期の画質は「通常」、かつ選択可能なマップは「激戦野原」のみ、そしてスキンは極一部のみが導入されている、という状況なのである。スキンのデータが入っていないからといって流石に「全員が初期スキンになる」というわけではないようだ。
これはもちろん初期の設定であり、ユーザーは「荒野行動-AIR」の初回ダウンロード完了後、「設定」画面の一番下にある「リソース」(「荒野行動」では「システム設定」)の項目にて、「画質リソース」、「キャラクターリソースパッケージ」、「マップパッケージ」、「独立リソースパッケージ」、「サブリソースパッケージ」として5項目に纏められたものの中から、スキンやマップデータなどを任意にダウンロード/削除できる。それぞれ必要な容量も表示されているので、そのリソースによってどれだけ容量が変化するのかがひと目でわかるのもありがたいところだ。
また、よく使われるスキンなどがひとまとめになった「キャラクターリソースパッケージ」は、「リソース」画面から一括でダウンロードすることができる。そのほかにもショップなどでプレビューを見たい時など、必要な時にリソースを自動的にダウンロードしてくれる「自動」と、各スキンを選択したのちに手動で「ダウンロード」ボタンを押してダウンロードする「手動」の2通りからも選ぶことができる。
この辺りは好みだが、そこまで容量を気にせず、とりあえずスキンを見たいときに手間なくダウンロードしてほしい場合は「自動」、一方で容量削減を第一に考える場合は「手動」に設定しておいて、必要なものを都度ダウンロードするという形が良さそうだ。「手動」はダウンロードに一手間かかるが、代わりに自分でダウンロードしない限りアプリの容量が増えないというメリットがある。
さらにサウンドも一部効果音などのパッケージが選択ダウンロード制となっており、「荒野行動」と同じようなサウンド環境にするためには「独立リソースパッケージ」より「効果音」をダウンロードする必要がある。
さくっと始めてみたいアナタにも、「スキンは要らねえぜ」という硬派なアナタにも
「荒野行動」では「激戦野原」、「嵐の半島」、そして「東京決戦」の3つのマップで対戦を楽しんだり、多彩なスキンで個性を主張したり、時にはレジャーモードでメインモードのバトルロイヤルから離れた遊びを楽しんだりできる。しかし、全てのユーザーにとって全てのデータが必要かといえば、必ずしもそうではない。中には「俺はメインモードしかやらないんだ!」というハードコアな人もいるだろうし、本作のスキンの完成度の高さからするとちょっともったいない気もするが「スキンなんて使わないし見ないぜ!」という硬派な方もいるだろう。そこまで極端ではなくとも、自分にとって重要ではないデータなどがあるはずだ。
そのため、自分にとって不要なデータを消してアプリの容量を削減し、他のゲームアプリや写真や動画データなど使い道がいくらでもあるスマートフォンの大事な容量をトータルでセーブする、ということができるのが「荒野行動-AIR」最大のポイントなのである。もともと「荒野行動」でも「東京決戦」マップと「荒野レーシング」は任意にダウンロードする仕様だったが、「荒野行動-AIR」ではその選択の幅が大きく広がっている。
もちろん、「HD画質」こそ追加でリソースのダウンロードが必要なものの、FPS設定や視野の設定、その他ゲーム設定は全て「荒野行動」と同一なので、使用端末のスペックによって実現できる範囲は異なるものの、”軽量版”だからといってゲーム性や利便性が失われたり、有利不利が生まれてしまうようなことはない。一方で、これまた「荒野行動」と同じく、画質やFPSを落としてより動作の軽量化を図ることも可能だ。つまり、「荒野行動-AIR」で仮に全てのリソースをダウンロードして適用したとすると、事実上「荒野行動-AIR」は「荒野行動」と名前が異なるだけで全く同じアプリになる、ということだ。
実際、プレイ感覚としては「荒野行動」も「荒野行動-AIR」も全く差はない。ただしスマートフォンではストレージがほぼほぼ一杯の状態でゲームをプレイしていたりすると動作が重くなることもあるので、そういった状況の場合は既存の「荒野行動」より快適に遊べるようになる可能性はある。
なお、「荒野行動-AIR」の接続先サーバーは「荒野行動」と同じく「荒野行動(JP)」となるため、どちらのアプリを使っていてもマッチングするし、フレンドとも一緒にプレイできる。さらに引き継ぎコードなどを⽤いて相互にアカウントを移⾏することも可能となっている。「荒野行動」は好きだけれどスマートフォンのストレージ残量にお困りの方、スマートフォンゲームにつきものの初回ダウンロードが面倒で「荒野行動」を敬遠していた方などにとっては、サクッとDLしてサクッとゲームを始められて、しかもストレージの節約もできる「荒野行動-AIR」は福音となりえるだろう。