【特別企画】

「ディビジョン2」プライベートβの見どころはここだ!

前作「ディビジョン」を復習して続編に備えよ

【ディビジョン2】

プライベートβ開催期間:2月7日~11日

 3月15日に発売が予定されているプレイステーション 4/Xbox One用オンラインRPG「ディビジョン2」。2月7日から11日までは予約購入者や当選者を対象としたプライベートβテスト(PBT)の実施が予定されており、いよいよ発売に向けて盛り上がりを見せつつある。

 前作「ディビジョン」の日本での発売は2016年3月10日であり、実に3年ぶりの続編登場となる。未だ現役でオンラインサービスを行なっている「ディビジョン」であるが、そもそも「ディビジョン」とは一体どんな作品なのだろうか。

 本稿では改めて「ディビジョン」の内容を振り返り、明かされている「ディビジョン2」の情報と合わせることで、「ディビジョン2」に期待したいポイントをおさらいしていきたい。本稿がPBTの予習になればと思う。

「ディビジョン2」始動の前に、知っておきたい「ディビジョン」がある!

「ディビジョン」3年分のノウハウを踏襲した「ディビジョン2」

 「ディビジョン」が画期的だったのは、ソロで遊びながらいつでもマルチに移行できる点にあった。今でこそオンライン環境必須のタイト ルも一般的になりつつあるが、ソロで遊んでいたら他プレーヤーの姿が見えて、その場で共闘関係まで結べるオープンワールドシューターはなかなか珍しかったと思う。

 またシューターでありながらレベルの概念を取り入れることで、探索の楽しさも追求している。各地域には推奨レベルが設定されているため、自身のレベルを上げながら徐々に活動エリアを広げていくのが本作でのオーソドックスなプレイの流れだ。

 戦闘をこなし、地域を探索することでより上等な銃やアーマーが手に入る。敵から街の拠点を取り返せば、そこに隠された謎がひとつずつ明らかになり、新たなスキルを覚えるためのポイントも溜まっていく。RPGライクなこの辺りのシステムは、同じユービーアイソフトの近作「アサシン クリード オデッセイ」を挙げるとイメージを掴める人も多いのではないだろうか。

ソロとマルチがスムーズに繋がるシステム、RPGライクな成長要素の2つが「ディビジョン」の基礎となっている

 つまりオンライン要素とRPG要素、この2つが「ディビジョン」の根幹のシステムであった。ここに後述する「ダークゾーン」や冬のニューヨークという街並み、そして信頼と裏切りが交差する「ディビジョン」ならではのストーリーが混じり合うことで、独特の世界観を作り上げている。

 「ディビジョン2」でも、こうした基本的なシステムは踏襲されるという。しかも「ディビジョン」は記事執筆時点では2018年8月までアップデート(最新バージョンは1.8.3)が続けられており、大雑把に言えば強い装備品の獲得しやすさ、ストーリークリア後の探索の楽しさなどが大幅に強化されている。

 言い換えるなら、この3年間で「ディビジョン」は磨かれ続けてきたわけだ。そのノウハウが詰まりに詰まった「ディビジョン2」に、期待するなという方が難しいのではないだろうか。

3年に渡って洗練され続けてきた「ディビジョン」

ガラッと変わるか? 注目の「ダークゾーン」

 「ディビジョン」での目玉の1つに「ダークゾーン」というものがある。いわゆるPvPvEエリアで、通常エリアではプレーヤー同士の戦闘はできないが、「ダークゾーン」の中ではその制限が解除される特別扱いの場所だ。

 「ダークゾーン」では通常よりも強力な装備が出やすい分、プレーヤー同士の襲撃上等、裏切り上等のエリアのため、スリルと刺激をたっぷり味わえる地域となっている。

無法地帯の「ダークゾーン」(画像は「ディビジョン」)

 「ディビジョン2」の「ダークゾーン」は基本的な意味合いは変わらないものの、エリアを区別したり、マップの全体サイズを減らしたり、「ダークゾーン」ならではのスキルが用意されたり、プレーヤー同士のパワー差が標準化されたり、様相をガラッと変えている。

 「ダークゾーン」に関する詳細は公式サイトにて公開されており、PBTでもその一端を楽しめる。「ディビジョン」といえば「ダークゾーン」というくらいの代名詞的コンテンツであるだけに、PBTでの注目度もかなり高い。その仕上がりは、本編以上に気になる人も多いのではないだろうか。

「ディビジョン2」で「ダークゾーン」はどのような進化を遂げるのだろうか?

1:1スケールのワシントンDC再現に期待!

 「ディビジョン2」は、「ディビジョン」から7カ月が経過した世界が舞台となっている。場所は雪が降り積もるニューヨークから夏のワシントンDCへと刷新されているが、ここで注目したいのはワシントンDCの街並みが1:1スケールで再現されているという点だ。

 「ディビジョン」でもニューヨークのランドマークが登場していたが、全体で見れば簡略された風景だった。しかし今作のワシントンDCはリアルな(ただしパンデミック後の)風景が広がっているという。

「ディビジョン2」ではワシントンDCがリアルスケールで登場する

 これは没入度が抜群に変わるのではないだろうか。「これがリアルなサイズのワシントンDCなんだ」と思ってプレイするだけでも気分が変わると思うし、ゲーム内マップの代わりに実際の地図を見ながらプレイしてもエージェントとしての気持ちを盛り上げることができるだろう。

 あるいは将来的にあるかもしれないワシントンDC旅行に備えて、道を覚える勢いでゲームをやり込むのもいいかもしれない。いずれにしても、「リアルと地続きなこと」が与えるインパクトは大きいと思うのだ。

 また前作では「裏切り」が1つのテーマとなっていたストーリーについては……。これはネタバレにもなってしまうので、あまり多くは語らない方がいいだろう。前作で事件のカギを握る人物が「ディビジョン2」の事件にも関わっていることは明言されているのだが、どんなストーリーになるかは蓋を開けてのお楽しみにしておきたい。

 さて、長々と書いてしまったが、まずはPBTが「ディビジョン2」への最初の1歩だ。そこで体験できる内容を存分に楽しんでいきたいと思う。