インタビュー

「Path of Exile 2」開発者インタビュー。「“アクションRPGの王”になると思っている」

βテストは今年末。日本語対応も予定。ローンチ時のボリュームは60時間程度

【Path of Exile 2】

発売日 未定

価格:基本プレイ無料(ゲーム内課金あり)

 Grinding Gear Games開発の「Path of Exile」シリーズに関するメディア向け発表会が3月21日に行われた。

 この発表会では現在開発が進んでおり、6月にαテストが開催される予定のプレイステーション 5/Xbox Series X|S/PC用次世代アクションRPG「Path of Exile 2」のクラス・レンジャーについて、そして現在サービス中の「Path of Exile」の次期チャレンジリーグ「ネクロポリス・チャレンジリーグ」の情報が公開された。

 「Path of Exile」といえば、日本ではいわゆる「ハック&スラッシュ」というジャンルで親しまれているゲーム。発売から約9年が経った2022年に日本語にも対応し、根強いファンがいる作品だ。キャラクタービルドの多様性や、戦闘の爽快感、そしてレアなアイテムを入手するために何度も戦闘を行う「トレジャーハンティング」という要素が魅力的なゲームとなっている。

 今回、Grinding Gear Games共同創設者であり、「Path of Exile 2」ゲームディレクターのJonathan Rogers氏と、「Path of Exile 2」ゲームディレクターのMark Roberts氏にインタビューを行った。

 本稿ではインタビューで明らかになった情報を中心に、メディア向け発表会の情報をお届けしていきたい。

【Path of Exile 2】
「レンジャー」

ローンチのタイミングから60時間以上のプレイボリューム。「『Path of Exile 2』は“アクションRPGの王”になると考えている」

――「Path of Exile」、そして「Path of Exile 2」に共通する、アクションRPGというジャンルの面白さ、そして、その中でも「Path of Exile」シリーズだからこそ楽しめるというポイントについて教えてください。

Mark Roberts氏:まず、戦闘が楽しいというのが大前提です。その上でアイテムのシステム、経済圏が維持されているのがとても重要です。さらに、ランダムに生成されるマップにより繰り返しプレイしても新鮮な感覚を維持できたり、キャラクターの成長がバラエティ豊かであることがポイントだと思います。

 「Path of Exile」では、キャラクターの成長にも面白みがあり、ツールを使ってキャラクターをどう成長させるかを試行錯誤することができます。この点はトレーディングカードゲームに近い部分があるかもしれません。

 そしてバトルアクション面にも注目して欲しいです。特に「Path of Exile 2」は「Path of Exile」以上にその部分は面白くなっています。

――「Path of Exile 2」がローンチするタイミングでのゲームボリュームについて教えてください。

Mark Roberts氏:クラスは12クラス、ストーリーについては6つのアクトが用意されています。「Path of Exile 2」で初めてシリーズに触れる方は60時間程度のボリュームになる想定です。もちろん前作をプレイしていて慣れているプレーヤーですと、少し短くなるかも知れません。

――「Path of Exile」ではサービス開始から長い時間が経ち多くの要素が追加されています。正直なところ、要素が多すぎて初心者にとっては難しいと感じる部分もあると思います。「Path of Exile 2」では初心者向けのフォローはあるのでしょうか。

Mark Roberts氏:「Path of Exile」が色々なコンテンツを追加し、複雑になっているのは私たちも理解しています。「Path of Exile 2」でも3カ月毎に新しいコンテンツを追加することを考えると徐々に複雑になっていくかもしれません。ですが、「Path of Exile」に比べると初心者の方にもアプローチがしやすいゲームになるように開発を進めています。

――「Path of Exile」と比較すると様々な要素が追加・調整されていると思います。その中でもゲーム体験が大きく変化するような要素はありますか?

Mark Roberts氏:今日お見せした「レンジャー」の変更点で言うと、これまでは攻撃する度に一旦ストップしてスキルを使い、またキャラクターを動かすという戦い方でした。それを流れるように戦えるようにしたのが変更点の1つです。

 また、現在の「Path of Exile」では1つのボタン・スキルに集中して、そのスキルを使っていくというスタイルが主流だったと思います。「Path of Exile 2」では多様なスキルが用意されているので、1つのスキルに集中するのではなく、多様なスキルを組み合わせて最適なスキルの組み合わせを探っていく。そういったゲームプレイにすることで、よりゲームの面白みや深みが増すと考えています。様々なスキルを使って欲しいというのは他のクラスでも共通です。

――6月にαテストが行われると伺いました。そのαテストに日本のプレーヤーが参加できるのか、そして、日本語に対応しているのかを教えてください。

Mark Roberts氏:αテストに関してはロケーションをベースに選ぶことはありません。我々が信頼できるユーザーを選択していくので、その中に日本のプレーヤーもいるかもしれません。そして、αテストの段階では日本語については実装されないと思います。

 ただ、今年中、恐らく年末くらいになると思うのですが、そこで行われるβテストはオープンになりますので、日本のプレーヤーの方にも遊んでいただけますし、日本語にも対応する予定です。

――今、日本でもこういったアクションRPGが盛り上がりを見せています。このジャンルのファンにメッセージをお願いします。

Mark Roberts氏:「Path of Exile 2」はこのジャンルの中ではベストのゲームになると我々は信じていますし、皆様に愛される素晴らしいゲームになると確信していますので、ぜひ試していただければと思います。

Jonathan Rogers氏:「Path of Exile 2」は“アクションRPGの王”になると思っています。ですので、皆様に愛されることを期待していますし、これからも長年ずっと愛されるアクションRPGになると思っています。また、私自身もプレーヤーとして遊んでいく予定です。

――本日はありがとうございました。