ZETA DIVISION、「VALORANT」世界大会・敗者側決勝戦後インタビュー。 Laz選手「次回は優勝を目指したい」

Laz選手

　PC用タクティカルFPS「VALORANT」の世界大会「2022 VALORANT Champions Tour Stage 1 - Masters Reykjavik」（VCT 2022 Stage 1 Masters）において、敗者側決勝戦を終えたZETA DIVISION（以下、ZETA）のメディアインタビューが実施された。

　世界ベスト3という大快進撃を見せたZETA DIVISION。敗者側決勝戦では北米チームであるOpTic Gaming（以下、OpTic）に悔しくも敗退となってしまった。Laz選手は「OpTicが自分たちの戦い方を貫きつつ、僕たちのさらに上を行く戦い方をしてきていて、プラスで細かい連携やスキルの使い方が上手くてこれは強いなと思いました」と、OpTicに対して壁を感じたという。また、最初の方は事前の予想通りに対策できていたが、OpTicはその対策の対策をしてきたと感じたようだ。

　またLaz選手は、全マップで大きな存在感を放っていたOpTic・yay選手について聞かれると、「試合中はこの選手が強いなと思わないタイプなのであまり言葉が出ない」と前置きしつつ、安定して強い、すごく丁寧にオペレーターを当ててくる選手だったと語ってくれた。

Laz選手

　第1、第2マップと連続でマッチを落としてしまったZETAだったが、第3マップまでのインターバル中にどのようなことを話したのかという質問に対して、Laz選手は「取りたかったマップを2連続で落としてしまって、何か変えたほうがいいのかなと考えつつ、自分たちのやれることをやるしかないかなということで、いつもと同じように対策をしっかりみんなで考えて、悔いのないように全員でぶつかっていこうと話しました」と答えた。

Dep選手

crow選手

　「僕は本当に、僕もチームもまだまだこんなもんじゃなくて、優勝を目指してやろうという気持ちはずっとあって、終わる最後の1ラウンドまでずっと思っていました」とXQQコーチはいう。敗北が決定した瞬間は、すぐさま選手に駆け寄ったXQQコーチは「ここまで休みもなくプレイし続けて頑張ってきたみんなに対してお疲れ様と言葉をかけてました」と、そのときの状況を語ってくれた。

　またXQQコーチは、昨年Masters Berlinで勝利できず終えてしまったときに「後悔しかない」とコメントを残していた。今回はどういう気持ちなのかという問いには、「チームメイト5人、アナリスト1人、コーチ1人、彼らの仕事ぶりは誇りに思いますし、ここまで連れてきてくれたことにすごい感謝しています。でも、今回は自分の、特にOpTic戦に関しては、自分の仕事ぶりっていうのはすごく、もっとできることがあったのではないかと後悔しています」と、悔しい思いを語ってくれた。

XQQコーチ

　SugarZ3ro選手は大会全体を振り返って「やっぱり悔しいです」とコメント。「まだまだ成長できるなというのは思っているので、頑張りたいと思います」と続けた。またTENNN選手は、「日本は弱いというイメージをもたれいて、あまり期待されていなかったと思うのですが、ここまで信じて応援してくださりありがとうございます」と応援してくれたファンに向けてメッセージをくれた。また、「今大会で僕たちが一番対戦を行なったので、本当に色々経験できました。VCT Stage 2ではもっといいチームになっていると思います」と今後に向けて語ってくれた。

SugarZ3ro選手（左）TENNN選手（右）

　最後は、日本のタクティカルシューターでは歴史的な快挙となる結果を残すことができたが、今どんな気持ちなのか、という質問。チームのリーダーとしてLaz選手は、「世界大会で日本のチームが善戦できて、ずっと弱いと言われてきた日本リージョンが成長しているんだよ、というのを世界に見せられてすごい良かったなと思っている」としつつも、「大会結果だけ見れば『ベスト3まできたね、よくやったね』となるかもしれないですが、OpTic戦で負けた“悔しい”の気持ちが本当に強くて、次回は優勝を目指したい」と次に向けての意気込みを語ってくれた。

　「VCT 2022 Stage 1 Masters」においては、明日4月25日2時からOpTic vs LOUDの決勝戦が行なわれる。その後、各地域毎での戦いとなる「2022 VALORANT Champions Tour Stage2」も控えている。ZETA DIVISIONのみならず、日本の「VALORANT」競技シーンの今後に期待したい。

【ZETA DIVISION】