インタビュー

釧路工業高等専門学校(北海道)、N高の圧倒的強さに「為すすべなし」のまま敗戦

第3回全国高校eスポーツ選手権「ロケットリーグ」部門敗退チームインタビューその1

3月13日 開催

 3月13日に実施されている「ロケットリーグ」部門の決勝大会。準決勝第1試合では、沖縄県のN高等学校「NRLG Cats」と北海道の釧路工業高等専門学校「mirage virtual Calimba」が対戦し、「NRLG Cats」が勝利した。

 敗退となった「mirage virtual Calimba」のリーダー、Lambchan選手は試合を「N高が強かった。為すすべがなかった」と振り返る。

左から、Nano選手、リーダーのLambchan選手、Yotsubq選手

 試合は3-0とストレートで破れたが、実際に戦ってみて「チームとして全体的に差があった」と感じたという。「『ロケットリーグ』はとにかく判断のはやさが必要だが、N高はその判断がとてもはやい。なのでボールをどんどん取られるし、自分たちも動きづらかった。そこで大量得点をゆるしてしまった」と分析した。Yotsubq選手は「3試合目ではそのスピードに慣れてきたところがあったが、それでも足りなかった」とした。

 3人はそれぞれ3年生となり、全国高校eスポーツ選手権への参加は最後の年となる。しかし「ロケットリーグ」をプレイするモチベーションはまったく下がっていない。Lambchan選手は大会参加の経験をもとに「また強くなっていける」と話し、Nano選手は「『ロケリ』は楽しいゲーム。今までと同じように楽しみにながら、さらに実力を伸ばしていきたい」、Yotsubq選手は「もし機会があるなら、もっと練習して大会に出て、勝っていきたい」と語った。

 なお自分たちに足りないと思うものは「個人技」。これはそのままN高にも負けた原因であるとし、「ボールに飛ぶ判断、空中での操作の精度など、基礎的なところから練習したい」(Yotsubq選手)と前を向いた。

 3名は部活として取り組んだeスポーツ活動についてそれぞれ「楽しかった」と口をそろえる。特に「ロケットリーグ」を通して練習に取り組んだり、その中で雑談をしたりと、選手同士で多くのコミュニケーションが図れたことのほか、大会を通して知り合いになった選手と一緒にプレイできたことなど、人とのつながりが広がった点も印象的だったと語ってくれた。

 敗戦は残念ではあるものの、インタビューしている3人の表情はマスク越しにも笑顔が見えており、すでに大会へ参加できたことをポジティブに捉えている様子が伝わってきた。大会以降も、「ロケットリーグ」シーンを盛り上げてくれることを期待したい。