【特集】

【PS Plusクラシックスレビュー】PS「サルゲッチュ」

ゲッチュ! の瞬間が気持ちいい3D捕獲アクション

【サルゲッチュ】

プラットフォーム:プレイステーション

1999年6月24日発売

価格:5,800円(税別)

 従来のプレイステーションのコントローラーに2本のアナログスティックを追加し、振動機能を内蔵した「DUALSHOCK」が1997年にリリースされた。プレイステーション後期のタイミングでの追加だったが、この後、リリースされていくPS2、PS3、PS4、PS5でもコントローラの基本形はこの時のDUALSHOCKがベースとなっており、DUALSHOCKが現在の家庭用ゲーム機のコントローラの基礎を築いた言っても過言ではないかもしれない。

PS初期のコントローラー
アナログスティックが追加された「DUALSHOCK」(ライトグレー)

 そんなDUALSHOCKのリリースから2年後の1999年、世界初のDUALSHOCK専用タイトルとして登場したのが、今回紹介する「サルゲッチュ」だ。シリーズとしてはPS用の1、PS2用の2、3まで発売されたが、以降ナンバリングタイトルは発売されなくなってしまった。

 「サルゲッチュ」のルールは非常にシンプルで、基本的にはサルをゲッチュする(捕まえる)のが目的。ストーリーは、主人公のカケルが友人のヒロキが博士の家に遊びに行くと、そこにはサルの軍団が大挙して博士と孫娘のナツミを捕まえていた、というもの。

 サルたちが研究所の謎のスイッチを押すと、開発中だったタイムマシンが起動。サルたちはあらゆる時間にタイムスリップしていってしまい、主人公のカケルたちも巻き込まれる形で過去に飛ばされてしまう。

 色々な時代に逃げ去ったサルたちを捕まえるため、主人公のカケルは博士の助けを借りながら彼らを追いかけることになる。なお、本作に登場するサルたちはピポサルと呼ばれ、頭の上に赤色灯が乗っかったヘルメットを被っているのが特徴だ。また、オープニングではこれらピポサルたちを従えるボスサルのようなキャラも登場しており、彼とピポサル、博士との関係性なども気になる形で進んでいく。

 なお「サルゲッチュ」に関しては、6月2日より新たに開始されるPSの有料サブスクリプションサービス「PlayStation Plus」のプランのひとつ「PS Plusプレミアム」にて遊ぶことができる。ピポサルたちと再会したい人は、ぜひチェックしていただきたい。

ゲームを開始するとオープニングデモが開始。そこでは博士とヒロインのナツミが捕まえられており、大量のピポサルが博士の家を占拠していた

ゲッチュが爽快! 独特なアナログスティック活用法も魅力

 筆者はプレイステーションが現役の時代、残念ながら本作のプレイを逃していたが、テレビでサルが出てくるCMを見た記憶は残っている。今回は初挑戦となるが、3Dアクションゲームを多くリリースするプレイステーションらしい、試行錯誤のインターフェイスとシンプルなゲームシステムを堪能できた。

 オープニングムービーを終えると、いきなり、3匹のピポサルを捕まえるミッションが与えられる。使えるのは博士の開発した「ガチャメカ」のうち、ピポサル以外の敵に攻撃を与える「メカボー」と、ピポサルを捕まえる虫取り網のような「ゲットアミ」だ。

 このゲットアミでピポサルを捕まえるのだが、これが文章で読むのと実際にプレイするのとでは大違い。ちょこまかと逃げ回るピポサルはなかなか思った通りに網にかかってはくれない。それでもカケルを上手く操作して網にゲッチュすると、小気味のよいSEとともにピポサルを捕獲することができるのだが、これが非常に気持ちいい。

ゲッチュ!ピポサルをゲッチュするのが本作の全てであり、醍醐味だ。これが非常に気持ちいい

 最初のうちは操作が分からずにおろおろとしてしまったが、フィールドに置かれた郵便受けのアイコンに触れることで、操作方法や仕組みなどが説明してもらえる。操作が分からずおろおろしたのは、昨今の3Dアクションにおける一般的な操作方法と比較した場合、同じ箇所と異なる箇所が入り混じっているから、という理由もある。

 例えばフィールドの移動は左のアナログスティックを使って行なうが、視点変更は十字キーを使用する。○×△□の4つのボタンはアイテムの切り替えに使う。ジャンプはR1。右アナログスティックは、実際にアイテムを使用して攻撃したり、網を振る場合に使用する。アイテムや網を使いたい方向にアナログスティックを倒すという、筆者はあまり見た事のないスタイルだった。

 今プレイすると馴染みのない操作方法とも言えるが、初のDUALSHOCK専用タイトルということで、新たに追加された2本のアナログスティックを有効活用しようと試行錯誤が感じられて面白い。

フィールドに設置された郵便受けのアイコンで操作方法などが教えてもらえる

 カケルには体力が設定されており、ピポサルの捕獲に失敗して反撃を受けたり、ピポサル以外の敵に接触するとダメージを受けてしまう。そのため、ピポサル以外の敵には武器をメカボーにチェンジして追い払い、ピポサルにはゲットアミで捕まえる。逃げ回るピポサルの動きを封じるために、メカボーで攻撃して動きを止めてからゲッチュするのも重要な戦略だ。

 ということでなんとかピポサル3匹をゲッチュしてクリアすると、拠点「タイムステーション」に戻ってこられる。ここではゲーム内で稼いだコインを使ってミニゲームを遊んだり、進捗状態をセーブしたりできるほか、ガチャメカ各種の腕を磨くためのトレーニングルームなどを完備する。

指定された数のピポサルを捕獲することでステージクリアとなる。クリア後は自動でカケルの拠点「タイムステーション」に強制送還される
拠点ではここまでの進捗状態をセーブしたり、ガチャメカのトレーニング、ミニゲームなどが楽しめる

 ステージをクリアする事で次々と新たなギミックが登場したり、新たなステージに挑戦できるようになる。こうして全てのピポサルを捕まえるまでカケルの冒険は続く。

 実際にプレイした感覚としては、独特ながらもほどよく馴染む操作感が気持ちよい。特にピポサルを捕獲できた時の感触はかなり気持ちがよく、次々と捕まえたくなる。

 また、水中でピポサルを捕獲するためのガチャメカ「ミズメカ」は登場時にいきなりステージにはいかず、先ずはトレーニングで使い方をマスターしてからでないと先に進めないようになっているなど、新たに登場したガチャメカのフォローも充実しており、初見でも安心して楽しめる。

 プレイステーション用タイトルながら、アナログスティックをフル活用する作りになるので、今プレイしても違和感が少ないまま楽しめる1本として仕上がっている。ピポサルに懐かしさを感じつつ、良質なサル捕獲アクションを楽しんでみてはいかがだろうか。

【「サルゲッチュ」ゲーム画面】
フィールドにはピポサル以外の敵も多く登場する。これらはゲッチュできず、接触するとダメージを負うことになるので、うまくかわしたり、メカボーで撃退するのが得策だ
水中では酸素ゲージが表示され、時間内に水上に上がって酸素を補給する必要がある。水中では自動的にいつものゲットアミが水中専用のミズメカに変化するので、これで網を発射してゲッチュする
オープニングほか、カットシーンなどでも大量のピポサルが出現して所狭しと暴れまわる

6月3日編集部追記
記載タイトルのプラットフォームについて、一部修正いたしました。