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PS全世代を渡り歩ける新しい「PlayStation Plus」、「プレミアム」を入り方から体験してみた
2022年6月2日 12:56
- 【PlayStation Plus 新サービス】
- 6月2日 サービス開始
6月2日未明よりサービスが開始された新しい「PlayStation Plus」。従来のゲームストリーミングサービス「PlayStation Now」と“融合”を果たすことで、料金プラン次第では最新のゲームタイトルより、初代PlayStationのクラシックタイトルまでプレイすることができる。
今回は、最上位プラン「PS Plus Premium」を軸にしつつ、新しい「PS Plus」に追加された“新たな”サービスに注目し、体験した模様をお伝えしていきたい(随時更新)。
従来のPS Plusユーザーは更新日までの“差額”でアップグレード可能! 自分にあったプランを選ぼう
まずは、新しい「PS Plus」へのアップグレード。従来の「PS Plus」に加入していたユーザーは、自動的に「PS Plus エッセンシャル」に移行され、従来と同様のサービスを引き続き受けることができる。新しい「PS Plus」では、さらに2つの新たなプランが用意される。
1つは、対象のPS4やPS5タイトルが遊び放題となる「PS Plus エクストラ」。もう1つは、エクストラの内容に加え、クラシックタイトルやクラウドストリーミングが可能になる「PS Plus プレミアム」だ。弊誌では「誰でも“いい感じ”に選ぶ方法」として自分に合ったプランを探す方法をまとめている。プランの選び方で困っている方は、ぜひ参照にしてほしい。
ここからは、PS5を使用しながらアップグレードの方法をまとめる。今回加入したのは、最上位となる「PS Plus プレミアム」だ。現在「PS Plus エッセンシャル」となっているユーザーは、メインメニューの一番左「PS Plus」を選択すると、「新しいPlayStation Plusをご紹介」と表示される。
「PS Plus」メニューより「アップグレード」を選択すると、現在加入しているプランと、候補のプランが並んで表示される。ここには、現在のプランとの“差額”が表示される仕組みになっている。筆者は11月末が更新月となっているため、残りの期間は約6カ月。プレミアムとエッセンシャルの年額プランの差額(5,107円)より、約半年分(2,518円)が請求される計算となる。
なお、従来の「PS Plus」と同時に、ゲームストリーミングサービス「PS Now」に加入していたユーザーは、自動的に「PS Plus プレミアム」にアップグレード。ここで紹介している手続きは不要となるため注意が必要だ。プレイしたいタイトルを押すと、通常のダウンロード画面が表示され、データのダウンロードが始まる。
プレミアムに加入すると、先ほどの「PS Plus」メニューが変化。「ゲームカタログ」や「クラシックゲーム」、「ストリーミングゲーム」などがアンロックされる。ここまで来ると、あとは“遊ぶ”だけだ。
260タイトル以上が“遊び放題”! PS4、PS5タイトルが対象の「ゲームカタログ」機能をチェック
プレミアム加入後、さっそく試したのは対象のPS4・PS5タイトルが“遊び放題”となる「ゲームカタログ」機能。この機能は中間プラン「エクストラ」でも対象となっており、後述の「クラシックタイトル」などをプレイしない場合は、「エクストラ」でも十分といえる。
プレイする方法は非常に簡単。PS Plusメニューより、ゲームカタログを選択すると、対象となるタイトルが表示される。
対象タイトルは260本以上。「Ghost of Tsushima」や「Demon's Souls」、「MARVEL Spider-Man」など、挙げればキリがないほどの名作タイトルをプレイすることができる。なお、「ゲームカタログ」でのタイトルは全てダウンロードとなるため、複数のゲームを並行して進めるプレーヤーの方は、本体のデータ容量アップも要検討だ。
PS5が初代PSに“化ける”! 往年の名作もプレイ可能な「クラシックゲーム」機能をチェック
ここからは「プレミアム」のみで提供されるサービスを紹介していく。まずは初代プレイステーションや、プレイステーション 2、PSPのゲームがプレイできる「クラシックゲーム」機能だ。本サービスでは、過去のPSハードでリリースされた名作をプレイすることができる。
こちらもプレイする方法は簡単。PS Plusメニューより、クラシックゲームを選択すると、対象タイトルが表示される。現在プレイできるタイトルは17タイトルと少しばかり寂しいが、対象タイトルは今後も追加予定。また、「サルゲッチュ」や「鉄拳2」などの名作は現時点でプレイ可能だ。
実際に「サルゲッチュ」をプレイしたところ「あれ?こんなに綺麗だったっけ?」と感動してしまった。それもそのはずで、一部タイトルには高画質化やフレームレートが施されている。往年のゲームファンは昔の思い出に浸る機会に、最近ゲームを好きになった方は新たなゲームに触れる機会となり、年齢関係なしに楽しめるサービスとなっている。
さらに、一部の「クラシックゲーム」には、「トロフィー」機能も用意。トロフィーのコンプリートを目指す“トロコン”も可能になるなど、懐かしのゲームを新たな視点で楽しむことができる
なお、操作方法に若干の変更がある。初代PSに付属していたコントローラー「デュアルショック」には、SELECTボタンとSTARTボタンが用意されていた。だが、時は流れ現在の「DualSense」は、オプションボタンと“クリエイトボタン”に置き換わっている。
そこで、「DualSense」のタッチパッドがSELECTボタンとSTARTボタンを代役。具体的には、タッチパッド右側がSTARTボタン、左側がSELECTボタンとなっている。
“PS3タイトルまで遊べるんですか!?” 体感遅延ほぼ無しの「ストリーミングゲーム」をチェック
何百というタイトルが遊び放題となり、既にお腹いっぱい気味だが、これぞ「プレミアム」というサービスが「ストリーミングゲーム」だ。本サービスでは、「ゲームカタログ」にラインナップされているタイトルの一部が、クラウド上での「ストリーミングプレイ」に対応する。
「PS Plus」メニューより、「ストリーミングゲーム」を選択すると対象タイトルが表示。タイトルによっては、ストリーミングとダウンロードが並んで表示され、好みのプレイ方法を選択できる。ストリーミングを選択すると、画面の表示が切り替わり、ストリーミングプレイが開始される。操作方法に特別なものはなく、いつものようにプレイできる。
なお、ストリーミングプレイ中は画面キャプチャができない。また、AndroidやiOSのリモートプレイもできない仕様となっている。そのため、プレイ中の画面を紹介できないのは、ご容赦いただきたい。
ゲーマーの方は「ストリーミングプレイって、遅延するんじゃ……」と思う方も多いだろう。だが、実際に「Ghost of Tsusima」をプレイしたところ、遅延はほぼ感じられない。タイトルラインナップも、アクションやアドベンチャー、RPGが多いため、遅延を感じる場面はほとんどないだろう。また、本体容量を圧迫しないのも「ストリーミングプレイ」ならではだ。
また、「ストリーミングプレイ」の真骨頂が、PS3タイトルをプレイできること。これにより、全タイトルとまではいかないが、初代PSよりPS5までのゲームが、1台のPS5で渡り歩けてしまう。初代PS、PS2、PSPのクラシックゲームのようにダウンロードはできないが、プレイできるだけでもありがたい。
PS3タイトルには、リメイク前の「Demon's Souls」や、「God of War」、現在もなお最新ハードに移植されていない「ICO」など、名作の数々をプレイ可能。PS3の調子が悪くなってきたPSユーザーには朗報だ。
なお、「ストリーミングプレイ」の注意点として、5Mbps以上の高速で安定したインターネット接続が求められる。筆者の自宅は光回線で、PS5は有線LANで接続していたため快適なプレイができたが、Wi-Fiの電波が不安定な場所や、要件を満たさないインターネット接続だと快適にプレイできない可能性があるため、注意が必要だ。
最新タイトルをお試しでプレイできる「ゲームトライアル」をチェック!
最後の「プレミアム」独自サービス、「ゲームトライアル」を紹介する。本サービスでは、2月にリリースされた「Horizon Forbidden West」や、「アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション」などの最新タイトルを、時限付きのお試しでプレイすることができる。サービス開始時点での対象タイトルは12本。時間制限はタイトルによって異なる。
購入を迷っていたタイトルや、気になっていたタイトルなどに触れることができ、今後時間が経ったタイトルの「ゲームカタログ」への追加も期待できる。
「PS Plus プレミアム」は、プレイステーションに新たな遊び方をもたらす新サービス
新しい「PS Plus」は、これまでの「フリープレイ」や「オンラインプレイ」などの恩恵を受けつつ、プラン次第では数々の名作タイトルをプレイすることが可能だ。特に「PS Plus プレミアム」では、ラインナップやメニュー表示に課題を残しているが、初代PSより最新タイトルまでを網羅し、プレイステーションの歴史を振り返ることができる。
「プレイステーション」に新たな遊び方をもたらす新「PlayStaion Plus」。この機会に「PS Plus」を見直して、自分に合ったプランに加入するのもいいかもしれない。
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