【特集】

【PS Plusクラシックスレビュー】PSP「STAR STRIKE PORTABLE」

爽快な360度全方位シューティング。小惑星や敵機を次々掃討せよ!

【STAR STRIKE PORTABLE】

プラットフォーム:PSP

発売日:2008年12月18日

価格:761円(税別)

 「PlayStation Plus プレミアム」のサービスとして、PSPタイトルの「STAR STRIKE PORTABLE」がクラシックスタイトルとしてプレイできる。本作は、プレイステーション 3でリリースされた「STAR STRIKE HD」をPSP(PlayStation Portable)へと移植したタイトルだ。本稿ではPlayStation Vita TV を使用して、本作のゲーム画面やプレイフィールなどを紹介していきたい。

「STAR STRIKE PORTABLE」のゲーム画面。舞台となるのはシールドの張られた惑星の上空だ

シリーズはPS定番のシューティングに! PSP独自の操作方法も特徴

 「STAR STRIKE HD」のシリーズはフィンランドのデベロッパーHousemarqueによって開発された2Dシューティングで、海外では「Super Stardust HD」のタイトルでリリースされた。

 元はクラシックPC「AMIGA」で発売された「Stardust」や「Super Stardust」という360度方向2Dシューティングが原点で、シールドが張られた惑星を舞台に、画面中央に存在する戦闘機を操作し、惑星上空に降下してくる小惑星や敵の宇宙船を360度全方向に攻撃できるショットで迎撃していくというルールが展開する。

ステージは上下左右でループしている
大きな小惑星はアイテム入手のチャンス。緑のコアを破壊しよう

 自機は惑星上を縦横に動き回れ、「ロッククラシャー」(緑)、「ゴールドメルター」(赤)、「アイススプリッター」(青)という性質の違う3つのショットと、一定時間無敵となってダッシュする「ブースト」、画面上の敵に大ダメージを与える「ボム」を使いこなして戦う。

 ショットの3種は任意に切り替えが可能で、ブーストはゲージが溜まると使え、ボムはアイテムを取ることでストックされる仕組みだ。ボムやショットのパワーアップのアイテムは、ステージ上に落ちてくる巨大な小惑星を破壊する現われる緑色のコアを撃つことで入手できるようになっている。

緑のロッククラッシャーは、パワーアップすると攻撃範囲が広がる
赤のゴールドメルターはムチのようなビームを伸ばして攻撃する
青のアイススプリッターは射程の長いショットだ。方向キーの上下かSELECTボタンで切り替えられる

 球体状のステージを自在に動き回り、全方向に撃てるショットで敵を破壊していく単純明快なルールで、実に爽快だ。このPSP版は、ハードの性質上×○□△ボタンでショットを撃つことになるため、厳密には全方向ではないが、ボタンを連打することでショットが自動で拡散し、ゴールドメルターに限っては全ボタンを押すことで自機の周りを回転させられるという独自の操作によりカバーしている。

ゴールドメルターは×○□△を全押しすると自機の周囲をビームで囲える
ステージの最後にはボスも登場。倒すと次のステージに進める

 敵弾を避けることよりも、無数に現われる飛来物を撃って破壊することがメインで、爽快感はバツグンだ。飛来物はステージ上に赤い丸が表示された後に出現するという予兆があるので、それを見極めて撃ったり回避したりすることが戦術となる。ボムも頻繁に出るのであまり躊躇せず使うのがポイントだ。

ボムは周囲の敵を一掃できる切り札。ピンチのときは躊躇せずに使いたい
パワーアップアイテムは時間経過で色が変わるので、好みの色になるまで待つのもいい

 このPSP版は、PS3版でDLCとして発売されたいくつかのモードを収録し、さらにボムやブーストのみでスコアを競う独自のモードもあり、色々と楽しめるものとなっている。

 「STAR STRIKE」シリーズはその後もPS Vitaで「STAR STRIKE DELTA」、PS4では3D立体視やPS VRにも対応した「STAR STRIKE ULTRA」が発売され、PSプラットフォームの定番シューティングとなった。

 このPSP版も含め、現在も全てが配信中で、PS3版「STAR STRIKE HD」は「PS Plusプレミアム」のストリーミングプレイに対応している。他機種版はアナログスティックを傾けることでショットを撃つことが可能なので、プレイの感覚はかなり違っている。このPSP版のフリープレイを機会に、他の機種で出ているシリーズもぜひ遊んでみてほしい。

ボムだけしか使えない「BOMBER」モードと、ブーストしか使えない「IMPACT」モード。それぞれの使い方が攻略のカギとなる