「レッド・デッド・オンライン」ダイナマイト連載 無法者ども、荒野を奔る
「レッド・デッド・オンライン」ダイナマイト連載 無法者ども、荒野を奔る
第1回「登場!無法者ども、荒野に飛び込む」
2019年1月11日 12:00
待たせたな! ベータ版が開始して1か月くらいが経過した「レッド・デッド・オンライン」(RDO)、みんなはもう「RDO」の世界に飛び込んでいるか!?
今回から始まる“「レッド・デッド・オンライン」ダイナマイト連載 無法者ども、荒野を奔る”は、オレ、ライターの池紀彦と、「GTAオンライン」の連載でも活躍したDTTSのメンバーたちが、新たな世界「RDO」で思う存分楽しんじゃおうという企画だ。ゲームの基本要素の紹介はもちろんだが、オレ達が見つけた面白い遊び方もドンドン紹介していくぜ!
“「レッド・デッド・オンライン」ダイナマイト連載 無法者ども、荒野を奔る”は、この生まれたばかりの魅力的な世界で、仲間達とハチャメチャに遊んでやろうという連載企画だ。第1回目は、「RDO」そのものの基本的な要素と、オンラインだからこそできる俺達の楽しい遊び方を紹介する。皆も仲間を作って、楽しく遊んで欲しい! 記事は毎週掲載していくので、お楽しみに!
「RDO」の魅力は何といっても膨大な大自然だ。万年雪の降り積もる雪山や、切り立った崖、草も生えない荒野、林や森や湿地帯などがオレたちの遊び場だ。この広大な舞台を馬とか素足で駆け巡り、無法者たちをダイナマイトでぶっ飛ばす! 無法じゃない者たちもいっしょにぶっ飛ばす! そんな勢いでテンションを上げて遊んでいくのがこの“ダイナマイト連載”ってわけだ。
「RDO」は美しく雄大な大自然、そして現代とは違う、日本の時代劇のような独特の憧れを生む西部の世界がある。主要な移動方法は相棒となる馬だし、銃器もまだ未発達でお互いが至近距離で打ち合うような場面もしばしば。そして法を取り締まる人はなく、油断すれば隣のプレーヤーがいきなり襲いかかってくるような、無法で危険な世界だ。そして、「GTAオンライン」でオンラインゲームの経験を積んだロックスターが最新のゲームとしてこの世界でどんなことを仕掛けてくるかも見逃せない。
連載全体のキーワードは「ダイナマイト」。ダイナマイトを使って色んなものを爆破するという意味だけじゃなくて、オレ達の行動が導火線になって、もっともっと「RDO」の世界が大爆発を起こすような、より楽しくなる連載を目指していきたい。皆もこの連載を皮切りに、「RDO」の世界に飛び込み、楽しさを大爆発させてくれ!
「RDR2」の広大な西部劇世界をオンラインで遊べちゃう、自分なりの西部を楽しもう!
まずは簡単に「RDO」について説明していこう。簡単に言えば、「RDR2」の広大な世界に「自分自身」を連れていって、あの世界で自由自在に遊びまわれるオンラインゲームだ。そのため、プレイには「RDR2」のソフトが必要だが、その他の追加費用は一切かからない。
「RDR2」は隅々まで実在感たっぷりに構成された西部劇世界で、ダッチギャングを支える男アーサー・モーガンとして旅していく。オレ自身は物語に関してじっくり考えたコラムまで書いてしまうほどこの世界にのめり込んだのだが、「RDR2」と「RDO」は大きく違うんだ。「RDR2」ではアーサーになりきり、ダッチや仲間のことを考えて行動していた。オレ自身は短期連載を通して「RDR2」で悪徳プレイを積極的にやってきたが、通りすがりの罪なき人を後ろから銃で撃ち殺すような場合、「アーサーはこんな事はしないだろうな」など、アーサーのキャラクターにそぐわない行動に違和感を感じる事も多く、心の底から自由に遊べない面が正直あったんだ。
一方、「RDO」は何もかもが“自由”なんだ。オレはこの世界に「GTAオンライン」と同様に、オレ自身として飛び込んできた。スタイルは毎度お馴染みのスキンヘッドだ。ツルツル頭はやっぱり落ち着くぜ。そして赤いジャケットも手に入れたので、あとは幸せの黄色いネクタイを探すだけだ。
そんなオレが数日この世界にいてしみじみ感じたのは、「やっぱりこの世界は広いなあ」ということだ。乗り物が馬か馬車、または鉄道くらいしか存在しないというのもあるが、どこにいくのにも時間がかかる。そもそも道中で動物を見つけたらついつい狩りにいっちゃうし、すれ違う人たちに銃を向けて金品を強奪したりしているから、ますます時間がかかる。でもこののんびりとした感じが心地よかったりもするから不思議だ。
もちろん本気を出して、余計な道草をせずに地元のヤンキーのように、獣道や、林の中を強引に進むような“現地走り”で、道なき道をストレートに突き進んで、現地に直行すれば、意外と早く着くこともできる。こんな感じで移動1つ取っても、色々試したり、遊ぶことができるのが「RDO」の面白いところなんだな。
そして、「RDO」には多彩なコンテンツがある。「RDR2」で思わずメインストーリーをそっちのけでのめりこんでしまった釣りや狩りも「RDO」の世界で思う存分楽しむことができる。悪徳行為の数々も、「RDR2」と比べて法執行官の追っ手が貧相なので、これまで以上にやりたい放題にやれる。他のプレーヤーを殺すPKだってもちろんありだ。
さらに「RDO」ではオリジナルのストーリーも用意されている。このストーリーは現段階ではまだ完結していないが、今後のアップデートでストーリーが進んでいく事を考えると、今からワクワクが止まらない。
一方で「RDO」で非常にシビアになったのが金だ。「RDR2」の頃は、序盤こそ貧乏生活だったが、後半になってくると、店頭で売ってるものは端から全部買ってもおつりがくる程度に小金持ちになれた。ところが、「RDO」ではあらゆる物価が高騰しており、弾薬1つ買うのにもかなりの金がかかるようになっている。そのため、「RDO」では常に金稼ぎの事を考えて、行動していく事が多くなる。
また、経験値を稼いでランクを上げていく事も重要だ。ランクを上げていくことで、強力な武器や、カッコカワいい衣装、馬の種類などがどんどん追加されていくのだ。
フィールド上で自由に遊べる以外にも「RDO」では多くのコンテンツが用意されている。前述のストーリーもそうだが、それ以外にもフィールド上の特定アイコンに行き、依頼を受ける事で報酬が得られる「見知らぬ人」ミッション、ほかのプレーヤーとバトルして経験値や金が稼げる「戦闘シリーズ」などの対戦ミッションやレースなども多く用意されている。金や経験値を稼ぐには、こうしたミッションを受けていくのが1番効率がいい。他にもフィールド上に突然発生する野盗の群れや、ギャングの棲み処などもあり、これらを殲滅する事でも経験値や金が稼げる。
この中でもオレが最近よく遊んでいるのが「見知らぬ人」ミッションだ。依頼内容が豊富な点と、フィールド内を駆け回って遊べるので、地形を把握するのにも都合がいいし、そこそこ効率よく経験値や金が稼げるからだ。この辺の金や経験値稼ぎのコツ、「RDO」ならではのミッションについては、今後さらに細かく紹介していくので、楽しみにしていてほしい。
仲間と一緒に遊ぶなら民警団! 皆で馬を走らせる楽しさ
「RDO」ではフレンドなど、仲間と遊べる仕組みとして「民警団」が用意されている。1人でフィールド上をブラブラと歩き回るだけでも十分面白いが、仲間と遊ぶことで、本作の魅力は無限大に広がっていく。1人より2人がいいし、2人より3人、いや多ければ多いほど面白いんだ。
民警団は「GTAオンライン」のクルーの小規模版みたいなもので、臨時の民警団は4人までだが、200ドルを使うと名前がつけられる常設の民警団が結成できる。常設の民警団では最大で6人のメンバーが参加でき、リーダーを入れて計7人のプレーヤーが仲間として一緒に行動できるようになる。リーダーはキャンプを設置して、仲間たちを休ませることができる。キャンプ内では自分の寝床も用意されており、そこでワードローブを使ってコスチュームの変更や、キャンプの火を借りて肉を調理したりすることができる。
前述の「見知らぬ人」ミッションでは民警団単位でないと受けられない物も存在する。「見知らぬ人」ミッションは、1人でも依頼を受けられる物があるが、他のプレーヤーが介在するフィールド上で発生する物なので、邪魔をされたりすることもしばしばある。例えば、馬車を強奪して持って帰ってきてほしい、という依頼を受けた場合、馬車を強奪し終えると、セッション内の他のプレーヤーはこちらの馬車を強奪、または破壊してミッションを失敗させようと仕掛けてくる。
ところが民警団を組むことで、こうした他のプレーヤーからの妨害を防ぎやすくなり、ミッションの成功率は格段に上がる。前述のような馬車を強奪するミッションの場合なら、馬車を操作する人と、その周囲にやってくる他のプレーヤーを牽制、または排除する担当のプレーヤーがいるだけで、かなりミッションがスムーズに進められる。
そもそも民警団単位で動いているとわかっただけで妨害を諦めるプレーヤーも多いため、抑止力の効果もあるのだ。もちろん、相手も民警団を組んで、集団で妨害してくる事もあるので一筋縄にはいかないが、そうなったら仕方がないので全面戦争で返り討ちにするしかないな。
民警団のもう1つの魅力を紹介しておこう。それはフレンドリーファイヤーをオフにできる機能だ。仲間に誤射してしまうのを防ぐための機能だが、この機能を使うと、仲間のダイナマイトで死ななくなるが、爆風などの地形効果は有効のままなのだ。つまり民警団の仲間を相手にダイナマイトを爆発させた場合、爆発が原因で死ぬことはないが、爆風の効果は仲間に適用されるため、ダイナマイトの爆風で派手に飛ばされる。オレたちは雪山でこれを試して、ド派手に飛び回ってみたが、もっと他にも面白い遊び方がないか、今も色々模索中だ。こうしたユニークな遊び方をあれこれ試すのも仲間が一緒だとめっちゃ盛り上がる。
民警団は現在、最大7人までしかメンバーにできないのが悩みの種だ。今後のアップデートで人数が拡大できるようになることを期待したい。
DTTS、絶賛活動中! 投げ縄バンジーで大盛り上がり!
オレは現在、「GTAオンライン」でクルーを組んで共に戦った「DTTS」のメンバーたちとともに「RDO」の世界にやってきている。メンバーたちは全員がそれぞれ民警団を持っていて、入れ替わりでリーダーを交換しながら、プレイしているんだ。彼らと共に「見知らぬ人」ミッションを巡っていると、ほぼ失敗することなく、無事に達成することができるし、いろんなミッションに挑戦することができて面白い。
また、ミッション以外にも釣りや狩りなども一緒に巡っているが、1人だとなんでもないような事が、みんなで集まるとしょうもない笑いに発展したり、ちょっとした1人の閃きが、とんでもない事件を巻き起こしたり、日々何かしらの盛り上がりを見せるのはオンラインゲームならではの魅力だな。
先日は、釣りや狩りで獲得した大量の獲物を1度に荷馬車で運べないかとトライしてみた。現時点では荷馬車の後ろにプレーヤーが荷物を積む機能は実装されていないが、そこに無理やり獲物を載せて、馬車を走らせる。そのままだと馬車からボロボロと獲物が落ちてしまうため、他のプレーヤーが荷馬車の最後尾に座る事で、荷物の落下を防いだり、と知恵を絞ってみんなでワイワイと馬車を走らせたのは非常に愉快だったな。
他にも雪山の奥地に全員で赴いて初日の出を見たり、雪山にある凍りついた湖の上を馬車でドリフトして遊んだり、想像力を膨らませて遊ぶのが得意なメンバーたちに囲まれているので、毎日退屈せずに「RDO」を満喫できているんだ。いつも感謝だぜ!
コンテンツも豊富だし、現状でも十分に楽しめる「RDO」だが、細かい点を見ればまだまだ不足している点も多い。例えば馬車については現時点では、手元に保管する事ができない。だが「GTAオンライン」で車を乗り回していたオレたちからすると、馬だけじゃなくて馬車についても手元に置いて乗り回していきたい。ということで、今のうちからフィールド内を移動している馬車を奪っては、その性能や走りやすさなどを模索している。
また、ネットで見かけたアイディアを元にした、投げ縄を利用したバンジージャンプごっこも面白かったな。橋の上から落下する別のプレーヤーを、投げ縄を使って捕まえる事で、落下を防ぎつつ、宙ぶらりんの状態にするバンジージャンプができないかと試してみたんだ。
実際に高さのある山奥の橋などを探し出していざレッツバンジー! 「RDO」では死亡しても特に金などが減らないため、あまり死ぬことに対する躊躇がないため、オレは投げるよりも率先してジャンプする側を志願したんだ。特攻精神ここにアリだな。
ところが、まず民警団のフレンドリーファイヤーがオフだと投げ縄が引っかからない。そのため、勇ましくジャンプしたオレに縄は一切かからず、奈落の底に悲しげな悲鳴と共に飛び込んじまった。また、民警団を解散して再トライしたが、思いのほか勢いよく橋から飛び出すので、投げ縄のタイミングが非常に難しい。早すぎると飛び出す前に捕まえて引きずり戻してしまうし、遅いと縄が届かず悲鳴とともに死のダイブが待っている。失敗して死亡者が出るたびにこちらは大爆笑の渦だ。
そのため、次にオレたちが考えたのはロケーションだ。普通の橋はどこも欄干があるから、つり橋を試そう、いや、崖の上の方がいいんじゃないか? 試行錯誤しているうちに、役割分担が明確になっていき、なぜか飛び込む担当者と投げ縄担当、それを双眼鏡やカメラなどで実際に映像に残す撮影班と、いった感じでトライアンドエラーを繰り返した。
撮影班がいるとなると、飛び込み担当のオレはなんだか役者の気分になってきた。別に役者の経験はないが、崖をジャンプする前に、投げ縄担当に「踏み切るのはここの場所くらいですか? 」などくだらない確認を撮影前の役者口調で声をかけてみたり、「プロは本番で成功させて結果を出さないと意味がない」なんて意味のわからん事を言えば、撮影班もノリノリで「カメラOKでーす!」など声を掛け合うしょうもないテンションで盛り上がった。
投げ縄担当者によると、投げ縄でつかんでもそのまま放置していると割とすぐに縄が外れてそのまま再落下してしまう。だがすぐ引き上げると、単なる救出劇になってしまって「ファイトー! いっぱーつ!」ってどこぞの栄養ドリンクのCMのように声をかけたくなるビジュアルになってしまうため、引き上げのタイミングが難しいようだ。
個人的に盛り上がったのは、今回のやりとりの最中、仲間たち以外にも、セッション内にいた1人のプレーヤーがふらっと遊びにきていた。最初の頃は特に手を出してくるでもなく、一緒にブラブラと行動していたので、特に気にせず放置していたんだが、投げ縄バンジーを見てテンションが上がったのか、うちの投げ縄担当に投げ縄をかけて遊びだしてしまったんだ。
この段階でなぜかすっかり役者魂が燃え上がっていたオレは、ついカッとなってそのプレーヤーを後ろから「まだ撮影の途中でしょうがー! 」と、妙なテンションでナイフを突き立ててしまった。巻き起こる爆笑と、再度真剣な表情でバンジーに挑む人たち。オレたちなんなんだ? と不条理ギャグのような笑いが面白かったぜ。
とまぁ、こんな感じで何度かのトライアンドエラーを経て、バンジージャンプ、とまではいかないけど、吊り下げ動画も撮ってもらったので成功例、失敗例も合わせて見てみてほしい。失敗例はなんか昔のジャッキー・チェン映画のNG集みたいな感じで面白いな。
こんな感じでないものはないなりに、自分たちでイメージして新しい遊び方を発見するべく、トライアンドエラーを一緒に楽しむ。本連載では、今後もそんなメンバーたちとどんどん「RDO」を掘り下げて楽しんでいくから期待してくれよな。