コメディアンBJ Foxの脱サラゲームブログ

連載第21弾

コンマリメソッドの対極にある「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」×「NINTENDO LABO VR KIT」。モノが増えた方が人生もゲームも楽しいと思うんだよね

 このあいだアメリカに行ってきたとき、片付けコンサルタントのコンマリこと近藤麻理恵さんの人気の高さにびっくりした。コンマリが開発した「片付けの魔法」がNetflixで放送され、アメリカ中の世帯が家にある古着や雑貨にトキメキがあるかどうか精一杯チェックしまくっているようだ。アメリカの友達には、「日本は綺麗だね。日本人が家をすっきりにするね、ミニマリズム生きようとしているね」と僕にその素晴らしさを謳っていた。

【外国人日本語スタンダップコメディ:「コンマリが米国で大人気!」】
アメリカのコンマリ愛があまりにも圧倒的だったため、日本に戻ってスタンダップコメディのネタとしてついに出てしまった。

 でも日本ってミニマリズムかな? 僕は、「本当にそうかな?」と首を傾げざるを得ないんだよね。確かに僕にゲーム好きな友達はコンマリメソッドに固執していると決して言えない。ミニマリズムどころか、モノを集めようとしている!

グッズ!
フィギュア!
限定版!

 全部大好きだよね。中野ブロードウェイはコンマリから見ると地獄に近いところかな。

 僕自身は、2回も海外転勤をしてきたから、逆にモノを集めないようにしているタイプ。仕方なく大事にしていたものを捨てざるを得ない、つらい経験もしてきたから、今は少なめ。ゲームはダウンロード版だし、本はキンドル、Tシャツは、日本の夏の猛暑に夜の汗で臭く着れなくなるまでキープ。あとは持たない。

 でも、先日理由があってAmazonで大きなモノを衝動買いしてしまった。「NINTENDO LABO VR KIT」だ!

【NINTENDO LABO VR KIT】

 NINTENDO LABOは、正直に、全然フォローしていなかった。Amiiboもそう。ただ、また任天堂さんの終わりのない遊びの冒険の最新のチャプターとして受け止めた。でも、確かにVR機能までついてきて、しかもVRモードを目玉タイトルの「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」や「スーパーマリオ オデッセイ」までVRモードを追加されるなんて無視できないよね。

【まずは組み立て!】
来日してから3つ目の組み立て!まずは、背景のイケアのソファ(難易度:やや高め)、バンダイのスターウォーズのプラモデル(難易度:並)、そしてVR KIT(難易度:楽しい!)。かわいい解説ソフトも付いている

 面白かった。バルセロナ対リヴァプールのハイライトを見ながら、作業に1時間ほど掛かった。組み立てながら、ずっとメッシがすごいね、と、一体任天堂のどの変人天才折り紙マスターがこの組み立てのデザインを思い浮かべたかのだろうかと、ずっと思ってた。別に難しくないけど、その人の想像力は、この一般人には想像できない!

 セット自体は、(折り紙にしては)すごく丈夫で、組み立ても面白いし、他の組み立て式のやつと違って迷い無いし、イケアのソファーと違って終わってもミスちゃったなと疑わせるような、残ってしまったパーツもなかった! その出来映えに満足して、軽くミニゲームを3分ほどプレイして、いよいよメインイベントへ!

【「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」!】
「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」をやる僕

 「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」はここで説明する必要が全くないほど、傑作中の傑作だろう。オープンワールドの傑作。2017年に発売当時に初めてプレイして、ハイラル王国で馬を走らせていたとき、このシステムで「レッド・デッド・リデンプション」をプレイしたいなぁ、という想いをずっと抱えていた。

 逆に、2018年「レッド・デッド・リデンプション2」をプレイしていたとき、「やっぱり、『ブレス オブ ザ ワイルド』のほうがいいねえ」という思いに襲われてた。やっぱり、その2タイトルを比べると、頑張って、時には無理矢理に自由度をアピールするロックスターと対照的に、BOTWはさりげなく、苦労している様子一斉なく、最高に自由なオープンワールドの体験を提供してくれている。

【馬に乗る】
「レッド・デッド・リデンプション2」以来の馬乗り。今回は厄介な警察にいつも追いかけられることなく、気楽!

 サッカーだと、ロックスターが顔が真っ赤で息が切れているリヴァプールの中盤だとすれば、任天堂はまだ汗もかいてもないメッシ、みたいな。だから、このVRアップデートは、僕にとってハイラル王国への里帰りの口実として大歓迎した。しかもゲーム全体がVR対応となっているなんてすごいと思ってさっそくVRハイラルへ行ってみた。

【遊んでみた】

 体験した感想だけど、なんと言えばいいかなぁ。実験として面白かったのは間違いない。まずは、高いところまで登ってパラセールで飛び込んでみた。確かに、首を振りながら、VRの景色が圧倒的だった。画質が荒いところもあったが、圧倒的だった。

 そう、画像がちょっと荒いんだよね。もちろんSwitchはPS4 Proと比べるとパフォーマンスで劣るのはわかっているんだけど、テレビ出力の1080pのSwitchに対して今まで文句1個もなかったから、ビジュアルが少し弱い携帯版で、本当の目の前の「目の前まで」、あの端末を持ってきてしまうと、やはり、画像が荒く見えるよね。

【「ゼルダ」に夢中になる僕】
目の前の目の前といえば、このくらい!

 他のタイトルであれば それでも大丈夫かもしれないが、やはり美しいゼルダはちょっともったいないところがあった。まもなくしてあんなに綺麗かつ独特のスタイルのあるグラフィックをちゃんと見たくなってきた!

 なんかVRは未来的な感じをしていたけど、ゲームに慣れてくるとこのVR KITは、HD映画をVHSで見ているかのように気持ちになってきた。

 あと、ずっと顔の前の 本体に手を付けないといけない、コントロール操作は別に問題ない。が、グラフィックスの関係でやっとテレビ出力モードに戻したとき、操作もどのくらい長く楽しめるか、考えてきた。長時間やるのは疲れるかもね。

【ちょっとVRに疲れてきた僕】

結論:
・ゲームとしては、厳しいところもある。
・実験としては、面白かった。
・オープンワールドの傑作へ再び手にする動機付けとして完璧だった
・VRに疲れたあとTVモードでそのままプレイし続けた。やっぱり「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」は最高のオープンワールドゲームだ!

追伸:
 せっかくだから、「スーパーマリオ オデッセイ」のVRモードもチェックした! 「マリオ」の場合、「ゼルダ」と異なって、全体のゲームをVR対応にすることなく、特定の新規VRステージが追加されてきた。そのせいか、VRに最適化されていて遊びやすい。純粋なVRコンテンツという意味では「マリオ」の方が成功していると言えるだろう。ほぼミニゲームと考えていいくらい、ちっちゃいステージで、もう1個の任天堂の傑作を久しぶりに味わいながら、VRの面白さが体験できた。

 その点でいうと、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」は、ゲーム全編がVRに対応しているとは言っても、最初から最後までVRモードでクリアする人はいないと思う。だけど「マリオ」のVRステージは、1つのコンテンツがコンパクトだから繰り返し遊びたいと思った。別にグラフィックスで勝負している訳でもない「マリオ」だから、画質の問題がそんなに感じられないし、コントロールも面白かった! VRモードはどちらかというと「マリオ」のほうがオススメかな。

【「スーパーマリオ オデッセイ」VRモード】
「スーパーマリオ オデッセイ」のVRモードは、3つのステージだけだが、特別に今回のVRアップデートのために開発され、普通に楽しかった。楽団員(バンドメンバー)の楽器を集める遊びで、VRコントロールに慣れてきたら、楽しく体験できる