レビュー

「マリオパーティ スーパースターズ」レビュー

ミニゲームは全100種! ミニゲームだけを遊ぶゲームモードも搭載

 本作を遊ぶ上で外せない、全部で100種類にも及ぶ様々なミニゲーム。基本的にはシンプルな操作で遊べるものが多い。その一部を紹介しよう。

 まずは、最も数が多い、4人がそれぞれ競い合うタイプのミニゲーム。

「いろいろキノコ」。キノピオが出すパネルと同じ模様のキノコに移動する。ヒップドロップなどを使って他のプレーヤーの移動を阻止しよう
「ノコノコころころ」。床を傾けてコウラを滑らせて、早くすべてのパネルを開けよう
「スケートレース」。コースを5周しての順位を競う。壁や内周に触れると、スピードが落ちてしまう
「クッパひゃくめんそう」。クッパの顔を引っ張って、中央のお手本により近づけよう
「なぞってクレヨン」。お手本の線をクレヨンでうまくなぞっていこう
「いねむりワンワン」。ワンワンが起きそうになったら樽の中に隠れながら進み、赤いボタンを押して扉を開いたら脱出する
「ぜんまいヘイホーレース」。ぜんまいをたくさん巻いて、ライバルより遠くへ飛ばそう
「あめふりパックン」。雨が降っている下にパックンフラワーをもっていき、より多くの水をあげよう
「チョロプーのリベンジ」。チョロプーに見つからないように穴から顔を出す。たたかれそうになったら、隠れよう
「きちんとおかたづけ」。お手本の場所を覚えたら、バラバラに落ちたものを元通りに片づける。他のプレーヤーに見られたくない時は、カーテンをしめることができる
「ドッスンパズル」。同じ色のブロックを2個以上つなげて消す。ドッスンはブロックを押しつぶしてくれるので、うまく活用しよう

 プレーヤーがそれぞれチームを組んで戦う2vs2のゲーム。スポーツゲームが多く見られる。

「スピードホッケー」。コウラをうまく弾いて、相手のゴールへ入れよう
「ムカデGO!GO!」。ふたりで息をあわせて、同じ足を出しながら進んでいこう
「もぐもぐビッグピザ」。大きなピザをふたりで協力して時間内にたくさん食べよう。サラミと耳は、食べる速度が落ちるので注意
「シーソーでコインあつめ」。空にうかぶコインをふたりで協力して集める。相棒が取り逃したコインを上手く回収しよう
「ペアでレース」。ふたりで協力して進む地下迷宮。お互いにスイッチなどを操作しながら、ライバルチームより早くゴールしよう
「ミニミニサッカー」。ふたりチームで行うコウラをボールに見立てたサッカーゲーム。ゴールはなく、ライバルチームの陣地のクリボーを先に全部倒したほうが勝ち
「はくねつ!ビーチバレー」。ビーチバレー。同じ人は2回連続でボールに触れず、3回以内にボールを相手コートに返さなければならない。ジャンプからのアタックも可能

 1vs3のゲームでは、大抵はだれかひとりが邪魔する”親”のような立場に、残る3人は親からの攻撃を制限時間いっぱいまでうまくかわし切るようなものが多い。

「グルグルホッピング」。ひとりは穴の開いた円盤をぐるぐる回す。他の3名はホッピングをしながら穴に落ちないように頑張ろう
「ころころペッタン」。ひとりは小さい箱でコースを逃げ回る。残る3人は、大きな箱で小さい箱を潰そう
「GOGO!コンベアー」。ひとりは上の段で、残る3人は下の段。ひとりは頑張ってコインを回収して、できるだけ下の段に流さないようにしよう。下の3人は、流れてきたコインを協力して回収しよう
「ウェーブウェーブ」。ひとりはヒップドロップでウェーブを起こし、残りの3人をステージから押し流そう。3人は制限時間まで、ウェーブをジャンプで避けよう
「キケンなトゲこんぼう」。ひとりは、トゲこんぼうを出す方向を決められる。3人は、うまくトゲこんぼうをかわそう
「ゴールゴールゴール!」。ゴールキーパー vs 3名での、PK戦。3人側は、10点を目指して頑張ろう
「トライをきめろ!」。ひとりはボールを持って走り、3名はタックルでボールを奪う。タックルをうまくかわして、ゴールを目指そう
「ありじごくデンジャラス」。ひとりは砂の回転方向を決め、他の3人はありじごくに飲まれないようにコインを回収する。砂の回転方向がポイントだ

 さらには、ふたり用の対戦ゲームもある。

「つなげてブロック」。ブロックを5個以上つなげて消す、落ちものゲーム
「かいてんパズル」。ボールを5個以上つなげて消す。数字が書かれたボールをうまく消すのが重要

 これらのミニゲームは、ボードゲームマップだけではなく、「ミニゲームマウンテン」でひたすらミニゲームだけをプレイすることも可能だ。好きなミニゲームをひたすら遊ぶフリープレイや、2vs2に分かれてのタッグマッチ、1vs3の3人チャレンジ、スポーツゲームを楽しんだりパズルでハイスコアを狙うチャレンジ、オンラインのひとりプレイ専用で何連勝できるかを目指すサバイバル、デイリートライアル、ミニゲームでコインを集めてコインの数を競うモードなど、様々なモードが用意されているので、ぜひ活用して「マリパ」を楽しんでほしい。

 なお、ミニゲームはプレイするときにCPUの強さ設定や、ミニゲームの操作説明を挟むかを選ぶことができる。既に何回も遊んでいて操作説明が必要ない場合などは「説明なし」に設定しよう。CPUの強さを「やさしい」にしておけば、小さなお子さんでもCPUと互角の勝負ができるくらいの難易度になる。

ついついミニゲームをすべて遊んでしまったのだった……

シンプルだけれどそこがいい! 「マリパ」の良いバランス感を味わえる

 本作のマリパの、いわゆるホームワールドには、様々なデータを見ることができるデータハウス、ミニゲームマウンテン行きの船、「マリオパーティ」本編へと向かう土管、キノピオショップ、フレンドハウスなどがある。

 本作はオンラインに対応しているということもあり、データハウスでは「マリパカード」という名刺のようなカードを作成することができる。

 このカードは何回でも自由に編集ができるので、「好きなミニゲーム」などはまだよくわからない、というときは、適当に選んでから後で変えておけばいい。オンラインで遊ぶ予定の人は早めに作っておこう。マリパカードのデザインは、ゲームを進めてコインを集めることで、ショップで購入することができる。ここでひととおりの準備を終えてからボードゲームマップへ向かうか、ミニゲームマウンテンへ向かうといいだろう。

 ここまで紹介してきたように、本作はボードゲームならではの”運”はもちろんあれど、”大人から子供まで手軽に遊べて、あまり操作テクニックを必要としない”要素が多い。唯一、2vs2のゲームに多いスポーツゲームや落ちものパズル系のミニゲームだけは、得意不得意が大きく分かれると思うが、他は誰でも楽しく遊べる難易度や操作性のものが多くチョイスされている。

アクションが露骨に関わってくるミニゲームは筆者も相当手こずった

 また、ボードゲームには、どうにもできない要素(通れない場所、他プレーヤーの停まったマス次第で起こるハプニングなど)はあれど、アイテムショップで購入するアイテム次第でピンチをチャンスに変えたり、他のプレーヤーの邪魔をすることもできる。

 例えば「のろいサイコロ」などはサイコロの出目が1〜3のみになってしまうアイテムだが、ライバルがあと5マスでスターショップにたどり着いてしまう、という時に使えば、ライバルのスター購入を1ターン先延ばしにすることができる。

 たかが1ターンではあるが、その1ターンに何が起こるのかわからないのが「マリパ」。家族でのんびりワイワイと楽しむも良し。世界中のライバルとガチ対戦を楽しむのも良し。本作はそのどちらも楽しみやすい調整となっているので、襲い来るハプニングやギミック、ライバルの攻撃を上手くかわして、1位を目指して頑張ってほしい。