DLCショートレビュー

バイオショック インフィニット:クラッシュ・イン・クラウド

スカイライン、ティアを使い、敵の配置を把握して高得点を狙え!

スカイライン、ティアを使い、敵の配置を把握して高得点を狙え!

スカイラインで高速で動き回って敵を倒す
エリザベスが異世界から呼び出せるティア
ラプチャーが舞台となる次期DLC「Burial at Sea(邦題未定)」のスクリーンショット

 次に各マップのインプレッションも語っていきたい。「OPSジール」は空を飛ぶ船のドックでの戦い。スカイラインが張り巡らされており、高速で移動しながら戦うことになる。最初に挑戦するマップだが高低差も激しく、敵がどこから攻撃してくるかを把握するのが難しいところもある。

 スカイラインでマップをぐるりと回れるので、スカイラインの戦いを覚えるのにいいマップだ。スカイラインにつかまっている間は常に移動していて、方向を変えたりすると大きく視界が動いてしまうので焦っていると戦いにくい。逆にこの戦いになれると高得点が狙える感じだ。

 「君主と愚か者シアター」は最初から耐久力が高い敵がいて難易度が高い。他でパワーアップしてから戦いを挑む方がいいかもしれない。中央の広いステージと、見下ろすような建物との高低差が激しく、離れたところから一方的弾を撃ち込まれるような状況もある。敵が最初にどこにいるか、把握することで有利になると感じた。

 「レイヴンズ・ドーム」は空に浮かぶ小さな“船”が複数あるマップ。ここはティアで呼び出せる砲台が多いが、敵もRPGを撃ってきたりと気が抜けない。また、行きにくい高い場所がある。船は乗っていると移動する場合もあるがウェーブごとに動きがちがうのか法則性がまだ見えない。こういった所は今後の課題だ。

 「バイオショック インフィニット」はビガーの組み合わせ、武器の組み合わせ、さらにティアを使いこなすことで様々な戦い方ができる。「クラッシュ・イン・クラウド」では特にやり混んでいくことでどの状況でどうしていけばいいのかが見えてくると感じた。

 本作は武器は2つしか持ち運べないため、ストーリーモードでは武器と状況が合わない場合もあり、「ここであの武器が撃てたら良かったのに!」と感じることもあった。一方、「クラッシュ・イン・クラウド」ではウェーブ前にしっかりと準備ができる。またちがうアプローチで敵に挑むと言った戦い方そのものにも幅があるところが楽しい。色々な方法を試しながら世界のプレーヤーとスコアを競っていきたい。

 もう1つ「クラッシュ・イン・クラウド」の大きな魅力が、「コロンビア考古学研究所」でアンロックできる様々なコンテンツだ。ゲーム内の原画や、開発時の資料など「バイオショック インフィニット」の世界を掘り下げるアイテムが多数用意されており、変化していった開発の流れなども見ることができる。これらのアンロックもシルバー・イーグルが必要だ。

 「クラッシュ・イン・クラウド」はストーリーモードとは異なる本作の楽しみ方を提示するコンテンツだ。戦闘に対するやり込み要素を掘り下げ、開発のこぼれ話や、ストーリーボード、原画なども見ることができる。しかし一方で、わがままな意見ではあるが、ストーリー要素がないと言うところは個人的に寂しく感じた。特にエリザベスとあまり会話するシーンがないのは物足りなく感じた。

 ストーリー要素、エリザベスとの関わり合いに関しては、近日配信予定のアドオン・パック第2弾の「Burial at Sea(邦題未定)」に期待したい。「バイオショック」の舞台となった海底都市「ラプチャー」を舞台に、2つのエピソードが描かれるという。エリザベスとの冒険はまだ終わらないのだ。リトルシスターや、ビックダディとも出会えるのだろうか。とても楽しみである。

【スクリーンショット】
「OPSジール」は最初に挑戦できるマップ。障害物が多く隠れやすい
上から狙われやすい「君主と愚か者シアター」。かたまった敵をどう倒すかも課題だ
空に浮かぶ船から攻撃される「レイヴンズ・ドーム」。船の動きが攻略の鍵となる
「コロンビア考古学研究所」は資料コーナーもあり、本作の開発資料などをアンロックできる
Amazonで購入

(勝田哲也)