PS3 / Xbox 360「スーパーストリートファイターIV」特集

「スーパーストリートファイターIV」特集
脱初心者への道 第1回~準備・実戦編~


  • ジャンル:対戦格闘
  • 発売元:株式会社カプコン
  • 価格:通常版4,990円 / コレクターズ・パッケージ5,990円
  • プラットフォーム:PS3 / Xbox 360
  • 発売日:発売中(4月28日)
  • プレイ人数:1~2人(オンライン時:2~8人)
  • CEROレーティング:B(12才以上対象)




  
Page2:実戦編
 

■ 実践編1:使用キャラクターの把握

 使用キャラクターが決まったら、技のコマンドと性能を把握しよう。これにはトレーニングモードを使うといい。トレーニングモードに入ったら、メニューからアタックデータとキーディスプレイをONにする。アタックデータを表示することでダメージ値とスタン値がわかるようになる。とりあえずスタン値は無視して、ダメージ値だけ確認すればいいだろう。キーディスプレイでは入力したキーが表示される。技が出ないと思ったら、キーディスプレイを確認して原因を突き止めよう。

様々な状態を設定できるトレーニングモード。技性能や反撃技のチェック、コンボ練習など、多方面で活躍してくれる。アタックデータとキーディスプレイをONにしておけばダメージやスタン値もわかる

 通常技、特殊技、必殺技、EX必殺技、スーパーコンボ(以下スパコン)、ウルトラコンボ(以下ウルコン)と覚えることはたくさんある。通常技にしても立ち、しゃがみ、ジャンプなどの状態に加え、距離などにより変化するものがあるし、必殺技も弱、中、強で性質が異なってくる。これらキャラクターの技は全て出せるようになっておきたいが、一部苦手な入力の技があった場合、切り捨ててみてもいい。いつでも出せる技で戦いを組み立てればいいだけだ。難しい入力の多いスパコンやウルコンを使わずともダメージさえ与えられれば勝利できる。一気にダメージを与えられるため、ゲージがたまると出したくなるかもしれないが、策もなくスパコンやウルコンを繰り出しても手痛い反撃を食らうだけだ。確実に決まる場面や削りなど目的に合った使い方をしたい。

飛び道具は基本的に弱、中、強で速度が変わる。強弱をつけて相手に読まれないようにしたいEX必殺技にすることで追い討ちができるものも。色々試して、性能を把握しようド派手な演出で大ダメージを与えられるウルコン。キャラクターにより様々な性能を持つ

 コマンド、ダメージに加えて知っておきたいのが、上段/中段/下段のどれに属しているかだ。しゃがみ状態から出した技であっても下段とは限らないので注意しよう。トレーニングメニューには立ちガードするという設定がない。状態を立ち、ガードをオートガードにして、1発攻撃を当ててから少し待って技を出してもいいが、レコーディングを使うことで快適に確認できる。立ちガードなら後ろ方向に、しゃがみガードなら斜め後ろ下方向に入力した状態をレコーディングするだけだ。どの程度の攻撃範囲を持っているかも忘れずに確認しよう。

 レコーディングは10秒間可能。途中でやめた場合は、そこまでの動作を繰り返してくれる。ガードなどであれば、後ろ方向にガードを入れた状態でレコーディングを開始し、そのまますぐにレコーディングをやめればいい。

 技の性能を把握したら、対空・けん制など、状況に応じて使う技をチョイスする。無理に全部の技を使う必要はない。対空性能テストには前述のレコーディングが役立つ。

しゃがんでいる相手にもヒットする中段属性の特殊技はガードの固い相手への選択肢として有効だレコーディングでジャンプ攻撃を繰り返させれば対空技を調べやすい。状況に合わせてレコーディングを活用しよう対空に使える必殺技がないなら、通常技で対空に使える技を探そう。強力な対空性能を持つ通常技もある

 次にコンボを探す。これにはチャレンジモードのトライアルを参考にするといい。あくまで参考なので難しいものを使わないように。大事なのは自分がミスなく出せるコンボを使うことだ。たしかに難しいコンボを使えば多くのダメージを与えられるが、いざというときに失敗してしまっては元も子もない。1度に与えられるダメージが少ない分は、読み合いに勝つ回数で補えばいい。とりあえず、現在の自分ができると思うものを反復練習しよう。コンボで使う技数、ボタン数が少ないものであれば、ミスしずらいだろう。

コンボの参考になるトライアル。そのまま使ってもいいし、自分用にカスタマイズしてもいいアタックデータを見ればコンボダメージが確認できる。コンボによっては半分以上のダメージが与えられるものも。大ダメージのコンボを決めた時の爽快感がたまらない!

 具体的なコンボは次回以降、キャラクター別に紹介していくが、最低限「ジャンプからのコンボ」と「弱攻撃からのコンボ」は習得しておきたい。「ジャンプからのコンボ」とは、ジャンプ攻撃→通常攻撃→必殺技などだ。例えば、リュウならジャンプ強P→近距離強P→昇龍拳(+強P)といったもの。これなら全部強パンチで出せるため、レバー入力に意識を集中しやすく、ミスしづらいのではないだろうか。「弱攻撃からのコンボ」は隙の少ない場合の反撃に使うもので、可能なら弱攻撃→中攻撃→必殺技などができた方がいいが、この手のコンボは連打キャンセルが効かず、目押しが発生するため難易度が高い。無理なら弱攻撃連打で代用するといいだろう。

基本となるのがジャンプからのコンボ。難しいものを決めてみたものの、ダメージはイマイチなんてこともガード方向が逆になるため決まりやすいめくりからのコンボ。めくりに適した技を探すことからスタートだ弱攻撃からからの目押しコンボは難しいが、習得しておけば大きな戦力となるだろう



■ 実践編2:システムの把握

 基本的なシステムは前作から変わっていないため、前作をプレイしている方はすんなりとプレイできるだろう。本稿は初心者に向けたものなので特に重要なものに絞って紹介していく。詳しく知りたい方は、「ストリートファイターIV プレーヤーズガイド」を参照いただきたい。

 ・セービングアタック

 相手の攻撃を1発だけ耐えながら攻撃できる攻防1体の打撃技のセービングアタック(中P+中K)。タメ時間や相手の状態によって効果が変化すること、スーパーコンボゲージを消費してセービングキャンセルができたりと多方面で活躍する本作を特徴付ける技だ。

 筆者が見る限り、初心者はあまりセービングアタックを使わないようだ。特殊であるが故、そうなりがちなのもわかるが、使い方次第で攻撃、防御と役立つ重要な技だ。もちろん、無理に使うのは良くない。使わなくてもあるレベルまでは戦える。

 通信対戦で実践して最も役立ったのが起き上がりに重ねる方法。無印からある基本戦術だが、いまだに有効なテクニックだ。相手をダウンさせたら、少し離れた場所で中P+中Kを押してタメを開始し、起き上がりの瞬間にボタンを離してセービングアタックを出す。この時、と続けて入力しておく。ヒットしていたらコンボで追撃し、ガードされたら投げと打撃の2択を仕掛ける。ヒット時に入れるコンボは事前に練習しておくといい。難しい入力が苦手なら直接ウルコンを叩き込むなんてのもいいだろう。

相手のジャンプ攻撃に合わせて使うのもアリだ。うまくいけば膝崩れからのコンボが決められることも起き上がりに重ねたセービングアタックが成功。膝崩れになった相手にコンボを決めてやろう。膝崩れ状態の相手へのコンボの習得は必須だ

 セービングアタックはアーマーブレイク属性のある攻撃や投げに弱いため、起き上がりにアーマーブレイク属性のある技を出してくるプレーヤーも多い。そういうプレーヤーに対しては、相手が起き上がる直前にと入力して、セービングアタックをキャンセルしよう。相手が技を出してくれれば、空振りの隙に攻撃を叩き込めるし、何もしなければお互い五分の状態での仕切りなおしとなる。

 これを仕掛けられた場合の対処も覚えておきたい。ジャンプで回避しようとするプレーヤーに多く出会ったが、これはオススメしない。きっちり重ねられた場合にはセービングアタックを食らってしまう。重ねてくる相手には後方ダッシュ()で対応しよう。後方ダッシュは距離がとれるだけでなく、無敵時間があるため、打撃、投げを無効化できるからだ。多少遅れて出されても空中ヒットとなり、追撃を受けにくい。

 EXセービングやEXセービングキャンセルは使えれば強力だが、多少難度の高いテクニック。EXセービングにはスパコンゲージを2目盛り消費するが、EXセービングキャンセルをコンボ中にかませることによって、ウルコンにつなげられることが多い。また、微妙にタメ時間を持たせることでコンボ→EXセービングアタックで相手を膝崩れにさせられることも。

相手の起き上がりにセービングアタックをタメておいて、後方ダッシュでキャンセル。起き上がりに技を出してくれたらめっけもの。大ダメージを与えてやろう起き上がりにセービングアタックを重ねてくる相手には後方ダッシュが有効。起き攻めを回避して、被ダメージを減らそうEXセービングキャンセルは難しいが使いこなせば、コンボだけでなく、必殺技の隙をなくすことにも使える

 ・スーパーコンボ

 スーパーコンボはスパコンゲージを最大の4目盛りまでためることで出すことができる強力な必殺技。本作には特定の通常技や必殺技の最中にスパコンを入力することでその技をキャンセルしてスパコンを出せるスーパーキャンセルというシステムがあるため、使いやすい。

 スーパーキャンセルを使う場合には、重複するコマンドの必殺技から入ると入力しやすい。例えばリュウであれば、+P+Pと素早く入力することで波動拳→真空波動拳となる。

 また、スパコンゲージにはEX必殺技(消費目盛り1)、EXセービングアタック(消費目盛り2)という使い道があるため、無理にスパコンを使う必要はない。状況に合わせて無駄なくスパコンゲージを使っていこう。

スパコンゲージを全て消費して繰り出すスパコンはスーパーキャンセルが可能なため、コンボの締めにも使いやすい重複するコマンドの必殺技からスパコンを入力すればコンボにつなぎやすい。適当に操作したら偶然出てしまったなんて人もいるかもしれない飛び道具をかいくぐれるスーパーコンボを持つキャラクターもいる。もしそうなら、飛び道具を読んで決めたいところだ

 ・EX必殺技

 必殺技のコマンド入力時にボタンを2つ同時押しすることでEX必殺技が出る。EX必殺技を繰り出すにはスパコンゲージが1目盛り必要だが、威力や性能が向上するメリットがある。

 コンボの締め、追い討ちに使えるだけでなく、キャラクターによっては、EX必殺技をヒットさせた後、やられ中の相手にウルコンなどで追撃が可能。セービングキャンセルと違って、消費目盛り、難度共に低いため、使いやすい。遠距離での飛び道具の打ち合いに混ぜるのも効果的だ。

飛び道具をセービングしてくる相手や飛び道具の打ち合いではEX必殺技で出す飛び道具が有効通常では対空技として機能しないが、EX必殺技にすることで強力な対空性能になることがあるコンボの締めをEX必殺技にすることでウルコンにつなげられるケースも。練習してものにしておきたい

 ・ウルトラコンボ

 ウルコンはリベンジゲージが50%以上の場合にのみ出せる強力な技。威力は発動時のリベンジゲージ量に依存し、発動後全リベンジゲージを消費する。リベンジゲージは自分、相手共に見えるため、ウルコンが出せる状態かどうかがわかる。当たり前のことではあるが、忘れないでほしい。自分のウルコンゲージがたまったら、ウルコンが攻撃の選択肢に入るのと同様に、相手のウルコンゲージがたまっていたら、相手のウルコンを警戒して戦うといいだろう。

 本作からウルコンが2種類に増え、選択できるようになった。どちらのウルコンを選択しているかはウルコンゲージを見ればわかる。使用キャラクターのウルコンはもちろんだが、可能ならば反撃やガード方法を理解するために、全キャラクターのウルコンがどういったものかを把握してほしい。

迫力の演出で大ダメージを与えられるウルコン。外すと隙が大きいため、確実に決めるようにしたいガードし終わったと思って油断していたら、まだウルコンが終わっておらず食らってしまうなんてことのないように見てからガードするのが難しいウルコンもある。トレーニングモードで練習して、対策を練っておきたい

 スパコンと違い、スーパーキャンセルが効かないため、キャンセルして出すことはできないが、追撃可能な状態に合わせて出すことでコンボとして組み込める。むしろ、コンボとして組み込めないスパコンの方が少ないくらいだ。ウルコンを組み込んだコンボはキャラクターによって難度が大きく異なるが、可能であれば習得しておきたい。

 初心者の多くはリベンジゲージがたまった後、出したがる傾向があるようだ。特に多いのが起き上がりに出すケース。相手のジャンプ攻撃などに合わて出しているのならよいが、近くに相手がいるというだけで博打的に出している場合は決まりづらく、手痛い反撃を受けてしまうことが多い。これを逆手にとって、相手のリベンジゲージがたまった後、前述のセービングアタックの起き攻めから後方ダッシュでキャンセルすることで相手の起き上がりウルコンを空振りさせてダメージを取ることも可能。上級者には通用しないだろうが、狙ってみてほしい。
決められる場面で確実にウルコンが出せるように練習しておきたいキャラクターによってはスーパーコンボからウルコンがつなげられることもコンボでなくても単体で決めやすいウルコンもある。性能を把握しておこう

 ・投げ / 投げ抜け

 全キャラクター共通の投げ(弱P+弱K)は攻めの重要な選択肢の1つ。特にコマンド投げなどを持たないキャラクターを使っている場合、ガードの固い相手には重宝する。打撃でガードさせて投げるという連携も強力だ。

 投げは強力であるが故、投げ抜け(掴まれた場合に弱P+弱K)も欠かせないテクニックになる。相手が投げてきそうな場面では入力しておきたい。

 投げ抜けのコマンドを入れたのに投げ抜けができなかったということはないだろうか。技の硬化中やモーション中に投げられた場合は投げ抜けができない。つまり、確実に反撃ができる場面での選択肢として投げるのもアリというわけだ。

 投げには直接ダメージを与えるだけではない投げを持つキャラクターもいる。剛拳の+(弱P+弱K)は追い討ちが可能。なんとウルコンの真・昇龍拳までもが入るほど優秀だ。

シンプルながら強力な投げを使わない手はない。投げを意識させることで打撃も活きてくるしゃがみ弱攻撃からの投げ、打撃の2択は強力。時にはあえて攻めないことで空振りを狙うのも手だ。投げと投げ抜けを使いこなして有利に戦いを進めよう

 ・受身

 ダウン直前や直後にレバーかボタンを2つ同時押しすることで受身が取れる。なお、投げなど一部の攻撃に対しては受身が取れない。

 受身は相手の起き攻めのタイミングをずらしたりするのに使えるテクニック。そのため、毎回受身を取ってしまっては相手に起き攻めのタイミングを教えているようなもの。状況に合わせて受身を取ったり、取らなかったりと使い分けていこう。

 ・前方ダッシュ / 後方ダッシュ

 前方ダッシュ()、後方ダッシュ()は間合いを離すだけでなく、セービングアタック中に入力することでセービングキャンセルをしたり、セービングアタック後に素早く動くために入力したりと多方面で活躍するため、単純な移動手段ではなく、重要なアクションの1つだ。

 前述の通り、後方ダッシュ()は無敵時間があることから、起き攻めの回避にも役立つ。入力が簡単なのでマスターしてほしい。なお、打撃技だけでなく、必殺技を含む投げに対しても無敵だ。

セービングアタック後は必ずダッシュを入力するように心がけるといいだろう打撃だけでなく、投げに対しても有効な後方ダッシュ。使わない手はないめくりが甘い相手であれば、より安全に距離を取ることが可能だ

 ・ガード

 基本中の基本のガードは重要。相手の攻撃をしっかりガードしていけば勝ちは自然と見えてくる。攻撃にばかり目がいきがちだが、改めてしっかりガードすることに意識を傾けてみてほしい。

 ジャンプ攻撃を仕掛けてきた相手を打ち落とそうとして、カウンターをくらい、コンボで大ダメージというのは最もまずいパターンだ。確実に落とせる時以外は無理せずガードしよう。

 飛び道具での削りダメージを嫌ってセービングでリベンジゲージをためつつというのは良くあるシーンだが、セービングで耐えたダメージ(リカバリアブルダメージ)は回復途中に攻撃を受けるとまとめて体力を持っていかれてしまう。セービングを読んでEXで飛び道具を打たれることもあるし、飛び道具のスピードを調整されてセービングに失敗してしまうのも勿体ない。無理せずガードすることも時には必要だ。

 めくりに対するガードは確実にできるようにしておこう。めくりに対するガードが甘いとコンボで一気にやられてしまう。逆にめくりに弱い相手とわかったら、めくりを使ってガード方向を揺さぶってやろう。

ガードなくして勝利なし!と断言できるほど重要なアクションのガード。丁寧にガードして余計な被ダメージをへらそうウルコンによっては、立ちガードできないものやしゃがみガードできないものがあるので注意しようめくりやすさは技やキャラクターによって異なる。ガード方向がどっちかわからないように攻められれば効果が大きい



■ 実践編3:対戦に勝利するために

 システムやキャラクターについて理解できたら、後は対戦を繰り返して実力を磨いていこう。ここからは筆者がプレイする上で心がけていることや注意していることなどを紹介させてもらう。

 ・相手のクセや行動パターンを読もう

 対人戦ではCPUと違って、人によって様々な行動をする。そのため、相手のクセや行動パターンをなるべく早い段階で読み取ることが重要になる。バックジャンプで間合いを離した後にすぐ飛び道具を打つ、近くにいると起き上がりに必ず攻撃してくる、近距離では弱攻撃で暴れるなど、行動パターンが読めてしまえば対応しやすい。

 同じ攻撃が何度も通用するなら繰り返しても構わないが、対応してくる相手と見極めたなら、パターンを掴ませないような行動を心がけよう。

2P側でのコマンド入力が苦手なのか、是が非でも1P側に行こうとするプレーヤーに出会ったことがある。2P側にいるときだけジャンプで飛び越えようとしてくる。このように相手の行動が読めてしまえば対応しやすい

 ・使用キャラクター以外のキャラクターを知ろう

 敵を知り己を知らば百戦危うからず、まさにその通りである。対戦相手のプレーヤーを知るだけでなく、使用するキャラクターについて知ることで勝利へ近づける。連携のどこで割り込めるか、ウルコンの回避方法、各種技のガード後に入る攻撃など、なるべく覚えておきたい。

 この技しゃがみガードできない!このウルコンどうやって避けるの?など、このキャラ知らないよ!とならないよう、わからないことがあればトレーニングモードで確認しよう。

相手の攻めに対して対応策がわからず、攻められっぱなしのままあっという間に対戦が終わってしまっても落ち込んでいる暇はないし、落ち込むだけ無駄だ。すぐにトレーニングモードに駆け込んで対策を練ろう

 ・欲張らずに確実に反撃を決めよう

 昇龍拳をガードし、反撃が確定した場面で、大ダメージを与えてやろうと攻め込んで、再度繰り出した昇龍拳をくらってしまったことはないだろうか。1度に大ダメージを与えられるにこしたことはないが、相手にダメージを与えられず、自分がダメージを受けてしまうのは最も避けたい事態だ。反撃が確定した場面では無理せず確実にダメージを与えておこう。

反撃が確定する場面では確実に反撃を決めるのが肝心だ。もちろん、大ダメージが与えられるにこしたことはないいざという時に失敗しないように、素早く正確に反撃のコンボが決められるように練習しておこうウルコンゲージがたまっていたら、無理にコンボを狙わずに直接ウルコンを叩き込むのも手だ

 ・起き上がりに重ねる飛び道具の危険性

 相手の起き上がりに飛び道具を重ねて削る。たしかに有効な手段だが相手や相手の状況を見て行なわなければひどい目にあう。特に危険なのが、春麗やアベルのようにスパコンやウルコンが飛び道具を通り抜けてくるタイプの相手だ。対戦相手はこれを理解してプレイしており、さぁ飛び道具を打てと思いながらチャンスを狙っている。相手のゲージを確認しつつ、危険がない時だけ重ねていこう。

削ってやろうと起き上がりに飛び道具を重ねたその時、画面が暗転しウルコンの餌食に。決めた方からすれば計算通りのしてやったりの展開だ。相手の思惑にはまらないように戦おう

 ・どんな結果であっても対戦を無駄にしないように

 勝利、敗北を問わず、対戦後は自分の悪かった点や相手の良かった点などを思い起こし、次のプレイにつなげたい。勝った、負けただけで対戦を終えてしまっては向上は見込めないからだ。上手なプレーヤーと戦うことができたら、盗めるところは盗んだ方がいいし、自分がやられて対策が難しかった立ち回りや連携があればどう対処すればいいか研究しておきたい。行き詰まったら、リプレイチャンネルでリプレイを見て、研究するのもいいだろう。

かっとなってただただ連戦しては先は見えてこない。落ち着いて対戦を振り返り、次に活かそうやられて厳しいと感じた連携や立ち回りがあれば対策を練り、自分の戦いに組み込めるなら組み込もうリプレイチャンネルには対戦リプレイが日々アップロードされている。参考になるリプレイが必ずあるはずだ



■ おまけ:トライアルでの注意点

 コンボの参考や入力の練習に最適なチャレンジモードのトライアルで注意しておきたい点を紹介する。

 ・表示内容だけではわからないもの

 トライアル中、SELECTボタンを押すと必要なコマンドが表示されるが、それだけではすぐにわからないものが存在する。

 1つ目が元のLEVEL2蛇穿(タメ+P)などのパターン。初期状態では指定された入力をいくらしても蛇穿は出せない。コマンドリストを見ればわかるのだが、蛇穿は忌流時の技のため、KKKを入力して忌流に変えてから出さなければならない。何かおかしいなと思ったら、すぐにコマンドリストを確認しよう。

いくら入力しても技が出ない。そんなときはコマンドリストを確認してみよう。もし、状況に問題がないなら入力自体に問題があるのだろう。トレーニング同様キーディスプレイが出せればよいのだが、出すことはできない

 2つ目がリュウのLEVEL7しゃがみ中P→しゃがみ中P→しゃがみ強Kなどのパターン。素早く3つの技を入力しても出ないし、連打してもつながらない。これは目押しタイプの連続技のため、特定のポイントでコマンドを入力する必要がある。入力タイミングを探して体で覚えるしかない。

 筆者の場合、攻撃モーションの終わるタイミングで次のコマンドを入力することでタイミングが探しやすかった。

 このタイプで特に難しいのは通常技から必殺技などにつなぐ場合だ。例えば、ケンのLEVEL17ジャンプ強K→しゃがみ弱P→しゃがみ弱P→しゃがみ弱P→しゃがみ弱P→EX竜巻旋風脚(+KK)の場合、しゃがみ弱Pを連打してからEX竜巻旋風脚を入力してもEX竜巻旋風脚が出ないはずだ。ここで、3発目と4発目のしゃがみ弱Pを目押しでギリギリつながる程度に遅らせてみてほしい。全てがつながるはずだ。

トライアルには目押しでつなげるコンボが多くある。難度は高いが目押しコンボをマスターすればダメージアップが見込める

 3つ目がガイのLEVEL13崩山斗(+P)→EX崩山斗(+PP)といった画面端限定などのタイプ。何も記載されていないが、状況限定でしかつながらないものがあるため、つながらないと思ったら画面端に行くことなどを試してほしい。また、ジャンプ攻撃から多くの通常技につなげるタイプのトライアルの場合、ジャンプ攻撃を高めでヒットさせた方が相手と密着した状態で次の技がヒットさせられるため、成功しやすかった。

画面端でしかつながらないコンボもある。入力に問題ないと思ったら、状況を変えて試してみようジャンプ攻撃から始まるコンボは多い。後半のレベルだとジャンプ攻撃の当て方次第で届かないなんてこともよくある。高めでヒットさせると成功しやすいようだ

 ・EXセービングキャンセルとEXセービングアタック

 コンボ中にEXセービングキャンセルやEXセービングアタックが入るものがある。見間違いやすいので注意してほしい。

 EXセービングキャンセルであれば、前の技を出した直後に中P+中Kを入力後、すぐにと入力してセービングアタックが出る前にキャンセルして、次の技を出すことになる。

 EXセービングアタックが締めのコンボなら前の技を出した直後に中P+中Kを入力後、すぐにボタンを離すだけでOKだが、そうでない場合は微妙にタメてから出す必要がある。こうすることでセービングアタックで膝崩れを発生させて、次の技につなげられるわけだ。

EXセービングキャンセルからのコンボは手が忙しい。何度も入力して手に覚えさせようEXセービングアタックがコンボの締めである場合は簡単。中P+中Kを押してすぐ離すだけでいいEXセービングアタックの次があるなら、微妙にタメて膝崩れさせる必要がある。タメるのはほんの一瞬だ

 ・多数のアクションが必要なコンボレシピを成功させるために

 後半のLEVEL帯では多数のアクションをつなげるタイプのコンボが出てくることがある。目押し、セービングキャンセルなどこれまで培ってきたテクニックが複合され、頭も手も混乱してしまうこともあるだろう。このタイプのトライアルでは、コンボレシピを2つや3つに分け、それぞれのパートを練習してからトライするのがオススメだ。一通り、覚えたら、途中で失敗しても最後まで入力するようにして、手に覚えさせればさらに成功させやすい。

後半のレベルに多いのが多数のアクションが要求されるコンボ。数の多さだけで無理かも知れないと思ってしまうかもしれないが、こういう場合はパート別に分けて練習したり、上から順に1つずつ技を足していくといいだろう

 トライアルは名前の通り、難しいものが多い。その分、全レベルをクリアした時の喜びはひとしおだ。無理だと思ったら、コンボの間につなぎやすいものを挟んでみたりするのもいいだろう。また、どうしてもできないコンボが別の機会に試してみたらあっさりできてしまったなんてこともあるかもしれない。一息いれながら、諦めず気長にトライしよう。数をこなしていけば、難しいコマンド入力が自然と身につくだろう。



■ 最後に

 「スーパーストリートファイターIV」特集 脱初心者への道 第1回~準備・実戦編~、いかがだっただろうか。初心者の方に少しでも役立つ情報が提供できたなら幸いだ。

 遊びやすく作られていながらも、やればやるほど、その奥深さが体感できる本作。本当の面白さを知るには、システムを理解してプレイすることが欠かせないと筆者は考える。1対1の戦いの中で展開する熱い読み合い、習得した知識やテクニックをいかに実戦で発揮できるか、この楽しさを多く方に体感してもらいたい。

 第2回以降では、それぞれのキャラクターにフォーカスした情報を提供していく。みんなで「スーパーストリートファイターIV」を、格闘ゲームを楽しんで盛り上げていこうではありませんか。



  
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(2010年5月14日)

[Reported by 木原卓 ]