PS3 / Xbox 360「スーパーストリートファイターIV」特集

「スーパーストリートファイターIV」特集
脱初心者への道 第1回~準備・実戦編~


  • ジャンル:対戦格闘
  • 発売元:株式会社カプコン
  • 価格:通常版4,990円 / コレクターズ・パッケージ5,990円
  • プラットフォーム:PS3 / Xbox 360
  • 発売日:発売中(4月28日)
  • プレイ人数:1~2人(オンライン時:2~8人)
  • CEROレーティング:B(12才以上対象)


パワーアップして帰ってきた「スーパーストリートファイターIV」。世界中の対戦相手が君を待っている!

 全世界で100万本の出荷を記録した「スーパーストリートファイターIV」。日本発の格闘ゲームとして最も有名なシリーズの1つである本作は、遊びやすく作られていながらも、やればやるほどその奥深さが堪能できるゲームに仕上がっている。「ストリートファイターII」の知識だけでも楽しめるが、新たなシステムを理解してプレイすればさらなる楽しさが体感できるだろう。

 今回は「スーパーストリートファイターIV特集 脱初心者への道」と題して、数回に分けて、初心者脱却を目指し、対戦に有益と思われる情報を提供していきたい。

 初心者といっても、どこからどこまでと定義するのは難しいが、本稿はある程度の知識や技術を身につけ、対戦で勝利することを目標にしている。既にガンガン対戦をしている方には当たり前の情報が多いだろう。自分で初心者と感じている方に読んでいただければと思う。

 

 本作には家にいながら対戦が可能な通信対戦が搭載されているため、通信対戦を軸としてお送りしていく。通信対戦にはキャラクターごとに蓄積されるバトルポイント、プレーヤーに蓄積されるプレイヤーポイント(以下PP)があり、PPを強さの指標としてマッチングされる。PP500を超えたらもう初心者とは言えず、PP1,000を超えたら一人前のファイターというのが筆者の勝手なイメージだ。むろん、ポイントや勝ち負けを気にせず対戦するのだっていい。楽しみ方は人それぞれだ。



 
Page1: 準備編
 
 

■ 準備編1:快適な対戦を行なうために

 快適な対戦を行なうためには格闘ゲームに適した周辺機器やモニターが、通信対戦には通信環境が必要になる。ここではこれらについて紹介していく。既に環境を整え終わっていれば本項を飛ばして、次項へと進んでいただきたい。

 ・アーケードスティックコントローラー

 周辺機器として最も欠かせないのがアーケードスティックコントローラー。格闘ゲームでは細かな入力が要求されるため、自分が使いやすいと実感できるものを揃えたい。

 筆者がオススメするのはアーケードで多く用いられている三和電子製パーツを採用している「Mad Catz製 公式アーケードスティック ARCADE FIGHTSTICKTMTOURNAMENT EDITIONS スーパーストリートファイターIV version」(PS3版16,800円 / Xbox 360版18,900円)、「リアルアーケードPro.VX SA」(14,800円)、「リアルアーケードPro.V3 SA」(12,800円)だ。どれも1万円を超える高価な製品だが、価格に見合ったパフォーマンスを発揮してくれる。

 ・ディスプレイ

 ゲーム画面を表示するディスプレイには何を使っているだろうか?多くのプレーヤーは液晶テレビや液晶モニターを利用していると思う。RPGやシミュレーションなどでは大して気にならないだろうが、数フレームが重要になる格闘ゲームやシューティングゲームをプレイするとその遅延が気になってくる。遅延により大事な局面で敗北してしまうこともあるだろう。可能であれば遅延の少ないモニターを利用したいが、さすがに本作をプレイするために遅延の極少ないモニターを購入するのは現実的ではないし、遅延の少ないモニターが必須というわけではない。遅延があれば、その遅延を考慮に入れて少し早めに入力するよう心がけてプレイするといいだろう。

 ・通信環境

 通信対戦にはブロードバンド環境が必須。無線LANを使うのはオススメできない。自分、相手共に快適に通信対戦をプレイできるように有線でプレイしよう。

 通信対戦を行なうためには、PS3版であればPlayStation Networkを、Xbox 360版であればXbox LIVEを利用する。Xbox LIVEでの対戦には有料のゴールド メンバーシップが必要だ。

 通信対戦のモードは用途に合わせて様々用意されている。友人ではなく、不特定の相手と対戦するのにオススメしたいのが、対戦相手が見つかるまでCPU戦がプレイできるアーケードモードでの待ちうけだ。メリットとしては対人戦が始まるまでコンボ練習ができること。前回の対戦での失敗したコンボなどがある場合には練習するようにしている。筆者は、ボーナスステージ:OFF、待ちうけ:ランクマッチ、ラウンド:全て、タイム:全て、エリア:全て、相手の強さ:同じ強さという設定で楽しんでいる。

 同じ強さを求める場合、プレイする時間帯が夕方~夜にかけてが最適。オンラインでのプレイ人口が多いため、近いPPの相手とマッチングされやすいようだ。逆にそれ以外の時間帯だと、同じ強さの設定ながら、PPが大きく離れた人とマッチングされてしまうことが多いようだ。

公式アーケードスティックは公式だけあり、操作感はアーケードのコントロールパネルにかなり近い通信対戦には多くのモードが用意されている。求めるものに合わせて使い分けようオススメはアーケードモードでの待ちうけ。試合間に練習できるのが嬉しいところ



■ 準備編2:使用キャラクターを決めよう

 使いやすさ、容姿、声など使用キャラクターの決め方は人によりけり。本作には35人ものキャラクターがいるため、どのキャラクターを使えばいいか悩んでいる人もいるかもしれない。

 頂点を目指すプレーヤーであればキャラクターは限定されるかもしれないが、そうでなければどのキャラクターでも十分に戦えるようにバランス調整が施されている。

 強いキャラクターを知りたい人の参考として、PS3版2010年5月14日時点のPP世界ランキングTOP10のプレイヤーのメインキャラクターを紹介する。

PS3版PP世界ランキングTOP10
順位メインキャラクターPP
1サンダー・ホーク6,269
2リュウ5,670
3サガット5,227
4ガイル5,054
5アベル5,026
6ガイ4,847
7アベル4,812
8ガイル4,810
9ダルシム4,777
10ガイ4,758
※ランキングは、PS3版2010年5月14日時点のものです。

 トップは「サンダー・ホーク」。2キャラいるのが「サガット」、「ガイ」、「アベル」。このようにTOP10に入るメインキャラクターに大きな偏りはない。ランキングは見るたびに変動があるほど入れ替わりが激しい状況だ。一週間前はトップから「ダン」、「ガイル」、「アベル」の順であった。今後どのようにランキングが変動していくか楽しみだ。

35人ものキャラクターが最初から選択できる。本作で追加されたのは10キャラクターだ新キャラクターの戦術はまだまだ発展途上だろう。今後ランキング上位に食い込んでくるのか見ものだネットワークモードのランキングではエリアやキャラクターごとのランキングが閲覧できる

 プレイ感で決めるなら、全キャラクターをプレイして自分に合ったキャラクターを見つけるのが1番いい。時間はかかるが、アーケードと違っていくら試してもお金はかからない。1人のキャラクターを使い続けた方が上達は早いだろうが、多くのキャラクターを使うことでそれぞれのキャラクターの性質が把握でき、対戦に役立つため無駄にはならない。

 タイプで分類して絞ってキャラクターを決めるのもいい。リュウやケンなどのオーソドックスなコマンドタイプ、ガイルや春麗などのタメタイプ、ザンギエフやハカンなどの投げタイプと分けていき、そこから扱いやすいキャラクターを選択する方式だ。さらに飛び道具のあるなし、対空技の使いやすさで絞り込んでいくのもいいだろう。コマンド入力が苦手なら、ボタンを連続して入力することでコンボが出せるターゲットコンボを持つキャラクターを選択するのでもいいし、通信プレイのラグを考えてジャンプの軌道が低くて速いキャラクターを選択するのだって構わない。

リュウやケンなどは+Pや+Pといった咄嗟に出しやすいコマンドが揃っているガイルや春麗などはタメ+Pやタメ+Kといったタメコマンドの技が多いザンギエフやハカンなどは投げの必殺技にレバーを1回転させる+Pコマンドがある
まことの突進正拳突き・疾風(+P)のようにPを押しっぱなしにすることで攻撃力が増す技もジュリの疾空閃(空中で+K)などではヒットorガード時にKを追加入力することで弐の閃、参の閃と追撃できる決まったボタンを連続して押すことでコンボになるターゲットコンボ。必殺技につながるものもある

 次に実戦編としてキャラクターやシステムなどについて紹介していく。知識はこれから紹介していくことになるが、テクニックは実際にプレイして習得するしかない。本作にはトレーニングモードがあるものの、どうやってプレイしていけばいいかは教えてくれない。本稿が少しでもプレイの役に立てばと願っている。なお、チャレンジモードのトライアルでは、どんな技があるのか、どんなコンボがつながるのか参考になる。あくまでトライアルであり、全てが実践的なコンボでもないし、プラクティスでもないため、トライアルを全てクリアしないと対戦には勝てない、なんてことは全くない。



 
Page1:準備編
 
 


(C) CAPCOM U.S.A., INC.2010 ALL RIGHTS RESERVED.

(2010年5月14日)

[Reported by 木原卓 ]