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【E3 2014】キャラクターの使い分けがカギになる? 3DS/Wii U「Sonic Boom」インプレッション
探索や謎解きに重きを置いたアクションゲーム
(2014/6/14 17:07)
セガはE3会場にてWii U/ニンテンドー 3DSの「Sonic Boom」のプレイアブル出展を行なった。
「Sonic Boom」はセガが北米市場向けに3DS/Wii U向けに発売するアクションゲーム。発売時期は2014年11月を予定。なお日本展開については未定。
Wii U版、3DS版はそれぞれベースとする世界観は同じものの、ストーリーやゲーム内容が異なる。3DS版は「Sonic Boom: Shattered Crystal」というタイトルで2Dアクションゲーム、Wii U版は「Sonic Boom: Rise of Lyric」というタイトルで3Dのアクションゲームになっている。開発スタジオもそれぞれ異なり、3DS版はSanzaru Games、Wii U版はBig Red Button Entertainmentが担当している。
両者に共通するのはゲーム中にプレーヤーキャラクターを変更することができる点や、ワイヤーの様なものを手から出して、敵や物を掴める点がある。どちらもハイスピードで駆け抜けるアクションゲームというよりは、様々な仕掛けを動かしながら進めていくという感触になっていた。
それではそれぞれのタイトルのもう少し深いインプレッションをお届けしよう。
ステージの探索に重きを置いた3DS「Sonic Boom: Shattered Crystal」
「Sonic Boom: Shattered Crystal」は2Dのステージ攻略型のアクションゲームだ。これまでのシリーズにも登場した「ソニック」、「テイルス」、「ナックルズ」と、新キャラクターの「スティックス」をあわせた4キャラクターを切り替えながらステージを攻略していく。
印象的だったのはステージ内の探索にも重きが置かれるようになった点だ。1つのステージは上下左右、それぞれの方向に対してかなりの長さが用意されている。
ルートも1本ではなく、行ったり戻ったりしながら、隠されているアイテムを探したりする。3DSの下画面に通ったところのマップが記録されるのだが、マップの踏破率も表示されるところから「マップの隅々まで探検して隠されたアイテムを探してね」という開発者からのメッセージと感じた。
ステージをクリアするという目的だけを考えると、隠しアイテムとかは取らなくても良さそう。隠しアイテムは何種類かあった。それぞれ集めると何か効果があるのか、それともただのやりこみ要素に過ぎないのかはテストプレイの範囲では確認できなかった。
ステージ中にはところどころにキャラクター固有の能力を使う仕掛けが設置されている。例えば下から巨大な送風機のようなもので風が送られているところであれば、プレーヤーキャラクターを「テイルス」に変更することで、風に乗り空高くに浮かび上がることができたり、他の地面と色の違う部分であれば「ナックルズ」に変更することで地中に潜ることができるといった具合だ。
アクション中などでなければいつでもキャラクターを切り替えられるので、何かがおかしいと感じたら他のキャラクターに変えてみると先に進む糸口が見つかるだろう。
戦闘が爽快で気持ち良い。Wii U「Sonic Boom: Rise of Lyric」
Wii U版「Sonic Boom: Rise of Lyric」は3Dのアクションゲーム。使えるキャラクターはステージによって異なるようだが、「ソニック」、「テイルス」、「ナックルズ」、「エイミー」でプレイできることは確認した。
プレイできたステージは、エリアに出現する敵を全て倒すことで先に進んだり、オブジェクトを動かしたりして先に進んでいくことが確認できた。「ソニック」シリーズはハイスピードでステージを駆け抜けていくという印象が強かったが、試遊できた範囲ではそういった部分は見られなかった。
戦闘部分は全体的に爽快感があり、ボタンをポチポチと押しているだけでコンボが繋がり手軽にそれっぽい戦闘ができる。またワイヤーで敵を掴んで自分の近くに手繰り寄せてから攻撃を浴びせたり、敵を掴んだままワイヤーをグルグルと振り回し敵を投げつけることもできる。
ワイヤーは他にも使い道があり、フックが付いているオブジェクトに引っ掛けて引っ張ったりできる。ユニークなところでは巨大ボスが気絶したところにフックを掛け引っ張って倒す、というシーンも見られた。倒されたボスは一定時間気を失って動けなくなるので、その隙に攻撃ボタンを連打してダメージを与える。
両ゲームとも試遊した感触では、どちらかというと謎解きや探索に重きをおいているように感じ、“ソニックらしい”ハイスピードなアクションが楽しめる部分は少なかった。そういう意味では期待外れではあったが、トレーラームービーを見る限りではそういったステージもちゃんと用意されているようだ。そちらは製品版でのお楽しみといったところだろうか。