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「シン・クロニクル」オンラインイベント「世界ノ終わり」の改修内容について発表

気になる新規キーアートも公開

2月2日 発表

 セガは、現在開発中のAndroid/iOS用新作RPG「シン・クロニクル」について、最新の開発状況などを発表した。今回の配信では、オンラインイベント「世界ノ終わり」に関する仕様調整・改修の内容などを中心に発表した。

【「シン・クロニクル」開発レターLIVE #3】

イベント「世界ノ終わり」の改修内容について発表

 「世界ノ終わり概要」は、複数のプレーヤーで共闘する、いわゆるレイドボスイベント。黒の軍勢に対し、境界騎士団が総出で立ち向かい、城壁の上に陣取って、決死の防衛戦を繰り広げるイベントとなっている。プレーヤー同士で1人のボス敵を共同で倒すことになる。

 基本的な改修方針として挙げられたのは以下の通り。

(1) 時間指定型の縛りを緩め、自分のペースで遊びやすく。
(2) 巨大エネミーが発生していない時でも、1人で楽しめるクエストを導入。
(3) 各種バランスを 「奪い合い」 から 「助け合い」 に。
(4) バトルの仕様をターン制バトルに。
(5) オンラインイベント全体のUIを改修。
(6) 世界観の不整合箇所の調整など、各種体験の改善。

 まず時間指定についてだが、βテスト時は、「蝕の波」という、イベントが最も盛り上がるピンチタイムのようなものとして朝昼夜の各1時間程度しか設定されていなかった。改修後は、1度波が発生すると少なくとも丸1日程度は、連続して波が発生するという設定に変更。生活時間帯によらず、好きなタイミングでイベントをプレイすることが可能となっている。番組内でのデモプレイでも数十時間という表示が見られ、1日以上の時間が設定されていることがわかる。この間であればいつでもプレイすることができる。

 また、「巨大エネミーが発生していない時でも、1人で楽しめるクエストの導入」に関しては、これまでの、「波が起きていないときにやることがない」といった意見や、「巨大ボスに出会えなかったらやることがない」といった課題を解消するべく、1人用のサブクエストモードを設けることとなった。主人公隊は、リーハン騎士団長の命を受け、黒の軍勢を生み出す源である「根源の枝」を掃討するための作戦に臨んでいく。

 画面内のボタンを押すと「根源の枝掃討依頼」というサブクエストの進捗画面に進み、作戦の進捗を示すマップを確認し、ひとつひとつ敵を倒し進むことで、最も奥にいるボスの元に迫り、それを撃破すれば魔具という装備アイテム報酬を獲得することができる。参加時間帯の制約などは特になく、1人でこつこつと好きな時に進められる。

 またルールや報酬に関しては、全員が報酬を均等にもらえることやダメージMVPが2位以下も獲得可能な報酬を追加。これで、これまでのバトルルールや報酬バランスを 「奪い合い」 から 「助け合い」 になるような設計になっている。

 「水銀の砲弾」というお助けアイテムのバトル使用回数制限も、100回から10回へと大きく減らされている。さらに、砲弾の威力も調整されている。これは「水銀の砲弾」を使いトドメだけかっさらっていくというプレーヤーへの対応策となっている。

 バトルの仕様が、ターン制バトルに変更され、ターン数制限などのルールが追加された。基本的にはターン数制限の中でどれだけダメージを積みかさねられるかが勝負所となる。

 この他にも、オンラインイベント全体のUIが細かく改修されている。「使徒の撃破数」表示や「エネミー更新ボタン」のサイズ調整のほか、バトルの途中撤退時の仕様調整、新規の索敵枠の調整、魔人のチュートリアルドラマの追加などが行なわれている。

 さらに、「もうひとつのオンラインイベント」が用意されていることが明らかになった。これは、「狭間からの救助要請」というオンラインイベントモードで、奈落で行方不明になった騎士を救助に向かうイベントとなっている。

 他のプレーヤーと協力しあい、助け合いながらダンジョンを奥へ進んでいく。連続でダンジョンを探索していくが、途中で回復することはできないため、HPを保ちつつ奥を目指していくこととなる。他のプレーヤーとは時間差でプレイし、全滅したときに助け合うような形となる。ダンジョンの途中で全滅したら、他プレーヤーからの救助を待つこととなり、助けてもらうまではプレイできないというシビアなモードとなっている。

 他のプレーヤーに助けてもらえれば、そのプレーヤーがパーティに加わり、その後の冒険を助けてくれる。そして、ダンジョンの最奥に到達できればクリアとなり、報酬として、イベント限定の精霊を獲得できる。

 1人で遊べる高難易度ダンジョン「未踏域」も用意されている。「未踏域」は、奈落の奥底にある、調査騎士団の活動限界域を超えた、まだ人類にとって未知のエリア。

 未踏域は1人用の高難易度ダンジョンで、各章の最終ボスを倒すと、その後にプレイできるようになるダンジョン。通常のストーリークエストと異なるパートで、バトルや育成に特化した追加要素として準備されている。ハクスラや強敵との戦いを楽しみたいというプレーヤー向けの内容となっている。

 「未踏域」には、「黒化変異種」と呼ばれる、奈落で長い間瘴気にさらされた結果、強靭な力を得た原生生物が存在する。シングルプレイにおける、最終目標のボスが、この「黒化変異種」。これまでのプレイで培った育成・武器強化が問われるのはもちろんのこと、キャラクターのシナジーを活かした編成や、バフデバフの使いどころ、武器のひとつひとつのアビリティの特徴、状態異常付与の特性など、システム的な経験を総動員し、最大限に生かさないと勝てない、とてつもなく強いボスとなっている。

 番組内では、隊員の力を引き出す戦い方の一例としてキャラクターの編成などについても紹介があった。

 エスメラルダというキャラクターはスキル3「メソッドアルファ」で鈍足を付与し、それを受けて、ビスケが「ヘッドショット」で鈍足の相手に威力200%アップというコンボを狙っていく。鈍足が利きやすいボスには、こういった態異常を活かして戦う先方が有利となっているという。

 また、敵が割合ダメージHPの50%を削るというような技を使ってくる場合には、スキル2「ささげよ、くぎを」を使い、味方キャラクターのHPを削りつつも、攻撃力を上げるハイリスクハイリターンの技を使用しする戦法もいいという。こういった場合、リオンとの組み合わせが効果抜群で、リオンはHPが減っている時だけ使えるスキル3技を持っており、デシディアとの相性が良いという。

世界観についても改めて紹介

 番組後半ではあらためてキャラクターの紹介が行なわれた。主人公や相棒となる自称・大精霊のミュトス、運命の選択を盛り上げるダブルヒロイン・セラとクロエ、ゲストキャラクターとして登場する“死神”の呼び名を背負うベテラン騎士・ギュンター、亡き母への想いを胸に騎士となった幼き少女・アンネなどなど。

 なかでも、ギュンター隊所属騎士・モモと猪突猛進の若き騎士・アルスの2名のキャラクターは、βテスト時から本番サービスに向けてCVを誰が演じているかが明らかにされた。モモは高木友梨香さん、アルスは山下大輝さんが演じている。理由については、サービス開始後にプレイアブルになるチャンスを含めて用意されている点がアナウンスされた。

 さらに、新規キーアートも公開となった。これは、劇中でたびたび描かれる、主人公と仲間のキャンプのシーンをモチーフにしたイラストとなっている。

キャラクター達が雨をしのぐ屋根にしているものは、とんでもなく大きな生き物の背骨と肋骨。この生き物は、遠くの空の様子とも関係しており、様々な仕掛けがこらされたイラストとなっている