【特別企画】
ダンジョンに何度でも潜りたくなる! 中毒性の高い「シン・クロニクル」のゲーム性に迫る!!
コンシューマRPGとスマホRPG、どちらのファンも納得の仕上がり!
2022年3月5日 12:00
- 【シン・クロニクル】
- 2022年春 サービス開始予定
自分だけの物語を紡ぐRPGとして注目を集める、セガのAndroid/iOS用新作RPG「シン・クロニクル」。本作の肝である“物語のクライマックスで究極の選択を迫られる”という部分に大きくスポットが当たりがちだが、肝心のゲーム部分も非常に面白い作りになっている。本稿では、時間を忘れてプレイに没頭してしまうほどやり込み度の高い、“ハクスラ要素”にスポットライトを当て、本作の魅力をお届けしていこう。
止めどきを見失うほどのめり込む、ハクスラ要素!
古参のゲーマーであればあるほど、スマホゲームというものにあまりプラスの印象を持っていないと思う。「課金無しではまともに遊べない」、「単調すぎてゲームとしての面白さが薄い」など、純粋なゲームとして楽しめない作品も確かに存在する。
しかし、長きに渡ってコンシューマゲームを開発してきたセガのタイトルだけあり、「シン・クロニクル」はコンシューマゲームの“奥深いゲーム性”を持ちながら、スマホゲームの利点である“遊びやすさ”を併せ持ったハイブリッドな作品となっている。
本作のゲーム部分で最も面白さが光るのは「ハクスラ要素」である。ハクスラとは「ハック・アンド・スラッシュ」の略称で、明確な定義はないのだが、現在では「ランダム要素のあるダンジョンの探索や敵を撃破して、レアな装備を収集していく」といったゲームを指すことが多い。
筆者はこのハクスラ要素が結構好きで、どういったところが面白いのかと問われれば、「滅多に出ない装備を手に入れたときの喜びが大きい」と「手に入れた装備で徐々にキャラクターが強くなっていく達成感」の2つに尽きる。文字にするとしょうもないように見えるかもしれないが、わかる人にはわかると思う。わからない人はぜひ「シン・クロニクル」で味わってもらいたい。
キャラクターを強化するのに必要な装備はガチャの課金ではなく、ダンジョンに潜って入手していくというのが“そこいらのスマホゲーとは違う”大きなポイントである。いくらでもガチャを回せる人ならば「ガチャの方が手っ取り早くて良い」と思うかもしれないが、筆者のように課金に使える資金に限りがあるプレーヤーがゲームを余すことなく楽しめるのは素直に嬉しいところだ。
コンシューマRPGさながらの3Dフィールドのダンジョンでは、装備の入った宝箱が至る所に散りばめられており、これがプレーヤーの探索意欲を掻き立てる。宝箱の色で中身のおおよそのレア度がわかるので、輝く宝箱を発見したときの高揚感はハンパじゃない! もちろんエンカウントする敵を倒した際にも装備を落とすので延々ザコ戦を繰り返すのもまったく苦にならない。
装備を入手してもダンジョンを攻略するまでは、それが剣なのか槍なのか、はたまた銃なのかわからない。「ボスを倒すまでがダンジョン探索」といわんばかりの仕様で、クリアする瞬間までワクワク感を味あわせてくれるのもニクい作りだ。
武器はレアリティによってさまざまな種類があり、さらにG~Sまでのグレードが設定されている。もちろん同じ武器であってもグレードの高さによって性能が大きく異なる。武器収集の止めどきを見失い、パーティ全員分の最強装備が揃うまで何度もダンジョンに潜りたくなる中毒性がある。
コンシューマ並みの本格RPGを驚きの手軽さで楽しめる!
「ハクスラ」、「ダンジョン探索」と、コンシューマRPG的な魅力に触れてきたが、“手軽さこそ至高”というスマホゲーユーザーからすると「3Dフィールドのダンジョンを探索」と聞くと少々手間が掛かりそうだと感じたかもしれない。しかし、最初にも言った通り本作はスマホゲームの遊びやすさもしっかり持ち合わせている。
まず、ダンジョンは短時間のプレイに適した「広過ぎず狭過ぎず」といったボリュームで、プレイした序盤の範囲では手早く探索すれば5分未満、マップを隅から隅まで探索しても10分掛からず1つのダンジョンを攻略することも可能だ。
スマホゲームでは欠かせないオートモードももちろん実装されている。ダンジョンを自動で進んでくれる「オートラン」は、横道には逸れず基本はボスを目指して一直線で進んでいく。オートランに加えて戦闘のオート設定もあり、両方をオンにすればまさに放置しているだけで勝手にダンジョンを攻略してくれるのだ。ただ、脇道にある宝箱を取りに行ってはくれないので、全ての宝箱を取りたい人はダンジョンに自分で潜らなければならない。
操作いらずで片手間にプレイするには申し分ないゲーム性だが、中には“オートで放置している時間すらも煩わしい”という生き急ぎゲーマーもいることだろう。そんな人のこともしっかりと配慮されており、「スキップチケット」というアイテムを使えば1度攻略したしたダンジョンなら足を踏み入れずして一瞬でクリアすることができる。スキップした際にもクリア報酬の装備品や経験値などを得られ、サクサクとキャラを成長させることができる。まさに快適さの極みである。
武器強化の概念もあり、苦労の末に手に入れたレア装備の性能を底上げすることができる。強化には、ゲーム内マネーや強化アイテムを使用して武器の能力をアップする「武器強化」と、同じ武器を掛け合わせて強化の最大値を上昇させる「限界突破」の2つがあり、これらをMAXまで強化するのは一筋縄ではいかない。ただよりレアな装備を持ち帰るためにダンジョンに潜ることが多いと、同じような装備を持ち帰ることも多いだろう。そういったアイテムを無駄にすることなく、限界突破に使用して武器強化に利用できる点も嬉しい。最強武器が簡単には作れないのは歯がゆいところだが、やり込みの大きな目標になる。
最高レアリティの武器を手に入れ、可能な限り強化した後はハクスラのメインディッシュともいえる試し斬りだ。そして、特定のダンジョンでは試し斬りにうってつけの超強敵「黒化変異種」が出現する。最初に目撃した際は逃げるのを推奨されるほどのレベルで、無謀にも戦いを挑んでみたが見事なまでに完封された。
敗北したときと比べて格段に強くなった武器で黒化変異種へリベンジ戦を挑んだが、結果から言うと圧勝であった。弱かった武器ではダメージがほとんど通らない状態であったが、自慢の武器では一撃でかなりのダメージを与えることができ、敵の体力がガンガン減っていく様は感動の一言。全然勝てなかった強敵に、時間をかけて手に入れた武器で圧倒できるようになる爽快感と達成感、これこそがハクスラの真髄である。
今回、ハクスラ部分を中心に紹介してきたがこの他にも、戦略性と爽快感が共存するバトルシステムや、プレーヤーを惹き込む謎の多いストーリー展開など「シン・クロニクル」には様々な魅力が詰まっている。
これまで開発中のものを何度かプレイさせていただいたが、プレイする度にクオリティが上がっているのを感じる。完成版はどれだけ質の高いRPGに仕上がるのか、今からサービス開始が待ち遠しい。
©SEGA
※画面は開発中のものです