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「The Last of Us Part II」最新アップデート最速プレイレポート

最高難易度「GROUND」を追加! ゲームオーバー時にセーブデータが削除されるオプションも

8月14日 配信予定

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、プレイステーション 4用サバイバルアクション「The Last of Us Part II」に最高難易度「GROUND」の追加などを含む最新アップデートを8月14日に配信する。本稿では先行してアップデート内容を体験できたのでレポートをお届けする。

 「The Last of Us Part II」は謎の寄生菌の爆発的な感染で人口が激減、文明が崩壊していくアメリカが舞台のサバイバルアクションだ。弾薬などを現地調達しながら、フィールド上に落ちている素材を集めてその場その場のタイミングで回復アイテムや火炎瓶といったアイテムを制作し、ゲームを進めていく。敵は強めでAIも賢く難易度は少し高めのゲームだ。

 6月19日の発売から約2カ月が経ち、ゲームをクリアしたプレーヤーも多くなってきたであろうこのタイミングで、さらに本作を楽しめるアップデートが追加される。アップデート内容は下記のとおりだ。

追加モード

・最高難易度「GROUND」
・死亡時のセーブデータ消去設定 追加トロフィー
・「GROUND」、死亡時のセーブデータ消去設定追加に伴う新規トロフィー2種。いずれもプラチナ取得には不要。

新グラフィック、オーディオ、機能など

・左右反転死亡時に左右反転
・スローモーション(有効にすると、ゲーム内の動きが通常時の50%になります)
・バレットスピードモード(有効にすると、照準時のゲーム内の動きが通常時の25%になります)
・無限弾薬(無限弾薬を有効にします)
・無限工作(工作の資源無限を有効にします)
・耐久値無限近接武器(耐久値無限近接武器を有効にします)
・聞き耳範囲無限(聞き耳範囲無限を有効にします)
・ワンショット(すべての敵を銃弾1発で倒せるようになります)
・死の一撃(すべての敵を近接攻撃1発で倒せるようになります)
・8ビット音声(8ビット音声ディストーションフィルターを有効にし、90年代前半の雰囲気を出します)
・4ビット音声(4ビット音声ディストーションフィルターを有効にし、80年代前半の雰囲気を出します)
・ヘリウム音声(ヘリウムガスの中にいるかのように、音声のピッチを上げます)
・キセノン音声(キセノンガスの中にいるかのように、音声のピッチを下げます。)
・新規グラフィックモード

新しいオプションや向上点など

・フィルム粒子の効果を調整する設定を追加
・聞き耳無効設定
・モーションセンサー機能照準設定
・山なり投げのHUD表示設定
・照準加速度設定
・スティック傾斜感度設定
・BATTLE「グラウンドゼロ」にアクセシビリティ調整を適用
・ロープを使ったゲームプレイのアクセシビリティ機能を改善
・その他アクセシビリティ機能の向上

 目玉は最高難易度「GROUND」の追加だ。個人的には難易度「NORMAL」でもかなりやりごたえがあると感じているのだが、本作には現時点でもさらに上位の難易度「HARD」、「SURVIVOR」が用意されており、やりこみ派ゲーマーに応えられるようになっている。

 更にその上に位置する「GROUND」では、敵の位置などを推察する聞き耳、体力や残弾数が表示されるHUDは使用不可能になっている。いくつかの戦闘でプレイしてみたのだが、聞き耳が使用できないだけでもかなり難易度は高くなっているし、敵の攻撃も激しくなっている。NORMALであれば耐えきれたような攻撃でもダウンしてしまったり、そのままゲームオーバーになってしまった。

 さらに難易度「GROUND」にはゲームオーバーになった時にセーブデータを削除するオプションがある。削除されるデータは「ゲーム全体」、「章ごと」、「チャプターごと」というカスタマイズが可能で、このオプションを有効にするとマニュアルセーブは不可能になる。完全なやりこみ要素になっているが、「難易度『GROUND』でストーリーをクリア」、「死亡時のセーブデータ消去を設定したデータでクリア」という2つのトロフィーが追加されている。この追加トロフィーはプラチナトロフィーの取得に影響しないが、本作のやりこみをアピールする最高の称号になるだろう。

通常難易度であればなんてことのない戦闘も一気に難しくなる
セーブデータを削除するオプションも追加される。このオプションが有効の時にだけクリアできるトロフィーがある

 コアプレーヤー向けの難易度追加に加え、お遊び的な要素も追加されている。トロフィーを解除したり、収集品を集めることで入手できるポイントが本アップデートで登場した。

 このポイントを消費することでゲームプレイをカスタマイズできるようになる。一例を上げると弾薬が無限になる「無限弾薬」、クラフト用の素材が無限になる「無限工作」、すべての敵を銃弾1発で倒せるようになる「ワンショット」、聞き耳の範囲が無限になる「聞き耳範囲無限」などシビアなサバイバルアクションである本作の感触をガラリと変えられる、チートコードのような要素だ。

 難易度には影響しない要素で音声にエフェクトをかける「8ビット音声」や「ヘリウム音声」、世界を左右反転する「左右反転」、また画面全体にエフェクトをかける「レンダリングモード」も追加された。ビジュアルやサウンド面も大きく印象を変えられる。特にサウンド面のカスタマイズはあまりにも元の世界観と異なるもののため、ビックリしてすぐに戻してしまったほどだ。良くも悪くもゲームの印象を大きく変えるカスタマイズである。

 初回のプレイではプレーヤーにあわせた難易度でじっくりとアクションとサバイバルを楽しみながら、収集アイテムを集めたり高難易度のモードに挑戦する2周目のプレイはこれらのカスタマイズを有効にして気分を変えながらプレイすると本作を違った角度から楽しめそうだ。一度クリアしてしばらく離れているというユーザーはこの機会に一度プレイしてみてはいかがだろうか。

ゲームのバランスを一気に変えられるカスタマイズ要素が追加された
ゲーム内容に影響を与えないが、ビジュアルやサウンド面の印象を大きく変えるカスタマイズも可能だ
【レンダリングモード】
「グラフィック」。強力なエフェクトでアート作品のような印象を受ける
「ヴォイド」。影になっている部分には英数字が見える、サイバーな印象だ
「頭痛」。フィルターの名前の通り頭が痛くなりそうだ。ホラー映画のテイストも感じる
「8ビット」。荒いレトロな画面になり、モザイクがかかった世界だ
「ポップポスター」。こちらもアート的な印象が非常に強い。アメリカの超有名アーティストの色彩が元ネタだろうか