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メトロポリタン美術館、「あつまれ どうぶつの森」に正式参入
40万点の作品がワンボタンで「あつ森」用に変換できる「あつ森ボタン」を新設
2020年5月2日 13:28
米国ニューヨークのメトロポリタン美術館は、デジタル化した40万点の作品について、任天堂のシミュレーションゲーム「あつまれ どうぶつの森」へのシェア機能を導入したことを明らかにした。これにより、同館の作品が「あつ森」内で公式素材として使用できるだけでなく、ワンボタンでゲーム内への導入が可能となる。
少しややこしいため、順番に説明すると、「あつ森」には、自身で服装のデザインができる「マイデザイン」機能が用意されている。これはデザインツールを使って自身でデザインできるだけでなく、QRコードを使うことで既存の写真やデザインを読み込むことができる。
今回のメトロポリタン美術館が導入したのは、同館40万点にも及ぶ膨大な作品群を、ワンボタンでQRコードに変換してくれる機能だ。これはシェア機能の一部として導入されており、Twitter、Facebook、Pinterestと並んで葉っぱデザインの「あつ森」アイコンが新設されている。ウソのような誠の話だ。
この「あつ森」へのシェア機能はなかなかよく考えられていて、絵画を中心とした作品は縦横比がバラバラなのに対し、「あつ森」のマイデザインは正方形になっている。QRコード化に際して、位置を設定した上で正方形にクロップ(切り抜き)してくれるのだ。これにより葛飾北斎の「富岳三十六景」やゴッホの「自画像」など、同館を代表する作品をマイデザインにすることができる。
メトロポリタン美術館は、収蔵開始から150年の節目を迎えているが、新型コロナウイルスの影響で休館中となっている。このツールを使って自分だけの絵画鑑賞を楽しみたいところだ。