【特別企画】

6月30日を過ぎて後悔しないための「どうぶつの森 amiiboカード」購入ガイド

受注生産、受付終了まであと少し! 「amiiboカード」でできることとは?

 Nintendo Switch「あつまれ どうぶつの森」(以下、あつ森)をプレイする上で、今「どうぶつの森 amiiboカード」が持つ意味がとても大きくなっている。

 というのも、「どうぶつの森 amiiboカード」を持っているかいないかで、「あつ森」で一緒に暮らすことになる「住人」に大きな影響があるからだ。

「どうぶつの森 amiiboカード」

 住人は、無人島の生活をいっしょに過ごすどうぶつのこと。無人島へ移住し、島を開拓。好きな道具や家具を揃えて島でのスローライフ生活をゆっくり楽しむ……といったあたりが主な目的となる「あつ森」だが、その中で他の住人(どうぶつ)との交流は切っても切り離せないコンテンツのひとつだ。

 住人たちはこちらから話しかけると応えてくれるだけでなく、プレーヤーを見かけると「おーい!」とわざわざ追いかけてきてプレゼントをくれたり、特別なアクションを教えてくれたりもする。

 話題の中心が筋肉だったり、のんびりしていたり、見た目も性格も様々だが、どのどうぶつたちも良き隣人だ。住人の誰かが誕生日を迎えると、その住人に家で誕生日パーティーが開催される。広場で音楽を流しているとリズムを取って踊ってくれたり、どうぶつによっては歌ってくれたりもする。

ことあるごとに筋肉の話を振ってくる「アーシンド」
こちらはパッチ。性格は「のんびり」で、よく木陰で休憩している
急にどうしたの?! みたいなこともたまにある。それが楽しい

 要は、どのどうぶつたちがいるかで普段の生活の風景がガラリと変わることになる。毎日少しずつ進めていくゲームだからこそ、好きなキャラクターが目の前にいることで、プレイの充実感は何倍にも膨れ上がっていく。

 トリ、ライオン、カエル、ヤギ、ネコ、アリクイ、カバなどモチーフとなっている種族はたくさんおり、同じ種族の中でもさらに何人ものどうぶつがいる。「誰と一緒に生活したいか」を決めて、そのどうぶつとの出会いを追い求めていくこともプレイへの大きなモチベーションとなるわけだ。念願かなって好きなどうぶつを島へ招待できたときは、人によっては恋の成就に匹敵する嬉しさが込み上げてくるだろう。

目当ての子を招待できるとどれだけ気分が上がるかという例がこちら。人気の高い「ブーケ」との出会いを切望していたプレーヤー、ついに出会えた嬉しさのあまりに会話をひとつずつスクリーンショットしていた図だ。そのプレーヤーとは、紛れもないGAME Watch編集長の中村である。それにしてもブーケからにじみ出るアイドル性は高く、人気が出るのも頷ける

 ただし、お目当ての住人がいて、「あの子と一緒に暮らしたいな」と思っても、すぐに移住してくれるわけではない。特定の条件下のもと、根気良く“出会い”を繰り返さなければならない。誰と出会うかはランダムなので、運良くいきなり会えるかもしれないし、いくら時間をかけてもさっぱり出会えないかもしれない。

 そこで、文字通りの切り札となるのが「どうぶつの森 amiiboカード」というわけだ。「あつ森」から登場した新キャラクターは除かれるものの、「どうぶつの森 amiiboカード」があれば狙い通りの住人(一部を除く)が島にやってきてくれる。

豊かな生活に島民の存在は欠かせない

 これが、「どうぶつの森 amiiboカード」が市場ではプレミアが付くほど人気な理由だ。現在「どうぶつの森 amiiboカード」は受注生産の注文を受け付けており、その受付が6月30日で終了する。カードを手に入れる最大のチャンスを逃さないためにも、自分に「どうぶつの森 amiiboカード」が必要かどうか、必要だとすればどのパッケージを狙うべきか判断しておくことが大切だ。

 そこで本稿では、「どうぶつの森 amiiboカード」はどのような使い方ができるのか、一体どんな住人と暮らせるようになるのかをより具体的に見ていきたい。受注生産の受付終了後に後悔しないためにも、本稿をぜひ役立てていただきたい。

「どうぶつの森 amiiboカード」はどうやって使うのか?

 「amiiboカード」では一体何ができるのか。端的に言うなら、「カードのキャラクターを呼び出す」ことだ。

 使う場所は、島の案内所にある「タヌポート」。「お客さんを呼ぶ」(ゲームをある程度進めると登場する。後述)を選択し、指示に従ってカードをJoy-Conなどの指定場所にかざすことで情報をゲーム内に取り込める。

「キャンプサイト」設置後、案内所の「タヌポート」からアクセスできる。

 すると、島の「キャンプサイト」へカードに描かれた住人がやってきてくれる。住人に話しかけるとDIY作成を頼まれて、完成品を渡すと満足してくれる。その日はそれで終わってしまうが、翌日、翌々日も「amiiboカードで呼ぶ→依頼を完了する」を繰り返し、さらに移住の了解を得ることで晴れて正式な住人になってくれる。

 日数はかかるが、カードに描かれた住人を確実に“お迎え”できるので、ここにメリットを感じる方も多いかと思う。

 注意しておくべきは、amiiboカードを使った住人の勧誘は「キャンプサイト」設置以降に利用できるようになること。つまり、ゲーム開始直後から使用できるわけではない。たぬきちのお願いに従って島を開拓し、案内所がリニューアルした後に「キャンプサイト」は設置できるようになる。

 そのころには、住人もある程度集まっているはず。最初はどうぶつたちとのランダムな出会いを楽しみつつ、さらに生活を充実させるために使用するのがamiiboカード、というイメージだ。

今回は「住人の勧誘」がテーマなので割愛したが、amiiboカード(amiibo)は「写真スタジオ」に住人を呼び出すという使い方もある。amiiboカード(amiibo)の種類によっては呼び出せないこともあるが、可能不可能に関わらず、タッチしたキャラクターのポスターが「タヌポート」から購入できるようになる

どの「どうぶつの森amiiboカード」パッケージを選ぶべきか

 今回受注生産を受け付ける「どうぶつの森 amiiboカード」には、具体的に以下のパッケージがある。

・どうぶつの森amiiboカード 第1弾(1パック3枚入り/全100種類)
・どうぶつの森amiiboカード 第2弾(1パック3枚入り/全100種類)
・どうぶつの森amiiboカード 第3弾(1パック3枚入り/全100種類)
・どうぶつの森amiiboカード 第4弾(1パック3枚入り/全100種類)
・「とびだせ どうぶつの森 amiibo+」amiiboカード(1パック3枚入り/全50種類)

 これだけ見ると「一体どのパッケージを買えばいいのか?」と迷ってしまうが、そこで役立つのが、カード内容を一覧にした任天堂の特設サイトだ。

 このページ、とてもよく整理されている。パッケージごとに収録されているキャラクターの一覧はもちろんのこと、「あ行」、「か行」といった名前検索にも対応している。一覧を見れば、たとえば人気住人のひとりである「ジュン」はパッケージ「第3弾」に収録されているし、アイドル性の高い「ブーケ」は「第4弾」収録だとわかる。

 一覧ではさすがに性格まではわからないが、そのビジュアルを眺めるだけでも購入の際の参考になるのではないだろうか。

【人気のどうぶつたち】
ブーケ(amiiboカード 第4弾)
ジュン(amiiboカード 第3弾)
ロボは、amiiboカード 第3弾
シベリア(amiiboカード第4弾)
ペーター(amiiboカード第2弾)
リッキー(amiiboカード第2弾)
アポロ(amiiboカード 第3弾)

人気のちゃちゃまる、ジャックはいない。デメリットもしっかりチェック

 一方で、amiiboカード購入のデメリットもある。まず「あつ森」からの新キャラクターはいないこと。今「あつ森」コミュニティで注目されている「ちゃちゃまる」や「ジャック」は新キャラクターなので、amiiboカードのラインナップには含まれていない。そもそも、お目当てのどうぶつがいない可能性があるので注意だ。

 さらに1パッケージにつき100種類分の3枚という確実性の低さもある。全どうぶつたちからランダムに出会う「あつ森」ゲーム内に比べれば確率は上がるが、お目当てのどうぶつを引き当てられるかどうかははっきり言って運次第。購入するパッケージ数を増やしても、重複する可能性もあり、どう判断するかは人によって分かれるところだろう。

 また、パッケージには島に移住しない特殊などうぶつたちも含まれている。たとえば「第1弾」には「しずえ」、「たぬきち」、「DJ K.K.」といったカードが収録されているが、彼らは「キャンプサイト」に招待できない。特殊などうぶつは一部、写真スタジオに呼び出せるものの、そうした可能性があることも考慮しなくてはならない。

 ちなみに、パッケージの中で「『とびだせ どうぶつの森 amiibo+』amiiboカード」だけはすべてのカードが「キャンプサイト」招待に対応している。全50種類と確実性も上がるため、あえてこちらを購入してみるのもひとつの手かもしれない。

筆者が唯一持っていた「カットリーヌ」のamiiboカード。タヌポートで読み込めるが、「現在お話ができないようです」と言われて招待はできない
購入の参考になる「あつ森」とamiibo(amiiboカード)の対応表。任天堂公式サイトより引用

 加えて、今回の受注生産は10月末までの発送であり、手元に届くまでに時間がかかる可能性がある。いくら移住についての確実性が高いとはいえ、最大3カ月あるタイムラグが自分のプレイにどう影響するかも十分考えておく必要があるだろう。

意図してもしなくても、出会った住人との生活は楽しい!

 ここからはほぼ余談だが、筆者としては「意図しない住人たちとの出会いも楽しい」ことも伝えておきたい。

 たとえば筆者の島には、「みかっち」というネコの女の子がいる。見た目からしてファンシーな住人なのだが、たまたま手に入れた「レペゼンなふく」をプレゼントしたことで、その印象がまったく変わってしまった。

もともとのみかっちの姿
我が島の新生みかっち。差している傘にもともとの趣味が見え隠れする

 「レペゼンなふく」は、ヒップホップ風、ギャングスタ風といった感じの上着。最初は「これを着てくれたらギャップが生まれていいかな」くらいの気持ちだったのだが、「レペゼンなふく」を着て歩くみかっちを見ていると「地元を離れて暮らしているうちにガラの悪いヤツらの影響をモロに受けてしまった女子大生」みたいな味わい深さが一気に出てきた。

 ワルめのギャルに変化したみかっちは、島の中でも目立つ存在となった。DJブースから流れる音楽に耳を傾けてみたり、ほかの島民に恋愛テクを披露してみたり。元の服だったらなんでもないことが「レペゼンなふく」のせいで「みかっちの上京物語」みたいな風景へと変わってしまった。

怪しいDJが繰り出すビートに心酔するみかっち。普段聴いている音楽が推し量れる
どこかで覚えたモテテクを披露するみかっち。その格好で言うと都会に揉まれた感じがめちゃくちゃする

 人気ランキング的には上位には入ってこないみかっちだが、筆者的には目の離せない島民となっている。話している分にはめちゃくちゃいい子(当たり前)なのだが、その裏で「どんな奴らとつながりがあるんだ」みたいな妙なドキドキ感がある。

 服装一つでここまで(勝手に)盛り上がれるので、思いがけない出会いを楽しんでいくのも捨てがたいプレイスタイルかと思う。

それでいてプレーヤーには優しいみかっち。根はいい子なんですよ(当たり前)

 「どうぶつの森 amiiboカード」に関しては物理的な制限があるために、後から欲しいと思ってもなかなか手に入らない状況は大いに考えられる。決断を失してから後悔しないためにも、購入するかしないかはしっかり判断しておきたい。

 いずれにしても、プレイを楽しむポイントは出会うキャラクターをいかに愛せるかではないだろうか。目当ての住人がいるにしろしないにしろ、これから出会うことになるどうぶつたちとの生活を思い切り楽しんでいきたいところだ。