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みんなでわいわい走って倒して素材を採掘! 「Minecraft Earth」ローンチイベントレポート

正式リリース日:未定

価格:無料(サービス課金制)

 マイクロソフトは9月10日、東京六本木のUUUMにて、Android/iOS用位置情報ARゲーム「Minecraft Earth」のローンチイベントを開催した。

 「Minecraft Earth」は、スマートフォン向けとなる「Minecraft」シリーズの最新作。スマートフォンのカメラを通して「Minecraft」の世界を体験できるARと、実際に外へ出かけて遊ぶ位置情報の2つの要素が組み合わさったゲームだ。

 位置情報ゲームと聞くと真っ先に思い浮かぶゲームがあると思うが、「Minecraft Earth」を少しプレイするだけで、それとは全く別のゲームだとわかった。「Minecraft Earth」は“拡張現実”をより重視したゲーム性になっており、現実世界とゲームの世界の融合を高レベルで実現している。ゲームは常に進化し続けるエンターテインメントのひとつだと思うが、「Minecraft Earth」は、その進化を直に実感できるゲームとなっていた。

 本稿では、本イベントで遊ぶことのできた「テーブルトップモード」と「アドベンチャーモード」を紹介しつつも、遊んでみた感想をお伝えしていきたい。

現実世界が「Minecraft」に! 拡張現実を体感できる「アドベンチャーモード」

 「アドベンチャーモード」は、一言で表すと「Minecraft」の世界を現実世界の大きさで体験できるモードだ。マップ上に表示されている建物のようなオブジェクトをタップすることで始められ、従来の「Minecraft」のようにゾンビやスケルトンに襲われながらも、ダンジョンを攻略する感覚でクラフト素材を集めることができる。

石でできた建物のようなオブジェクトをタップ
配置する場所を選択すると……
「Minecraft」の世界が目の前に! なお、今回は特別に室内で「アドベンチャーモード」を遊んでいるが、実際には屋外で遊ぶモードとなる

 「アドベンチャーモード」では、自分自身がキャラクターとなり出現したマップを探索する。そのため、ゾンビなどのモンスターに襲われると、実際に自分が移動して逃げることになるが、それがまた楽しい。素材を集めるためにあちこち走り回り、モンスターに追われてあちこち走り回る。ときには他のプレーヤーがモンスターから助けてくれたり、TNTでダンジョンを爆発させたり……。友達と、もしくはその場で鉢合わせた人と一緒にプレイすれば、わいわい盛り上がれるはずだ。今回は4人で「アドベンチャーモード」を遊んだが、みんな笑顔で走り回っていた。

床のブロックを壊すと広大な地下ダンジョンが!
「マイクラ」世界に溶け込むおふたり
崖のふちに座り込んで素材を採掘する様子

 なお、「アドベンチャーモード」は、広い場所が必要なモードなので道路や狭い道では出現しないようになっているとのこと。基本的には公園や広場などのスペースが確保されている場所で遊ぶことになりそうだ。

拡張現実で建築を楽しめる「テーブルトップモード」

 「Minecraft Earth」におけるもうひとつの目玉コンテンツが「テーブルトップモード」だろう。「アドベンチャーモード」とは違い、ジオラマサイズのマップでゲームを楽しめる。サイズが小さくなったことでブロックの設置や破壊を簡単に行なえるようになっているため、「Minecraft」でいう建築を楽しめるモードといえよう。

テーブルの上にジオラマサイズの建築物が出現
スマホを近づけることで、建物の中を見ることも可能
こちらは小さな庭園(?)。サイズ感がかわいらしい

 もちろん「テーブルトップモード」でも、他のプレーヤーと一緒に遊べる。ゲーム内でQRコードを読み取れば手軽に建築物をシェアすることができ、友達と協力して建築を楽しむことが可能だ。逆に建築物を壊すこともできるが…… それはほどほどにしておこう。

QRコードで建築物を手軽にシェアできる
誰かが設置したTNTとモンスターで廃墟に……
他プレーヤーのスマホを見れば何を持っているか確認できる。TNT置いてるのバレてますよ

 さらに、「テーブルトップモード」には面白い仕掛けがあった。なんと、建築物を設置したテーブルの下を覗くことで、建築物の地下を見れるのだ。最初に建築物を設置した位置をゼロ地点として記録しているからこそできることだという。作った建築物が実際にそこにある、という感覚をもたらしてくれる。

テーブルの下を覗くと……
そこには地下が!

 さて、ここまで「Minecraft Earth」を遊んでみたが、一番驚いたのは現実世界に「Minecraft」の世界がキレイにはまり込んでいたことだ。実際におもちゃのブロックで積み上げたのではないかと勘違いしてしまうほどに、現実世界に溶け込んでいるように感じられた。

 最後に、「Minecraft」フランチャイズのクリエイティブディレクターであるSaxs Persson氏は、「『Minecraft』は10周年を迎えるが、『Minecraft Earth』はこれから始まるゲームなので、ユーザーの皆さんと一緒に大きなゲームに発展させていきたい」と語った。ちなみに、「Minecraft」でおなじみの「ネザー」や「海底神殿」が登場するか聞いてみたところ、従来の「Minecraft」にある要素は将来的には実装する予定とのこと。「Minecraft Earth」もまた、「Minecraft」のように進化していくゲームだと期待して良さそうだ。