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もはや「ハリポタ」アトラクションの1つ。「ハリー・ポッター:魔法同盟」体験デモレポート

延々と取り組めるコレクション要素、成長要素も紹介

今夏 配信予定

利用料金:無料(アイテム課金制)

 近日の配信が告知されているAndroid/iOS用ARゲーム「ハリー・ポッター:魔法同盟」。配信に先駆けて、本作の日本語版に実際に触れることができた。本稿ではこの体験レポートをお送りする。

【編集部追記】
7月2日、日本での配信が開始されました。

 なお弊誌では、本作を開発するNianticとWB Gamesエグゼクティブによるプレゼンテーションのレポートも掲載している。こちらは開発陣による本作の狙いが語られているので、ぜひ参考にしていただきたい。

「ハリポタ」世界への没入度抜群の手触り

 体験はデモ機を借り、会場となった六本木ヒルズ周辺を歩きながらプレイするという形で行なわれた。

 本作でプレーヤーは魔法使いとなり、人間(マグル)の世界に溢れつつある魔法世界の現象を見つけ、解決することが大きな目的となる。ゲームの主な要素についてはプレゼンテーションで詳しく紹介されているが、実際に触れて感じたのは、この「魔法使いになってプレイする」という設定がかなり楽しいということだ。

 もちろん「Ingress」にしても「ポケモンGO」にしても、“○○になってプレイする”ということ自体は変わらないのだが、本作の場合は“「ハリー・ポッター」世界の住人の1人になれる”という感覚がより一層強い。

 これはおそらく、「人間界と魔法界は実はすぐそばにある」というもともとの設定を上手く活かしているから。本作をスタートさせると、現実世界にいながらにして「その裏側にある魔法の世界を歩いている」ような気持ちになれる。

 少しゲームから離れるが、テーマパークのユニバーサル・スタジオ・ジャパンには、「ハリー・ポッター」をテーマとしたエリア「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」がある。まさに「ハリー・ポッター」世界を忠実に再現した場所だ。

 ここを訪れると、ハリーが初めてダイアゴン横丁を訪れた時のような驚きと共に「『ハリー・ポッター』の世界に本当に来た」と実感できるのだが、「ハリー・ポッター:魔法同盟」をプレイしている時はずっと同じような感覚に浸っていた。

 これは「Ingress」にも「ポケモンGO」にもなかった新しい感覚で、本作のとてもユニークなポイントだと思う。なので個人的には、本作は1つの「ゲーム」というよりも、「ハリー・ポッター」の世界に入り込める1つの「アトラクション」として紹介する方がしっくり来る。USJに行かずとも、いつでもどこでも「ハリー・ポッター」世界を堪能できるわけだ。

 「ハリー・ポッター」が好きで、USJももちろん行った、みたいなアクティブなポッタリアンなら間違いなくオススメだ。魔法使いとしての新生活が、もうすぐそこまで迫っている。

知識と実践。魔法使いとしての成長がプレイのキーに

 では、実際にゲームの中で何ができるか。簡単に言えば、「魔法による問題の解決」と「魔法使いとしての成長」が主な要素になっている。

 たとえば街を歩いていると、マップ上に「痕跡」のアイコンがポップする。この「痕跡」は魔法で何かしら悪いことが起こっている、という印。これをタップすると、誰かがイタズラをしていたり、困っていたりする。プレーヤーは画面上には状況に合わせた魔法の呪文(模様)が表示され、これをなぞることで魔法を放つことができる。

 「痕跡」のレベルは様々で、魔法1回で解決する場合もあれば、何回かトライして解決する場合もある。解決すれば、その事件のキーとなった魔法動物や人物が「事典」にコレクションされていく。

 いろいろな事件を解決すれば経験値がたまり、魔法使いとしてのレベルが上がる。そして特徴的な成長要素としてあるのがスキルツリー要素だ。

 本作では「闇祓い」、「魔法動物学者」、「教授」という3つの職業があり、それぞれいつでも切り替え可能だが、各職業には独立したスキルツリーが用意されている。

 今回のデモでは詳しいところまで知ることはできなかったが、「闇祓い」は敵との戦闘に向いている、「魔法動物学者」は魔法生物の扱いが得意など、獲得できるスキルに一定の傾向がある。自分がどういった魔法使いになっていくのかを自由に選び取っていけるのは楽しみな要素と言えるだろう。

 リプレイ性という点では、先程の「事典」がよくできている。事典には「闇の魔術」や「ホグワーツ校」といった項目があり、その中にさらに細かいテーマが様々に設定されている。

 事件を解決しながら、これらのテーマを埋めていくのが最初の目的となるが、1つのテーマが埋まった時は、これを“開放”できる。開放するとコレクションが一旦リセットされるが、その次から得られる経験値にボーナスが入るという仕組みだ。

 事件に取り組めば取り組むほどゲームが有利になり、永遠にプレイできるようになっている。成長要素と合わせて、プレイすればするほど楽しくなるものとなっている。

 他にも細かい要素があるが、あとは実際にプレイしていただく方がはやいだろう。配信はもう間もなくということなので、ぜひ楽しみにお待ちいただきたい。

魔法世界へのゲートが出現するAR要素も登場する