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アイアンマンが飛び、ハルクがぶん投げ、ブラック・ウィドウが蹴る! 「Marvel’s Avengers」その魅力的なオープニングプレイアブルデモを紹介

 情報公開と同時に話題を集めた「Marvel’s Avengers」。E3会場では物語の冒頭の舞台となる「Avengers Day」の会場を模したヘリキャリアが配置され、ここでリアルタイムデモが実施されていた。本稿ではその内容を紹介したい。

【Marvel's Avengers: A-Day トレーラー E3 2019】

 「Avengers Day」はその大きな物語の始まりとなる。未知のエネルギーで駆動するアベンジャーズの空飛ぶ拠点「ヘリキャリア」が誕生し、それを祝う式典「Avengers Day」がサンフランシスコで開催された。そのクライマックスに、謎の武装集団が攻撃を仕掛けてきたのだ。ソー、アイアンマン、ブラック・ウィドウ、ハルク、キャプテン・アメリカ。5人のアベンジャーズはすぐさま行動を開始する。

 まずは空を飛べるソーとアイアンマンは襲撃が行なわれているゴールデンゲートブリッジに急ぐ。2人が空を飛ぶところからカメラはソーの後ろで固定され、そのままシームレスに戦闘シーンに移行する。「Marvel’s Avengers」の基本はサードパーソンのアクションゲームであり、プレーヤーは立ちはだかる敵と戦いを繰り広げていく。操作するキャラクターは次々と変わり、プレーヤーはヒーローごとの個性を心ゆくまで楽しむことができる。

ソーとアイアンマンはゴールデンゲートブリッジに急ぐ

 ソーは雷神である。神秘の槌「ムジョルニア」を使い雷を操る。ハンマーによる重い攻撃、吹っ飛んでいく敵の描写が非常に心地よい。攻撃は多彩で、コンボ攻撃、ハンマーを振り回してのはじき飛ばし、さらにスキルを使って一定時間周りに雷を落としたり、竜巻で周囲の敵を打ち上げることができた。

 アイアンマンには強制スクロールによる空中戦も挿入された。ロックオン可能なミサイル、手から放つリパルサー、そして大技である胸から放つユニビームなどこちらも見応えたっぷり。そしてハルクである。彼の場合は崩れた橋を疾走するアクションゲーム要素も盛り込まれている。「トゥームレイダー」で磨き込んだダイナミックな地形変化が、アクションゲームのステージとして展開し、地形を走破する爽快感がすごい。

それぞれの能力を活かして戦う

 ソーヤアイアンマンでも道をふさぐトラックや戦車をはじき飛ばすアクションがあったが、ハルクはさらにすさまじい。地面から巨大なコンクリート片を引きはがし投げつけたり、戦車をぶん投げるシーンもある。大技では、地面に拳をたたきつけ周囲を振動させダメージを与えたり、手を勢いよく打ち合わせ、その衝撃波で攻撃する。

 キャプテン・アメリカはヘリキャリア内で武装集団と戦う。人間としての力を最大限に発揮するタイプの能力を持つ彼は、それまでのヒーローと比べるといささか地味だ。しかしその格闘センス、技の冴えは、武術の達人としての爽快感がある。合間に盾を投げ遠距離攻撃を行ない、大技は盾を地面にたたきつけての衝撃波だ。

パワフルなハルク
テクニカルなキャップ

 そしてブラック・ウィドウだが、なんと彼女が今回の"トリ"なのだ。襲撃班のリーダー「タスクマスター」と死闘を繰り広げる。傭兵である彼だが、今作では飛行能力のほか炎の剣と銃弾を防ぐ光の盾を持っており、超人さながらだ。対するブラック・ウィドウは優れた体術は持っているものの、その力は常人の範疇にとどまる。今回の5人のヒーローの中では非力な存在だ。

 しかし彼女はその優れた技で戦うのだ。空中を飛ぶタスクマスターにダメージを与え引きずり下ろし、強大な武器で攻撃してくるところを見切って、隙を突いて攻撃を決める。最後は光学迷彩を使用、こちらを探知できないタスクマスターに必殺の一撃を決め、見事彼を拘束する。

ブラック・ウィドウはボスと戦う

 ……しかし、ヒーロー達も悲劇を防げなかった。ヘリキャリアは暴走し爆発、海に沈んでしまう。たくさんの参加者を乗せたまま。「Marvel’s Avengers」はこの悲劇からスタートする。ヒーローをどのように描くのか、それを実感できるデモだった。しかし、具体的なゲームシステムなどが気になるところだ。こちらは、開発スタッフのインタビューで紹介していきたい。

挫折を経て、彼らは立ち上がる