【特別企画】
スクウェア・エニックス「Marvel's Avengers (アベンジャーズ)」レポート
スーツを着たハルクや、世界を脅かす敵の存在など新情報続々!
2019年9月15日 11:34
スクウェア・エニックスは、「Marvel's Avengers (アベンジャーズ)」のプレゼンテーションを実施した。このイベントでは、実際にプレイ可能なバージョンの「Marvel's Avengers (アベンジャーズ)」でオープニングステージを遊ぶことができ、さらにCrystal Dynamicsのケイシー リンチ氏によるプレゼンテーションでゲームの詳細を知ることができた。
プレイできたのはオープニングステージ。E3ではプレイデモとしてみることができた部分で、サンフランシスコで開催されるイベント「A-Day」でのアベンジャーズの戦いを追体験できる。展開そのものは公開されている「Marvel's Avengers | A-Day Gameplay」と同じで、展開そのものはE3デモで詳しくレポートしているが、ここが全てプレイアブルなのだ。
ゲームの感触はとても爽快だった。今回触ったのはPS4版だが、□で通常攻撃、△で大攻撃、×でジャンプ、○で回避で、敵に後ろを取られないように回避しながら攻撃を当てる。どのヒーローも攻撃が派手、しかも非常に強力で、かつため攻撃やコンボなど試してみると技が多彩に変化する。○+△でのフィニッシュ技、L1+R1の必殺技なども組み合わせて積極的に行なえる。
筆者がとても気に入ったのがハルクだ。ジャンプからの△で地面を叩いて複数の敵に衝撃波を当てることができ、敵をまとめて倒せる。またハルクでは崩れゆくゴールデンゲートブリッジを走り抜けるシーンがあるのだが、この場所では「トゥームレイダー」シリーズの経験が活きているように感じた。。ジャンプポイントが赤く表示されているのでそこでタイミング良くボタンを押せばハルクは絶体絶命の危機を素晴らしいジャンプ力で回避する。
また、ソーはムジョルニアを投げるとコンボの特性が変化する。アイアンマンはコンボがビームの連射で、ポーズを決めながら攻撃を打ち込む姿が映画でのアイアンマンの活躍を思い起こさせとても楽しかった。キャプテンアメリカはコンボ主体のテクニカルなキャラクターで攻撃を当ててから敵を掴んでの追加攻撃が爽快だ。
そして満を持してのボス戦がブラック・ウィドウなのが楽しい。敵の攻撃をかわし隙を突いて戦うのはこれまでの派手な攻撃を繰り出せるヒーローとは一味違い、ゲーム性が強く、駆け引きの楽しさがある。敵が仕掛けた地雷をかわしながらワイヤーで接近し組み技をたたき込む展開はとてもやり応えがあった。
全体的に自分がとてもゲームがうまいような気持ちになれるチュートリアルステージだ。必死に攻撃ボタンを連打するいわゆる「ガチャプレイ」でもカッコイイコンボのように見えるのだ。ボタンのタイミングも受付時間が長めで、危機の回避やジャンプのタイミングも合わせやすい。そう気がついたのはゲームプレイを終えた後である。プレイしているときは「ひょっとしたら俺ちょっとうまくない?」という気持ちに酔える。とことんまでコンボとカッコイイ戦い方を追求したくなる体験だった。
自分だけのヒーローを! 明らかになったゲームのディテール
プレイアブルデモの後、ケイシー氏によるプレゼンテーションでゲームの詳細を知ることができた。本作で特に強調したいことは「本作は完全オリジナルストーリーである」、「シングルプレイ、マルチプレイが楽しめる」、「アベンジャーズのカスタマイズが楽しめる」、そして「全てはプレーヤーの手にゆだねられる」ということだという。
本作はCrystal Dynamicsにとって大きなチャレンジになる。「トゥームレイダー」のストーリーをリブートしたように、本作は完全オリジナルであり、マーベルから「既存とは異なる、映画やコミックスとは違うアベンジャーズを描いて欲しい」という想いに応え、オリジナルストーリーを描いていく。
A-Dayでのヘリキャリアの墜落は、サンフランシスコ市民に被害をもたらし、キャップも行方不明になる。アベンジャーズは活動を休止。アイアンマンことトニー・スタークは財産も技術も失い引きこもりのような状態、ブラックウィドウは一匹狼のスパイに戻る。ソーはムジョルニアを残しミッドガルドに仕えるように。
そんな中不気味な存在が姿を現わしていく。その名は「AIM(エイム)」。科学を信奉する集団で、テクノロジーで理想世界を作り出そうという存在だが、彼らはやがて世界中の人々を脅かし始める。アベンジャーズは再び立ち上がり、この新しい脅威に立ち向かっていくのだという。
これらの展開は「ヒーローミッション」、「ウォーゾーンミッション」という2つの展開で描かれていく。アベンジャーズ達は廃棄されたヘリキャリアを拠点にミッションを選択、世界中で活躍していく。「ヒーローミッション」はシングルプレイのキャンペーンミッション。「ウォーゾーンミッション」は最大4人でプレイできるオンラインミッションで、ここではヒーローを育てとことんまでカスタマイズ、他のプレーヤーのヒーローとの共闘が楽しめる。
自分なりのヒーローの追求、カスタマイズができるのが「Marvel's Avengers (アベンジャーズ)」の大きな魅力だ。外見のカスタマイズは様々な衣装が用意され、ファンに向けた衣装や、既存のイメージを拡張するような衣装が用意される。アイアンマンの装備のバリエーションや、スーツを着たハルクなども見ることができた。これらはヒーローの性能には影響しないという。
衣装に関しては通常のプレイで増えるモノ、期間限定のイベントで入手できるものに加え、マーケットプレイスで買えるモノなども存在するとのことだ。
一方ヒーローの特性を強化するのが「ギア」。これらはミッションをクリアすると入手でき、レアリティや、各種オプションの付与が存在する。レアで性能が高く、自分のプレイスタイルに合ったギアを求めて、プレーヤーはミッションに挑戦していくことになるだろう。ちなみにミッションをプレイしたヒーローのギアが入手できる。ハルクでミッションをプレイすれば、ハルクのギアが入手できるとのことだ。
そしてスキルツリーだ。プレーヤーはヒーローをプレイしていくことでヒーローを育てていける。既存のスキルを強化したり新しいスキルを獲得し、そしてそれを強化できる。満遍なくスキルを取っていくこともできるし、投げのスキルに特化したハルクでプレイするなど、自分なりの個性的なヒーローを追求できる。
これらの要素はまだほんの一部だ。そしてヒーローやミッションは発売後も追加される。ヴィランも新しいキャラクターが存在する。これらは今後続々明らかになっていくとのこと。
最後にケイシー氏はファンへのメッセージとして、「皆さんが本作をプレイいただける日楽しみにしています。是非プレイしフィードバックを寄せて下さい」と語りかけた。
「Marvel's Avengers (アベンジャーズ)」はプレイしてかなり爽快でやり込めるゲームだと感じた。ストーリーはもちろんだが、マルチプレイもかなり気になる。早くプレイしたいタイトルである。