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ライムライト・ネットワークス、「オンラインゲームの利用状況」調査結果を発表

日本を含めた9カ国4,500人のゲーマーを対象に調査

4月2日 公開

 ライムライト・ネットワークス・ジャパンは、3月にライムライト・ネットワークスが発表したグローバルの報告書「オンラインゲームの状況に関する調査 - 2019年(The State of Online Gaming - 2019)」における日本の調査結果を発表した。

 本調査結果は、「オンラインゲームの利用状況」について日本、韓国、シンガポール、インド、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、アメリカの9カ国4,500人のゲーマーを対象とした調査から、日本の回答に焦点を当て、グローバルの結果と比較を行なったもの。

日本のゲーマーはカジュアルとヘビーに2極化。全体のプレイ時間は伸長

 1週間でどのくらいの時間をゲームに費やすかについて、日本で最も多い回答は「1時間未満」(21.2%)の「カジュアルゲーマー」で、これは世界各国と比べても最も多い結果となった。

 その一方で、20時間を超える「ヘビーゲーマー」の割合は、日本が米国、ドイツに次いで3番目(11.0%)に多く、日本では「カジュアルゲーマー」と「ヘビーゲーマー」に2極化していることが明らかになっている。

 また、日本の「カジュアルゲーマー」の割合は昨年の32.0%から21.2%に減少しており、1週間あたりの平均ゲーム時間は昨年の5.48時間から6.88時間へと長くなっていることから、全体のプレイ時間は長時間へとシフトしていることも判明した。

ゲームの中心はスマートフォン

 どのデバイスを使ってゲームをしているかを尋ねたところ、世界的な傾向として「スマートフォン」でゲームをする時間が最も長いことがうかがえる。

 また、日本では、ゲーム専用機やPCと比べて、スマートフォンのプレイ時間が2倍以上となり、各国と比較しても「スマートフォン」でゲームをする時間が特に長いことが明らかになった。

ゲーマーの不満はダウンロード時間の長さ

 各国とも、ゲーム購入の際にダウンロードを利用するユーザーが最も多く、日本のゲーマーも過半数(52.0%)がゲームをダウンロードして購入している。ダウンロードの際に不満を感じる点については、日本では、ゲーマーの38.7%がダウンロードに時間がかかることを不満に思っており、グローバル全体の33.8%を上回る結果となっている。

日本のゲーマーはスポーツの観戦より他のゲーマーのプレイ動画を視聴することを好む

 1週間で各コンテンツをどれくらいの時間視聴するかについて、日本、シンガポール、韓国では、「他のゲーマーのプレイをオンラインで視聴する」と回答した人の割合が最も多く、日本のゲーマーは、テレビでスポーツ中継を視聴する時間(週1.54時間)よりも、他のゲーマーのプレイをオンラインで視聴する時間(週1.7時間)が長いという結果となっている。

日本人は仕事も約束も守る

 韓国では、約7割がゲームのために睡眠を削っている。日本はドイツと並び食事を逃すゲーマーが約4割いるが、仕事を忘れることは世界平均よりも少なく、さらに友人との約束を守ることにかけては世界一という結果となっている。

プロゲーマーへの憧れは日本が最も低い

 eスポーツの賞金が年々上昇し続け、世界的な広がりを見せる中、グローバル全体の35.7%がプロのゲーマーになれるとしたら、仕事を辞めても良いと回答し、最も割合の高い国はインド(49.2%)。日本は、各国と比較すると14.0%と高くはないが、「カジュアルゲーマー」と「ヘビーゲーマー」に2極化した日本のゲーマーの中で、ヘビーゲーマーに限れば比率は低くないと考えられる。

セキュリティが脆弱なサイトだと約6割はプレイをやめる

 ゲームサイトがセキュリティ侵害に遭った場合、そのサイトからのゲームの購入やプレイを続けるかという質問に、日本では62.6%のゲーマーが、以前にセキュリティ侵害を経験したりハッキングされたゲームウェブサイトでオンラインゲームをプレイし続けたり、ゲームを購入したりしないと回答している。これは世界でも、韓国に次いで2番目に高い数値だ。

 日本ゲーマーは世界各国と比較してもセキュリティを重視する傾向にあることが明らかになった。